今年の夏に行われる中国初のオリンピック。 国々は活気にあふれ、熾烈な代表争いに力をいれている。 しかし 最近、国際陸上競技連盟に出場を認められない選手が 一人注目を浴びた。両足義足スプリンターの 南アフリカの選手オスカー・ピストリウス氏です。 いつもの私なら、去年の私だったらテレビ等で見かけても、 そう気には留めないはずだっただろう。 今の私にはすごい親近感と興味のわくニュースでした。 義足というものをとても身近に感じ、 良くも悪くも残念な気持ちと期待する気持ちを抱きました。 今まで走っている義足の人を見たのは初めてで圧巻でした。 どれほど義足で歩くことが難しいか知っていたからです。 それはなぜかというと、 私の父親が去年の10月に右足を大腿部から切断。 今は義足でのリハビリに取り組みもうすぐ退院予定です。簡単に説明しますが、 9月の中旬に父親の右足が動かなくなり、 病院へ行ったところ即入院ということになってしまいました。 私はテストの3日前で何が起きたのか今でもよくわからないままです。 治療は始まりましたが「菌」を原因とみていたので うまく回復には向かえずにいました。 いろんな検査を重ね、最後のカテーテル検査を受け出た病名とは 『膝下動脈瘤』と、いうものでした。 よく、高齢者の方に多い「大動脈瘤」が足にできたのです。 簡単にいうと、動脈効果により血流が悪くなり血栓かなにかがつまり 大きな塊ができてしまう病気です。 そうすると血流がとまりひざ下に血が通らない状態になってしまいます。 しかも、いつでも脳梗塞や心筋梗塞を併発してもおかしくない状態に ありました。 月末に入り動脈瘤をとり、血管置換法で人工血管を埋め込む手術を行う 段取りを取り始めた矢先でした。 いきなり右足の先のいろが悪くなり壊死がはじまってしまったのです。 原因はなんらかの菌が弱くなった皮膚の上から足先に侵入したからです。 夜中0時過ぎごろ、いきなり担当の医師から電話があり このままでは今すぐ切断しなければならない状態になったと 言われました。 その後さまざまな治療がおこなわれ、いろいろありましたが 右足の大腿部から切断という結果になりました。 そんな父が義足をはいて歩こうとしている姿を見ると 義足で歩くということがどれだけ難しく、どれだけ体力を使うものかを 身近に知っているからこそ、今回のニュースは 私たち家族を勇気づけるモノにもなったのです。