SSCnote.ホ−ムペ−ジ: 宇宙デ−タベ−ス
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==SSCnote.HP-91= 1 Dec 2009========****SPACE ***=
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1998/03/08)
==ご感想は→Eメイルアドレスは、goro-shirako(小文字半角)に@mui.biglobe.ne.jp=
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人工衛星や宇宙に関する各種デ−タを掲載・更新します。
■ 宇宙情報・デ−タベ−スサイト Update 宇宙開発関係の用語・略語・解説のサイトをリンクしました
■ 人工衛星の寿命 Update 「きずな(WINDS)」打ち上げ、学生衛星打ち上げ
日本の宇宙開発の足跡を追加
■ 宇宙工学関係参考書の紹介 New :SpaceGuide宇宙年鑑2007
■ 宇宙情報・デ−タベ−スサイトにリンク Update 2 Jul 2007
宇宙開発、宇宙に関するデ−タベ−スや検索するのに便利なサイトにンク出来ます。
● NASA
Spacelink : 宇宙関連情報を提供している膨大なサイトを交通整理。
● Space
Calendar (JPL) : 打上げスケジュ−ル、記念日等を網羅した便利なカレンダ−。
● JAXA宇宙情報センタ−(元NASDA): 日本の宇宙開発の歴史やデ−タベ−ス。
New● JAXAクラブ ← JAXAキッズ!:子供やご家族で宇宙航空分野を楽しめる宇宙情報サイトです。
● 「JAXA 宇宙教育センター」 : 生徒受け入れや先生のサポート、教材の提供など
● Astronautics
& Spacecraft Design : 南カリフォルニア大・Mike
Gruntman氏のHyperlink
● The
Satellite Encyclopedia : 人工衛星等の情報満載(詳細情報有料、ネットスケ−プで動作確認)
● Dave's
Space Page : NASAや軍用宇宙の情報。
● Mission
and Spacecraft Library : NASA-JPLのサイト・世界の衛星情報。
● 宇宙開発関連の用語・略語・解説のサイト
[和文−英文]
JAXA 略語集
・・・JAXA誕生により下記URLは変更される予定
元・NASDA資料室: 未設定
元・NASDA宇宙開発関連略語集: 未設定
元・NASDA地球観測関連用語集: http://eos.nasda.go.jp/yougosyu.htm
元・NASDA宇宙環境関連用語・略語: http://sees.tksc.nasda.go.jp/Japanese/index.html
元・NAL航空宇宙技術用語辞典: http://www.nal.go.jp/jpn/faq/001.html
[英文]
NASA DICTIONARY OF TECHNICAL TERMS FOR AEROSPACE USE
http://roland.lerc.nasa.gov/~dglover/dictionary//content.html
NASA Spacelink an Aeronautics and Space Resource for Education
http://spacelink.nasa.gov/.index.html
by RA.B Glossary Space Technology
http://users.commkey.net/Braeunig/space/glossary.htm
by RA.B Rocket and Space Technology
http://users.commkey.net/Braeunig/space/
by Mike Gruntman’s Astronautis and Spacecraft Design
http://ame-www.usc.edu/bio/mikeg/astromike/astrospace.htm
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■ 人工衛星の軌道上運用/寿命について Update 1 Dec 2009
人工衛星等の宇宙機システムには、その開発において「設計寿命」と言う言葉が扱われ、かつ、予期せぬ事故や運用を終了するときなど「寿命が短かった」「寿命が長かったのは過剰設計ではなかったか」等話題になることが多くあります。技術的な見解を含め、実状を整理をしてみました。
なお、軌道上での衛星等の不具合の事例については「宇宙技術者の心得」のペ−ジで言及しています。
参考:ISAS/NASDA/JAXA過去のプロジェクト;ロケット、人工衛星、探査機等
■ 人工衛星等の寿命の基本的な考え方
人工衛星の設計寿命は
・搭載する燃料量
・部品レベル(電子部品/機構系磨耗劣化等による動作寿命がある機器類)と冗長度
・太陽電池発生電力の劣化
・バッテリ寿命
などで多くは決まります。衛星開発に対し設計寿命を設定すると、その寿命を達成するためのそれぞれの適当値を決めます。
打ち上げ後は、大抵の場合、燃料やバッテリで寿命が決まっていますが、それも軌道投入誤差の程度や運用の仕方で大幅に差が付いてきます。特に、研究開発衛星では多くの新規技術の採用もあり、設計寿命は1−3年と低く設定しますが、実際にはこの期間で寿命を終了するものは不測の事故によるもの以外無いのが実状です。
また、一部のミッション機器が寿命を全うしたとしても、即運用停止することはなく、何らかの後利用で貢献することが一般的です。
■ 我が国の人工衛星の軌道上運用/寿命の実状
1998/04/25 Z3>2009-12-1現在
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
衛星名/重量 設計寿命 打上日 停止日 運用寿命 停止理由等
−−−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−
<工学>
OSUMI/24Kg 1日以上 70/02/11 70/02/11 7時間 我が国初衛星、温度上昇で1次電池劣化
(2003年8月2日大気圏突入で消滅)
MS-T1/63Kg 1週間目標 71/02/16 70/02/26 10日 ミッション終了、1次電池消耗・停波
MS-T2/56Kg 74/02/16 83/01/22 9年 ミッション終了、?停波
MS-T3/130Kg 77/02/19 77/05/- 3月 ミッション終了、1次電池消耗・停波
MS-T4/ 80/02/17 83/05/13 3年 ミッション終了、?停波
MS-T5/138Kg 85/01/07 99/01/08 14年 ミッション終了
ハレ−彗星観測後、超遠距離(約2億km)で通信不可
<科学>
MS-F2/65Kg 71/09/28 86/03/- 15年 ミッション終了、電池劣化?・停波
REXS/75Kg 72/08/19 80/05/19 8年 ミッション中断、観測機器放電、大気圏突入
SRATS/86Kg 75/02/24 80/06/29 5年 ミッション終了、電池劣化?・停波
EXOS-A/126Kg 78/02/04 82/07/- 4年 ミッション終了、電池劣化?・停波
EXOS-B/91Kg 78/09/16 86/03/- 7年 ミッション終了、電池劣化?・停波
CORSA-B/90Kg 79/02/21 85/04/16 6年 ミッション終了、大気圏突入
ASTRO-A/180Kg 81/02/21 91/07/11 10年 ミッション終了、大気圏突入
ASTRO-B/216Kg 83/02/20 87/02 4年 ミッション終了、89/01/19突入
EXOS-C/208Kg 84/02/14 88/12/26 5年 ミッション終了、大気圏突入
PLANET-A/139.5Kg 85/08/18 91/02/22 5年 ハレ−彗星観測後、燃料枯渇
ASTRO-C/420Kg 87/02/05 91/11/1 4年 X線観測ミッション終了、'91/11/1大気圏突入
EXOS-D/295Kg 89/02/21 運用中 オ−ロラ観測
MUSES-A/197.4Kg 1年 90/01/24 93/04/10 3年 ミッション終了、月面突入実験
SOLAR-A/420Kg 2年 91/08/30 01/12/15姿勢喪失 10年 05/09/12大気圏再突入 太陽フレア観測
GEOTAIL/1t 3年 92/07/24 運用中 地球磁気圏尾部のプラズマ観測
ASTRO-D/420Kg 5年 93/02/20 00/07/15 7.5年 X線観測後、太陽活動で姿勢異常/停止
MUSES-B/823Kg 97/02/12 05/11/30 8.5年 ミッション終了、燃料枯渇他、VLBI電波望遠鏡
PLANET-B/590Kg 98/07/04 太陽周回軌道入り('98/12/21)火星軌道投入に失敗(05/12)、機器故障
ASTRO-E/1680kg 2000/02/10 M-V-4号機打上げ失敗 X線天文衛星
MUSES-C/500kg 03/05/09(M-V-5) 運用中−小惑星1998SF36探査(05/8-12到達、観測)
/サンプルリターン(2010年予定?)
ASTRO-EU/1600kg 05/07/10(M-V-6) 運用中−X線カロリーメータ(XRS)不具合、X-CCDファーストライト(05/08)
ASTRO-F/952kg/3-SS 3年? 06/02/22(M-V-8) 運用中(赤外線天文衛星)-打上直後より太陽センサー他に異常?
SOLAR-B/900kg/3-SS ?? 06/09/23(M-V-8) 運用中(太陽観測)
Update
SELENE/3t級/3-L 1年? 07/09/14(H-UA-13) 09/06/11 1年9ヶ月 月探査ミッション達成・終了(月面に制御落下)
<研究開発衛星:ETS他シリ−ズ>
ETS-1/83Kg/LEO 3ヶ月 75/09/09 82/04/28 7年 ミッション終了、電池劣化?停波
ETS-2/130Kg/GEO-S.5年 77/02/23 90/12/14 14年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
ETS-3/385Kg/LEO 1年 82/09/03 85/3/8 2.5年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
ETS-4/638Kg/GTO 3ヶ月 81/02/11 84/12/24 4年 ミッション終了、発生電力低下・停波
ETS-5/0.5t/GEO 1.5年 87/08/27 97/09/12 10年 ミッション終了、電池劣化、燃料枯渇
・停波
ETS-6/2t/HE0 94/08/28 96/01/12 1年 AKE不具合で静止化失敗、太陽電池劣化
ETS-7/2.6t/LEO 1.5年 97/11/28 02/10/30 5年 ミッション終了(ロボット/ドッキング成功)、劣化・停波
COMETS/2t/HEO 98/02/21 99/08/06 1.5年 H-II打上げ失敗でHEO、通信実験終了・停波
MDS-1/475kg/GTO 1年 02/02/04 03/09/24 1.5年 民生部品・機器実証 ミッション終了/電池劣化
DRTS/1.5t/GEO 7年 02/09/10 運用中 衛星間通信ミッション(ADEOS-U/ALOSデータ伝送)
μLabsat/54kg/LEO 1年? 02/12/14 06/09/27 3.8年 先端技術実証(ADEOS-Uと同時打上)、ミッション終了
OICETS「きらり」/570kg/LEO-S 1年 05/08/24 4.1年 光衛星間通信実験(ARTEMISおよび地上との光通信に成功)、ミッション終了
INDEX「れいめい」/72kg/LEO-S 1年 05/08/24 運用中 小形科学/工学実験衛星
SSSAT 06/09/23(M-V-7相乗り) ソーラー電力セイル実験 展開実験の成否確認できず
ETS-8「きく8号」/3t級/GEO 10年/3年ME 06/12/18 運用中 大型展開アンテナ技術、Sバンド携帯端末通信、3t級バス
Update
WINDS「きずな」/3t級/GEO 5年 08/02/23 運用中 高速インターネット(実験ミッション進行中、2009年7月皆既日食中継)
<地球観測・防災衛星シリ−ズ>
UME-1/135Kg 1.5年 76/02/29 76/03/- 1月 ミッション中断、電源系不具合で機能停止
UME-2/135Kg 1.5年 78/02/16 83/02/23 5年 ミッション終了、?停波
GMS-1/315Kg/GEO-S 3年77/07/14 89/06/30 12年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
GMS-2/292Kg/GEO-S 3-5年 81/08/10 87/11/20 6年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
GMS-3/303Kg/GEO-S 3-5年 84/08/03 95/06/- 11年 ミッション終了、停波
GMS-4/325Kg/GEO-S 3-5年 89/09/05 00/02/24 10.5年 ミッション終了、電池劣化・停波
GMS-5/345Kg/GEO-S 5年 95/03/18 運用中 140E運用
MTSAT-1/約1.6t 99/11/15 H-U-8号機打上げ失敗 GMS後継機:運輸多目的衛星
MTSAT-1R/1.6t/GEO-S 5-10(航空)年 05/02/26 H-UA-7号機 運輸多目的衛星「ひまわり6号」と命名
MTSAT-2/1.7t/GEO-S 5-10年(航空) 06/02/18 H-UA-9号機 「ひまわり7号」、「ひまわり6号のバックアップ」
MOS-1/740Kg/LE0-3 2年 87/02/19 95/11/29 9年 ミッション終了・停波
MOS-1b/740Kg/LEO-3 2年 90/02/07 96/04/25 6年 ミッション終了・電池劣化・停波
JERS-1/1.3t/LEO-3 2年 92/02/11 98/10/12 6.5年 ミッション終了・電源異常(配線短絡?)停止
(2001/12/03 大気圏突入)
ADEOS/3.6t/3 3年 96/08/17 97/06/30 1年 ミッション中断、太陽電池破損で機能停止
TRMM/3.5t/3 3年 97/11/28 運用中 NASA衛星に降雨レ−ダ搭載
ADEOS-U/3.7t/LEO-3 3-5年 02/12/14 運用停止(03/10/25) 環境観測、ミッション中断/電力低下?
WEOS/50kg/LEO-3 02/12/14 運用中 鯨生態観測
IGS-K1/LEO-3 5年 03/03/28 運用中 情報収集(光学1mj級)
IGS-R1/LEO-3 5年 03/03/28 2007/03/25 4年 情報収集(レーダー)・ミッション中断/電源系故障?
IGS-K2/R2 ー 03/11/29H-UA-6号機の打ち上げ失敗
ALOS/4t/3/LEO-SS 3-5年 06/01/24 H-UA-8号機 運用中(陸域観測衛星「だいち」:地図作成、災害監視他)
IGS-K2(R)/LEO-3 5年 06/09/11 運用中 情報収集(光学)
IGS-R2(R)/LEO-3 5年 07/02/24 運用中 情報収集(レーダー)
IGS-K3実証/LEO-3 ?年 07/02/24 運用中 情報収集・光学実証0.6m級?
GOSAT/LEO-3 5年 09/01/23 運用中 温室効果ガス観測
New
IGS-K3/LEO-3 5年 09/11/28 運用中 情報収集(光学0.6m級?)
<測地・測距>
EGS/685kg/LEO-S −− 86/08/13 運用中 太陽光反射鏡/レーザー反射体での測地
LRE/90kg/GTO-S −− 01/08/29 運用中 太陽光反射鏡/レーザー反射体での軌道測定
<軌道上実験>
SFU/4t/LEO −− 95/03/18 96/01/20 STS-72で回収帰還 理工学/宇宙実験、天文観測
USERS/1.8t/LEO 約3年 02/09/10 SEM運用停止(05/02/25) 2.5年 ミッション終了(発生電力低下他)
07/06/15 大気圏突入
REV回収(03/05/30) 超伝導材料実験(回収)他
SERVIS/約1t/LEO 約2年 03/10/30 05/11/01 2年 宇宙環境信頼性実証ミッション終了・停波
<通信・放送衛星シリ−ズ>
(以下、国産開発衛星)
CS-1/340Kg/GEO-S 1年 77/12/15 85/11/25 7年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
CS-2a/GEO-S 3-5年 83/02/04 91/12/07 9年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
CS-2b/GEO-S 3-5年 83/08/06 90/01/26 6年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
CS-3a/550Kg/GEO-S 7年 88/02/19 96/5/31 8年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
CS-3b/550Kg/GEO-S 7年 88/09/16 97/10/24 9年 ミッション終了、燃料枯渇・停波
(以下、国産開発衛星)
BS/355Kg/GEO-3 3年 78/04/08 82/01/23 4年 ミッション終了
BS-2a/350Kg/GEO-3 5年 84/01/23 89/04/12 5年 ミッション終了、トラポン故障
BS-2b/350Kg/GEO-3 5年 86/02/12 91/10/26 5年 ミッション終了
BS-3a/550Kg/GEO-3 7年 90/08/28 98/04/20 7年8月 ミッション終了、燃料枯渇・停波
BS-3b/550Kg/GEO-3 7年 91/08/25 98/11/30 7年3月 ミッション終了、燃料枯渇・停波
(以下、アマチュア衛星/学生衛星)
JAS-1/50Kg/S 3年 86/08/13 89/11/- 3年 ミッション終了、電池劣化・停波
JAS-1b/50Kg/S 3年 90/02/07 運用中
JAS-2/50Kg/S 3年 97/08/17 運用中
CUTE-1/1kg 03/06/30 運用中
XI−W/1kg 03/06/30 運用中
XI−X/1kg 05/10/27 運用中
Cute-1.7+APD/3kg/S 06/02/22 運用中?
HIT-SAT/2.7kg/S 06/09/23 08/06/18 1年9月 ミッション終了、大気圏突入
CUTE-1.7+APDU/ 08/04/28 運用中
SEEDS/1kg/S 08/04/28 運用中
以降は→アマチュア衛星参照
New 1 Apr 2007
<参考;最近のわが国の地球周回低軌道衛星の寿命の傾向について
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New
■ 日本の宇宙開発の足跡・・・ロケットと衛星の成否/衛星寿命のトレンド 21 Mar 2006
JAXA(旧NASDA/ISAS)でのロケット/衛星の打上げ経過と開発環境や組織構造の変化との関連の分析を試みた。
・1970年代(開発初期段階)での事故や不具合は、当然の事ながら、開発技術・管理技術の未成熟要素が原因となっていることが多い
・1980〜1990年代前半まで15年間(開発発展期)は、初期段階の教訓と技術開発の成熟度や管理技術の徹底を継続的に生かして、概ね100%の成功を持続した
・1980年代後半から1990年代後半に集中した、宇宙ステーション開発への衛星技術者のシフトや組織体制変更(衛星プロジェクト制、技術研究/安全信頼性の分掌変革他)、さらには衛星の大型化、H-UA開発開始に伴うH-Uロケット技術者やIGS開発への更なる衛星技術者のシフトが重なった結果、技術的・リソース面での基礎体力不足や管理能力が硬直化して、1990年代後半からのロケット打ち上げ失敗やETS-Y/ADEOS、-Uの不具合の土壌を作ったとも憶測できる
以上の結果、1980年代後半からの短期間(約10年)での事業範囲拡大に伴う人的・資金的リソースの分散化で、技術蓄積や継承の根幹となる人材の不足や管理力の低下が、JAXA(旧NASDA)のみならず産業界を含めて慢性化し、技術面・管理面ともに行き渡らないことによる欠落部分が出てきて、事故や不具合発生の隙を作ったのではないかと分析した。
その上で、個人的な宇宙開発への思いを、衛星開発力回帰への私見:
1)信頼性管理や技術力
2)「確実な衛星開発」
3)より気概をもって確実な開発が行える職場環境構築
4)企業との理想的な関係構築
を関連意見・提言(JAXAへの置き手紙−衛星開発力の回帰)としてまとめてみた。
参考:世界のロケットの失敗率の比較図・関連情報:宙の会論壇・H-U・UAロケットの開発効率
日本の宇宙開発の足跡 図ー2 衛星軌道上不具合事例分析(GCBは除く) 改06/03/20 03/12/25 白子
■ 宇宙工学関係参考書の紹介 Update1 May '07
宇宙工学関係を興味を持って勉強される方に、私が日頃愛用している教科書的(基礎・基本、体系的整理、例題)参考書を紹介します。
1) 日本航空宇宙学会編、 1992 : 第2版 航空宇宙工学便覧 丸善
・・・(私は編集幹事の一員として参加)
第3版が2005年11月に刊行
2) 岩崎信夫、 1999 : 図説 宇宙工学概論 丸善プラネット(発売 丸善)
・・・(著者は機関で衛星追跡管制、衛星開発他に従事経験)
3) 茂原正道、 1994 : 宇宙工学入門−衛星とロケットの誘導・制御− 培風館
・・・(著者は企業で衛星開発に従事経験)
4) 茂原正道、木田隆共著 1998: 宇宙工学入門II−宇宙ステ−ションと惑星間飛行のための誘導・制御
−培風館・・・(著者等は企業・機関で宇宙開発に従事経験)
5) 冨田信之、 1993 : 宇宙システム入門−ロケット・人工衛星の運動− 東京大学出版会
・・・(著者は企業でロケット等開発に従事経験)
6) 茂原正道、 1995 : 宇宙システム概論−衛星の設計と開発− 培風館
・・・(著者は企業で衛星開発に従事経験)
7) 飯田尚志編、 1997 : 衛星通信 オ−ム社 ・・・(著者等は、現役の衛星通信等研究者)
8) 藤森義典、 1995 : テクノライフ選書・人類は宇宙へ向かう オ−ム社
・・・(筆者は宇宙工学や宇宙実験等研究者)
9) 栗木恭一、 1998 : 日本ロケット協会モノグラフ4・宇宙プロジェクト実践 日本ロケット協会
・・・(筆者は宇宙科学研究所教授)
10) 小野村英敏、 1996 : 標準プロジェクトマネ−ジャ教科書 オ−ム社
11) 日本技術士会訳編、 1998 : 科学技術者の倫理−その考え方と事例− 丸善
12) 国立天文台編、 毎年更新 : 理科年表 丸善
13) 衛星設計コンテスト実行委員会監修/茂原正道他共編 2003:衛星設計入門 培風館
14) SpaceGuide宇宙年鑑2007「セレーネ」月の謎に挑む:アストロアーツ&日本宇宙少年団編
・・・宇宙開発・科学探査の最新情報と成果、将来計画を網羅:毎年発行
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