3/01/02〜 3/10/02

トップへ

 

雑想ノート目次へ

 過去のタワゴト41 02年 2月下  過去のタワゴト43 02年 3月中
3/1 金曜日
  昨日は研究室で打ち上げコンパがあった。   教授、助教授を含めて参加者は20名弱。研究室のほぼ総員であった。   我が最大の欠点の一つは、飲み会でのノリについていけないことである。いや、楽しめないわけ  ではないのだが、楽しむばかりでなくちっとは場を盛り上げようと頑張っても発言がことごとくス  ベるのである。Yさんなどは「発言を考えすぎてるんだよ」とおっしゃるのだが、つまりはフィー  リングでいけということなのだろうか。   しかし、俺がフィーリングで発言するとネジくれきったセンスが場の空気をデフレスパイラルに  陥れることになるので実行できぬ。   まあよい。   宴会がすすみ、卒業学年の学生が挨拶をすることになった。よりによって一番最初に指名された  俺は、いつものごとく氷点下な発言を無意識にぶちかます。しかしながらその氷点下っぷりが逆に  ウケるというのは周囲の温情であろうか。おそらくそうであろう。Yさんありがとうございます。   ひととおり御礼も述べ、それじゃあ終わろうかと席に座りかけた瞬間のことであった。   研究全般を通して比類なくお世話になった助教授(中国出身)がいきなり手を挙げた。    「質問がアリます」   すでに半分腰を下ろしかけていた俺の心の緩みを絶妙に刺突するタイミングであった。   慌てて直立。ハイなんでしょう。   そして繰り出された質問は巨神兵の閃光のごとく、驚愕をもって場をなぎ払った。    「4番目のお子サンはいつでスカ?」   は?   茫然自失とはあのことを言うのであろう。   あまりの内容に、俺は返答どころか瞬きさえ返せなかった。   いやむしろあの一瞬、我があらゆる生命活動は停止していたに相違ない。   ――4番目のお子さん?てことは俺、すでに3人の子持ち?   脳髄の隅っこまでほじくり返しても心当たりはなかった。   場は驚愕と爆笑のるつぼであった。   いままでサムいなりにも宴会のネタになってきた俺であるが、あそこまで大ウケしたのは初めて  であったと断言できる。   その中、呆然と立ち尽くす俺は、かろうじて返事を搾り出した。   「いつかは決まってませんが……女の子で名前は初音です」   一瞬で静まり返る室内。   しまった、つい素でボケてしまった。<素かよ。   この場にわかる人が皆無じゃねぇか。   そして始まった「さーむーい!!」の大合唱の中、今だ脳裏を飛び交う混乱といっしょにグラス  のビールを飲み干した。   なんと恐るべき質問だったことか。   それ自体が壮絶なボケ(しかも天然)であると同時に、相手にそれ以上のボケ返しを要求する高  等テクニック。さすが助教授、侮れぬ。
3/2 土曜日
  さて、この部分は3/1に書いている。というのは、3/1の夜から卒業旅行に出かけるためだ。  帰ってくるのは3/8朝。それまで雑想はお休みである。   とか言っているが、どうせ1週間くらいのお休みは無断で何回もやっている。我ながら今更な。   とりあえずノートパソコンを持って行くので旅行記のようなものが書けると思う。   帰ってきたら一斉にアップする予定。   なお、今回の出撃先は四国。今まで行ったことがない。   いざいかん、四国初体験。
3/1〜3/4
  修了旅行記 前編   長文である。まったりと読むが吉。
]
3/5〜3/8
  修了旅行記 後編   前編と同じく長文である。ゆったりと読むが吉。
3/8 金曜日
  今朝、帰った。現在は旅費を穴埋めするためYahooオークションに出品するものを物色中。   いやー、金かかる旅行だった。   旅行記はノートパソコンに入っているのだが、LAN接続用のキットを大学に置き忘れてしまった  ので月曜日にアップする予定。せめてこの金土日くらい家でゆっくりと休みたい。   そういえば4月からYahooオークションが出品について課金するそうで。「出品時は商品一つに  つき10円、落札時は落札額の3%」。   いやまあ仕方ないんだろうけど、今までタダで使えていたものに金がかかるようになるというの  が無性に腹立つのは俺だけですか。落札するときには課金されないのが救いか。でもこれで「なん  でも出てくる」というYahooの最大の強みがなくなるんだろうなあ。   あーそうそう。旅から帰ったら就職先の企業から配属先の辞令が来てた。    配属先:東京研究所   おお、ラッキー。   東京とはいえ自宅からだとえらく遠いところなので恐らくは独身寮に入ることになるとは思うけ  ど、東京から離れないでいいというのはありがたい。これならHPも続けやすい。更新頻度落ちそ  うだけど。   親父殿のいうことには    「若いうちに地方を経験したほうがいいぞ」   ってことだけど。
3/9 土曜日
  マッタリと一日家で過ごす。ああこんなにのんびりしたのは何ヶ月ぶりか。   家で何してたか。   答え、金策。   Yahooオークションにずらずらと出品。今回は目玉商品が皆無なため数で勝負せざるを得ないが  手間が大変だ。スキャナで画像取り込んで、説明文書いて、出品。延々と繰り返される単調作業。  黙々と手を動かす横では、最近異音を発するようになったマイPCが不気味な唸りを上げている。   のんびり、しかしながら不健康。   なんだか気分が落ち込んできた。寝よう。
3/10 日曜日
  さて、眠いのだが部屋を少しでも片付けるために、とある漫画雑誌の話をする。   コミックブレイド。エニックス系の漫画雑誌の編集長が何を思ったか会社から独立、マッグガー  デンなる会社を立ち上げて創刊した漫画雑誌である。   どうやらこの編集長、漫画家には慕われていたらしく、エニックス系雑誌で看板を張っていた作  家を軒並み引き連れての独立となった。そのためエニックスは大狼狽。   さてその後いったいどんな大人の事情が働いたのかは知らないが、先月末に発売されてみればエ  ニックスが企画プロデュースの肩書きで雑誌に名前を連ねている。なんでもマッグガーデンの株を  50%取得、事実上子会社化したためらしい。   まあその辺の裏話はどうでもよい。肝心なのは雑誌の質。   とりあえず買い揃えたブレイドとエニックス系雑誌を比較してみると。   …………ブレイドのほうがレベル高いなあ。   ブレイドはエニックス(というか、実際にはマッグガーデンを創設した編集長がワンマンでやっ  ていたという情報もあるが)が10年かけて発掘し、育てた連中を使ってる。対するエニックスは、  昨年引き抜かれたときに、確保していた二線級の作家を使わざるをえなくて、そちらの育成はまだ  半年ちょっとしか経っていない。   この点、現時点でブレイドが有利なのは仕方がないのか。   しかしながら、未熟な雑誌のほうがポテンシャルは大きいわけで、エニックスの作家も今後レギ  ュラーとして頑張れば少なくともブレイド並にはなれるかも。連載を持つ、というのは何よりも漫  画家を成長させるものだし(コミックガンマのような反例もあるけど)。   てことでどっちかというとガンガンのほうを応援することに決定。   てか、ブレイドはいまさら守護月天を持ち出しているあたりがイタすぎる。   二匹目のドジョウもいいところな根性が気にくわねぇ。どこまでも。
 

雑想ノート目次へ

 過去のタワゴト41 02年 2月下  過去のタワゴト43 02年 3月中