M君のお部屋

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  はじめまして 
  秀王君に中学・高校・大学とずっとストーキングされている
  不幸な男、Mでございます。まあ、もうあきらめてますが。

  最近インターネットで人様が書いているゲームレビューなどを
  読むようになりまして、自分でも書こうかと思い立ち、かといって
  自分でページを作るのも面倒なので、ここに間借りして書くことに
  しました。僕は秀王君と違って普通の人なので、ゲームする人なら
  誰でも知っているような有名なソフトについてしか書きません。安心して
  読んで下さい。とりあえず、最近やったゲームと昔のゲームを交互に
  書いていく予定です。では、ゆっくりとお楽しみ下さい。

 お願い:ここから下の記事は僕が思いつくままに書いたものなので、
     言葉づかいが乱暴だったり、論旨に一貫性がなかったり、
     飛躍しまくったりしているかもしれませんが、見逃してやって
     下さい。ご意見等、もしありましたらメールをこちらまで
     送って下さい。
     メールの宛先:kmatsu@chemsys.t.u-tokyo.ac.jp

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東京魔人学園剣風帖 (PS,ADV,アスミックエースエンターテインメント)

 一部のファンに絶大な人気を誇るマニアなゲーム。ファンの開いているホームページを探せば100 件やそこらは簡単に見つかるだろうという代物。ちなみに女性のファンが大変多く、♂×♂の18禁の ショートストーリーが多数制作されている。発売から2年以上立っているから現在はもう下火だが、新 作が年内に発売されると思われるので、再燃すると思われる。ワンダースワンで符咒封録というゲーム も発売されている。そうそう、この記事を書いているのは2001年1月。いつ読まれるかわからない というのも困りものだね。で、実は最近するゲームがなくて久しぶりにこのゲームの再プレイをはじめ たらはまってしまった。やはり面白い。 システムを簡単に紹介すると、テキスト主体のADVパートがあり、S・RPGの戦闘パートがあり 各話の間に買い物したり訓練したりのパートがあるという形式。これだけを読むと大部分の人は典型的 なS・RPGをイメージするだろう。ラングリッサーとかスパロボとかね。が、上記のジャンル分けの 所をよく見て欲しい。このゲームはADVであり、断じてS・RPGではない。そこのところを勘違い すると痛い目にあう。戦闘シーンは各話に大体2つ(1つのこともある。3つは無かったはず)、1つが まあ10〜15分程度もあれば終わる。一方ADVパートはというと、読むスピードが速い人でも各話 40分はかかるだろう。遅い人なら1時間は固い。このボリュームの比を考えただけでも、このゲーム がADVであることがわかるだろう。 ストーリーは伝奇物で、同時に青春物でもある。陰陽師とか符術とか外法とか龍脈とかまあいろいろ 出てくる。菊地秀行や夢枕獏の作品に似ているらしい。このパートで画期的なのが感情入力システムで ある。主人公が登場人物から話し掛けられた時に友・同・喜・愛・冷・悲・怒・悩の8つに加えて無視 までを含めた9種類から返事を選択するというシステムなのだが、これに対するキャラの応答がとても 楽しい。たとえば、クラスメート(♂)に“これからよろしく”といわれた時、友や同で返すと“仲良く やっていこう”のような返事が返ってくるのに対し、愛とかいれると“俺はそういう趣味はないのだが” とか返してくる。あ、ちなみに主人公は男ね。で、この感情入力によって登場人物たちの感情値に変化 が起こる。ストーリーの大筋は変化しないものの、感情値によって細かい分岐がたくさん用意されてい る。てゆーかメインの4人以外はこの感情入力を相手の気に入るようにしないと仲間になってくれない。 各登場人物の性格設定がしっかりしているし表情豊かなので仲間同士の掛け合いを見たり上述のように 相手の反応を見ているだけでも楽しめる。 欠点というのかな、感情入力システムだと基本的に主人公は“はい・いいえ”的な返事しか出来ない ので、どうしても受け身になってしまうのが物足りない感じも若干ある。まあ、普通の選択肢も少しは でてくるけどね。あと、もう少し早い段階で全キャラが味方になって欲しい。ストーリーと仲間キャラ の加入は密接に関わっているからストーリーが目茶苦茶になる危険はあるけど、それでも早く揃って欲 しい。だって最後のキャラが味方になってからあと2話しか残ってないし。 戦闘パートだけど、基本的にストーリー進行の妨げとならないように簡単に作られている。しかも、 各話の間には旧校舎に寄って好きなだけ戦闘することが出来る。レベルは上がりやすいので序盤の内に レベル99にして進むこともそれほど大変ではない。あとから仲間になるキャラは現在いるメンバーの 平均レベルで加入するので、みんな99にしてから進めば新キャラも99で、戦闘はもはやただの弱い ものいじめと化す。僕の私見では、戦闘パートはキャラに対する愛着や仲間意識を盛り上げるための演 出の意味合いが強いと思う。じゃあ、おざなりに作られているかというとそんなことはない。行動力と いう概念を用いて、行動力が尽きるまで何度でも移動や攻撃が出来るようになっている。レベルが上が るほど強力な技を覚えるが、その分行動力も必要になるため分配を考える必要がある(行動力はレベルが 上がっても増えない)。また、技には攻撃する部位があり、キャラによって打たれ強い所や急所があるの で単純に威力の強い技が大ダメージにはならない。さらに属性の概念、状態異常、体の向きによるダメ ージの変化(後ろからだとダメージが大きい)、ノックバック(相手をふっ飛ばす。壁や他のキャラにぶつ けることでダメージを増加させることが出来る。)などがあり、難易度を調節すればそれらを駆使しない とクリアできない手応え充分のS・RPGにも出来たはずである。実際、ファンディスク的な続編の朧 綺譚ではこれらを駆使する必要がある半ばパズル的な面が多数用意されている。 戦闘の楽しみはレベル上げやアイテム集めではなくて、方陣技である。敵を特定のキャラで囲むこと によって方陣技を使うことが出来る(1マップに1回だけ)。で、方陣技に参加したキャラは主人公に対 する好感度が上がる。なので方陣技を使いまくると皆と仲良くなり、本編でも好感度が必要なサブイベ ントがたくさん発生してゲームがより楽しくなるというわけ。好感度が高いと主人公に対する呼び名も 親しげになるしね。一応、戦闘時のパラメータの補正もあるし。 インターバルでは旧校舎での戦闘の他に買い物、学級新聞の鑑賞、仲間たちとのコミュニュケーショ ンが出来る。重要なのは(てゆーか楽しいのは)当然3番目。基本的に仲間キャラは絶対に仲間になるメ イン4人とその他に分けられ、その他の皆さんは仲間になる話に於いては長時間登場するものの、後は インターバルと戦闘シーンで応援に呼んだ時くらいしか出てこない。好感度が高ければたまにサブイベ ントで出てくることもあるけど。なので当然会話を楽しむ機会が少ない。インターバル中のコミュニュ ケーションは貴重である。新聞も面白い。本編で語られない文化祭とか体育祭の話が読めるし、4コマ 漫画もついているし。 キャラ紹介するか。全26キャラ+αだから凄い文章長くなるけど。仲間になる順ね。 主人公:デフォルト名は“緋勇龍麻”。あだ名は“ひーちゃん”。古武術の使い手で武器は手甲。自分 の分身だから別に感想はないな。強いていうなら八方美人で人気ありすぎのカリスマ高校生とい ったところか。 京一:男。剣道部部長で武器は日本刀。軟派な性格で部活にもあまり顔を出さないが剣の腕は一級品。 ラーメンとガールハントをこよなく愛する。パーティーのなかでは小蒔とともに場を盛り上げる役 割を果たしている。実際、小蒔やアン子との掛け合いがとても面白い。感情入力で愛を入れるとた まに反応がかわいらしくてgood。 美里:女。ヒロイン。回復役で武器は指輪。成績優秀・容姿端麗・スポーツ万能の生徒会長という同性 からみたら嫌みの固まりのような女なのに不思議と人望があるとは教師の談。可憐さを売り物にし て主人公の気を引く姿は非常に計算高く油断がならないというのが一般的なファンの間での共通見 解。まあ、はじめから主人公に気がありそうなのは事実で、その理由も物語の後半でフォローされ ている。感情入力は愛を乱発すればいいのでお手軽。 醍醐:男。レスリング部部長で武器は足甲とでもいうのかな。京一と違って真面目な性格で、パーティ ーのまとめ役。シンボルとしてのリーダーは主人公だから、まあ、まとめ役という言葉が適当だな。 学校の総番で、夏でも学ランで押し通す。性格が真面目なのではっきりしない返答や仁義に反する 答えをすると怒られる。友で答えておけば大体平気。小蒔のことが好きらしい。 小蒔:女。弓道部部長で武器は弓って当たり前だね。パーティーのムードメーカーで京一との掛け合い が面白い。はきはきとしたボーイッシュな女の子で、京一には男女呼ばわりされている。一人称が “ボク”なのはお約束(Naturalの記事を参照)。美里を表のヒロインとすれば裏ヒロインと言った所 だろうか。感情入力は友・愛・喜を場の雰囲気で使い分けるといい感じ。 上記の5人がメインキャラで新宿真神学園高校(通称“魔人学園”)の3年生。主人公は転校生である。 以下は感情入力を上手くしないと仲間にならないサブキャラたち。 雨紋:男。槍使いで雷使い。バンドをやっているらしく金髪のつんつん頭をしている。序盤で仲間にな るが方陣技が2つしかないので中盤以降に使い所がない。なのでいつも彼のレベルが一番低くなっ てしまう。単体としては最強武器が光属性だしパラメータもまあまあだし使いやすいんだけどね。 高見沢:女。看護婦見習いで美里同様に回復役。武器は白衣。でもゲーム画面だとピンクなんだよね。 ピンクのでも白衣っていうのかな?まあいいや。霊感が強くて霊たちとコミュニュケーションを 取る特殊能力を持っている。おっとりとしていて天然ボケでマイペース、霊を含めて誰に対して も分け隔てなく優しい。好感度が上がると主人公のことを“ダーリン”と呼ぶようになる。レベ ルアップの時に台詞が長い上に喋りかたが遅いせいで時間を食うのがちょっと困り者。 藤咲:女。武器は鞭。高笑いが得意で気の強い典型的な女王様タイプ。でも結構優しい人だったりする。 弟がいじめを苦に自殺したため弱いものいじめを憎んでいる。インターバルの時の会話が面白い。 “今日の下着の色はなんだと思う?”とか聞かれて選択肢が“白・黒・見せてくれ”とかそんな感 じのものが多い。この子も方陣技が少ないんだよね。桃源極楽陣を含めないと1つしかないな。 裏密:女。真神の3年生でオカルト研究会の会長。武器は指輪。特技は占いと黒魔術。学校が同じで、 そっち系の話にも詳しいのでサブキャラの中では本編での出番が多い。瓶底眼鏡と常に抱いている 人形がトレードマーク。人形が本体であるという説もある。眼鏡を外すと美人、ということはなく まあ普通にかわいい程度。メインキャラとの方陣技があるので使いやすい。 紫暮:男。空手家。武器は帯。男は拳で語るものだとか本気で思っていそう。攻撃力・防御力ともに高 く、分裂の特殊能力があるので便利。でも方陣技が少ない上に醍醐との方陣技以外は終盤に味方に なるキャラとのものなのでやっぱり出番が少なくなってしまう。まあ雨紋よりはましだけど。 如月:男。骨董屋の若旦那。ゲーム中で武器・防具・道具の売り買いをするのが彼の店。先祖代々忍者 の家柄なので彼も当然忍者。武器は忍者刀。腰に差すのではなく背中に付ける少し小さ目の刀の事。 やっぱり方陣技が少ないんだよね。パラメータも低いし使い勝手は悪い。ただ、敵を倒した時のア イテム入手率が高いので、レアアイテムを集めようという時には使える。あと、技の大半が水属性 なので面によっては使えることもある。 アラン:男。陽気なメキシカン。赤毛に褐色の肌。武器は銃。遠距離攻撃が可能でノックバックもさせ られるし、パラメータも結構強い。なにより方陣技が多いので非常に重宝する。ラテン系なので 当然女をみれば口説いてくる。初登場の時も美里をナンパしてるし。雨紋と方陣技が組める貴重 なキャラその1。 雪乃:女。織部姉妹(双子)の姉。家が神社で巫女さんをしている。男勝りな性格で長刀を振り回す豪傑。 軟派な男が嫌いなので京一との相性は最悪。小蒔と仲が良い。まあ、男勝りもここまで来るとちょ っとやりすぎな気がする。一人称が“俺”だしね。妹との対比を考えて、小蒔との差別化を図った らこうなったんだろうけど、ごく普通の男よりも言葉遣いが悪いもん。雨紋と方陣技が組める貴重 なキャラその2。 雛乃:女。織部姉妹の妹。やっぱり巫女さんをしている。双子なので雪乃と容姿はよく似ているが性格 は正反対で大和撫子という言葉がよく似合う純和風のお嬢様。弓道部部長で武器は弓。小蒔とは幼 馴染みであると同時に弓道のライバルでもある。おっとりしているけどかなり芯は強く、主義主張 ははっきりと口にする。小蒔と織部姉妹の方陣技がなんで用意されなかったのか不思議。 マリィ:女。炎使い。武器は鈴。火に弱い敵には圧倒的な強さを誇る。999なんて簡単に出るし。が 人魂系の火に強い敵には1しか与えられないので使い所を間違えると最悪。方陣技が多いのでよ く使う。人体実験によって超能力を身に付けさせられ、その代償として成長が抑制されている。 実年齢は16歳なのに見た目は10歳程度。黒猫のメフィストといつも一緒にいる。メフィスト が本体説がやっぱりある。美里家の養女として第2の人生をスタートさせている。 紅井:男。コスモレッド。野球部所属で武器はバット。黒崎・本郷と共にコスモレンジャーという正義 の味方をやっている。練馬の平和を守るというローカルヒーロー。ポワトリン級にローカル。縁日 などでヒーローショーを行い、子供たちに愛と勇気と友情の大切さを教えている。でも黒崎と仲が 悪い。 黒崎:男。コスモブラック。サッカー部所属で武器は靴。すぐにリーダー風を吹かす紅井と対立してい る。てゆーか自分のほうが顔もいいし実力も上だと思っているらしい。行動力は群を抜いて高いが 他のパラメータが低いのがちょっと。実家はスポーツ用品店。 本郷:女。コスモピンク。新体操部所属で武器はリボン。いつも喧嘩をしている紅井と黒崎の仲裁をし ているお姉さんタイプの女の子。子どもも好きそうだし保母さんとかが向いてそう。コスモレンジ ャーの皆さんは三人セットで仲間になる。ビッグバンアタックという強力な方陣技もあるので戦闘 時も三人セットで呼ぶのが基本。アランと劉も呼んでおけばさらに強力な方陣技が使える。 霧島:男。フェンシング部所属で武器は西洋剣。舞園さやかのボーイフレンド兼ボディーガード。てゆ ーかバカップルですな。礼儀正しい好青年で京一のことを心から尊敬し、自分も京一のように強く なりたいと思っている。方陣技はほどほどにあるがパラメータが低いのが残念。 舞園:女。武器は指輪。抜群の歌唱力で老若男女を問わず人気があるアイドル歌手。歌に不思議な力が あり、彼女の歌を聞いて下半身麻痺の少女が歩けるようになったとかいう類の話には事欠かない。 でも、戦闘では持ち前の歌唱力で敵を倒すというジャイアンのような女。回復も出来るけどね。 劉:男。ひよこ研究会所属で武器は青龍刀。ひよこ研究会の活動内容については諸説あるが、オスメス を仕分けしているとの説が有力。活剄を得意とする中国からの留学生。何故か大阪弁で、のりも完全 に大阪風。主人公に対して特別な感情を持っているため、おねえ様方もそういう話が作りやすいらし く、人気者である。 壬生:男。暗殺を生業としている。武器は靴。主人公とよく似た古武術の使い手。主人公の流派を陽と するなら陰の流派といったところ。武器が靴なことからわかる通り、足技が多く、そのぶん主人公 より射程が長い。髪型のせいで若禿げ説があるが、そんな設定はないとのこと。 村雨:男。武器は花札。どうやって攻撃するのか不明。ただひたすら徹底的に運が良いという特殊能力 を持つ。なので当然博打好きでしかも滅法強い。なんか符術の類も使えるらしい。白い学ランに華 という文字が刺繍してある改造制服を着ている。あまり趣味がいいとは言えないね。 御門:男。武器は杖。安部晴明の流れを組む陰陽師の東の棟梁。村雨とは同じ高校で、結構気が合うら しい。使う技は威力、距離、攻撃範囲のどれをとっても文句なく強い。方陣技も多彩で非常に頼り になる。さすがは陰陽師の親分様だね。 芙蓉:女?。御門君が使役する十二の式神の一人。武器は扇。御門の力と符でこっちの世界で具象化さ れて、いろいろお使いごとをこなしている。人間ではないし、別に性別もないらしいが、具象化さ れた姿は若い女性。胸元が思いっきりはだけた着物を着ている。御門君の趣味らしい。一応、御門 や村雨と同じ高校にも在籍しているようだ。 比良坂:女。美里を陽のヒロインとすれば、さしずめ陰のヒロインと言ったところ。武器はリボン。お 兄さんに異常に溺愛されている。4話で初登場して7話で一度死ぬが、それまでの感情入力等を 正しくやっておけば21話で復活イベントが起こる。情報無しで復活させるのは相当難しいけど ね。この娘も殺人歌の使い手。舞園との方陣技も用意されている。あと下の名前は“さよ”とい うんだけど、紗代、紗夜、沙夜のどれが正しいのかよく分からない。とりあえず真ん中がお気に 入り。仲間にするのが難しいだけあって桁違いに強い。方陣技少ないけど。 このゲーム、今は剣風帖と外伝的なファンディスクの朧綺譚、続編の外法帖の予告ディスクのセット で4800円というお買い得価格で入手可能。興味があったら是非どうぞ。ただし、前述の通りS・RPG だとは思わないことと、こっちが恥ずかしくなるような台詞が多発するのを楽しめることが大切。そう いうのりのゲームだから向かない人にはとことん向かないだろうし。まあ、ファンページは山ほどある から少しでも気になったら情報を収集してみるのがよろしいかと。

だんじょん商店会〜伝説の剣はじめました〜 (PS、RPG、講談社)

つい最近、やっと真のエンディングを見ることが出来た。記念としてこの記事を書くことにする。 簡単にストーリーを紹介。だんじょん山の麓にあるだんじょんの町にやってきた魔女と猫が、その町 でお店を経営する。商品は商店会本部等で仕入れることも出来るが、主にだんじょんに探検に行って、 そこで見つけたアイテムを陳列することになる。だんじょんには一人(+猫)でも入れるが、基本的には 酒場で一緒に行くグループ(3人組)を探して4人で入る。一緒にだんじょんに冒険に行ったり、お店で 商品の取り引きをすると、その人たちと仲良くなれる。序盤は仲間になってくれるグループが少ないが ある程度ゲームが進んでから町中をうろうろしていると、出会いイベントが起こり、以降パーティーが 組めるようになる。 だんじょんから戻ってきた時や自主的に休む時(町に居るだけなら寝ないでも平気)に、ランダムで占 いのカードを引こうと猫が持ち掛けてくる。それに応じるとカードを一枚めくることになり、カードの 内容に対応したイベントが起こる。このカードは全部で8種類くらいあり、ひく順番はランダムだが、 一度引いたものは二度と出ない。要するにイベントの順番は入れ替わるが最終的には全部こなすことに なる。で、全部こなし終わると最後のカードを引くことになり、だんじょん最下層で魔王と対決、一応 のエンディングを迎えることになる。魔王を倒した時のパーティーによって仮エンディングの内容が変 わる。 このゲームの真の目的は魔王を倒すことではなく、アイテムをコンプリートすることである。なので 魔王を倒した後もそのままゲームを続けることが出来る。その場合、お金とアイテムを持ち越しで最初 に戻ってゲームをするか、魔王を倒した件は無かった事にして黙々とアイテム集めに勤しむかを選ぶ事 が出来る。実は後者を選ばないと全アイテムが揃うことはないのだが、そのことを知らなかった僕は何 周もシナリオをなぞるはめになって、クリアするまでに丸2年かかってしまった。アイテムコンプリー トをするとスタッフロール付きの真のエンディングが見られる。 次は仲間になるグループの紹介でもしようか。 勇者:最初からパーティーが組める。勇者アスカ・神官ジェド・魔法使いヤッコフの3人組み。イベン トが進行するとアスカの妹アスナも登場する。勇者様御一向なので当然だんじょんにいるという 魔王を倒すために日夜だんじょんに潜っている。エンディングでは、となり町に別の魔王が復活 したとかで、また討伐の旅に出る。主人公がそれについていったりはしない。 騎士団:最初からパーティーが組める。だんじょんの町の警備をしている騎士団で、隊長のフンボルト ・部下のライアット・ハイラインの3名。魔物の討伐という名目でだんじょんに潜っている。 お城にいるオーロラ姫にライアットは恋をしていて、その辺の話がイベントで見られる。エン ディングでは、見事オーロラ姫のハートを射止めて結婚したライアットが摂政として町を発展 させる。そして主人公はちゃっかり宮廷魔術師になってたりする。 研究家:研究所に行くと会える。以降パーティーを組めるようになる。だんじょん学研究家のキリール 先生・助手のスカピン君・スポンサーのマルローニさんの3名。だんじょん学の研究のために 日夜だんじょんに潜っている。実はキリール先生(♀)にスカピン君とマルローニさんは恋をし ていて、そのあたりの話が“媚薬”のイベントで語られる。エンディングでは結局スカピン君 がキリール先生と結婚する。最後にキリール先生の代表的著書の後書きの所に主人公の名前が 研究の協力者として挙げられる。 獣人:何回かだんじょんに潜った後、昼間の広場で出会いイベントが起こる。あるいは“大鍋”のイベ ントでも出会える。猫娘チャチャ・狼男ガル・水牛っぽい姿のグレイホーンの3人。いまいち何 のためにだんじょんに潜ってるのかわからないが、自分たちが獣人である理由を求めてというこ とらしい。エンディングでは、獣人を創造したのが魔王であることが判明。が、チャチャはそん なことには興味がなく、魔珠(魔王が持っている何でも願いが叶う珠)を使って人間になり、ミニ スカートをはいて御満悦。その後、獣人たちは自分たちの楽園を求めて旅立っていく。 魔法使い:何回かだんじょんに潜った後、教会だか魔法使いの塔だかで出会いイベント。このグループ だけシスターのチェルシーと魔法使い見習いのウィルの2人組み。修行のためにだんじょん に潜っている。エンディングでは、ラスボス戦でチェルシーをかばって怪我をしたウィルを チェルシーが看病しているところで終わる。たいしたイベントがないね。 女盗賊:盗賊ギルドで出会いイベント。ボスのルビー・部下のサファイア・ガーネットの3人。お宝を 求めてだんじょんに潜っている。彼女たちは町の盗賊ギルドに属しておらず、お互いに敵対関 係にある。イベントを進めていくとやがて盗賊ギルドの本部を彼女たちが乗っ取るイベントが 起こる。エンディングでは、主人公と共に魔王を倒した彼女たちが、魔珠に世界征服を願った という噂をばらまいて(このシナリオでは魔珠は見つからない)箔をつけ、数年後、世界をまた にかける大盗賊団を結成するに至る。主人公は参謀としてついていく。 伯爵:夜の広場で出会いイベント。主人公にブラム伯爵(吸血鬼)が一目惚れをする。ブラム伯爵・メイ ドのキュティ・執事のゴモルの3人。主人公とのデートと称してだんじょんに潜る。この事から 主人公抜きで潜ることは殆どないと思われる。キュティが実は伯爵の事が好きだというお約束な パターン。エンディングでは主人公に結婚を申し込んだ伯爵と共に式場予定のだんじょん最下層 へと向かう。そこに居た魔王は、二人の仲を邪魔する横恋慕野郎と勘違いされ、倒される。その 後、盛大な結婚式が催され二人は魔界で幸せに暮らしましたとさ。主人公の顔の色がゾンビ色に なってたのが気になるけど。 Vハント:伯爵グループと仲良くなると、教会で出会いイベント発生。ヴァンパイアハンターのデスモ ンテ神父・天使?のミカリン・ガブリンの3人。伯爵とはライバル関係というかなんという か。一応、吸血鬼退治のためにだんじょんに潜っているらしいが、だんじょんには吸血鬼な んていないんだよね。エンディングは伯爵のおまけバージョンという感じで、かなり差別的 扱いを受けてると思う。細かくは書かないが、伯爵が主人公じゃなくてキュティと結婚する という終わり方。最後にキュティから幸せ一杯という手紙が届く。Vハントグループの皆さ ん出番がないし。 魔王:細かい条件はわからないが、多分地下15階あたりまで降りると、その後の夜の広場で会える。 次期魔王候補のアイオン・魔剣士ディス・魔導師ラヴァの3人。次期魔王となる力をつけるため にだんじょんで修行している。良く分からないが、アイオンも主人公に一目惚れをしたらしい。 左右の目の色が違うのが特徴的。エンディングでは新魔王となったアイオンが強力な魔軍を編成 し、人間界に侵攻を開始する。両者の間で血みどろの戦争が行われ、主人公は死者のために墓を 作って暮らす。ダークなことこの上ないエンディングだ。作風にあわないかも。 ドラゴン:だんじょんで手に入る“ドラゴンのたまご”を持って店の裏庭に行くとたまごが孵るイベン トが発生。以降パーティーが組める。ドラゴンライダー一族の少女ナユタ・弟のハルカ・卵 から生まれたドラゴンのクオンの3人。ドラゴンライダー一族は文字通りドラゴンを駆り、 大空を自由に飛び回る事が出来るが、その能力を得るために毒を食さねば生きられない体と なり、毒の植物が生えるだんじょんを離れることが出来ない。大空を自由に飛ぶために大地 に縛られるなんて皮肉な話だ、とはナユタの言葉。エンディングではドラゴンライダー一族 に迎えいれられた主人公が、数年後、成長したクオンの背に乗って大空を駆ける。毒を食う ようになったのかどうかは不明。 一応、自分一人でボスを倒すことも出来るが、苦労するわりにエンディングはしょぼいので全然お勧 め出来ない。魔珠が手に入るけどね。魔珠は商人レベルを99にすると仕入れられるようになるから、 そっちで手に入れたほうが楽。ちなみに商人レベルは商店会本部にお金を払うと上げられ、仕入れられ る品数が増えていく。 このゲーム、店で商売していても全然儲からないのがちょっと困るんだよね。客の回転が悪いし、割 り引きしてやらないと買ってくれないし。一応、売ったものが装備品ならば次の冒険の時に着て来るん だけど、主人公がアイテムとして持ち込んだ装備品を装備させることが出来るから意味ないし。だんじ ょんで品物を仕入れつつ、モンスターを倒しつつ、モンスター相手に商売していたほうがずっと効率が いい。モンスター倒しても金入るしね。ちなみに中途半端にダメージを与えてから交渉する事で、恐喝 や押し売りもどきをすることも可能。てゆーか常套手段。結局お店は町の皆様とのふれあいの場として のみ意義がある。だんじょんに行く人たち以外にも結構いろんなお客が来るし、彼らの反応を見ている だけでもそれなりに楽しい。前述の通り、パーティーメンバーとも仲良くなれる。ただ、グループによ っては全然買い物に来てくれないのがまた困る。獣人・Vハント・ドラゴンの3グループはめったに買 いに来ないので、好感度がいつも下の方に低迷している。好感度を上げるために冒険に誘う回数が増え て、他のグループよりもレベルが高くなりがち。 あと、雑魚が強い。序盤から中盤はなかなかだんじょんの奥まで進めずにいらいらするだろう。主人 公がレベル40くらいになって光線銃を撃ちまくるようになれば楽勝なんだけどね。最初なんか本当に 一回目の戦闘で全滅することなんてざらだし、逃げるの成功率もひくいし。強い敵に遭ったら戦いを挑 まずに交渉に持ち込むといい。大抵の場合は戦闘を回避できる。失敗するとぼこられるけど。 まあ、上記の通り結構あらが目立つゲームではある。てゆーか僕の好きなゲームは大体あらが目立つ ゲームなんだけど。なんていうか、中毒性があるというか、ほのぼのとした世界観に引き込まれてつい ついだんじょんに潜ってしまうんだな。正直言ってかなり単調で、見てる人は面白くないだろうね。 いまだに中古の値段とかは高いから結構人気はあるのかも。たくさん売れたとは思えないけど、買っ た人が中古に流さないんじゃないかな。実はファンページもそれなりにあるしね。

サンドラの大冒険(SFC、ACT、ナムコ)

サンドラというのはあの名作“ワルキューレの冒険”に出てくる主要キャラ。もっともアイテム扱い だけど。アーケードのワルキューレの伝説にも出てくるし、相棒といったところかな。で、このゲーム はサンドラがワルキューレと出会う前のお話。サブタイトルも“ワルキューレとの出会い”である。 ストーリーを少々。“ワルキューレの冒険”のボスでもあるゾウナという魔王の復活でサンドラたち の国(サンドランド)に風化病という体が石になってしまう病気が流行しはじめ、サンドラがどんな病気 も治せるという幻の薬を求めて旅に出る。途中コアクマンやズールら、冒険や伝説を知っている人には おなじみのキャラたちとのエピソードも描かれ、ワルキューレ好きには感慨深いものがある。エンディ ングの話はまた後で。 このゲームは一発即死型の漢らしいアクションで、半端じゃなく難しい。反射神経だけではどうにも ならないので攻略パターンを身につけた上で正確に実行していかなければならない。8人スタートで、 コンティニューも無制限なのに途中で挫折した人は数知れないらしい。実際はじめてやる人がクリアす るまでには100人は死ぬだろうね、サンドラ。もっと死ぬか?30回位コンティニューしたきもする し。しかも、進めど進めどワルキューレは一向に出てこないんだよね。このゲームのプレイヤーの大半 はワルキューレ見たさに買ってるんだから、評判悪くなるのも当たり前かも。でも、そんな困難を乗り 越えると感動的なエンディングがまっている。ワルキューレ好きなら意地でもクリアすべきだね。 印象的なステージをいくつか。まず、火山のステージ。したからはマグマが吹き上げてきて、上から は火の粉が降ってくる。どっちにあたっても死ぬ。左右を吹き上げてきたマグマに挟まれて身動きが取 れず、上から降ってきた火の粉を食らって撃沈。どうしようもない。次は城からの脱出ステージ。スタ ート地点は画面の左端で、スタート直後に画面左側から猛烈な勢い(具体的にはサンドラの走るスピード とほぼ同じ速度)で水が押し寄せてくる。この面を初めてやる人は間違いなくいきなり死んで茫然とする はず。最初から右を押してないとまず死ぬんですよ。で、まあ右へ右へと進むんだけど、最後が行き止 まりになっている。よく見ると右上の壁面にひびが入っていて、そこにサンドラの必殺技で体当たりを すれば脱出出来るんだけど、初めてだと、ひびに気づいた時には水に飲まれて死んでるね。初めての人 は確実に2人は死ねるステージだ。わかっていても体当たりのタイミングはシビアなので簡単には抜け られないし。次は強制スクロールの迷路面。大体想像できると思うけど、強制スクロールで且つ迷路だ から、道を間違えると壁とスクロールに挟まれて死ぬ。もちろん正しい道なんて初めての人には判らな いので、道間違えが理由で3回は死ねるだろう。しかも、正しい道がわかっていても、さまざまなジャ ンプテクニックを駆使しないと正しいルートを通れず、操作ミスを少しでもすると死ぬ。次は最終試練 の第一ステージ、知恵の試練。赤・青・緑の三色の土台があり、同時には二つしか現れない。たとえば 赤と青が出ている時に、青に乗っかると赤が消えて緑が出てくるといった感じ。なので、次にどの土台 に乗るかをちゃんと考えないと先に進めない。基本的には上へ上へと昇っていけばいいんだけど、土台 は狭くて(多分2キャラ分)足を滑らせることが多い。高くジャンプするには助走(1.5キャラ分くらい) が必要なため、どうしてもぎりぎりに立つ必要がある。結果何度となく下に落ちる。どんなに高いとこ ろから落ちても、下が地面なら死ぬことはないので、この面の場合は足を滑らせても死ぬことは少ない のが救いといえば救い。まあ、クリアするのに30分はかかるだろう。最後は最終試練の第三ステージ。 勇気の試練だったかな。光の玉を拾い集めながら先に進むんだけど、この面の最大の特徴は地面が見え ないこと。光の玉を取るとしばらく(10秒くらいか?)見えるようになるが、基本的には見えない。も ちろん穴だらけなので、初めてきた時はどうやって進むんだろうと頭を抱えたものだ。よく観察してみ ると、背景に流れている流れ星が、実はこの見えない地面にぶつかると砕け散ることがわかる。たいし た密度で流れていないので大雑把にしか地形がわからないが、これを参考にして進むことになる。目測 を誤るとそのまま奈落の底へとダイブをすることになり、ステージの最初からやり直し。試行錯誤を繰 り返しながら何度も死のダイブを敢行し、なんとか7個めの光の玉までたどり着けばクリア。あとは、 ラスボスとの決戦を残すのみ。結構強いがたどり着くまでの苦労に比べれば楽なもの。 最後にエンディングの話。苦労してゾウナを倒したものの実はそれはゾウナの分身で、本物のゾウナ によってサンドラは“えんえん砂漠”から一生出られないようにされてしまう。砂漠で力尽きたサンド ラは悪霊に取り憑かれてブラックサンドラとなり、ピラミッドの番人として悪事の限りを尽くす。そこ でとうとうワルキューレ様の登場。ブラックサンドラとなったサンドラと戦ったワルキューレはブラッ クサンドラから悪霊を追い払う事に成功。良いサンドラから幻の薬を受け取ってサンドランドをよみが えらせる。ワルキューレに感謝したサンドラはピラミッドの扉を開く。ワルキューレはサンドラにこう 言った。“真の平和を取り戻すには、悪の化身ゾウナを倒さなければなりません。それにはあなたの愛 と勇気が必要です。ともに戦ってくれますね?”。そしてサンドラはワルキューレとともに戦う決意を する。そしてスタッフロールの最後には“To Be Continued ワルキューレの冒険”の文字が。なんて感 動的なエンディングなんだ。思い出しただけで泣けてくる。このエンディングを見ればそれまでの疲れ も吹っ飛ぶはず、ワルキューレの冒険をやったことがある人ならね。 このゲームについて共に語れる人が欲しい。柏木にでもやらせようか・・・・・。いまならローソン で1000円で書き換えが出来るはず。メモリカセットは別売りだけど。  (編注:渡してくれればやるぞ)