土壌汚染状況 予備調査報告書
調査概要 調査の概要は以下のとおりである
1 発注者 株式会社◎◎◎◎
2 請負者 株式会社□□□□
3 調査件名 △△△△△△ビル 土壌汚染状況予備調査
4 調査場所 東京都××区××××丁目
5 調査目的 ビル解体に伴う土地評価の一環として、
対象地の表層土壌及び地下水の健全度を明らかにするために実施する。
6 調査内容 .
. . 1)試料等調査                    一式
. . 2)測量                67地点
. . 3)表層土壌ガス調査          19地点
. . 4)表層土壌の重金属、農薬類等調査     43地点・19検体
. . 5)表層土壌の油分調査                67地点・67検体
7 調査担当 .
. 施工管理 株式会社 シビル 永田 正
. . 東京都目黒区八雲3-6-8 TEL03-5731-9550   FAX03-5731-9553
. 調査 神奈川地質 株式会社 (指定機関番号:環2003-2-241)


目 次
調査地案内図(縮尺S=1:25,000 .
はじめに 1
1.調査内容 2
2.調査数量 3
3.予備調査結果 4
4.揮発性有機化合物・油分詳細調査 8
巻末資料
調査計画位置図(縮尺 1900
詳細調査図(縮尺 1900
.


はじめに
 本調査報告書は、東京都××区××××丁目にある△△△△△△ビルの土壌汚染状況調査の内、VOCガス及び油臭油膜調査結果を報告する。
今回の調査は下記の基準に準拠して実施した。

「土壌汚染対策法(平成14年法律第53号)」(以下「法」と記す)

「土壌汚染対策法施行令(平成14年政令第336号)」(以下「令」と記す)

「土壌汚染対策法施行規則(平成14年環境省令第29号)」(以下「規則」と記す)

「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(平成1310月施行)」(以下「東京都環境確保条例」と記す)

「東京都土壌汚染対策指針(平成15年東京都告示第150号)」(以下「対策指針」と記す)

さらに、本調査地は、東京都××区内に位置し、ボイラーや危険物取扱所を含む飛行機の整備場として利用されていた敷地であるため「東京都環境確保条例第116条第1項」「対策指針」及び「××区土壌汚染防止指導要綱・指針」に基づき予備調査を行った結果、以下のとおりの結果となった。

1)油臭油膜調査の結果76ブロック中25ブロック(1ブロック:10m×10m)で油臭が確認された。

2)VOCガス調査の結果19点中3点でキシレン・トルエンが検出された。


1.調査内容

1)表層土壌ガス中の揮発性有機化合物(VOC)

本敷地においての使用・保管履歴はA重油であるが、その他の揮発性有機化合物を多く使用していた。このため、本調査計画書では揮発性有機化合物の11物質に、トルエン、キシレンの2物質を加え、土壌環境基準の揮発性有機化合物11物質+2物質を対象として調査した。

調査は、PID/GCによる表層土壌ガス調査とし、調査対象物質は次のとおりである。

四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン

2)土壌中の油分

油類使用の土地履歴から、採取した表層土壌の油分調査として油臭、油膜の確認を行った。


2.調査数量

  今回の調査数量は以下表―2.1のとおりである。また、調査地点を図-1.1.調査区分地及び調査地点図に示す。

写真 表-2.1 予備調査の調査数量

調査項目

内容

調査数量

測量

各調査地点の位置

67地点

表層土壌ガス 削孔・採取・分析

揮発性有機化合物13物質

19地点

表層土壌の重金属・農薬類等
試料採取

2深度 00.05m0.050.5m

43地点

表層土壌の重金属・農薬類等
試料分析

重金属類9物質(溶出量+含有量)
農薬類3物質(溶出量)

19検体

表層土壌の油分調査

油臭・油膜

67検体


3.予備調査結果

 

揮発性有機化合物(VOC)土壌汚染状況

表層ガス調査の結果を表3.1に示す。

尚、予備調査結果を図3.2土壌概況(予備)土壌ガス結果図に示す。

②油分土壌汚染状況

油臭、油膜分析結果を表3.2に示す。

尚、予備調査結果を図―3.1土壌概況(予備)油臭油膜調査結果図


表-3.1 VOCガス分析結果

検出器 DELCD PID
. 地点名 1,1‐      ジクロロエチレン ジクロロメタン c‐1,2‐     ジクロロエチレン 1,1,1‐     トリクロロエタン 四塩化炭素 1,2‐      ジクロロエタン トリクロロエチレン c‐1,3‐    ジクロロプロペン t‐1,3‐     ジクロロプロペン 1,1,2‐     トリクロロエタン テトラクロロエチレン ベンゼン トルエン キシレン
1 A2-5 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
2 A3-5 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
3 A4-4 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
4 B2-5 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
5 B3-a ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
6 B3-b ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
7 B3-4 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
8 B4-5 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
9 C2-a ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
10 C2-b ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
11 C2-c ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND 0.13 0.23
12 C2-d ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
13 C2-e ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND 0.09 ND
14 C2-1 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND 0.10 0.17
15 C3-5 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
16 C4-5 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
17 D2-4 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
18 D3-2 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
19 D4-2 ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND
定量下限値 . 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.05 0.2 0.2


表-3.2 油臭・油膜分析結果

地点

油臭

油膜

A2-1

なし

なし

A2-2

なし

なし

A2-3

なし

なし

A2-4

なし

なし

A2-5

なし

なし

2-6

なし

なし

A2-7

なし

なし

A2-8

なし

なし

A2-9

なし

なし

2-1

なし

なし

2-2

なし

なし

2-3

なし

なし

2-4

なし

なし

2-5

なし

なし

2-6

あり

なし

2-7

なし

なし

2-8

なし

なし

2-9

あり

なし

3-a

あり

なし

3-b

なし

なし

3-1

なし

なし

3-2

なし

なし

3-3

なし

なし

3-4

なし

なし

3-5

あり

なし

3-6

なし

なし

3-7

なし

なし

2-

あり

なし

2-

あり

なし

2-

あり

なし

2-

あり

なし

2-

あり

なし

2-

あり

なし

3-1

あり

あり



地点

油臭

油膜

3-2

あり

あり

3-3

なし

なし

3-4

あり

あり

3-5

あり

なし

3-6

あり

なし

3-7

あり

あり

3-8

あり

なし

3-9

あり

なし

4-1

なし

なし

4-2

なし

なし

4-3

なし

なし

4-4

なし

なし

4-5

なし

なし

4-6

なし

なし

4-7

なし

なし

4-8

なし

なし

4-9

なし

なし

2-

あり

なし

2-2

あり

あり

2-4

あり

あり

2-5

なし

なし

3-1

あり

あり

3-2

あり

3-3

あり

なし

3-4

なし

なし

3-5

なし

なし

3-6

なし

なし

4-1

あり

なし

4-2

なし

なし

4-3

なし

なし

4-4

なし

なし

4-5

なし

なし

4-6

なし

なし

        : 油臭・油膜検出位置









































4.揮発性有機化合物(VOC)・油分(油臭・油膜)詳細調査

事前履歴調査で使用の確認が取れている、トルエン、キシレンがC2-e及びC2-f地点で検出され、油分が25ブロックで検出されたので、図-4.1に示す方法によって絞り込みおよび詳細調査を実施する。






1
)表層ガス(VOC)調査によって、定量下限値を上回る濃度で検出された地点については、必ず隣接する10m×10mブロックで検出されないことを確認して、濃度分布図を作成する。また、検出地点全てで(2ブロック)トルエン、キシレンについて、深度方向調査としてボーリング調査を行う、深度方向調査深度は、砕石下-10.0mまでボーリング掘削を行う。各対象物質についての公定法分析は、コアのうち砕石下、-0.00.050.050.501.0m、以下1m毎に実施するとともに、代表地点で観測井を設置し、孔内洗浄後地下水の採取を行い、基準値超過物質の水質分析汚染の確認を行う。(詳細調査位置は、詳細位置図-4.1参照)。なお、今回の詳細調査では、キシレン、トルエンの2項目を分析する。

2)油分調査で、油分ありと確認されたブロックの1/3程度の任意のブロックで深度方向調査としてオールコアボーリング調査を行う、調査震度は現地で油分調査を行いながら行い、油分がなくなる深度から1m下がりまで行う。(詳細調査位置は、詳細位置図-4.1参照)。なお、今回の詳細調査では、ヘキサン、炭素数分布の2項目を分析する。

以上の調査より汚染土の範囲、数量を確定し、浄化工事の資料とする。


株式会社
 シ ビ ル


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