さくらと一郎の「遊びに行こう!」

48netがお送りする新シリーズ
どこかで見たような「さくら」と「一郎」が皆さんをご案内します

第一話

=横須賀へ行こう!=

登場人物(注意:人物は実在の者ではありません)
さくら----目黒区緑が丘出身。11中を卒業後、何をしていたかはよく判らないが、 ステキなだんな様と巡り合い、カワイイ二人の子供達に囲まれて幸せな日々をおくる

一郎----目黒区自由が丘出身。11中を卒業後、自分を磨くため職を転々とし、 22歳からは遠洋マグロ漁船の乗組員として世界の海でマグロを追う。 生活のほとんどを船の上で過ごすこと15年。 その後、手にした資金を元手に事業を起こし、今は目黒に住む

物語(注意:全てフィクションです)
陸の生活は順風満帆な一郎。多忙な一日を終え自宅に帰ればいとしい妻とかわいい我が子 が迎えてくれる。幸せを感じる瞬間。そんな時、一郎は、ふと15年の若き日を過ごした海で の生活を思い返す。「あの時の苦労を忘れてはならん」と
「陸に上がって3年。そういえば海を見ていないなぁ」「今度の休日には海を見に行こうか」 一郎は心の中でつぶやいた。
sioiri 11月21日。いつもは家族と出かける休日だが、この日は妻に 「ちょっと出かける」とだけ告げ、京浜急行に乗り込んだ。 一郎が降り立ったのは「汐入」。駅前にはショッピングセンター、ホテルが立ち並ぶ 近代的な町。そして一郎の目的、潮の香りがする町だ。 横須賀の米軍基地、港には艦船が休んでいるはずだ。
「おっと、そう言えば横須賀は100円ショップが有名とかみさんが言ってたっけ」 なぜか一郎の足は100円ショップへと。
ショッピングセンターの2階にあるその100円ショップはとてつもなくでかい。 しばし店内の様子をうかがっていた一郎におもわぬ声をかける人がいた
「あの、もしかして一郎さん?」
さくらである。さくらはここ汐入に住み、この100円ショップをしばしば利用する
「ええ、一郎ですが、あなたは?」相手がさくらとは気づかぬ一郎
「やっぱり一郎さんね。私、さくらです。11中の」
一瞬戸惑う一郎。しかし11中といえば25年前に卒業した母校。一郎は記憶の糸を手繰った。
「11中のさくらさん?あのさくらさんかい?アリャー奇遇だね〜」
写真(再会したさくらと一郎)

さくら「やっぱり一郎さんだ。懐かしいね。この前の同窓会、なんで来なかったの、連絡あったでしょ」
一郎「いやちょっと忙しくてね」一郎は同窓会を欠席していた。
さくら「みんなの話では一郎さん、マグロ船に乗ってるんじゃなかったの?水難事故に遭ったって言ってる人もいたわよ」
一郎「いや、船はもう降りたんだ。こうしてピンピン陸にいるよ」
さくら「ところで一郎さん、なんでここにいるわけ?」
一郎「急に海が見たくなってね」一郎は渋い声で答えた。しかし100円ショップには海はない
さくら「海だったらこのすぐ裏よ」
写真(横須賀港を背にするさくらと一郎・自衛艦が見える)
しばし話しをする二人。
さくら「せっかく横須賀まで来てくれたんだったら、今日一日私が近所を案内してあげるわ。横須賀にはたくさんいい所があるのよ。ちょうど車で来ているから、早速行きましょう」
一郎「ありがとうね。嬉しいよ。もつべきは同窓生だな」一郎はさくらのこのありがたい申し出に感謝した。(渡りに船)

一郎はさくらが運転するセリカに乗り三笠公園へ

mikasamaru
「あれが戦艦三笠よ(戦艦三笠について)」「おー。俺が乗っていたマグロ船よりちょっと大きいかな」


sarusima 三笠公園からは「猿島(猿島について)」に向かう観光船が出ている
一郎「猿島か。いいね日本猿がいるのかい?」
さくら「猿はいないと思うけど、行ってみようか。私も行ったことまだないし」
写真(猿島へ渡る船)
写真(船上のさくらと一郎)
写真(猿島の砂浜で)

さくら「猿島への船の旅はいかがでした?」
一郎「そうね、俺が乗ってたマグロ船よりちっちぇーかな。 海がきれいだから今度は子どもつれて来たいね」
さくら「そろそろお昼ね。一郎さんお腹空きません?」
一郎「いいね。なにか上手いものを食わしてくれるとこはあるかい」
さくら「横須賀魚市場にある「魚河岸食堂 はま蔵(横須賀市平成町3-5-1 0468-27-0141)」っていうお店が評判よ。一郎さんお刺し身はお好き?」
一郎「てやんで、こちとらマグロ船だよ。刺し身が恐くてどうすんでい。貝系は苦手だけどね」
さくら「それでは参りましょう」

hamakura 一郎「ここが「はま蔵」かい。食券を買うんだね。おっと刺し身定食が700円とは嬉しい。 セルフサービスってのが市場の食堂って感じする。船の生活を思い出しちまうよ」
写真(お刺し身定食)
さくら「お味はいかが?」
一郎「新鮮だね、これはいいよ」
写真(満腹になったさくらと一郎)

さくら「お天気もいいし、観音崎(観音崎灯台について)に行ってみましょう」
一郎「ありがとう。そこからなら東京湾と対岸の千葉が一望できそうだ」

観音崎の駐車場から灯台までは約600メートル
さくら「登りの階段は少し息が切れるわね」
一郎「俺達も40だもんな。ゆっくり登るとしよう」
写真(観音崎灯台・さくらガッツポーズ)
写真(観音崎灯台からの眺め)

灯台からの絶景を満喫したさくらと一郎
さくら「ポットにコーヒーを入れてきたの。一郎さん飲みます?」
一郎「偶然に駅で会ったにしては用意がいいね。いただきましょう」
写真(さくらの愛車、黒いセリカの前でお茶するさくらと一郎)

さくら「さて、そろそろ夕方ね。横須賀で最高の夕焼けスポットにご案内するわね」
一郎「こうなったら何処にでも参りましょう」
セリカは三浦半島の山を越え一路「国際村」へ
一郎「国際村ってなんなのいったい」
さくら「横須賀の国際研修施設や豪華ホテルがあって周辺は分譲住宅になっているわ。 あんまり詳しくないけど、そこから見下ろす相模湾の景色は最高なの。我が家では以前、凧上げをしに来たの」
一郎「うーん、何だろう」
写真(国際村から夕焼けの相模湾を見る一郎)
ここ国際村からの眺望は最高。富士山も奇麗。
さくら「ちょっと風が出てきたみたい。寒くなったからお茶でも飲みませんか?」
一郎「そうしますか」

夕暮れ迫る三浦半島。二人の車は葉山のそば、「立石」の海辺にあるレストラン( レストランDon 068-57-3436 横須賀市秋谷3-4-1)へ向かう
一郎「海が目の前だ。波がここまで来てるよ」
写真(駐車場の岸壁に打ち寄せる波)
さくら「このレストランはちょっと判りにくい所にあるから穴場かもね」
一郎「最高のロケーションだね」

一郎「今日はほんとにありがとう。横須賀っていいところだね」
さくら「どういたしまして、またぜひいらしてください。今度はご家族づれで」 「同窓生の人たちも誘ってみたらいかがですか」
写真(レストランのテラスで語るさくらと一郎)
一郎「同窓生か。みんなどうしているんだろう。なつかしいなぁ。会いたいなぁ。 俺ずっと航海してたからな」
さくら「そうだ、今度は二人で同窓生のいる所へ行ってみましょうよ」
一郎「いいですね。俺一人じゃ会いに行きにくいからさくらさんが一緒に来てくれると助かるよ」
さくら「そうしましょうよ」
一郎「よし、決まった。近いうちに誰かの所におじゃましよう」

第二話に続く
という訳でこのシリーズ<さくらと一郎の「遊びに行こう!」>では今後、さくらさんと一郎さんが 同窓生のお宅、お店、縁の地、お勧めのスポットなどにうかがってレポートをします。
どうぞよろしく。
さくら役は芹沢啓子(A組)・一郎役は梶誠一郎(A組)でした

staff
横須賀〜観音崎の防波堤にてスタッフ一同
 
photo.text&html by N.Hirose


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