○ストーリーダイジェスト4(13〜16話)

サブタイトル名及びあらすじ

管理人Tabiの余計なコメント    

第13話地獄谷の羊たち」 ゲストキャラ紹介

 強い嵐に遭遇したガンの群れはカール島という島の洞窟に避難します。その洞窟には羊の群れが住んでいましたが、ガンの群れの休息を許してくれます。しかし、何かにおびえているようです。アッカがわけを聞くと、羊の群れの長老がわけを話してくれました。
 去年の冬、海が完全に凍りついたときにキツネが2匹島に渡ってきて、それ以来毎晩羊が1頭ずつそのキツネに殺されているというのです。そんな話はとても放っておけません。ニルスは早速見張りに立ち、その晩やってきたキツネたちを羊の長老と一緒に追い返すことに成功しました。やればできるということを証明してみせたニルスですが、他の羊達はまだ闘志を出そうとはしません。
 一方キツネ達の方は、丁度島に流れ着いたレックスと手を組み、レックスの計画に基づいて再度の攻撃を仕掛けます。しかしこれもニルスたちの手によって阻まれてしまいました。
 翌朝、羊の長老の背中に乗せてもらって島を見て周ったニルスは島に深い谷があることを知ってある計画を立てます。それはモルテンに怪我をしたふりをさせてオトリとし、キツネ達を谷に落としてしまおうというものでした。
 しかし計画は後一歩のところで失敗。逆にニルスがキツネ達に囲まれてしまいます。この大ピンチを救ってくれたのは、あの羊の長老でした。老体に鞭を打ってただ一頭、三匹のキツネを相手に勇敢に戦います。しかしやはり寄る年波には勝てず、遂に体力が尽きてしまいました。動けなくなった羊の長老にキツネたちが飛びかかろうとしたそのときです。3匹を跳ね飛ばしたものがいました。群れのほかの羊達です。勇敢に戦うニルスや長老の姿を見て遂に戦う気になったのでしょう。羊達の迫力に押されてキツネ達は谷に落ちていきました。

 原作では「小カルル島」の出来事として存在するエピソードです。ほとんど話の展開もそのままですが、原作では渡ってきたキツネは最初から3匹で、レックス(ずる)はこのエピソードには登場しないことになっています。
 また羊たちの群れを確認するのはアニメではグスタとグンナー(「なんだ羊じゃないか」は失礼だろう〔笑)でしたが、原作ではニルスでした。「トリ目」というくらいですからねぇ・・・。これは原作の方が筋が通っている気がします。
 さて、アニメの方。冒頭で出てきたアザラシですが、ニルスたちを鼻で突き上げる姿を見ていると、アザラシというよりもオットセイかアシカのようでしたね。あと洞窟に入るシーン。どう見ても群れの後尾は波に飲まれています。飲まれていなくても、波によって発生する洞窟内の乱気流でとんでもない目にあうでしょう。
 さて、キツネ達は3匹とも谷に落とされてしまうわけですが、レックスだけはどうにか生きていたようです。しかしなぜ無事だったのでしょう?まさか他の2匹をクッション代わりにして・・・(汗
第14話「月夜に浮かぶ幻の街」 ゲストキャラ紹介

 素晴らしい月夜のある晩、ニルスがある島の草原でなんとなく眠れずに寝っ転がっているとエメリックがやってきました。眠れない様子のニルスを見たエメリックは散歩に行こうと誘います。結局キャロットと一緒にエメリックの背中に乗って出かけることにしました。
 島の反対側の砂浜についたニルスとキャロット。波と戯れて遊びますが、そこで銅貨を見つけました。しかしニルスは銅貨を放り投げてしまいます。持っていても今の姿では買い物ができるわけではないし仕方が無いからです。
 そしてその場を立ち去ろうとしたときの事です、突然鐘の音が鳴り響き後ろから光が差し込んできました。驚いて振り返ってみると、何と海だったはずの場所に街があるのです。恐る恐る近づくニルスとキャロットを街の番兵が招きいれます。街に入ると、人々は二人を大歓迎。そして商人たちが出てきて、しきりに買い物を勧めるのです。木靴には興味を示したニルスですが、お金を持っていないので結局逃げ出してしまいました。
 人ごみを逃れたニルスたちはペテロという果物売りの少年に出会います。そして彼から、街の人々がどうして自分達に必死で買い物を勧める理由を聞くことができました。
 この街は貿易で大変に栄えていましたが、そのことで街の人々が高慢ちきになってしまい神の怒りに触れ、海底に沈められてしまいました。そして100年に一度1時間だけ浮かび上がり、その間に誰か外のものが街で買い物をすれば街は蘇るというのです。
 ニルスとキャロットは砂浜で見つけた銅貨を思い出し、慌てて探しに向かいます。
 しかしキャロットが銅貨を見つける直前、街の鐘が再び鳴りました。振り返ると街は再び海に消えていってしまったのです。

 原作でも存在するエピソードです。エメリックが月の中から出てきたように登場するという点まで同じです(笑
 ただアニメ版と違い街の人と話す機会はなく、街の人はただ銅貨1枚の買い物を求めるだけでした。街が海に沈められ、また蘇る為には買い物をすればいいといったことはエメリックがバタキから聞いた話として、街が消えたあとにニルスに話します。
 さて、キャロットが銅貨を見つけたときのセリフ。「儲かっちゃったよねぇ」、拾得物横領をする気だったようです(笑
 それとビネタの町の商人の皆さん、必死なのは分かるのですがもう少し売る商品を選べないものでしょうか?皮のコートを持ってきた商人がいましたが、ニルスを見ればそんなものを欲しがるかどうか分かりそうなものです(笑
 あと私考えたのですが、ニルスの持ち物を一度街の人に売ってそれを買い戻しても「買い物をした」ことにはならないのでしょうか?やはり外部からお金を持ち込まなければ駄目だったのでしょうかね?もしこれでも問題ないのなら、わざわざ銅貨を探しに行かなくてもよかったわけですが。
 ところで原作には各章ごとに日付が入っていることがあることや、ニルスが旅をしたのは1904年らしいことは別のところでも書きましたが、このエピソードの章にも「4月9日土曜日」と日付がふられています。2004年4月9日、誰か探しに行きましたか?(笑
 なお、これは話の内容とは関係ありませんが、冒頭の前回までのあらすじの紹介がこの話は3分(普通は45秒)とロングバージョンになっています。このロングバージョンの「前回までのあらすじ」はこの先も何度か登場します。
第15話「欲張りカラスと金貨のつぼ」 ゲストキャラ紹介

 ガンの群れがある荒地に差し掛かった時のことです。その荒地に住んでいるカラスの群れはウインド・ラッシュ、ウインド・エアという横暴な夫婦のカラスに支配されていました。この夫婦のおかげでカラスの群れは泥棒集団になってしまっていたのです。
 さてそのカラスたちが土の中を掘り返していると、フタをされた壺が出てきました。たまたま通りかかったレックスが言うには中には金貨が入っているといいます。光るものが大好きなカラスたちは色めき立ちますが、カラスにはこの壺は開けられません。そこでレックスが提案します。壺を開けられる奴を教えるから、用が済んだらそいつを引き渡せと。ラッシュは了承し、レックスから教えられたニルスを捕まえに出発します。
 そのころニルスはキャロットと一緒に群れから離れ、食べ物を探していました。そこに突然ラッシュたちのカラスの群れが襲い掛かります。カラスに煽られ頭を打ったニルスは気絶してしまい、カラスの群れに連れ去られてしまいました。
 ラッシュたちの隙を見てフルムというカラスが、目を覚ましたニルスに、命の危険があるから早く逃げるようにと話します。しかし既にそのときニルスとフルムはラッシュたちカラスの群れに囲まれていました。仕方なくフルムはニルスを背中に乗せ壺のある場所に連れて行きますが、決していうことを聞いてはいけないと教えました。
 壺のある場所でレックスを見たニルスはラッシュたちのたくらみを知りました。壺を開けるふりをしながら時間を稼ぎますが、しつこい強要に腹を立てたニルスがエアに石をぶつけたのでラッシュに追いまわされてしまいます。そこにフルムが助けに入りました。ニルスはラッシュの手から逃れると、状況を混乱させる為、フルムやキャロットと協力して壺のフタをこじ開けます。
 ぶちまけられた金貨にカラスの群れは大騒動。その混乱に乗じてニルスたちはフルムの隠れ家の小屋に一時避難することに成功するのです。

 15話、16話は連続した一つのお話といえるので、コメントは2話分まとめて。
 まずは原作紹介から。
 原作では壺の中に入っているのが金貨ではなく銀貨だったりするという小さな違いがありますが、その他にも様々な違いがあります。
 まず死者の存在。ラッシュはニルスに、フルムはレックス(ずる)に殺されてしまいます。このあたりのキツサを隠すためにアニメでは話を丸くしたことは当然でしょう。
 次にフルムの隠れ家の小屋ですが、レックス(ずる)から逃れる為にニルスが火を使った為、この小屋は全焼してしまいます。またこの小屋が焼け落ちる寸前にニルスは脱出しますが、そのときオーサとマッツに出会います。
 そのほか細かな違いはありますが、話の流れ全体は大きな違いはありません。強いていうと第16話のほうのエアが閉じ込められたりするエピソードはアニメオリジナルといえるといった点でしょうか。
 さて、15話の最後のシーンでのラッシュの「みっともないから、よしなさいって」というセリフが妙に耳に残ります。あとは16話のラッシュのセリフ、「エア、エア(空気)はまだあるかい?」直後にレックスの「な、なんか言ったかおい?」というセリフとともに笑いを誘うシーンです(笑
 また、15話の終わりの方でのニルスを乗せてフルムが隠れ家に飛んでいくときのセリフ、名誉と誇りを指して「何百枚の金貨ででも、買えない物のためですよ」。ありきたりの感じではありますが、なかなかよいセリフだと思っています。
 それとこれは話の内容とは関係のないポイント。15話でニルスがカラスに連れ去られるところでカラスが殺到してくるシーン。バックに夕日らしいものが写るところがありますが、あれは実写のような気がします。あとエンディングでのキャストの紹介、「カモメのオス」というキャラに水鳥鉄夫さんが声をあてていることになっていますが「カモのオス」ではないでしょうか?
 
第16話「カラスのボスを決めろ」 ゲストキャラ紹介

 前話の混乱のあと、何とか秩序を取り戻したカラスの群れは壺の場所に戻って金貨を拾い集めます。しかしこの集めた金貨はみんなラッシュとエアの夫婦が独り占めしてしまうのです。これまでも集めたものをみんな取り上げられていたカラスの子分達はイヤケがさしてきていました。
 さて、壺の場所にはレックスが待っていました。約束を破ったことに腹を立てていたレックスはまずラッシュを捕まえました。するとあろうことかラッシュは自分の子分達をレックスに自分の代わりにみんな食べさせてやるというのです。隙を見てラッシュはレックスから逃げますが、今度はエアが捕まり壺に閉じ込められてしまいました。
 エアを助けるにはニルスを連れてくるしかありません。丁度そのときラッシュは様子を見に戻ってきたフルムを見つけました。ラッシュはフルムにニルスを連れてくるよう命令します。仕方なく承諾しフルムは飛び立とうとしますが、それにカラスの子分達がついてきました。フルムを監視するというのが口実でしたが、実は自分達の命まで売ろうとしたラッシュに愛想が尽きてしまったのです。
 カラスの子分達と一緒にニルスのいる小屋に戻ってきたフルムは、事情をニルスに話します。子分達は放っておけばいいといいますが、レックスが絡んでいるとあっては見過ごせません。そこでフルムが一計を案じました。
 ニルスはカラスの子分につかまったふりをして壺のところに戻ってきました。そしてレックスにフタをされた壺をこじ開けます。フタが開いた瞬間、待ち構えていたレックスはニルスに飛び掛りました。しかしカラスの子分たちがいっせいにレックスを襲います。金貨の爆弾を散々浴びせられ、レックスは逃げ出していきました。
 今回の事で頭の良さを示したフルムはカラスの群れの新しいボスに選ばれました。ラッシュ、エアの夫妻はその座を追われてしまったのです。

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