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今年も恒例の農家訪問が始まりました。消費者の方の御意見・お叱り・お褒めの言葉を農家の人たちにお伝えをしたり、秋の収穫の事や去年の反省点を話し合いながら、契約田圃の中に入り稲の状況を見てきました。
4月23日(日)茨城県東茨城郡『素顔のまんま・頑固米』農家訪問記
当店の近所の仲池上保育園で今年も土作りから田植え・稲刈りと1年通して米作りをするという事で茨城の富山幹司さんの所に『田圃の土と有機肥料』を貰いに行きました。朝5時に出発して2時間で富山さん宅へ。田圃の土をもらって帰ってくるだけでは面白くないのでせっかく行ったので昔ながらの道具(万能くわ)で田起しの真似をしてきました。
田起しは硬い田んぼの中に入り、くわを「えぃー」と振り下ろし土を掘ります。腰に持病を持っている私にとって結構辛い仕事です。5~6mぐらい掘り進むと腰にきます。根性で15m位田お越しをしました。昔は全部こんな方法でやっていたのでしょう、やはり機械は便利ですね。
ビニールハウスの中の苗をみてきました、冬の間に塩水撰をした後、温湯消毒(60度10分間のお湯に浸すと病気にならない消毒法)をして4月13日に種まきをし発芽した苗が30㎝×60cmの箱にいっぱい植えてありました。背の高は5cmぐらいです、15~20センチ位になると田植が出来ます。田植予定は、5月10日から20日にかけてだそうです。富山さんの苗床は普通の農家は1枚の苗床箱の中に種を150gまくけど65gしかまきません。少ししか撒かない事で風通しがよく病気にかかりにくく丈夫な苗が出来美味しくてたくさんのお米が出来ます。
まだ水の入っていない田圃で畦(あぜ)を綺麗に固めておくそうしないと水が漏れていまい田圃の役目になりません、よくオケラ・モグラ・ネズミが穴を開けるそうです。農家の悩みのタネです。
昔はこのようにくわで『田起し』をしていました、くぼ地の田圃なので機械が入りませんこの田圃だけは手でやります。へっぴり腰で少しやっただけで疲れました。
ビニールハウスの中苗が綺麗に育ち水滴がたくさん付いていて綺麗で神秘的でした。
富山さんとビニールハウスでハウスの中の温度は20℃~25℃位で蒸し暑いです。中の温度を調節しながら15㎝位場でぐらいまでここで頑張ります。そして田植です。
長野県佐久市『五郎兵衛新田』農家訪問記
朝JR佐久平の駅前で待ち合わせとても綺麗な駅舎でした。なんとなく期待と不安の気持ちです。
穂が垂下がり始めた稲姿の五郎兵衛田圃のコシヒカリです。田圃の土は『重粘土質』で美味しい五郎兵衛新田米の重要な要素です。また昼と夜の温度があり美味しい米が出来る条件がそろっています。
間山をバックに五郎兵衛新田で一生懸命お米を作っている佐藤長雄さんと田圃で写真。
朝6時30分友達電話の音で起されました、私が1時間起きるのを間違えての遅刻です、友達に平謝りで出発しました。曇り空の東京を後に目指すは、長野県佐久平です。・・・・・目的地はTVニュースステーション等で紹介された『五郎兵衛米』の生産地の「五郎兵衛新田の中鶴育苗センター」を訪問して代表の農家佐藤長雄さんにこの地域の天候・土・水などの状況をお話していただきました。その後センターの堆肥場・五郎兵衛新田田圃・五郎兵衛用水(蓼科山系の水を引いている)などを案内してもらい、田圃ではここのお米がなぜ美味しく出来るか親切に話していただきました。
その後小高い丘の上にある『五郎兵衛記念館』と『市川五郎兵衛さんの墓』を見学、午後3時ごろ駅前の『草笛』というお蕎麦屋さんで私の好きなお蕎麦へ、ここは蕎麦の量が多く大盛だと1kgあると言うので中盛(930円?位かな)にして正解でした。とても美味しく値段も安いのでお薦めです。食べに行かれる場合は量にはご注意を・・・・。
お腹がいっぱいになると寝むくなりますよね、その後立ち寄りの湯『穂の香の湯』に(350円安い・・・)入り、1時間ばかりゴロ寝をして帰宅は午後11時ごろになりました。充実した1日を過ごせました。
このような勉強会を何度も繰り返しながら農家のおじさんたちも生き物の生態を観て感心しながら農薬をあまり使わなくなったそうです。
米を作る農家がこのように勉強をしています、自分達も頑張らなくてはと思いながら童心に帰り貴重な体験をして帰ってきました。