第三二日目


2000年2月23日(水) 26.6k

 6時50分出発 〜 第八十五 八栗寺 〜 第八十六番 志度寺 〜 第八十七番 長尾寺 〜 第八十八番 大窪寺 結願 〜
 民宿八十窪 16時5分到着


                                                            女体山山頂にて  
 昨晩は足の裏が痛く、何度も目が覚める。朝は6時に食事を頂き、6時45分に出発する。第八十五番は目の前であり、すぐにお経を終え,7時前に納経させてもらう。ここから下りは急坂で、また21%の標識がある。第八十六番までは順調に行き,到着。

 ここで目一杯の荷物(25kg)をもつ若者に会う。昨年の11月24日に出発したようである。よく今までこの荷物で巡ってこれたと思う。ここから第八十七番まで彼と一緒に行く。彼の手提げ鞄を持って歩くが、これが重たい。僕のザックより思い。色々接待で頂いたものが入っていることで、この鞄自体接待で頂いたそうだ。彼は3k歩くと休みたいと言うので,休憩するが、予想より30分遅れて到着。ここで彼と別れて、結願寺第八十八番大窪寺に向けて歩き出す。

 前川ダムで女体山経由だと3時間50分、東道だと2時間50分と表示があるが、前者の方が感動が大きいと書いてあるので、こちらを選ぶ。後でわかることだが、この道は本来の遍路道ではなく、保存協会の宮崎さんが作ったようだ。コースは始めに軽い峠を越え,ちょっと車道を歩いてから、女体山の登山道に入る。

ここから急勾配になるが、雪が丸まる残っている。13時半から登り、14時10分に登り終えるが、最後の1.2kは本当にはいつくばって登る。雪があるため滑るし、落ちたら間違いなく死ぬと思い、必死に登る。本当に危ないと感じ,必死に登る。最後は本当に怖く,何とか登る。ホッと一息したところ、香川全体にみえる景色はやはり感動であった。綺麗な景色は色々見慣れているはずだが、ここを歩いてきた上に、お経を読んできたと思うと、込み上げるものがでてきた。

 ここから大窪寺に向けて一直線と思ったら、途中下り道を二度も間違えてしまい、50分間ロスした。僕より先に一人来ているらしく、その人も間違えていたのか、足跡が上り下り両方あった。やっと大窪寺の下りだとわかると、嬉しくなって小走りになってしまう。雪が残っているので危ないと分かっているが、ウキウキしているのが、急いでしまう。

 そしてついに到着する。団体客もなく心置きなくお経を読み,納経所へ。そして結願証を頂き、無事終了。涙ぐらいこみ上げてくるかなと思ったら、淡々と終えてしまった。納経所の人と少し話した時に実感したが、まだ明日40k歩くと思うと気が引き締まる。しかし、嬉しいことは嬉しい。写真を撮り、しばらくボッーとしたかったが、寒すぎて目の前の八十窪に入る。

 すぐにお風呂に入り17時過ぎには夕食をとる。久しぶりのビールに感激し、ご飯も4杯食べる。そしたらどっと疲れがでて、18時過ぎには眠くなる。このとき大荷物の若者がやってくる。この後軽く飲む約束をしたため、早めに日記を書くことにして,これから飲んですぐ寝ようと思う。この疲れはこのたび一番であるが、一番心地よい。
 ・ 昨日の宿で封筒を頂いたが、1,000円の接待を頂く。
 ・ 第八十七番納経代接待して頂く。

                                                             結願証とともに
    結願後、大窪寺にて  
                  


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