人間の動作は常に姿勢に支えられており、また歪んだ姿勢は動作を拘束し作動筋に過重な負担を与える。そしてそれは蓄積された収縮反射として筋、筋膜の収縮固化となり、いっそう姿勢を歪ませる。 一方、人間の姿勢は指の複雑な動作(手仕事など)を実現させるべく発動する。このために指先には圧倒的に高い密度で神経が配置されている。この密度ゆえに、指先と意識の連携は強烈である。 さらに、人間は意識を極度に進化させた生物であり、意識の中心にある頭部の位置、方向、動作は全身の姿勢反射の出発点になっている。力学的にも、全身の張力の頂点であり、結節点である。この「頭部の徹底的な優先」の課題も、”直立歩行”でいっそう完全になった、それを目指していた、と思われる。 したがって、整体の立場からも常に頭部の役割は念頭に置かれなければならない。実際、姿勢のひずみには必ず頭骸の変形がともなっている。 現代の問題は、職業分化、成長期のかたよった生活などで全身、特に指先の活動から複雑さ、多様性が失われ、姿勢反射システムが生体の予定、要請に反してしまうことになりがち、ということである。 ”脊柱は人体の根幹である”と脊柱編で述べたが、その開いたところが頭部である。このことは”運動における頭の重要性”に気付く必要性を意味している。 そして、このもっともむづかしい”頭部の解放”にこそ"音と動作の応用”が必須となってくる 2007.03.26追記 ソニックハンマーは指、手首の解放、反射点としての活用にとてもいいことがわかりました。 そして、指の入爪縁をハンマーで刺激しながら10秒ほど手の甲をなで、すぐ拍手パチで後頭をグーと押すとボーと音を立ててほぐれるのです。この技術はとても重要です。他の方法ではほぐれない難しい場合でも効くのですから。難しい前腕もこれです。 2007.11.16追記 手の筋膜構造はそのときの形態の中に全身の各部位の状態を凝縮して持っています。複雑な張力の内部構造によって外見的な形態がつくられます。その形態に働きかけることで全身に反射を引き出す可能性があります。力、刺激の方向や周期あるいはその他の性質に応じてその形態は反応します。 2008.01.10追記 ハンマーブラシ法で、手の組織でなく、張力の形態、情報の形態に働きかけます。 、 |
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写真はビデオへの入り口です | ||||
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2007.10.05 ハンマーの使い方に再録あり |
新しい道具で後頭と足爪の証明ができました。07.10.04 1,000円の、東急ハンズで手に入れた振動器です。Sさん、後頭をコリコリと少し痛 いのですが、全身がざわざわするそうです。そしてそのうち、両足の指先がジリジリして きて、それからザワザワしてきて、でした。後頭です。道具、刺激のちがいでほぐれ方が違います。反射部位もちがってきます。ですから、いろんな方法を使います。 |
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2007.07.20 | これは、ハンマーブラシ法の一環です。腰、足指などを強力な方法でほぐした場合は、手の指についても解放作業が必要です。 親指周りの筋膜、骨膜や人差し指周りの筋膜の解放が必要です。前屈テストをしますと、大きな効果のあることがわかります。 |
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2007.05.26 | 指にブラシと足母爪 頭、首、腹、脚の解放のあとでのこと、今度は指です。 力仕事をしてる人です。右腕、右手がひどいのです。 こういう人は、指、指先まで足の親指の爪を反射点にします。 |
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頭のひずみの表現 | 2007.04.16 | PDF形式のレポートです | ||
C1(頚椎1番)から足爪そして縫合へ | 2007.04.09 | PDF形式のレポートです | ||
入爪縁と手首のつまり | 2007.03.26 | PDF形式のレポートです | ||
腕、胸の手のひら成分除去法 | 2006.11.04 | これをやりましたら、腕がポッポッと熱くなってきた そうです。 |