○ストーリーダイジェスト11(41〜44話)

サブタイトル名及びあらすじ

管理人Tabiの余計なコメント    

第41話「湖の火まつり」 ゲストキャラ紹介

 ある森の上を飛んでいたときのことです。ニルスは子供たちが大勢でガラクタを集めてなにかしているのを見つけました。アッカ隊長の注意を受けるのもそこそこに、早速様子を見に行きます。同年代の子供たちが何かしているとあっては気にならないはずがあありません。件の場所についてみると、子供たちがワイワイとガラクタを集めては積み上げて、何かの準備をしています。同年代の子供たちを間近に見るのが久しぶりのニルスは、じっとその様子を眺めていました。
 その夜のことです。ガンの群れたちが湖のほとりで眠っていると突然銃声のような音が響き、ガンたちは驚いて飛び起きました。やがて湖の反対側に明かりがともり、人間の歓声が聞こえてきました。アッカ隊長が音は銃声ではないし、明りも人間達の行事に伴うもので安全だと説明しましたが、群のガンたちは落ちつきません。そこでアッカ隊長はニルスとグンナー、グスタに様子を見てくるように言いました。ただ、アッカ隊長は喜び勇んで出かけようとするニルスに一言注意をしました。「あなたは火を恐れぬ人間ですが、私達動物は火を恐れるのです。これだけは忘れないように。」
 明りの場所にいってみると、そこでは子供たちが大きな焚き火を囲んで音楽に合わせて歌ったり踊ったりしています。昼間ガラクタを集めていたのは、この準備だったのです。一緒に来ていたグンナーやグスタを先に帰らせて、ニルスはただ夢中でそれを眺めていました。
 翌朝、キャロットが昼過ぎに起きてみるとニルスがリスやネズミの子供たちを集めてなにやら木切れを集めています。仲間外れにされてはかなわない、とキャロットも一緒に手伝います。
 やがて木切れがうずたかく積みあがると、ニルスは木をこすり合わせ始めました。その様子を不思議に思ったのか森の動物達も集まってきます。しばらくすると、ニルスがこすり合わせていた木から煙が出てきました。ニルスに言われてキャロットが枯草をそこにのせると、やがて火がパチパチ・・・。ニルスがその火を積み上げた木切れに移すと、大きく燃え上がりました。途端に動物達は大パニック。逃げ惑う動物達が蹴り上げた木切れが、焚き火にあたり、あたりに散らばってあわや山火事になりそうになるなど大騒ぎになりました。
 どうにか鎮火してから、ニルスはアッカ隊長に厳しく叱られます。あれほど注意したことをニルスは理解していないと思ったからです。ニルスはこの騒動を起こした理由を尋ねられて「みんなにも、きっと火のよさを分かってもらえると思って・・」と答えました。それを聞いてアッカ隊長はこう諭します。「人間と動物にはどうにもならない違いがあるのです。」
 さしあたり騒ぎも静まったことだし・・・と思ったところにフクロウの母親が血相を変えて飛び込んできました。さっきの騒ぎの所為で子供たちが迷子になってしまったというのです。しかし夜目の利くフクロウですら見つけられない暗い森の中、どうやって探せばよいのでしょう。
 そのときニルスがあるアイデアを思いつきました。さっきの焚き火の残り火を利用しようというのです。しかしニルスだけでは捜索範囲が限られます。するとキャロットとモルテンが一緒に行くと言ってくれました。
 モルテンの背中に乗って、辺りを火で照らしながらニルスとキャロットが森の中を探していきます。やがて、木の穴でうずくまっていたフクロウの子供たちを見つけ、ニルスたちはみんなのところに戻ってきました。
 火は恐ろしいけれど、素晴らしいところも有ると、アッカ隊長は火を掲げているニルスの姿を見て思うのでした。

 原作ではラプランド到着のはるか前、ゴルゴと出会うのよりも更に前に、「ヴァールボリィ祭りの夜」としてこうした火祭りのお話が出てきます。
 ですが勿論ニルスがそれを見て影響を受けて騒ぎを起こす事もなければ、フクロウの子が迷子になることもありません。むしろこのお祭りでニルスが聞いたお話のほうがメインになっているようです。
 さて、アニメ。
 この話ではアッカ隊長の慈愛にみちた母親のような態度に注目したいと思います。時には優しく、必要な時には厳しく。こんな優れた指導者、いや母親は決して多くないでしょう。
 また、「動物と人間の違い」という指摘にも考えさせられます。アニメニルスではニルスと動物達の境界が希薄な感じがすることがありますが、あくまでニルスは「人間」であって動物では無いのです。単なる動物アニメとの違いを感じさせます。
 教育色豊なこの話ですが、やはり突っ込ませて下さい(笑
 フクロウがまた猛禽らしからぬのはもう放って置くとして、ニルスが捜索に使った火。ニルスの縮尺から考えればマッチ棒に火をつけたようなものでしょうが、あれほど明るくないでしょうし、あれほど長くもたないでしょう。
 それにあんなに簡単に見つかるのも・・・、まぁモルテンに乗っている事ですし32話では、山火事の中一人で迷子のヤマネを見つけるくらいですから、あれよりは簡単だったのかもしれません(笑
 最後に、これはツッコミではありませんが、火を消す為にニルスが走り回っているシーン。チョッキを脱いでいますが、全編通してニルスがチョッキを脱いでいるのは、最終話のパジャマ姿を別にするとこのシーンだけです。ある意味珍しいですね。
第42話「森をつくった大男」 ゲストキャラ紹介

 シトシトとふる雨に悩まされたニルスとキャロットは、雨をしのぐ為にガンの休息地の近くにあった展望台へ向かいます。どうにか雨宿りが出来そうですが、そこに同じように雨宿りをしに人間の兄弟がやってきました。見つからないようにもの影にかくれて様子をうかがっていると、兄弟のうちもっとも年長のお兄さんが退屈しのぎに話を始めました。
 それはこの地方の地勢がどのようにしてできたのかという伝説でした。
 今は豊かな畑や森が広がっているこの地方も、昔は岩だらけの荒地でした。ところがあるとき、これはそのあたりにあった岩山に住んでいる巨人の所為だと考えたアサトールという兵士が、その巨人に直接談判をしようと乗り込んできたのです。アサトールは大変な力自慢で、実際人並みはずれた力の持ち主でした。
 しかし巨人のほうは身体は大きいけれどもとても気弱な男でした。アサトールの姿を見て怖くなった巨人は居留守を使い、女房に誤魔化させて追い返そうとします。女房は家やものを実際以上に大きく見せたり、様々な魔法を使ってアサトールを諦めさせようとしますが、アサトールは頑固でなかなか帰ろうとしません。ついには岩のベッドに寝かせられたことに腹を立て暴れだす始末です。どうしようもないと考えた巨人の夫婦は他の場所に移り住むことにしました。
 一人残されたアサトールですが、実は大変な仕事をしていたのです。ハチミツ酒を流す為に作った溝は川で、粉挽き機で引いた粉は土だったりと、この地方を知らず知らずのうちに人間の住みやすい豊かな土地に変えていたのです。
 話が終わる頃ちょうど雨もやみ、兄弟たちは帰っていきました。ニルス達のところにもアッカ隊長とグスタが迎えにやってきますが、ニルスは今聞いた伝説を思い返しながら、大地の姿を見つめていました。

 帰路はあまり大きなイベントもなく、こうした前後のお話とほとんどつながりのない話が続きます。でも私はこういうのが結構好きです。
 今回の話は原作の「イェムトランドの伝説」が殆んどそのままアニメになっています。原作がそのままアニメになっているのは久しぶりでしょう。もっとも巨人が最後に兵士に種明かしをしていたり、この話のイベントは第40話の元になるイベントよりも前に起こっていることだったりという様々な違いはあります。
 さて、アニメのほうですが、まず注目したいのは冒頭のグスタの目から見た各家庭の子育て情況ですね。ここまでの話の中でも各家庭の情況は時々描かれていましたが、あいかわらずである事を見ることが出来ます。モルテンの「ひがむなチョンガー」という発言には笑ってしまいますが(笑。アッカ隊長の「今のところ気楽なのはあなただけでしょ」というセリフも笑いを誘います。
 さて、ツッコミどころですが・・・ツッコミというより不自然さを感じるシーンがひとつあります。展望台に登っていくニルスとキャロットですが、どうしてわざわざ階段をよじ登っていくのでしょう。階段の両端にある(彼らの視点から見た)坂を登っていくほうが楽に見えるのですが。雨で滑りやすかったのでしょうか?
 次にDVDBOXをお求めになった方。この42話を収めたDVD第10巻のケースのイラストをよく見て下さい。これは明らかに40話の最後のシーンで、アッカ隊長たちが迎えに来たのを見上げているところなのですが、よく比べてみるとニルスの顔がアニメと違います。ケースの為に描き直したのでしょうか?
第43話「ニルスの子守」 ゲストキャラ紹介

 ある湖でガンの群れが一休みしていると、人間の子ども達が家畜の番をしながらそばを通りかかりました。4人の子供たちのうち1人はまだヨチヨチ歩きの赤ん坊です。
 彼らが行ってしまってから、ガンの群れは次の目的地に出発しました。ところが上空から彼らを見ていると何かトラブルがあったらしく、赤ん坊を放り出して大騒ぎをしています。実は家畜の1頭がヘビに驚いて逃げ出し、その騒ぎで家畜たちが散り散りになってしまったのです。
 年長の子ども達は散り散りになった家畜たちを集めるのに夢中で、赤ん坊のことにまで気が回りません。そのうち一人にされていた赤ん坊がチョウを追いかけてふらふらと歩き出してしまいました。このまま放って置くのは危ないと、ニルスとキャロット、モルテンはダンフィンに一言声をかけると群を離れ、赤ん坊のところに向かいました。
 崖から落ちそうになっていたのを何とか助けたものの、相手は赤ん坊、お腹をすかせたり、眠くなったりとニルスたちに色々世話を焼かせます。やがて天気が悪くなり、近くの洞穴に避難。しかしなかなか年長の子供たちが迎えにこないのでこちらから探しに行くことにしました。その間の留守番をキャロットが引き受けます。
 ニルスたちが探しに行っている間、キャロットは精一杯お守りをします。ヘビが出てきたときには逆に助けられたりもしましたが。しかしそんなところになんとレックスが現れます。幸い焚き火をたいていたのですぐに襲われる心配はなさそうですが、焚き火が消えたらキャロットは勿論、赤ん坊も危険にさらされるでしょう。
 しばらくして焚き火の火が弱まってくるとレックスが迫ってきました。キャロットは勇気を奮い起こしレックスの前に立ちふさがります。あわやというところで年長の子供たちを見つけたニルスとモルテンが戻ってきました。ニルスとモルテンの連携プレーの前にレックスは見事撃退されていきます。
 やがて年長の子供たちが洞穴に到着し、無事に帰っていきました。ニルスたちも急いでアッカ隊長たちを追いかけます。

 完全アニメオリジナルエピソード。しかし子供たちが生まれてから久しく見られなかったニルス、モルテン、キャロットの「一人と1羽と1匹」の連携プレーが楽しい43話です。
 ニルスはともかく、キャロットやモルテンの行動が「動物のはずなのに」などと突っ込んでいたら、このお話は成立しないので放って置くとして、まず注目したいのはニルスの面倒見のよさですね。転んだ時のおまじない、ヤギのおっぱいの飲み方指導、小鳥やカエルへの子守唄の依頼・・・アッカ隊長の言葉ではありませんが「随分成長したものです」
 また焚き火に点火するためにマッチをするシーン。見事なフォームに「ナイスショット」と声をかけてあげたくなりますね(笑。
 ところでここで使われたマッチ。情況から見て、どこで擦っても火がつく「黄燐マッチ」ないしは「硫化燐マッチ」のようですが、前者の黄燐マッチは黄燐に毒性があり、またどこで擦っても点火するという点で安全性に欠けることから19世紀半ば頃から黄燐を使わないマッチの開発が進められており、1855年にはスウェーデンの会社が黄燐ではなく赤燐を用いた「安全マッチ」の発売を開始しています。
 もっとも「どこで擦っても火がつく」という便利性も惜しまれた事から、毒性の少ない「硫化燐マッチ」が19世紀後半に登場します。
 ニルスたちが旅をした20世紀前半という時代では「どこで擦っても火がつく」マッチとして存在するのは「硫化燐マッチ」なわけですが、「安全マッチ」のお膝元スウェーデン国内ではあまり多く存在していないはず。洞穴の中に未使用のマッチが残っていること自体幸運なのに、それが更に硫化燐マッチだったというのは幸運が重なったとしかいいようがないですね。
 マッチの話が長くなりましたから突っ込みは省略。
 ところでニルス、モルテン、キャロットのコンビのみで空を飛ぶ機会というのは意外と少なくて、この話の帰路はその数少ない機会のひとつです。オープニングアニメーションの撮影(?)はこの話で行われたのでしょうか?(笑
第44話「閉じこめられたバタキ」 ゲストキャラ紹介

 ちょっとお疲れ気味のニルスは、遠い雷の音に目を覚ましました。どうやらモルテンの背中で眠ってしまったようです。現在地を訪ねるとアッカ隊長が古い鉱山の町だと教えてくれました。好奇心の強いニルスは興味津々。そのときワタリガラスのバタキの姿を認めました。バタキもニルスのように好奇心が強く、この鉱山の町を飛び回っていたのです。
 町のそばの湖についたガンの一行。でもニルスはさっきの町が気になります。バタキが見つかれば案内してくれるかもしれない。そんな話をアッカ隊長としていると一羽のハトが息せき切って駆けつけてきました。聞けばバタキがある小屋に閉じ込められて困っているというのです。ニルスはアッカ隊長とともに早速その小屋へ向かいました。
 途中、子どもの遊び場で糸と釘を調達したニルスは、小屋に着くとまず糸を使って煙突の中を降り、小屋の中に入りました。バタキへの挨拶も早々に、ニルスは脱出の方法を探ります。やがて一箇所壁が崩れて弱くなっているところを見つけたニルスは、そこを釘で掘って穴をあけるしかないと判断。すぐに作業にかかりました。
 しかし小さいニルスにはこれは大仕事、やがて疲れてへたり込んでしまいました。その様子を見たバタキは、ニルスの気を紛らわせようと、昔話をはじめました。
 それは昔このあたりの鉱山を所有していた巨人の話でした。
 その巨人は鉱山をとても大切にしていて、人間が決して近づかないように注意していました。あるとき、病気に倒れたその巨人は二人の娘に鉱山を託し、そして人間を決して近づけないよう遺言をします。それから間もなく巨人は亡くなりましたが、娘達はしばらくは遺言を忠実に守り、鉱山に近づく人間を追い払っていました。
 そんな日々が続いたある日のことです。二人の娘のうち、妹の方が一人でぼんやりしていると、ヤギを連れた農夫が目に入りました。どうやらヤギが鉱山を見つけ、それに農夫が気がついたようです。妹はやむをえず大岩を落として農夫を殺してしまおうとしましたが、農夫が命乞いをするのをみてやめてしまいました。更に妹は農夫に鉱山をあげると口にします。実は鉱山を守る為に人間を遠ざける生活が嫌になっていたのです。しかし妹は、森に入っていくときに農夫に言い残しました。自分の姉の分に手を出してはいけない。絶対に殺される。
 その後、農夫は鉱山のおかげで大金持ちになることができたのです。ここまで聞いたときニルスは姉の分の鉱山はどうなっているのかバタキに聞きました。するとなんとそのまま残っているといいます。どうやらバタキはこの件のお礼に姉の分の鉱山の場所を教えてくれるのかもしれない。そう思ったニルスは更に張り切って仕事を続け、遂にバタキが通れるだけの穴をあけることに成功しました。 
 アッカ隊長やその他の鳥達の出迎えを受けたニルスですが、早速バタキに鉱山のことを訪ねました。するとバタキは姉の鉱山を見つけようとした人はみんなひどい目にあって死んでしまったんだよ。そう答え、更にお礼を言うとバタキは飛び去ってしまいました。
 がっかりするニルスに、その話を知っていたらしいアッカ隊長は言いました。「バタキは小屋から出してくれたお礼にあなたに鉱山の場所を教えなかったのですよ。」
 今ひとつ納得しかねているニルスを背中に乗せて群れに帰る途中、アッカ隊長はバタキの話を解説してくれました。鉱山を見つけた人間は、たちまちのうちに鉱山を掘り尽くしてしまいます。しかしまだ他にも鉱脈があるだろうと考え、あたりを探し回った人たちが不幸な目にあったのでこうした話が出来たのでしょう。「姉の分」の鉱山は、「妹の分」の鉱山に飽き足らなかった人間達の欲望が生み出した妄想だったのです。
 最後にアッカ隊長は今眼下にある緑の山と鉱山の山とどっちが好きか尋ねました。疲れてうつらうつらしているニルスが緑の山のほうが好きだと答えるのを聞いたアッカ隊長は、ニルスにゆっくりおやすみ、と声をかけ、安心したように群れに戻っていきました。

 44話は、原作にあるファールン鉱山についてのスウェーデン民話を元にしたお話しです。原作では「男の子のわけまえ」という名称で登場するイベントですが、原作とは色々な違いがあります。
 まずイベントの発生が41話の元になった「ヴァールボリィの祭りの夜」よりももう少し前です。第22話「森を追われるふたごのクマ」の元になる「ベリイスラーゲルナの出来事」の少しあとですから、このあたりの時系列はアニメと原作でだいぶ違うことになります。そもそも原作の場合、ラプランドからスコーネへの帰路に出発してから物語が終わる部分までの長さは全体の約15%に過ぎません。アニメではこの部分は全体の25%を占めるのですから、お話が原作と前後するのは当然です。
 時系列の流れだけでなくお話の内容も若干異なっています。
 まずバタキが小屋に閉じ込められるのは同じなのですが、そのバタキに頼まれてニルスを呼びに行くのは、なんと23話で登場したアガール(原作ではアーガル)なのです。その他の違いとしては、小屋の壁がレンガではなく木で出来ていたり、ニルスが使った道具が釘ではなくノミだったりするのですが、この程度は些細な違いでしょう。
 次に伝説の内容ですが、別に「男の子の分け前」という名称だからといって、巨人の子どもが男の子であるわけではありません。ただ当時はスウェーデンでもやや男尊女卑の傾向があったらしく、男性の方が女性よりもより多い相続を受けられたようです。そして姉娘のほうが父親の約束を良く守る、つまり人間を遠ざけるということで妹の分の約2倍の「男の子分け前」を与えられたのでしょう。男女同権のイメージが強い北欧でも、昔はこうした傾向があったことは興味深い点です。
 その他の違いとしては、妹の分の鉱山を見つけた農夫のヤギ(原作では「コーレ」という名前がついています)は妹に殺されてしまいます。また姉の鉱山を見つけてしまったものにかけられる呪いは相当おぞましいものです。
 アニメではこうしたポイントについて子供向けに、相当お話を和らげてあるわけですが、これはこの話に限らずアニメニルスにはよくある傾向です。
 まだ違いはありますが、キリがないのでこのあたりまで。
 さて、アニメのニルス。人間の子どもと糸の引っ張り合いをしていますがニルスの体の大きさからいって絶対に勝ち目の無い勝負。子どもが相当手加減していたのでしょうか?それと小屋の壁のレンガ、余りにもヤワ過ぎませんか?あれでは普通の人間がカナヅチで叩こうものならすぐに崩れてしまいそうです。
 お話にツッコミを入れるべきポイントはこのくらいでしょうが、最後まで見通したときに気付いた事。このお話ではレギュラー陣のセリフが殆んどありません。ニルスとキャロットを別にすると、あとはアッカ隊長とラッセだけ。モルテンにすらセリフがないのはちょっと驚きです。

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