第三一日目


2000年2月22日(火) 45.2k

 6時40分出発 〜 第八十一番 白峯寺 〜 第八十二番 根香寺 〜 第八十三番 一宮寺 〜 第八十四番 屋島寺 〜 岡田屋旅館


 朝は5時半起床し、軽い朝食を取る。宿の朝食は予想通り、白飯とお新香のみであった。後で第八十一番に会った人に聞いたが、この宿は遍路の中では最悪の評判らしく、夏はダニ,シラミがでるらしく2人のおじいさんとおばさんは変だと言っていた。やはり、食事は食事だし泊まりたくなかったな。

 第八十一番に向かう途中、「遍路転び」が急坂であったが、あの変なおじいさんによると、本来のものは自衛隊が所有しているらしく、これは偽物だというが、真意は分からずじまいである。第八十一、八十二番の山道は「遍路転び」以外は歩きやすく、思ったよりはかどった。そして第八十二番に向かう途中、3日間続いて軽トラのおじさんがやってきた。どうしても車に乗せたらしい。15分ぐらい話したが、なぜ僕をここまで追いかけるか不思議である。

 後で分かっていたが、第八十二番で僕を探していたらしい。結局結願後に僕を乗せて第一番に行きたかったらしいが、はっきり意思表示を示して、渋々納得していただいた。なんだか若い人と会話したいらしいかな。

 第八十三番に向かう下りの途中、2人の夫婦に出会う。今回は3回目のお遍路らしく、第七十五番から3日目のようであった。早々とこの人たちと別れると、第八十二番からついてくる犬が僕から離れようとしない。7k下っても付いて来て、民家が見えてきてもついて来る。結局放し飼いにしている犬を遠めに見つけると、足が止まり、僕の後ろをついて来るが、放し飼いの犬に追い出されてしまう。姿が見えなくなってしまった。

 第八十三番に向かう後半から左太腿が痛み始め、ちょっと困る。第八十四番は高松市内を歩く。市内でちょっと迷うが、何とか本来の遍路道に戻る。15時半から登り始めるが、最初21%の急坂。頂上まで実測1668mとあった。最初おじいさんを抜かすが、このおじいさんが僕の後を追ってくる。靴の音が嫌なので、ペースを上げてもついて来る。このおじいさんは上着を2枚脱いで一所懸命ついて来る。僕も意地になってペースを上げるがついてくる。

 結局頂上までついてきた。すごく疲れた顔で少し会話したが、寺には用がなかったらしい。15時55分に到着。下山では納経所の人に教えてもらった近道が分からず、結局本来の遍路道に戻ったので時間をロスしてしまう17時半に宿につくと連絡していたが、登山道の入口には17時45分に着き、電話する。結局17時55分に到着。

 宿は思ったより綺麗で食事も美味しい。とうとう明日は結願で、気合が入る。納経所では7時前でもやってくれるというので、6時過ぎにご飯にしてもらう。24日の雨の予報が、今日の19時NHKニュースでは、低気圧がなくなったために、晴れになっていた。ちょっと複雑ではあるが、とにかく明日は結願できそうなので頑張るぞ。   20時35分記
 

 ・ 高松市内で1円玉50個の接待を頂く。


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