2005年1月11日


憲法や教育基本法と要求とを結びつけて、課題の実現をはかる

中陣 唯夫


  私ども「かながわ定時制教育を考える会」は、この四月で15回目の春を迎えます。戦後労働運動の成果を換骨奪胎して、1989年11月に発足した新ナショナルセンターである「連合」に、神奈川県高教組執行部も公然と加盟の動きを見せるもとで、1990年3月に発足した「連合路線に反対し、定時制教育を進める定時制教職員の会」がその前身です。

 そして1993年に、保護者や市民との共同した運動への展望を見据えて、名称を「かながわ定時制教育を考える会」と改めました。それ以後活動分野が多様となり、それとともに教職員のみならず、保護者や生徒、市民、教職員退職者が会に加わり、また地域的には関西から中部、首都圏、茨城、群馬まで交流の輪がひろがり、今日に至っております。この間、会報である「ニュース」も83号を数えようとしています。

 県内では、いわゆる「教育改革」の名による「学校合理化」ともいうべき公立高校「再編計画」が、公立高校への進学をますます困難にし、夜間定時制の特質が乱暴にも切り捨てられようとしています。しかし、県内でもこの状況を反映して、「教育を受ける権利の保障」を求めるさまざまな団体が連携して活動が展開されるようになってきており、喜ばしいことです。

 本会も微力ながらその一員として、現状の改善に参加して取り組んできております。特に今日求められる要求運動の姿勢は、憲法や教育基本法と要求とを生きたあり方で結びつけて、課題の実現をはかることだと考えております。

 今後も会の拡大成長に多くの方の助力、交流をいただき、その結果を定時制はもとより、学校教育の改善に還元していけたらと願っております。本年もよろしくお願い申し上げます。

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これまでの「代表あいさつ」を紹介します
「再々度代表を務めるに当たって」
「『考える会』代表、三期目を務めるにあたって」
「代表に再任されて」  
「考える会の代表を務めるにあたって」