dropcheckerL

TSファイルの品質チェックプログラム

TSファイルのDROP, ERROR, SCRAMBLE 数を計測します。
結果およびその表示はtsselect-0.1.8とほぼ同じにしてあります。
計測時の進捗状況を%表示し、どこで問題が発生したかがわかるようになっています。

tuner-z(http://home.catv.ne.jp/ss/user/yukata/tunerz.html)でTSを再生しようとすると
PlayReadyの画面が出てきて再生が停止してしまうことがあるのですが、
TS内にSCRAMBLE解除漏れパケットが含まれているとそのようになることがあります。
TSファイルがおかしいときにもWMCの挙動が怪しくなるので、本プログラムにてチェックのうえ、
各種ソフトで対処してみてください。(multi2decやcciconvなど)
基本的には、録画する段階でRecTestの設定の録画の部分にて
「現在のサービスのみ保存する」
「字幕データを保存する」
「データ放送を保存する」
これらがチェック状態であれば問題が発生しにくいです。

License

2010年末までは無料。その後は未定です。
*特に時限制限やプロテクトの類はおこなっておりませんが、本ソフトはフリーソフトウェアではありません*
公開自体も2010年末を待たずにやめる可能性もあります。
再頒布禁止


2010May14th  EeePC で Windows7! を公開するついでにこちらも一般公開することにした。
2010Jan27th  0.9.1 とし、より「実際の使い方」の使い方にあうようにした。
2010Jan20th  0.9.0 初期リリース(クローズド)


■ download ■
dropcheckerL0.9.1


BUG

いくつか細かいバグが残ってます。
たとえば、1%,2%,3%,5%,5%,6%,7%,...
というような表示になることがあります。これは切れ目の微調整をしていないからです。
0%があるのに100%もあって101個あるなど、こういうのはあまり気にしないでください。


使い方

DOSプロンプトを開き、
 dropcheckL.exe TSfile
とすると1%刻みで表示します。
また、
 dropcheckL.exe TSfile head10
とすると先頭10%のみ検査するようになります。
公開バージョンは10の部分が5やABCなど何であろうと先頭10%のみになりますので、
先頭10%か全部かの2択になります。

実際の使い方

batファイルの中身を適切に編集し、デスクトップにショートカットを配置してD&Dで使うか、
send toに入れて「送る」で使うのがよろしいでしょう。

TvRockなどで録画をコントロールしていると、Drop発生時にはログにその旨出力されます。
たいていは番組切替ポイントで発生しているので、(わかさトラップもそのひとつ)
ドロップ箇所がファイルの先頭か終端付近であることが多いです。
よってほとんどの場合、先頭1%の部分にTvRockのログ相当のドロップが有るか否かを
チェックすれば良いだけなので、チェック開始後すぐに中断し、先頭部分を確認します。
もし先頭に無い場合、正確な位置を特定するため MurdocCutter にてエラーのチェックを
することになります。(MurdocCutter の help に詳しく書いてあります。)


注意事項

GOP単位でキッチリ抜けていると検出出来ないことがあります。
TvRockのログやdropcheckerL, tsselect, そしてMurdocCutterでもドロップが見つからないのに
映像・音声に乱れがあり、かつ同じ番組をレコなど他機で録画したTSでは乱れなく再生出来る場合、
GOPの連続性を調べてみるとGOPが跳んでいる箇所が見つかるでしょう。
MurdocCutterでGetGOPし、出来たtxtを覗くと、該当箇所の部分が下記のようになっています。

0100,,17:14:54:216,5588479465,180138
0100,,17:14:54:716,5588524510,184906
0100,,17:14:55:217,5588569555,189994
0100,,17:14:56:218,5588659645,199284
0100,,17:14:56:718,5588704690,204201

上記には、
0100,,17:14:55:717,5588614600,194639
が抜け落ちているのがわかります。
今はこれをgopcheckで検出していますが、dropcheckerLででも検出出来るようになったらよいかと思っています。


その他

公開するに当たり、tsselect-0.1.8にあわせるべく手を入れなおしてあります。
(そのため上記にあるバグが発生してしまいました。実際に使用するにあたり問題無いので気にしないで。)
本プログラムはDROP計測プログラムですので、tsselectの他の機能はありません。
また実装するつもりもありません。
そういえば、tsselectにはshow_tdt_or_totがありますが、Drop箇所の時刻を表示するところは
削ってしまったようですね。
個人的にはtsselect の指定pidパケット削除に範囲指定(たとえば先頭から数えて5%-90%など)
が欲しいと思っているので、誰か作ってくれるとありがたいです。
データ放送の保存は先頭か最後の数分間だけで充分な番組が多いので。


最後に

dropchekerLは普段自分でも使っているし、さらに公開までしておいてなんですが、
PlayReadyの問題が発生するので仕方なくcheckerを使うのであって、
本当はDROPなんて気にしないのが一番良いと思います。-- ゆかた