さ の さ 節 

KDLからの検索で、明治年間に 「さのさ」 を載せた唄本が25件現われました。 なかで最も古いものが明治34年5月大阪発行の 「銀笛流行俗曲」 と「明笛流行俗曲」 (後藤新吉)です。
      (34年「銀笛流行俗曲」  
          
      小夜ふけて 廓戻りの千鳥足 思わず我が家の門口で
      ここ開けてんか ドンドン 開けなきゃ廓へネ 逆戻り サノサ     電子音で聴く     
唄ってみよう

前半の旋律構成は「ほうかいぶし」とほぼ同じ、「ホーカイ」が消えて代りに「ココアケテンカ」と掛け声を上げています。 辻音楽師でしょうかいかにも大阪調らしく面白おかしくやってますネ。 後半は混沌としてますが、終わってみれば「ソラーソラソミレ サノサ」と田舎節です!

       開戦に アリャ 勇む日本の国民が
      外にゃ軍人内にゃまた 助ける忠義の軍資金 これぞ御国の 大和魂 さのさ
   
                                                       (37年東京 「手風琴独案内」 町田桜園)
「外にゃ軍人」もさることながら、「内にゃまた 助ける忠義の軍資金」には驚かされます! 
                           

                                                 (38年東京「手風琴独習」 町田桜園) 
       花づくし アリャ 山茶花桜に水仙か トサッサ 
       寒に咲くのが梅の花 牡丹芍薬ね コリャ 百合の花 万年青の花なら南天菊の花 さのさ 

                                                  電子音で聴く  

明治41−42年、町田桜園が4冊の唄本に同じ 「さのさ節」、「人は武士 気概は高山彦九郎. . .」 を載せています。
 (明治42年東京「オルガン独習自在)         
        人は武士 気概は高山彦九郎 トサッサ 京の三条の橋の上   
       はるかに王居をネ 伏し拝み 落つる涙が 川の水   
         電子音で聴く          

(明治43年東京「清笛明笛独習自在)
 
                                                                   電子音で聴く                                                                             

本居長世も 「さのさ節」を採譜しています。 (「現代の流行唄」 明治42年 雑誌 「音楽」第1巻 第9号)          
        伽舟の 夢じゃなけれど 見えたからにゃ ままになるまで気をもやす
        シンがあるよでネ 水くさい ほんに貴方は罪な人  
            電子音で聴く   
唄ってみよう    


 
            
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