2001年1月3日


「考える会」代表、三期目を務めるにあたって
中陣 唯夫(県立秦野曾屋高校)
 
 98年に「かながわ定時制教育を考える会」代表の任に就きましてもう三期目になり、満2年が過ぎました。
 この間、県立定時制については、県教育員会の「定時制つぶし」とも思われる「教育行政」が展開されてきました。給食補助費の削減、応募者増加に反比例した募集枠の削減、三崎高校の募集停止、研修権否定の異様な「服務攻撃」、度重なる現場「査察」や退勤状況の「偵察」などの職権乱用と人権侵害。

 挙げ句には、平塚商業高校の管理職2名が起こした非教育的な「修学旅行直前中止事件」の責任を転嫁するかのような私に対する違法な全日制への強制異動・・…。
 その後も、定時制教育振興法の精神を踏みにじるようなことが「行政」の名のもとに日常的に行われています。青少年の定時制に学ぶ機会と門戸を狭めていき、その定時制を生徒ともに支えている教職員の専門性や定時制教育にかける思いを尊重せず、その変則的な勤務からくる心身の健康の不安定さを保護する措置もしない。むしろ事実上、「休憩」を保障しない統制的な勤務の強要を、教育行政の自己目的であるかのように追求しています。
 いま、定時制の役割が広く積極的な評価を得てきている点からしても、この事態は由々しきものがあります。教育の場にあるべからざる事態が、皮肉なことに保護者や広く県民、そして全日制の教職員にさえあまり知られていません。
 公教育の事業は、子どもの、そして国の未来を国民本位に、考えや立場の相違を超えて理解し合い総力をあげて育てていくものです。私はこの立場から、現場の教職員と父母、県民とのパイプを少しずつ広げ、次第に密に太くしていきたいと思っています。そのために、これまでの活動に加えて、「かながわ定時制教育を考える会」の微力を尽くしていきたいと考えております。より多くの皆さまのご協力、激励、ご叱正など、今後ともよろしくお願いする次第です。
  
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