音楽コンクールに入賞するために


(2019年3月1日V.1.8)

音楽コンクールへの入賞は、音楽家としての入り口に過ぎないが、新たな道を切り開くための、演奏のレベルを表すいわばパスポートとして意味を持っている。機会があれば是非、音楽コンクールを受けてみることをお勧めしたい。ここでは、特にコンクールの機会の少ないチェロについて、コンクール審査、採点項目とポイント、主な国内のコンクールについて解説する。


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・チェロをこれから始める方
・既にチェロをやっており、レベルアップしたい方
・音楽大学受験の方
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電話:03-3717-4693

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◆レクチャ・コンサート
「チェロ名曲を銘器で楽しむ」(第1週土曜)~解説と演奏(水口貴裕)~
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1月-3月期(全3回)
◆1月7日(土)19:00-20:30
チェロの歴史(銘器・音楽家・奏法)、バッハの無伴奏組曲(チェロの旧約聖書)
(演奏曲)
バッハ無伴奏チェロ組曲第3番他
*チェロとライバル関係にあった、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏もします。
演奏楽器:ダビッド・テヒラー(ローマ、1730年)
◆2月4日(土)19:00?20:30
チェロの独奏楽器としての地位確立、ベートーヴェンのチェロ(チェロの新約聖書)
ベートーヴェン・チェロソナタ3番他
演奏楽器:フランチェスコ・ルジェーリ(クレモナ、1675年)
◆3月4日(土)19:00?20:30
大ピアニストの作曲したチェロ曲の傑作
ラフマニノフ・チェロソナタ他
演奏楽器:フランチェスコ・ルジェーリ(クレモナ、1675年)

4月-6月期(全3回)  

◆4月1日(土)19:00-20:30
ベートーヴェンのチェロ音楽後継としてのブラームス
【演奏曲】
ブラームス チェロソナタ第1番他
【演奏楽器】
ダビッド・テヒラー
(ローマ、1730年)
◆5月6日(土)19:00-20:30 
フランスのチェロ音楽とサンサーンス
【演奏曲】
サンサーンス チェロソナタ第1番他
【演奏楽器】
フランチェスコ・ルジェーリ
(クレモナ、1675年)
◆6月3日(土)19:00-20:30
幻の楽器「アルペジオーネ」とシューベルトの名曲
【演奏曲】
シューベルト 「アルペジオーネ・ソナタ」他
【演奏楽器】
フランチェスコ・ルジェーリ
(クレモナ、1675年)

7月-9月期(全3回)    

7月1日(土)グリーク・チェロソナタ他
8月5日(土)フォーレ・チェロソナタ第1番他
9月2日(土)フランク・チェロソナタ他  

10月-12月期(全3回)    

10月7日(土)メンデルスゾーン・チェロソナタ第1番他
11月4日(土)リヒャルト・シュトラウス・チェロソナタ他
12月3日(土)ショパン・チェロソナタ他

会場:アトレ目黒2 2階(JR山手線・東急目黒線駅ビル)
主催・お問合せ:目黒学園カルチャースクール
料金:1期3回 6,900円(税別)
(1回のみ当日受付可3,300円(税別))
電話:03-6417-0031


関連リンク

■大人のためのHow toチェロ
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*当教室より2014年度日本クラシック音楽コンクール全国大会入賞しました。(高校チェロ女子の部最高位4位)
*有名音楽大学入学多数。
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初心者~上級者指導、音大等受験、講師養成、コンクール対策
音楽大学在学・卒業の方もコンクール、音楽講師試験等指導します。
英語によるレッスンも可能ですコンクール前などの1回のみのレッスンも可能です。
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フランス、イタリー、ドイツ、オールドチェロ・弓コレクションお譲りします。
水口貴裕チェロ・リサイタル
2012年1月8日(日)東京文化会館小ホール(好評のうちに終了しました)
 ピアノ:三谷 温(昭和音楽大学准教授)
<チェロ・リサイタル演映像>
◇ブラームス・チェロ・ソナタ第1番第1楽章より
使用楽器:ダビット・テヒラー(1730-1740年頃、ローマで製作)
◇サンサーンス「白鳥」、カザルス「鳥の歌」

使用楽器:ガエタノ・キオッキ(1860、イタリア・パドゥバで製作)


★CD:シャコンヌ/水口貴裕~魅惑のチェロ小品集」(Beltaレコード)

国内外で活躍しているソリスト、水口貴裕の1stアルバム。「万里の長城杯国際音楽コンクール」での最高位入賞など、
着実にキャリアを重ねた水口の実力が存分に発揮された小品集だ。 「CDジャーナル」誌評論

チェロ:水口貴裕
ピアノ:三谷 温(昭和音楽大学准教授)


収録曲:
【1】バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード
【2】フォーレ:「ロマンス」作品69
【3】グラズノフ:「吟遊詩人の歌」
【4】エルガー:「愛の挨拶」
【5】ショパン:「序奏と華麗なポロネーズ」作品3  
【6】バッハ:アダージョ(トッカータ BWV.564より)
【7】バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 サラバンド  
【8】モーツァルト:アンダンテ・カンタービレ(オリジナルチェロ曲) 
【9】ベートーヴェン:「魔笛」の主題による7つの変奏曲作品46  
【10】サン・サーンス:「白鳥」            
【11】ラヴェル:「ハバネラ形式の小品」       
【12】メンデルスゾーン「協奏的変奏曲」作品17 
【13】ラフマニノフ:「プレリュード」
【15】ヴィターリ:シャコンヌ(原曲バイオリン)     
【16】カザルス:「鳥の歌」      
 

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  水 口 貴裕 (みずぐちたかひろ)
(略 歴)
東京に生まれる
勝田聡一氏に師事。 ニューヨークにてバーバラ・マロウ氏(コープランド音楽院教授、ニューヨーク チェロ協会副会長)に師事。
ニューヨーク・マネス音楽院にてチェロをピーター・プロッサー氏に室内楽をナンシ ー・ガーネー氏に学ぶ。
Bergen Philharmonic Orchestra(米国ニュージャージー州)のチェロ副首席奏者を勤め、ニューヨークを中心にソロ、室内楽活動を行う。
1994年にニューヨーク・デビュー・チェロ・リサイタルを開催、 日本国内における演奏活動としては2005年、2007年および2009年の
東京文化会館におけるチェロ・リサイタルなど多数のリサイタルを開催するなどソリストとして幅広く活躍。 海外における演奏活動としては、
フランス(パリ)、チェコ(プラハ)、 ポーランド(ワルシャワ)、ドイツ(ミュンヘン)、ベルギー(ブリュセル) などヨーロッパ主要都市、
アジアでは中国などにおける演奏会でソリストとして幅広く活躍。国際音楽祭にもソリストとして出演。オーケストラと共演。FM放送出演
万里の長城杯国際音楽コンクール弦楽器部門及び日本クラシック音楽コンクール弦楽器部門審査員を務める。文化庁派遣事業協力芸術家。
その演奏は「高いレベルの音楽を生み上げる心意気に好感...」(音楽の友誌)など美しい音色と洗練された音楽により高い評価を得ている。
現在、東京を拠点としてソリスト、室内楽奏者として活躍する一方、チェロの普及・ 指導に努めている。
リサイタルでは、日本ではほとんど演奏されない優れたチェロ曲を意欲的にとりあげ紹介している。
◇コンクール入賞歴: 「万里の長城杯」国際音楽コンクール・弦楽器部門最高位入賞(1位なし第2位)
ベストプレイヤーズ・コンクール入賞(審査賞)他
◇CD:チェロ小品集「シャコンヌ」」ベルタレコード ◇ 著作等: 「愛の挨拶」KMP、 「完全チェロマスター」KMP(刊行予定)

使用楽器:ダビッド・テヒラー(Rome、1730-40年頃)★David Tecchlarについて
ガエタノ・キオッキ(Pauva、1860年) ★Gaetano Chiocchiについて
使用弓:F.ペカット、F.リュポ、F.ボアラン


リサイタルでは、日本ではほとんど演奏されないが、優れたチェロ曲を毎回積極的にとりあげ紹介している。
◇プロコフィエフ:チェロソナタ
◇サンサーンス:チェロソナタ1番
◇サンサーンス:チェロソナタ2番
◇メンデルスゾーン:チェロソナタ1番
◇メンデルスゾーン:チェロソナタ2番
◇フォーレ:チェロソナタ1番
◇フォーレ:チェロソナタ2番
◇ショパン:チェロ・ソナタ、「悪魔ロベール」の主題による大二重奏曲
◇バーバー:チェロソナタ
◇ドビュシー:チェロソナタ
◇ルビンシュタイン:チェロソナタ1番
◇ドホナーニ:チェロソナタ
◇シベリウス:マリンコニア
◇ピアソラ:ル・グランタンゴ
◇ビターリ:「シャコンヌ」(ルイジ・シルバ編曲)
カサド:無伴奏チェロ組曲
◇イザイ:無伴奏チェロソナタ 作品28


万里の長城杯国際音楽コンクール本選審査
2017年3月18日(土):代々木オリンピック記念青少年総合センターにて:
審査員各氏:左より
水口貴裕
菅井春恵(フルート、洗足学園音楽大学講師)
天野佳和(打楽器、元東京交響楽団首席奏者)
司馬節子(ピアノ、元南京音楽学院教授)
遠藤雅夫(作曲家、日本作曲家協会副会長)
野村 眞理(バイオリン、元東京芸術大学講師)
李子祥(中国音楽理事会 理事長)



日本クラシック音楽コンクール審査員
*本年は東京地区本選、埼玉地区本選、東京地区予選の審査員を務めました。 
埼玉地区本選審査(彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて)
[イメージ]
 
東京地区予選審査(パルテノン多摩にて
恵谷真紀子氏(ビオラ奏者、武蔵野音楽大学講師)、土肥 敬氏(チェロ奏者)とともに

[イメージ]

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         音楽コンクールに入賞するために


<予選~本選の審査>

 1次予選は基本的な技術・演奏がコンクールレベルに達しているかどうか、審査に値するかを、演奏または録音審査によって審査する。

  (1)楽譜が正確に演奏されているか
  (2)強弱差、アクセント、音質が安定しているか
  (3)音量の持続性と変化の巧みさがあるかなど

  2次以降~本選は音楽的な到達度や、曲の研究・理解など様々な観点から審査し、上位にランクされた者の中から最終順位の決定となる。

<音楽コンクールの主な採点項目とポイント>

 音楽コンクール全体を通じて次の項目が審査の対象となると考えて良い。

  (1)演奏の正確さ 正確に楽譜の音を演奏できているかどうかが審査される。
     音の正確さ、明確さ 正確な音がとれているか、音程は明確であるかがポイントとなる。
  (2)音色の美しさ   
     楽器本来の音色が出ているかどうかが評価のポイントとなる。
  (3)拍子とリズムの正確さ リズムが本来曲の持つ正しいリズムであるかがポイントとなる。
     これは機械的なリズムと誤解しないでほしい。ウインナ・ワルツを例にあげると機械的に性格に分けられる1-2-3ではない。
  (4)テンポの選び方  
     曲のテンポの選び方が曲想に相応しいものであるか、適切であるかがポイントとなる。
  (5)メロディと伴奏のバランス  
     ピアノ(オーケストラ)の伴奏を伴うものであれば、ソロで表に出る部分と伴奏にまわる部分が区別され、弾き分けられているか。
     また、対位的な曲想においては、両者のバランスが考えられているか。
  (6)暗譜力  
     音楽コンクールは暗譜が原則であることは言うまでもない。
  (7)ダイナミックスの変化とアーティキュレーション 曲全体として、強弱の表現ができているか、
      アーティキュレーションが揃っているか、全体として、強弱の表現ができているか
  (8)情感の表現力 曲を深く理解し、曲想の表現をしているか。
  (9)曲の構成力   曲全体を把握し、バランス良く構成できているか。
  
 音楽コンクールによって採点方法は異なるが、本選レベルでは最終的には次のことが重要である。

  (1)印象に残る演奏(個性的=ユニークな演奏であるか)
     技術的に完璧に弾けても、音楽的な表現が伴っていなければ、審査員の心を動かすことはできない。
     特に他人に持っていない個性の表現が重要である。クラシック音楽は一定の範囲内(スタイル)で
     表現の自由が許されている。
  (2)スタイル(様式・解釈)の表現 バッハはバッハらしく、ベートーヴェンはベートーヴェンらしく
     それぞれの時代、作曲家にあったスタイルの演奏表現が重要である。特に表現が作家の意図をくんだ
     上で個性のある音楽を生み出しているか
  (3)演奏者の意思の表現   
     音楽の演奏は無機質なものであってはならない。そこに生命力(躍動感、静けさ)がなくてはならない。
  (4)変化に富んだ表現  
     連続する繰り返しのフレーズを同じように(同じ強さ、同じ表現)弾くだけでも大きな減点となると考
     えるべきである。
  (5)音色 楽器本来の音色が出ていなければ、高い評価は得られない。このため、日頃からとおりの良い音を
     出せるように努め、持っていなければ借りる(レンタル他)などして、できるだけ良い楽器
    (音色、とおりが良く、音量のある楽器)を用意すべきである。 また、ビブラート、ボウイング等により
     曲想により音色に変化をつけることができるようにすることも重要である。
  (6)フレージングの表現  フレージングは全ての音楽の明快さと繊細をフレージングにより使い分ける。


日本国内で開催されるコンクール

 チェロはピアノやバイオリンと比べて参加できるコンクールの数が少ないが、全国規模で開催されるコンクールを中心にリストした。コンクールにもよるが、弦楽器部門としてバイオリンとの競争で受けるよりも、チェロ部門のあるコンクールの方が入賞のチャンスがより多いと言える。 

<チェロ部門のあるコンクール> 

4年に1度開催される日本音楽コンクールのように、残念ながら日本国内で開催されるチェロ部門のあるコンクールは極わずかである。従って、プロを目指すチェロ学習者はできるだけ、早い時期にジュニアレベルで参加できるコンクールに参加し、経験を積むべきである。

日本音楽コンクール

開催年:チェロ部門は
4年に1度開催(前回は2011年)

開催地:東京都
参加年齢:
15歳~29

http://oncon.mainichi-classic.jp/cello/index.shtml

◇ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子

開催年:4年に1度開催
開催地: 東京都八王子市

http://www.cassado-cello.jp/japanese/j_index.html

◇ビバホールチェロコンクール

開催年:2年に1度開催
開催地:兵庫県養父町
参加年齢:15才~35

http://www.fureai-net.tv/VIVAHALL/cellocom/cellocom.html

 

全日本学生音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:東京都
参加資格:高校生/大学生(20歳未満)

http://gaccon.mainichi-classic.jp/common/entry.shtml

 

泉の森ジュニアチェロコンクール*

開催年:毎年開催
開催地:東京都
参加資格:小学生(4年以上)/中学生/高校生以上(20歳未満)

http://www.izuminomori.or.jp/jrcello2012.htm

熊楠の里音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:和歌山県

http://www.tottori.net/wwwboard/messages/2429.html

 

<弦楽器部門のあるチェロの参加可能なコンクール>

大阪国際音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:大阪市

http://www.osakaimc.com/others/senseki/index.html

 万里の長城杯国際音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:東京都、大阪市

http://homepage3.nifty.com/xaang/yotei/banri14-youkou.htm

横浜国際音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:横浜市

http://ymic.net/index

 

神戸国際音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:神戸市

参加資格:小学生/中学生/高校生、一般(32歳未満)

http://www.musicsatoh.com/2011/youkou2011-12.pdf

 東京音楽コンクール

開催年:毎年開催
開催地:東京都

http://www.t-bunka.jp/onkon/onkon.html

 

日本クラシック音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:東京都(本選)

http://www.kurakon.net/

 日本演奏家コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:東京都、大阪市他

http://www.jpa.or.tv/

 全日本ジュニアクラシック音楽コンクール*

開催年:毎年開催
開催地:東京都(本選)

http://www.tiaa-jp.com/concours/jyuni.html


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