SCENE 11


真琴:で,どっちだ。しつこいようだが足跡はないのか。あるいは,どのレールが最近まで使われていたとか……。
GM:〈追跡〉……は持ってないんだよな。じゃあ【感覚】でいいや。
晟:あの,すいません。〈追跡〉って【精神】基準だと思うんですけど。
GM:あれ? あ,そうか。じゃあ【精神】で。
鵬也:ああ!? 【感覚】なら7個振れたのに〜!
清人:【精神】で得するのは晟だけじゃないの(笑)。
晟:あ,すいません。そういうつもりじゃなかったんですが……。
ユウキ:(ころころ)お,回った。(ころころ)また回った。24だ。
GM:なに,マジか? えーと,では,強いて言うならば中央のレール。
ユウキ:強いて言うならば?
GM:レールに添って歩いてるわけじゃないけど,そっちの方向かな?ということっす。
ユウキ:じゃあ,そういうことを伝えてやろう。で,どうすんだ晟。
晟:んあ?
ユウキ:んあ,じゃねえ!(←再び鉄骨スイング)
晟:にゃああ! な,何で殴るんですか!
ユウキ:一応,てめーがリーダーなんだろうよ! どうすんのかって訊いてんだよ!
真琴:とりあえずせっかくの手がかりなんだ。足跡を追うのが定石だろう。
晟:そうですね。せっかくポチが見つけてくれた足跡なんですし……。
ユウキ:…………。
晟:……なぁんてことは僕は言いませんよ?
ユウキ:(鉄骨を振りかぶって)だ・れ・が,ポチだと?
晟:だからぁ,言ってないって言ってるじゃないですかぁ!
真琴:おいユウキ。気持ちはわかるが暴力は控えた方が良いと思うぞ? その,こう言ってはなんだが,晟は吹けば飛びそうな感じだし……。
ユウキ:ああ? ちゃんと加減して殴ってるからいいんだよ。
GM:死なない程度にね(笑)。
鵬也:鉄骨でぶん殴ってる時点で手加減もへったくれもない気がするが……。
GM:あ,そこで皆さん【感覚】振ってください。目標値は15。
真琴:(ぼそっと)成功したヤツはいるか? いたなら私は判定しないが……。
一同:しーん(笑)。
真琴:(しくしく)《天性のひらめき》使うしかないかな?
晟:僕がリーダーだったら「使ってください」と言いますけど。
ユウキ:だからおまえがリーダーなんだよ。
晟:何でっ。
ユウキ:この中で唯一の二世キャラだからだ。
晟:それ理由になってませんが。
GM:リーダーにでもならないと一人立ちできないからだろ?(笑)
晟:(ぶつぶつ)一人立ちなんかしたくないけどなぁ。
鵬也:てゆーか,今回そのために仕事してるんだろ?
晟:そうでしたっけ?
GM:忘れるなよ!
晟:忘れるなも何も,僕ぁ納得した覚えはありませんよ!?
真琴:あー,ちなみにGM,成功したのだが……。
GM:ほほう。そうすると気づいたのだが,足元に何かいるぞ。
真琴:む!? 気をつけろ,下に何かいるぞ!
GM:そう叫ぶんだね? それでは,君らにそれぞれ1行動起こす時間を与えてあげよう。
真琴:だ,そうだが……。
鵬也:……と,言われてもな。
清人:銃を抜く以外にすることがないような気がするな?
ユウキ:敵の姿が見えてないんじゃ,動きようがないし。
GM:(困って)え? でも君嶋は敵の位置がわかってるんだから,攻撃してもいいと思うんだが。
真琴:でも土の下に弾丸って届くのか?
GM:オーヴァードだから可(←よくわからない理屈だなぁ)。
真琴:では《小さな塵》《達人の業》で攻撃だ。(ころころ)17しかいかない。そのかわりダイスペナルティは3個だ。
GM:うお,1個しか振れねえ。(いっころ)無理だよな。当たるよな。
真琴:ダメージは15点だが。
GM:装甲値有効なんだよな? じゃあ倒れてはいないが,手応えアリだな。
清人:(横から)えーと,と,いうのを見たから同じ場所に撃ちこんでみよう。マイナーで銃抜いて撃ちます。《オウガバトル》《シューティングシステム》《ロックオンサイト》《零距離射撃》で(ころころ)達成値30の(ころころ)ダメージが15。
GM:(ころころ)では1人死んだな。
一同:……1人?

 一同,何となく遠い目になる。

真琴:待て……またしても複数いるのか? オーヴァードが?
GM:1人だなんて誰も言ってないよ?
真琴:侵蝕値が! 侵蝕値がマジでヤバイのだが!?
GM:今回,質より量のチキン戦法でお送りしております(笑)。
鵬也:ううむ……では鳥越にならって《インスタント・ボム》を(ころころ)あっ,ダメだ,
晟:じゃあ例によって《要の陣形》《リプレイコマンド》を……沖さんと鳥越さんと真琴さんかなぁ。
真琴:(ほとんど悲鳴)何でっ!?
晟:え? あ,いや,今ユウキさんが動けないみたいだからだけど。
真琴:私は侵蝕値がヤバいんだよ! 本当にヤバイんだよぉ!
清人:俺も実はかなり苦しい(笑)。
晟:え,えーと,そんなにまずかったですか? 沖さんは?
鵬也:私はまだ余裕があるから問題ない。さて,どうするかな。……ここって,確か広かったよな?
一同:(笑)
GM:うん,天井も8メートルくらいあるよ。
鵬也:8メートルか。微妙だな。
晟:(←妙に嬉しそう)ATだったら動かせますよ!
鵬也:え〜? アーマード・トルーパー〜? それでもいいけど,ザブン○ルはダメですか。
GM:ザブ○グルって結構大きいよ。10メートル以上あるだろう。
鵬也:では小型のザ○ングル。
GM:何じゃそりゃ!?(爆笑)
鵬也:だって俺が作るんだもん! 大きさなんて自由だろ!
晟:いや,そりゃそうなんだけど……。
鵬也:というわけで! 色がブルーで二足歩行でハンドルで運転できる7メートルのロボットを作るぞ!(笑)
ユウキ:それ,微妙にパチモンっぽいが。
GM:「サプンクル」って感じだな……(笑)。
晟:だったらベルゼルガGTが良かったのに。あれ機体色ブルーだし(←ボト○ズ好き)。
鵬也:パイルバンカーを地面に突き刺せってか?
晟:(←嬉しそう)そーなの〜。パイルバンカーがいいの〜。
鵬也:だってあれハンドルで動かないじゃないか。
晟:だったらハンドルで動くAT作ればいいじゃないかよ〜!
ユウキ:それ,もはや本末転倒だが。
鵬也:いや,俺はザ○ン○ルがいいんだ〜! というわけで7メートルの「サプンクル」を《ヴィークルモーフィング》するぞ!

 気がつくと,意味もなくロボット談義に燃えている人々。
 んでその傍らでは,増える侵蝕値に泣きながら真琴&清人がサイコロを振っていた。

真琴:もいっかい《小さな塵》《達人の業》! (ころころ)よぉし,今度はダメージ19!
清人:(さらにその横でころころ)お,今度は目が走ったぞ! 達成値が……48!
GM:ぬぁに!?
清人:ダメージ27点!
GM:ぐは,耐えられるわけがない。
清人:よっしゃ,ラッキー♪
GM:……おや? これで全員死んだ……?

 ロボット談義に燃えていた面々,ようやく振りかえる。

鵬也:……お,俺のザブ○グルがー!?
一同:(大爆笑)
ユウキ:出しただけかよっ!?
清人:あははは。ごめんごめん。
鵬也:…………。
清人:えーと。そのまま乗っていくとか?(笑)
真琴:ま,まぁ元気をだせ。
鵬也:…………。
晟:えーと,ここでデジカメを取り出します。
ユウキ:は?
晟:いや,せっかくだから記念撮影をしておこうかと……。
ユウキ:傷口に塩すりこんでどうすんだおまえは!?
晟:え,だってこれはマニアに高く売れそうな。
GM:(白々しい外人口調で)おー,ジャパニメーション! わんだほー!(笑)
晟:マニアはともかく(笑),遙ちゃんが喜びそうだからお土産にしたいんですけど。ダメですか?
鵬也:……いや,いい。持続時間は「シーン」なんだ。このままトレーラーに変形させて運ぼう。
晟:あ,だから写真撮りたいので,ちょっと待っていただけると。
鵬也:ここで連続写真にしておくのだ。そうすれば変形シーンが撮影できるぞ?
晟:あ,なるほど。これはレアですね。
鵬也:(←微妙に満足げ)うむ,レアなのだ。
ユウキ:おまえらな……。
真琴:沖さん。
鵬也:うむ,なんだ?
真琴:あなたはさっきから器用に色々作っているようだが,スコップは作れないのか?
鵬也:作れるが,何故?
真琴:死んだヤツらの素性を確かめたい。地面を掘りたいのだが。
ユウキ:……それは,素直にザブン○ルに掘らせりゃいいんじゃねーのか?
真琴:おお,確かにそうだ。
鵬也:いいけど。いいんだけど,初仕事はそれかよー!?
一同:(笑)
GM:(苦笑)まぁ,掘ってみても土しかないけどね。
晟:その土って赤く染まってたりしません?
GM:染まってる(笑)。
ユウキ:まぁた従者かよ。うっとうしい連中だな。
晟:本体を叩かないと,侵蝕値の上がりすぎでこっちが自滅しますね。
真琴:うむ,早く先へ進もう。
鵬也:で,どうするんだ?
晟:えーと……そもそも3つのうちどこへ行こうとしてるかで,迷ってたんですよね?
ユウキ:ちなみに足跡は?
GM:今の戦闘で途切れたな(笑)。
晟:……とりあえず,1つずつつぶしていくしかないんじゃないですかね?
ユウキ;そうだな。じゃあとりあえず真っ直ぐ。
GM:真ん中の道ね。すると,ちょっと行ったところですぐ行き止まりになる。なるんだが,壁に小さな穴が空いている。
真琴:小さなって,どれくらいだ?
GM:何とか人がくぐれるくらいはあるよ。まぁ晟と君嶋以外の3人はキツイかもしれんが。
晟:(真琴に)どうします? 僕が行きましょうか?
真琴:(←一番小柄)いや,私が行こう。【感覚】も高いしな。ただ問題は……。
晟:侵蝕値でしょ。僕も80超えてんですけどね(笑)。
真琴:ひょっとして,向こう側に行ったらシーン変わるのか?
GM:いや,変わらない。ってか,変わったらサプンクルが消えちゃうじゃないか!
一同:(笑)
清人:だからって,あそこにずっと突っ立てとくのもどうかと思うんだけど(笑)。どうせこの先には進めないだろうし。
晟:沖さん,気持ちはわかるんですけど,そろそろサプンクルしまってくれません?
鵬也:…………。
晟:沖さん?
鵬也:(いきなり甲高い声で)……イヤだいイヤだい!
一同:(爆笑)
GM:何故幼児化っ!?(笑)
鵬也:だって,ボクのサプンクルなんだよ!?
晟:あ,いや,でも……。
鵬也:せっかく出したのに,壊しちゃうなんてイヤだい!
清人:いや,地団駄踏まれても困るんだけど(笑)。
鵬也:イヤだい! サプンクル壊しちゃイヤだい!
晟:……ユウキさん,ひとつ訊いてもいいですか?
ユウキ:ん?
晟:何で僕ばかり殴って,あの人は殴らないんですか?
ユウキ:(しばし沈黙)あ,いや。アレはなんか,もう手遅れって気がするし……。
一同:(再度爆笑)
鵬也:……ひどいコトを言うなぁ。ちょっとした茶目っ気じゃないか。
GM:いきなり戻んなよ。
鵬也:(無視)ふ,想い出は残していてもしかたない。今消すさ。
晟:はあ。「想い出」って言われても。
鵬也:(無視)まったく,近頃の若いモンは。ちょっと若者になじもうとしたら,コレかよ。
清人:え,今のなじもうとしてたの?(笑)
真琴:の,ようだな……。
ユウキ:……なぁオッサン。
鵬也:うむ,何だ?
ユウキ:なじみ方が違うんだよッ!(またまた鉄骨スイング!)
鵬也:ぐはあッ!

 ……閑話休題。
 さて,匍匐前進する真琴は,その通路を同じように人が這った跡があることを発見。
 さらにその向こうにはコンクリートで壁や天井を補強された小部屋があり,さらには床に落とし戸があった……。

 

SCENE 12


G真琴:人の手が入っているってことか? 落とし戸の下は?
GM:深い縦穴があって,梯子がついてる。どれくらいの深さかは,ちょっとわからないかな。どうする? さらに先に進む?
真琴:いや,いっぺん引き返す。
晟:何かありました?
真琴:うむ,かくかくしかじかで,この先が怪しいな。
晟:それはいいんですけど,ユウキさんたちってここ通れるんですか?
GM:かなりキツイけど,可能は可能。
鵬也:通っている最中に襲われたりせんか?
ユウキ:その時はその時だろ。とりあえず行こうぜ。
晟:じゃあ例によって先頭お願いします。それと,最後尾は……。
真琴:私が行こう。
晟:いいですけど,危険ですよ?
真琴:あ,いや。何となく,感覚的に……。
晟:……ああ。そういうことですね。じゃあ殿お願いします。
清人:……別にこんなとこでミニスカート履いてるわけじゃないんでしょ?
GM:それどころか,もこもこ防寒服だよ(笑)。
真琴:だから,感覚の問題だ。私は普段がミニスカートなのでな。
清人:そうなの?
真琴:うむ。
晟:ミニスカートのセーラー服に白い三つ折ソックスの,無口無表情系美少女なのだ(笑)。
GM:……は! そんなことで萌え死にさせようとしたって,そうはいかねえ!
真琴:何故!?
一同:(笑)
GM:え? そういう意図じゃないの?(笑)
真琴:違います!
ユウキ&鵬也:(ほとんど異口同音)だいたい,別にそんなのには萌えない。
GM:そうなの?(笑)
鵬也:俺はむしろ○ブングルに萌えてるし。
ユウキ:ああそーかよ!
晟:私は年齢があと8歳くらい下がってくれないと萌えないなー。
GM:ロリコンは黙ってろ!(笑)
真琴:なぁ,訊いていいか? 今のはプレイヤー発言か? それとも晟か? さらにその両方か?
晟:さーあ,どちらでしょう。
真琴:おまえなぁ,8歳下というと,8歳だぞ? 私が16だから……。
ユウキ:ん? ……8歳?
晟:ゆかりちゃんってカワイイですよねー(笑)。
ユウキ:手ェ出したら殺すぞてめえ!?
鵬也:そうだぞ。彼女はすでに草薙のお手つきなんだ。
一同:(大爆笑)
ユウキ:何でじゃあああっ!(鉄骨スイング!)
晟:(にやり)ユウキさーん,山崎さんにちょっとお金握らせたら,イロイロ話してくれたんですけどねー。
ユウキ:うるせえ黙れっ!?(返す刀,もとい鉄骨でスイング!)
GM:あ,あの……先に進むの,進まないの,どっち?(笑)
真琴:もはやその鉄骨,原型をとどめてないのではないだろうか。
清人:……てか,傍から見るとすげえシュールな光景だよな……。

 まったくである。

GM:では,さっきの竪穴のところだけど,降りてみる?
真琴:深さはここからではわからないのだな?
GM:ひゅるるる〜ん……って感じ?
晟:とりあえずユウキさんを落としてみますか?
一同:(笑)
ユウキ:…………。
晟:あ,間違えた。「降ろして」だった。
清人:あ,そうなの? 俺はてっきり,ユウキを落として深さを測るのかと思った(笑)。
鵬也:ユウキならここから落としても死にそうにないしな。
GM:てーい,行ってこーいっ,って感じ?
晟:だから僕はそこまで言ってませんってば。……言ってませんってば! 何で鉄骨構えてるんですか!
ユウキ:…………。
真琴:晟。おまえ,そんな虐待されている子供のように怯えんでもな(笑)。
晟:え? 誰がどー見ても,僕って虐待されている子供だと思いますが?
真琴:そ,そうか?
晟:そうですよ。いったい何回鉄骨で殴られてると思ってるんです。
ユウキ:じゃあその毎度毎度一言多いのを何とかしやがれよ!?
晟:だから,今回は単に間違えただけですってば!
清人:無意識下の願望がにじみ出てきたようにも見えたが……(笑)。
晟:(小声でぶつぶつ)それに,ここで落としてもどうせユウキさん生き返ってきちゃいますし……やるなら確実な方法でないと,後の仕返しが怖いじゃないですか。
真琴:おまえ,いいかげん根暗い性格だな。
清人:えーと……とりあえず先に進まない?(笑)
GM:じゃあユウキを落とすんだね。
一同:(爆笑)
ユウキ:……梯子はないんですか,梯子は。
GM:あるよ。
ユウキ:じゃあ素直に梯子で降りればいいじゃないですか!
GM:いや,とりあえず落ちてリザレクトするという手もあるよ? ひゅー,ぐしゃ,ひゅー,ぐしゃ,みたいな(笑)。
真琴:サウス○ークみたいやな……。
晟:(大真面目に)ユウキさんの体重がだいたい65キロくらいとして,落ちる時間を計測すれば深さは計れますよね(←注:そんなことはありません)。
清人:物理の授業で習ったよな(←注:ありませんってば)。
鵬也:だから,何故落とすのにこだわるんだ(笑)。
真琴:(甲高く,早口で)どうしよう! ユウキが死んじゃった! このヒトデナシー!
晟:(同上)ダイジョウブ,ユウキさん死なないし! 代わりもいるよ,っていないかー!
真琴:バーカ,いくらユウキだって侵蝕値100パーセント超えたら生き返れないんだよー!
晟&真琴:あははははー!
ユウキ:いつまでやっとんじゃおのれらッ! 話を先に進めんかっ!
GM:(ぼそっと)ちなみに,サウ○パークネタはスク○イド以上に大抵の人がわかんないから,やめた方がいいと思うんだけど……いや,俺が言えた義理じゃないけど……。

 ホントにな。

ユウキ:……とりあえず,一番手行きます。梯子で。降ります。
GM:はい,どうぞ(笑)。ではもう全員降り立ったことでよしとしましょう。では,周囲は暗くてよくわからないんですが,やはりコンクリートで固めてあるようですね。そして,やはりあちこち水が染み出ているようで,湿っています。あ,マイナス1のペナルティはまだかかってるからね?(笑)
一同:あーい。
GM:で,そこから先ほどより傾斜がきつくなった通路が下っています。
晟:道幅は?
GM:無理すれば3人,でも戦闘したいなら2人かな。
晟:じゃあ隊列はやっぱり1−2−2で。
GM:(地図を描き足す)道はこーゆー風にカーブを描いて進んでいって。
晟:? 戻ってる?
GM:で,こう。
一同:……海底!?
GM:うん。もう海に出てる。
鵬也:てか,やっぱり北に向かってんじゃねーか(笑)。
清人:それ,危なくないの? マジで凍ってくるんじゃない?
GM:と,今さら言われても遅いな。
晟:これはアレ? 超低温下でウィルスが不活性化して眠ってるとか,それオチ?
真琴:そのワリには水が凍っていないのが気になるのだが。ちなみにGM,レネゲイドウィルスの活動は感じるのか?
GM:んにゃ,今のところは。(地図を描き足しながら)さて,最後の部屋。
鵬也:と,言ってしまっていいのかよ?(笑)
GM:うん,もう時間ないし(笑)。
晟:今回は千葉もモドキちゃんも出てこないようで,ありがたいですね。
鵬也:って,ヤツらはこんなところにまで出張してくるのかよ(笑)。
晟:わかりませんよ。1匹のちーちゃんがいたら,地球上にはあと30匹のちーちゃんがいるんですから。
GM:いねーよ!
真琴:むしろ30匹いるのはモドキではないのか?
GM:モドキもそんなにいない。晟を含めて2人しかいない(笑)。
晟:「含めて」ってナニ!?
GM:(無視)話を戻そう。この部屋は非常に巨大なのだが……。
鵬也:ぴくぴくっ。
GM:え?
鵬也:巨大って,どのくらい?
一同:(笑)
ユウキ:またか,アンタわ!?
鵬也:(←また幼児化)だってだって! ボクにはとっても大事なことなんだよ!
晟:GM,武士の情けで大きくしてあげてくださいよ(笑)。
GM:安心しなさい,横も奥行きも非常に広いから。
鵬也:……高さは?
清人:むしろ,重要なのはそっちだよね(笑)。
GM:そ,そんなこと言ったって,海底洞窟でそんな高くできないよ。せいぜい10メートルだろ?
真琴:いっそ屈んで戦闘したらどうだ?
鵬也:無理だ!
晟:だからぁ,ATいきましょうよ,AT! あれは4メートル!
鵬也:だからぁ,ATはハンドルで動かないだろ!
晟:だからぁ,ATにハンドルつけりゃいいじゃないですか!
鵬也:だからぁ,それはすでに本末転倒だし!(笑)
GM:ではリュー○イトで。
鵬也:カード持ってないから無理です!
GM:OVA版のリ○ーナイトはカードなくても出てくる!
鵬也:そういう問題じゃありません!
真琴:(歌うように)りゅーおーまるー♪
鵬也:いやっ,竜王○はかなり違うし!
真琴:(さらに歌うように)どーまきさらむーん♪
鵬也:なあ,何でわざわざ外れた方にいくかな!?
清人:えーと……どうせなら青い機体ということで,グラン○ートよりもアク○ビートを……。
鵬也:アンタまでそういうこと言う!?
GM:じゃあドラえもんにしよう。
鵬也:それは搭乗しない!
GM:ハンドルをつければ……。
一同:つけてどーする!(爆笑)

 ……一応,GMとPCの全員が全てのネタを知っているわけではない,ということは明記しておこう。
 それでよく話が通じるな,とは思うが。

ユウキ:……おまえらああッ! いいかげん話を先に進めろおおッ!!

 ……で結局,今回の大谷ポジションはユウキだったらしい(笑)。

鵬也:ジャイアーン(笑)。
ユウキ:誰がジャイアンだ,誰が!?
鵬也:すみません。俺が悪かったから鉄骨で殴らないでください(笑)。
GM:で,結局どうするの?
鵬也:うん,背の低いザブ○グルにするよ。
GM:結局それなんだ?(笑)
晟:今までの騒ぎは何だったんだろう。
清人:てか,一体何の話をしてたんだっけ?
一同:(笑)
GM:えーと,この部屋が非常に広いという話だったと思う(笑)。まず,この部屋はあちこちに明かりが配備されて非常に明るくなってます。で,何があるかというと……紙に書きますな。こーゆー円形の部屋の入り口に君らがいるわけね,で,その一番奥に5メートルくらいの岩の柱がありますが,それが何故かそこだけ凍りついてます。で,その根元で何やら作業している黒服が……5人。
晟:またぁ!?
GM:(構わず)奴らは機材を持ち込んで,何やら測定しているみたいですね。
鵬也:どうする? 今のうちに不意打ちするか?
GM:そんなことはさせねえ。入り口から15メートルくらいのところに(と,図に描き足す),見張りが5人たっているのだ。
一同:…………。
晟:えーと,後ろを射撃隊が不意打ちで攻撃。ユウキさんがその後,手前を一網打尽にするというのは?
GM:あ,広いから射撃は届きません。
晟:え? ルール上は「射撃」攻撃はどんな位置にでも届きますよ?
GM:でも遠すぎるからダメ。だって50メートルくらいあるから。
一同:…………。
晟:……50メートルは,とりあえず届くよね?
GM:でも,命中率が落ちるからダメ。さらに手前の見張りーずはかなり間隔をあけて立ってますので,それぞれ違うエンゲージにいます。
一同:…………。

 一同,しばしの沈黙。

真琴:つまり何か!? 《レーザーファン》も使わず1体1体倒せと!?
鵬也:無理! それ無理だから!
清人:……い,いったいどれくらい時間かかるんだろう……。
ユウキ:てか,その前にトループ戦とかしないんですか!?
GM:今回は質より量の……。
晟:人海戦術にも限度というものがあるわっ!?
GM:わかったよ。じゃあ,手前との距離は10メートルにしてあげよう。
一同:そういう問題じゃないし!?
GM:ちなみに奥の5人は同じエンゲージにいるから。拳銃は届かないけど。
一同:そういう問題でもないし!?
GM:いやー,一度こういううっとおしい戦闘,やってみたくてさ(笑)。

 ……一言言わせてもらっていいかGMよ。
 次にやったらキレるぞ私は。

鵬也:と,とりあえずそれで戦術を考えてみよう。まず,俺は《砂潜り》すればエンゲージ関係ないから,奥に行く。
晟:《絶対の恐怖》も射程関係ないです。そうすると,僕ら2人が奥を倒して,ユウキさんと射撃隊が手前ってことですか?
ユウキ:10メートルならマイナーで接敵して,殴れるけどな。問題は,ヤツらが従者だった場合なんだよな。
鵬也:本体はどれじゃー!?(笑)
真琴:あ,敵のカオは?
GM:みんなマスクしてる。ただしガスマスクとか対ワーディング用じゃなくて,単純に顔を隠すためのものだけどね。
鵬也:銀行強盗かおのれらは。
ユウキ:……その,顔を隠してるってのが,気にかかるんだけどな。
晟:知りたくない知りたくない。私は何も考えたくない(笑)。
GM:さぁ,それはどっちかな?(笑)
晟:じゃあユウキさんは行動を遅らせてもらって,沖さんが先に行動してください。それで1回は不意打ち攻撃が可能でしょう。それで問題あります?
ユウキ:いいんじゃねえ? その前に俺は《完全獣化》と《一角鬼》をかけさせてもらうけどな。
鵬也:あ,そうだ。レールおいていってね(笑)。
GM:では,そんなところでいいですか? では,戦闘開始ということでシーンを変えます。