○ストーリーダイジェスト1(1〜4話)

サブタイトル名及びあらすじ

管理人Tabiの余計なコメント    

第1話「わんぱくニルス」

 穏やかな農村の春の日曜日、一人の少年が手押し車に乗って丘から駆け下ってきます。少年の名はニルス。
 元気そうな少年ですが、両親にとっては悩みの種。大の腕白坊主で家畜にいたずらはするし、友達にはいじわる。おまけに怠け者で勉強も家の手伝いもしてくれません。
 その日も朝から家畜を手当たり次第にいじめていたのですが、やがてお父さんに捕まってしまい、さらに日曜日の恒例行事として教会に連れて行かれることになります。教会でじっとお説教を聴いているなんて考えるだけでもゾッとするニルスは断固拒否。結局聖書を読むことを条件にお留守番をすることになりました。
 でも聖書は退屈。ハムスターのキャロットをからかったりしても全然進まず、やがて居眠りをしてしまいます。そんなところに現れたのが妖精。たまたま目を覚ましたニルスは妖精を捕まえてしまいます。
 金貨一枚と引き換えに放してやることに一旦しましたが、欲張り心が湧いて「もっと何かよこせ」と迫ります。怒った妖精はニルスに魔法をかけてしまうのです。

 記念すべき第1話!
 原作とはあまり変わりはないようですが、強いて言うなら留守番の間読む約束になっていたのがルターの説教集だったことなどですね。まぁキャロットの存在なども違う点といえば違う点ですが。
 さて、それはともかく木靴まで小さくする妖精の芸の細かさは賞賛に値しますね(笑。もっともテレポーテーションができるようですが、網で捕まえられたときにそれで逃げる事もできるはずなのになぜ逃げなかったのでしょう?超能力を使うところを人間に見られてはまずいのでしょうか?
 ところでキャロットも小さくされていますが、ニルスと縮尺(?)が違います。これは「あくまでキャロットはとばっちりを受けただけだから、魔法の効果が小さかった」とTabiは解釈しています。
第2話「小さくなったニルス」 ゲストキャラ紹介

 妖精に魔法をかけられて小さくなってしまったニルス。それを見つけた家畜たちはこれまでの仕返しとばかりにニルスを追い掛け回します。妖精に頼んで元の姿に戻してもらおうにも、その妖精はどこにいるのか分からず、動物達に聞くにもキャロット以外誰も味方になってくれるものはいません。
 丁度そのとき、北へ向かうガンの群れがそこを通りかかります。そして群れの中の何羽かがニルスを追い掛け回すニワトリやガチョウたちを「羽があっても飛べない鳥〜」と馬鹿にしたのです。これに猛然と反発したのが、若いオスガチョウのモルテンです。ガンたちに自分も飛べることを見せつけようと、他の鳥達が止めるのも聞かず猛然と飛ぶ練習を始めます。
 しかしニルスはそんなことを気にしている場合ではありません。うまく隠れていたところをニワトリに見つかってまた追いかけられてしまいます。一生懸命に逃げるニルスの目の前に、丁度飛び上がったモルテンの首にかけたロープが飛び込んできます。藁をもつかむとはまさにこのこと、ニルスとキャロットはモルテンとともに大空に飛び立ちます。
 こうして不思議で素晴らしい旅が始まったのです。

 アニメ版ニルスではガンの群れはモルテン達を散々バカにしていたように描かれていますが、原作では旅に誘ってはみても積極的にバカにしてはいないようです。
 一つ気付いたのは家畜たちを馬鹿にするガンは主にグスタと意外にもグンナーなのですね。キャラクター事典にも書きましたが第2話の段階では、ラッセ役の緒方賢一さんはまだ参加しておらずその都合かもしれません。事実「オリジナル長編」では同じ役をグスタとラッセのコンビが受け持っています。
 ところでニルスのお母さんの回想シーンで、幼少のみぎりのニルスが出てきますが、青いズボンに灰色のシャツ、赤い帽子という格好は大きさこそ違っても昔から同じだったようですね。
 それと家に帰ってきたお母さんの反応、「あなた、コウノトリが!」そりゃエサくらい取りに行くこともあるでしょう(笑。幸せを運んできてくれる鳥だからといって、四六時中同じ場所にいるわけではありません。
 これはニルスの家からコウノトリがいなくなり、運が傾き始めたことを示しているのでしょうが・・・。
第3話「がちょうに乗って」

 モルテンは必死で空を飛びつづけます。同じく必死でしがみつくニルスとキャロット。しかしやがてモルテンの体力も限界に達し、とある湖のそばに墜落してしまいました。ニルスとキャロットの介抱でとりあえず元気になったものの、自分が墜落したのはニルスとキャロットのせいだとモルテンは怒ります。そんな時ガンの群れが戻ってきました。しかしモルテンが喜んだのもつかの間。ニルスが人間だと知ると、ガンの群れは大騒ぎを始めます。モルテンを仲間にする話は保留ということになってしまいました。
 その夜のこと、ガンの群れの1羽、イングリットがレックスにさらわれてしまいます。悲鳴を聞きつけたニルスは必死でレックスを追いかけ遂に救出に成功します。このことでガンの仲間達の信用を得たニルス達はとりあえずついてくることを許されたのです。

 原作のアッカはアニメとは大分雰囲気が違い、ニルスが人間だと知るや猛烈な拒絶反応を示します。このあたりがアニメと原作のアッカの大きな相違点です。また原作ではこのイングリット救出劇の後に「キツネつり」というイベントが登場しますが、アニメではこの後の第4話「森のリスのSOS」で登場するイベントになっています。
 さて突っ込みどころですが、普通の人間にも追いつけないキツネに小人のニルスがどうして追いつけるのか、とかいろいろありますが、絵的に妙なのはモルテンに水を飲ませるときに使ったコロですね。ニルスの頭のよさを示す良いポイントですが、コロは上に乗せたものとは逆方向に転がっていくものです。まぁ、これくらいはこだわらなくてもいいかな?とも思いますが(笑
第4話「森のリスのSOS」 ゲストキャラ紹介

 試用期間(?)ながらも一応群れに加わることを許されたニルス達が、ある農家の上空に差し掛かったときのことです。キャロットが誰かの助けを求める悲鳴を聞きつけます。
 その日の休息地に付いてから、その悲鳴が今朝会ったリスのお母さんのものだと気がついたキャロットはニルスにリスを助けてくれるよう頼みます。しかしそれを聞きつけたモルテンは反対します、まだ正式に群れに加わったわけではないのだから騒ぎを起こさないで欲しいというのです。結局ニルスはキャロットと2人だけでリスの救出に向かいます。
 何とかリスの捕まっているカゴを見つけたものの、カギが固く救出困難と判断したニルスはとりあえず母リスの頼みを聞き、子リスを連れてくる事にします。しかしその途中運悪くレックスに遭遇してしまったのです。
 一旦はやり過ごしたものの、子リスを母リスに会わせたところにまたレックスが現れます。リスたちを巻き込まない為に、レックスをひきつけ森に隠れたニルスですが遂に追い詰められてしまいます。キャロットだけを先に逃がし一人でにらみ合いをするニルス。いよいよピンチというときになって、キャロットからニルスの危機を聞いたガンの群れが応援に駆けつけてくれるのです。

 冒頭のニルスとキャロットが木の実で遊んでいるところをアッカがいさめるシーン。実にいいですね。「食べ物を粗末にしてはいけない」ということを教えると同時に、駆けつけてきたグンナーには何も言わず、アッカとニルス、キャロット3人だけの間で済ませたのです。
 さて、実は多くの人が気付いていないと思うのですがニルスとレックスはいつ相互の名前を知ったのでしょうか?ニルスはアッカたちに教えてもらったにしても、レックスは・・・?レックスがニルスの名前を初めて口にするのは、この話の途中で水を飲んでいたレックスがニルスを見かけたときです。一体誰に教えてもらったんでしょうね?(笑
 あとこれは話の内容とは関係ないことですが、AパートとBパートの間に流れるアイキャッチ。この第4話からここまでの3話と異なり、BGMがハープの音色のようなものに変更されています。

○TV版全タイトルリストに戻る 

○ストーリーダイジェスト2

○トップに戻る