2/21/02〜 2/28/02
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過去のタワゴト４０ ０２年 ２月中
過去のタワゴト４２ ０２年 ３月上
２／２１ 木曜日
10時。助手のＮさんに「起きれ」と起こされる。頭、痛し。
午後、麻雀。９時間やって6000円ほど負ける。
まあ一時間700円弱で楽しめたと思えば腹もたたん。
その後、夜も打つ予定だった、というかこの昼間の麻雀のほうが急に決まったものだったのだが、
どーもツキがないし、十分楽しんだので代理を立てて棄権。同僚が爆発していたらしい。参加しな
いでよかった。
夜。がんばって実験をしているＢ４を見守りながらネットする。
２／２２ 金曜日
就職内定した企業に英語の通信教育口座を受けさせられている。
そのプログラムの中に電話会話というものがある。ネイティブの講師と１対１で電話で話すもの
で一回５、６分。実は３日前、修論発表の後に予定が入っていたのだが案の定爆睡してすっぽかし
てしまったのをスライドしてもらったのだ。
今回の内容は道案内である。
実際、街中で外人に道案内を頼まれることは何度かあったが、
"Come on. Follow me. I'll lead you."
で実際その場まで連れて行くのが一番手っ取り早かった。
まあ会社に入れば取引相手に電話で道案内することもあるだろうからやっておくにこしたことは
ないのであろうが、「迎えに行きます」でいいじゃねぇかとも思う。
２日ぶりに家に帰る。
２／２３ 土曜日
新宿で超遊ぶ。
しまった、金使いすぎた。
２／２４ 日曜日
先日、エロ小説サイトを巡回していて見つけたもの。
ホームページ上でビジュアルノベルを作成できるJavascript。
作品例
操作のわかりやすさ、管理のしやすさ、記述の美しさ。
全てが高度に完成されている。
オタクはビジュアルノベルが大好きである。これ定説。
今後このスクリプトを利用した作品がネット上に増える予感バリバリ。
JavascriptをいちいちONにするのは手間であるが。
２／２５ 月曜日
久しぶりに池袋に行ったのでいろいろと見て回る。
アニメイトにて「鼻兎」（小林賢太郎）購入。いまさらながら。
ものすげぇいい味出してるんだコレが。100ページ足らずで1000円だけど。
「はじめの一歩」59巻と60巻も買う…いい加減どの巻を持っているのかわからなくなってきたぞ。
ついでに人探ししたけど見つからず。ち。
中古同人ショップで５年間探しつづけている本を探すも入手できず。
そういえばSyntheticGardenの冬の新刊を買えていない。困ったものだ。
ジャンプ。
ヒカルの碁……か、加賀ラヴ！
かっこいい。抱かれてもいい。いやむしろ抱け。
冗句ですよはっはっは。
たっぷり７時間を池袋で過ごした後、大学へ。
今日は教授が慰労会を開いてくださるとのこと。ありがたくご馳走になる。
酔っ払った勢いで徹夜麻雀に移行。前半、恐るべきツキに恵まれる。麻雀をやるようになってか
ら初めてというほどのバカヅキ。
とはいえ所詮ヘボ。後半失速して2700円勝ちに終わる。
２／２６ 火曜日
携帯の電源を切れ。家の電話線も引っこ抜け。スクリーンセーバーをOFFにせよ。
ヘッドホン推奨。ハンカチは用意したか？
ではレッツゴー。
UNIVERSAL RADIO
↓
ページ上部、「キミとボク」
もしくは
UNIVERSAL RADIO
↓
enter
↓
Graphics
↓
animation
↓
18番 「キミとボク」
ページ重いけど、時間をかけて見る価値はある。
２／２７ 水曜日
先月発売された小説、「赤城山卓球場に歌声は響く」（野村美月）。
ファミ通文庫の新人賞で最優秀賞を受賞した作品とのことで、新人好きの俺はしばしの逡巡の末
これを購入することにした。
野村美月。天然の変人か、はたまた希代の天才か。それが今明らかに!?
この誉めていることになるのか微妙なアオリ文句が気に入った。
その下には「榊一郎オススメ!!」の文字が輝いている。榊一郎は俺の好きな作家だ。よしじゃあ
買ってやろう。
結果。大正解であった。
以下、ネタバレにつき注意。この作品の面白さはネタバレかどうかとは関係ないところにあるが。
物語はとある田舎大学の合唱サークルのメンバーによって語られる。話の中心は神保華代子とい
う、ひかえめながら万能の美少女。しかし、サークルのメンバーの誰も彼女の個人的なこと、実家
のことや家族のことを知らない。謎の美少女である。清楚にして完璧。卓球がうまい。
女の子９人からなる合唱サークルのダメっぷり描写、事件の発端となった神保華代子の連絡不通、
その理由を知るために神保華代子の実家である群馬の赤城山に向かうサークルメンバー……と、物
語は軽薄と軽妙の境界線上を、微妙に軽薄側に傾きながら進んでいく。とりあえずキャラ同志の掛
け合いがそれなりに楽しいし、ストーリー的にも無理はなく、ライトノベルの文法に慣れてさえい
れば一応面白く読めるだろう。
そして紆余曲折を経てようやくサークルメンバーは神保華代子の実家へ。
そこでは大きな武家屋敷の門が開かれ、大勢の人が不安の表情で詰め掛けていた。なにやら不安
そうにざわめく人々の前に現れたのは巫女装束に身を包み、手になぜか卓球のラケットを持った神
保華代子。
そして彼女の言葉。
「みなさん、卓球の神はみなさんとともにあります。
どうか、わたくしを信じてください。卓球魔人は、かならずわたくしが倒します」
勇気付けられる人々、困惑する合唱サークルのメンバー、脱力する俺。
卓球魔人て。
このセリフを皮切りにこれでもかという脱力シナリオが展開し、読者を虚脱ワールドへとひきず
りこんでゆく。
場面変わってサークルメンバーの前に座った神保華代子が家に伝わる伝説を語る。
華代ちゃんの家は、代々、卓球の神をまつる神官の役割を果たしてきた。
昔、一条の稲妻とともに、卓球の神は、この地におりたったという。
民に卓球を教え、卓球を通して民が仲良く平和に暮らして行くことを神は望んだ。
そのため、”神の御手”と呼ばれる卓球ラケットを、華代ちゃんの祖先である神保一族の
姫に与え、もし世界に危機がおとずれたときは、このラケットで民を守るように命じた。
神の御手は闇にとざされた世界を、再び光で満たすだろうと。
そして卓球の神が案じた危機が、ついにやってきた。
赤城山に卓球魔人が復活したのだ。
卓球魔人は、卓球の神の一番弟子だったが、自分の卓球の腕におごり高ぶり、神に反旗を
ひるがえし、この世を支配しようとたくらんだのだ。
神と魔人は壮絶な死闘をくりひろげ、神は魔人を赤城山に封印した。
しかし魔人との闘いで力をつかいはたした神は、自らもまた長い眠りについたのだった。
その卓球魔人がよみがえった。
辛苦に染まった赤城山が、魔人の復活を伝えた。
神はいない。
神は眠りについたままだ。
髪の変わりに、”神の御手”を持つ巫女が、世界を守るために赤城山の魔人と戦わなければ
ならないのだ。
……突っ込みドコロはいくつあるのか。俺には数えることすらできねェ。
多分、一行に１つはあると思うんだが。
そして神保華代子が伝説に従って卓球魔人と戦わねばならないと聞いたメンバーの反応。
「華代ちゃんは学生なんだよ。学生は、そんなヘンなことしなくっていいんだよ。
卓球魔人のことは自衛隊にまかせようよ」
自衛隊こそそんなヘンなことしなくていいわい。税金を無駄に使うんじゃねェ。
…いや突っ込みドコロはそこではなく。まずは「信じてるのかよ！」と。
ここで紹介したのは中盤のわずか10ページの間にある突っ込みドコロである。
しかし、大抵の読者はこの時点でエナジードレイン10Lvに相当する精神ダメージを食らい、そし
てまだ半分以上のページが残っていることに愕然とするのだ。もちろん、以後もこれにおとらぬ脱
力センテンスが怒涛のように襲いかかってくる。
読み終えた自分を誉めてやりたい。
が、読み終えてみればこれほど楽しい本もそうそうないことに気付く。
ゆえに皆さんにも大推薦しておく。
この脱力感を俺だけが味わったかと思うと腹が立つので貴様ら巻き込まれろ世紀のケッ作を味わ
っていただきたい。
２／２８ 木曜日
昨日、帰り道で買ったアフタヌーンを読んでいて驚愕した。
なんと蟲師の原画展をまんがの森町田店でやっているではないか。
そのついでにサイン本を売るとのこと。これは行かねば。
しかし、今日は研究室の後輩２人の卒論発表日。これも行かねばならない。
苦渋の選択は、単行本だけ妹に代理購入をお願いするという形で決着した。
正午に起きたりしなければ余裕で買いにいけた上原画もじっくり拝めたじゃねェかという突っ込
みは、この際無視する。
後輩の発表は順番が午後だった１人は聞けた。
罪悪感は手元のサイン入り単行本を眺めて忘れることにする。
過去のタワゴト４０ ０２年 ２月中
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