2001年に出たオスプレイ・シリーズ「P-40 in CBI」の日本語版「太平洋戦線のP-40ウォーホークエース」(大日本絵画刊、梅本弘訳)が2002年になり発売され、これを読んで(原版は読んでいず、見ていただけ、なのです、、、笑)、はじめて80FGが「ビルマ・バンシーズ」という異名をとるようになったことを知りました。メイキング編では「アッサムの白い骸骨」としてきましたが、ここで「ビルマ・バンシーズ」に修正します。なお、バンシーとは、アイルランド民話の女妖精で、泣いて死者を呼ぶ、とされているそうです。確かに飛行機は女性名詞ですが、しかしこの骸骨から女妖精を想像するのは無理があるようにも思いますけどねえ。隊長は、Ivan McElroyという名前で、Mcが付く名字は、スコティッシュかアイリッシュなので、そのためかもしれません。なお、同書には、P-40N-1(後部キャノピーが胴体と一体のタイプ)ばかり写真が掲載されており、骸骨も私の作った機体など、後期のものより、すこしマンガチックです。デカールも出ましたね。またさすが梅本氏、日本側資料とつき合わせているので、原著より資料性が増しています。というより、バンシーズと日本軍の空戦はこの日本語版で初めて明らかになりました。私のこさえた日本側ライバル資料制作はもはや何の意味も無くなりました。惜しむらくはオスプレイのシリーズはどの巻も戦域地図が無いので、戦いの趨勢が分かりにくいことです。ナガフリはナガカーリと訳されています。なお#51は、インアクション及び骨董品のエアカムに掲載されています。
キットはモーブ/48です。もともとストレート組みのつもりでしたので、サードパーティのアフターマーケットパーツは使用していません。モーブのキットは基本的な部分はしっかりしたいいキットだと思います。プロポーションも正確と思います。機首内側のラジエーター導風仕切とリップ部がスムースに繋がっていないことが、ウィークポイントなのでここだけ修正しました。デティール&スケール誌を見ると、奥に行くに従って細く狭まっていくのですが、そこまでは再現していません。塗装は下地を真っ黒に塗った後、SDEのオリーブドラブをベースに明るい方、暗い方にそれぞれ調色した色を吹いて使い込んだ風合いを出そうと試みました。その上にタミヤのエナメル系の塗料でウォッシングとウェザリング。米軍機でも欧州戦線と違い、CBI戦線では人出の問題か、地上攻撃が多いせいか、機体の清掃を余りしていないように見えます。結構泥だらけ、ほこりまみれの写真を見かけます。すこしそこらへんを意識しつつやっていますが、表現力の不足は否めません。前作Do335よりは進歩しているでしょうが、いまだしですね。元々、大阪レディバードクラブの富永氏の超絶P-40に憧れつつ製作していたのですが、2002年の静岡でイシイさんの32メッサーを見ちゃったら、別世界があることが分かっちゃったんでねえ。ラッカー系ベースにエナメルの限界なのか、技法と腕を鍛錬すればまだまだいけるのか、はたまた油絵の具のような別素材にチャレンジしていくべきか、「遅れてきたモデラー」としても、そろそろターニング・ポイントに差し掛かってきたようです。プロポーションいじらず、デティール・アップ無し、臓物系無しの地味目のストレートな製作スタイルですが、2001年〜2002年にかけての現時点での自己ベスト(♪さよなら〜♪ではない)には違い有りません。2002年の静岡ホビーショー合同展示会の「ニフティ模型サーブ」のブースにひっそりと展示させていただきました。こういう地味な色、けれん味の無い完成品って、目だたないのよね(-_-;) 撮影は毎度お馴染み、ワンパターンで裏の畑での自然光撮影。
* もうひとつ、手の遅さも課題でしょうか。去年の夏に初めて秋で中座、今年になって再開したのですが、この程度の上がりなのに、累計では100時間以上かかっています。中断に伴う作業効率の低下はあるにしても、製作時間の問題以前にもともと手が遅すぎるようです。中学生じゃあるまいし、今さら模型合宿でも無いですが、他人の製作過程を生で見る機会はそうそう無いので少し考えた方がいいかもしれません。
私は元来ひねていない素直な性格なので(^_^)、後は、E型でアリューシャン・タイガー、Mk.lllで砂漠の鮫を作れれば本望です。P-40Eは、2002年になってAmTechからも発売になりましたが、AMTの焼き直しで、すかさずサードパーティーから「コレクト・パーツ!」なんて製品が出てしまうていたらくなので、復活宣言したアキュリット・ミチュアズがいずれ出すであろうキットを気長に待つことにしましょう。なお、プロモデラー(ex・レベル)のキットからはフィギュアのみコンバート予定です。
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資料集 カーチスP-40ウォーホーク/キティホーク資料インデックス-1 2001年11月8日 P-40 WARHAWK 資料インデックス-2 ※デティール別整理 2001年7月7日 P-40N 10AF 80FG 89FS(ビルマ・バンシーズ)と日本陸軍飛行第50戦隊、64戦隊他の関係 ※上記オスプレイ和訳本の登場によりこの資料ページの価値は半減しました(-_-;) まあワタクシの手書きの地図でも見て下さい。 2001年7月 製作記 Making of1/48 Curtiss P-40N)"ガイコツ君-1 ※士の字まで 2001年6月〜 Making of ガイコツ君-2 ※表面仕上げ・塗装工程 2001年10月〜 Making of ガイコツ君-3 ※最終仕上げ工程 2002年3月〜5月 おまけ Hasegawa 1/72 P-40N-5 1990年代初頃?