唐突な話でね、申し訳ないですけれども、いやね、いつも唐突ですよ?悪い?ハイ。すいませんでした。反省します。が、唐突に始まるわけです今日のトリゴシも。なぜならハプニングは常に唐突だから。
パスワードを要求をされたんですよ。はしょりすぎ。なんの話なんだか。順を追って説明します。大恩ある我が大学に少しでも貢献しようと、バイトしてるわけです。大学旧校舎の地下にある、部屋に監禁されて。えぇ。あそこの電気がつくのも、エアコンが動くのも、部室でプレステ2三昧できるのも、ぼくら奴隷が必死になって丸太ん棒のハンドルを、半裸のデブに鞭ビシビシ打たれながら回し続けているおかげなのです。いや、ぼくらはこんなことを口にすべきではありません。ぼくらは回し続ければいい。物言わぬマシーンであればいいのです。
で、地下に作業場があるところまで話ましたよね?そこでですね、パソコンに向かって大学資料のデジタル・アーカイブス化とかいう、団子虫くらいの脳みそしかないぼくにはよくわからない作業の一番末端部分をこなさなきゃならんのです。えぇ。ほんと末端。なぜなら、その作業の全容をぼくは知らされずに、ひたすらデータの誤植だけ探す。探して訂正するという脊髄さえあれば出来てしまう作業しかやらせてもらえないから。
こういう頭使わない作業大好き。つーかそういうのしか出来ない。ただ、精神的に疲労マックスですけどね。それで施設のパソコンって大体ログインをきちんとしなきゃいけないじゃないですか。その先週、作業のあらまし教えてくれて、ログイン時のやり方とか見てたような気がするんですけどね。はっはっは。忘れた。びっくり。ところてん式脳ですから。しかも寒天入れたのに、出てきたらばラードだった!うわっ、ベトベトみたいなびっくりシステムの。覚えた瞬間、いや、その次のことを覚えさせられた瞬簡にもう前の記憶は初期化。
パスワードなんだっけ。午前中出勤のスタッフはぼくしかいない。おいおい。貴重な学費から出てるバイト代をすげー無駄な時間に対し支払われていいものか。いいけれど。うんいいや。ゆっくりやろう。関係ないや。いや、やばい。パスワード要求のタスクしかでてないパソコンの前に半日ボーっと座ってただけなんてばれたら、上の人にバットで殴られかねない。それであせるあせる。かけまくるかけまくる。電話と迷惑を。でも決定的な答えは返ってこない。結局上の人にパスワード候補になりそうな単語を入れてみろと言われ、入れてみる。さあ、ま、ちょっとクライシス楽しんだな。作業するか。
「パスワードが違います」
ぶっ殺す!なんだそりゃ!次だ次!「違います」次。「違います」次。「違うっつってんだろ!この猿!」何を!「屁をこくしか能がねーのか!」
等々の格闘をすれども、奴はなじる一方。
しまいには、僕のほうも「sine」とか「unko」「37564」とか入れてみるも当然無理。
「omae ga suki nano ha boku kai?」とか入れてみて「違います」と当然出て、違うかー・・・などとちょっとバツ悪そうに頬を赤らめてポリポリ掻くプレイもしてみましたが当然駄目。
ほとほと諦めてみて、なんかのまた馬鹿ワードを入れたところでミス。せっかく入れたパスワードが消去されてるところでエンターキーを押してしまったのです。
まあまたパス要求されるだろうなと思ったとき。
起動しやがった。ッふざけんな!結局何も入れずにエンター押せばよかったのです。本当に紛らわしい。押し扉かと思ったら引き扉。お前は日光ナニ村なんだ。まあもっともぼくがきちんとした記憶力を持っていればまったく問題はなかった話ですが。ええ。
そんなこんなで結局850円分、つまり一時間はまったく仕事せず状態。ほんとごめんうんこ大学。まあ仕事っつっても、なんだかんだで結局午後も地下に人はあまりこずぼく一人。やりたい放題。無駄にタバコ吸いに行ったりし放題。でも耐えらんないなあの孤独。ほんと。唯一しゃべったのは昼飯に部室行って後輩とプレステ2に興じたくらい。いつまで学生気分なんだぼくは。研究室くらい顔出せ。先生にあいさつしとけ。ポップンミュージックまじでハマる。授業サボってやりまくろう。
うんこが大好きなぼくは、退勤後も図書館へ。10時に学校入りして学校を去ったのが21時。ほぼ半日。学校アレルギーをこじらせてショック症状がでそうです。しかも一人図書館に。共闘できる仲間いないし。そりゃね椅子並べて寝転んで読むわ。そのうち気づいてたら寝てた。どこのやりたい放題居酒屋だ。退館時刻。結局何もなかった一日。