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GM:で,結局泪のうちに行くわけなんですね。 
真:もちろん「大谷連絡網」で泪さんにも連絡してますよ。 
GM:(そっかー,やっぱ来ちゃうんだ……) 
キルスティン:泪ちゃん,元気? 
GM/泪:「んー,まあ,ある程度は。キルスさんは元気ないみたいですね」 
キルスティン:そりゃ,まあね。 
GM/泪:「あれ? 楓はどうしました?」 
真:あー,アイツ明日の朝までほっつき歩いて来るそうです。 
キルスティン:そういえば,こないだ桂子さんの部屋で会ったよ。妙に深刻そうな雰囲気だったけどさ。何かあったの? 
GM/泪:「言っときますけど,私は何も知りませんからね」 
真:それはわかってますよ。 
GM/泪:「ええ,どうせそうでしょうね」 
真:いやそういう意味じゃなく。 
GM/泪:「じゃあどういう意味なんです?」 
真:(困って)いや,まあ……。楓にはマジで携帯持たせようと思ってんですけどね。 
紫音:ではそこで登場して,言います。そんなん,着信拒否されるだけなんじゃないの? 
真:遅いよ,おまえ。 
咲耶榎:皆さんが集まった後で「やあやあ皆の衆」とか言いたいんでしょ。 
紫音:まあそう言わずに,茶でも出してくれたまい。 
GM/泪:(じろり)「青汁でいいですよね」 
一同:(笑) 
真:……相模原さん,キャラ壊れてません? 
GM/泪:「ほっといてください。いいんです私は」 
紫音:なんだ,また楓とうまくいってないのかよ(笑)。 
GM/泪:「ほっといてくださいッ!」 
キルスティン:(泪の肩を叩いて)泪ちゃん,あんな男にホレたんだからしょうがないよ。 
GM/泪:「…………」 
キルスティン:大丈夫,私は応援してるよ。例え相手があーんな男でも。 
GM/泪:「…………」 
紫音:ひ,ひでえ……(笑)。 
咲耶榎:慰めてるんだか奈落に叩き落してるんだかわかりませんね。 
キルスティン:え? 一応本人は慰めてるつもりだよ? 
真:おまえなあ……。 
GM/泪:「……キルスさん。メッ○ールと気の抜けたド○ターペッパーとどっちがいいですか?」 
一同:(爆笑) 
 
 ……メ○コールという飲み物が昔あったのだよ。 
 なんか麦茶とコーラを混ぜたような味だった……(しかもだだ甘)。 
 
真:(遠い目)なんつーか,相模原さん相当キてるんじゃないのか。 
キルスティン:あ,でも意外に美味しい……。 
真:実は味オンチかおまえは!? 
キルスティン:甘いの好きなんだもん。ママもしょっちゅう激甘のケーキ焼いてくれたしさ……。 
GM:それはそうと,泪はぶつぶついいながらお茶を淹れに行っちゃいました。 
真:あ,どうぞおかまいなく……。 
GM:……マスター的には,今のうちに本題入った方がいいと思う。 
紫音:どうして? 
GM:いやあ,こういう誘導するのは気がひけるんだけど,ここで泪にアレを言っちゃっていいものかという……(汗)。 
真:(紫音に)えーと,千葉は何をよこしてきたんだ? 
紫音:ああ,なんかファルスハーツからかっぱらってきた情報らしいよ。 
真:ファルスハーツ!? 
咲耶榎:(ぼそっと)私のお値段です。 
真:はあ!? 
紫音:色々と闇交渉をね(笑)。 
キルスティン:そういえば,この人誰? 
咲耶榎:私ですか? 姫宮咲耶榎と申します。 
キルスティン:UGNの人? 
紫音:いや? 一応,俺の妹らしいです。 
咲耶榎:(紫音を指して)一応,兄らしいです。 
キルスティン:……はあ。 
真:(その間に例の手紙を読んでいた)おい。これ,相模原さんには見せられんぞ。 
紫音:俺は見せた方がいいと思うけど。 
真:でも,本人の口から言わせるべきことだろ? 
キルスティン:なになに? 私にも見せてよ。 
咲耶榎:私にも見る権利ありますよね? 何せ私のお値段なんですから。ねえお兄様? 
紫音:何のことかなー(笑)。 
キルスティン:(顔を上げて)……ちなみにこれ,何が何なの? 
一同:それは……(といっせいにしゃべりだす)。 
GM:待て待て。ちょっと待て。ひとつずつ解決していこうね! 
 
 さて,ここで公開。 
 千葉のメールにくっついていた添付ファイルは,以下の通りです。 
“カプリース”殿 
 
 12月×日時点における,“フィーヴァー・ドリーム”保有者の現状は以下の通り。 
 
T型:“フィーヴァー・ドリーム” 
 詳細不明。キャリアは1名確認,所在不明。 
 追記:現場の判断に委ねるが,交戦は極力避けることを推奨する。 
T−B型:“ヴォイス・イン・ザ・ワイルド” 
 ハヌマーン変異種。キャリアは1名確認。12月○日においてジャーム化,および死亡を確認。 
 追記:麾下の組織はほぼ無力化。介入の可能性は極めて低いとみられる。 
T−C型:“サイレント・テンペスト” 
 ハヌマーン変異種。キャリアは1名確認,UGN日本支部の保護下にあり。千葉博士のレポートによれば,病状の悪化は極めて深刻,推定余命は1ヶ月〜1年。よって有益性は低いと思われる。 
U型:“フレネティック・ロア” 
 詳細未確認ながら,キュマイラ変異種とみられる。キャリアは2名確認。“フィーヴァー・ドリーム”の保護下にあり,現時点では接触を控えられたし。そのうち1名は12月△日ジャーム化,および死亡を確認。 
 追記事項:感染力が比較的高く,薬剤などに転用が可能。 
V型:“エンヴォイ・オブ・セレスティアル・フォース” 
 感染経路不明。従来T型からの感染と推測されていたが,千葉博士のレポートから開発・研究部はこれを否定。キャリアは2名確認。UGN日本支部の保護下にあり。 
W型:“ヴァニティ・オブ・ヴァニティーズ” 
 詳細不明。調査・報告を急がれたし。執行部の再優先目標でもある。キャリアは1名確認。UGN日本支部の保護下にあり。 
 
 貴君はT市に潜入後,以上のキャリアを捕獲もしくは抹殺されたし。 
 遂行に関して我々は貴君に全権を委ねるものとする。 
以上。 
K.T 
 追記1:セーフハウスの所在については別途知らせる。 
 追記2:協力者とは病院にて合流されたし。 
 追記3:領収書なしの請求は受理されない。 
キルスティン:まず,これって誰から誰にあてた手紙? 千葉からこのカプリースって人? カプリースって誰? 
GM:千葉じゃなくて,K.Tさんから“カプリース”なる人にあてられた指令です。 
キルスティン:え? それを偶然ゲットしちゃったの? 
紫音:偶然なわけねーだろが! 明らかに作為的だよ。 
真:ちなみにこのK.Tってのは都築京香といってな。ファルスハーツの日本における,まあ司令官みたいなもんだな。 
キルスティン:ファルスハーツって,あの? 
真:ああ。千葉のヤツ,ファルスハーツにまで情報網があるわけか。 
咲耶榎:千葉さんとファルスハーツが手を組んでるって可能性もなくはないんですけどね……。 
紫音:それはないと思うな……何となくだけど。 
咲耶榎:私もそう思います。 
GM:それはそうと話を戻すね。“カプリース”が誰かについてはまだ情報がない。調べる必要があるだろね。 
真:霧谷さんに訊いてみますよ。 
キルスティン:……で? 
GM:えーと,誰が誰かってのはわかる? わざとぼやかしてみたんだけど。 
真:まあ,だいたい……。 
紫音:ちょっとわからないのがあるな。てゆーか確信が持てない。 
咲耶榎:私は,そもそも当事者を知らないんですが。楓くんと歩ちゃんと千葉さん以外に(笑)。 
GM:そうだったね(笑)。ではひとつひとつ確認してみましょう。まず“フィーヴァー・ドリーム”は……。 
キルスティン:それはわかる。ユージン叔父さん。 
GM:いや,千葉だよ。 
キルスティン:だって同一人物でしょ? 
GM:そうなんだけど,今,主人格はほとんど千葉だから。それ以前にファルスハーツは“フィーヴァー・ドリーム”のキャリアを千葉と認識してるの。だからここでいう“フィーヴァー・ドリーム”は千葉のことなの。 
キルスティン:えー……。 
GM:いや,気持ちはわからんでもないが,混乱するから千葉ということで納得してくれ(笑)。 
真:というかユージン・エヴァレットだと思いたいのはキルスだけだし。 
キルスティン:むー……。 
GM:続けます。“ヴォイス・イン・ザ・ワイルド”は? 
キルスティン:これもわかる。 
真:もうジャーム化してて死んでるから,神楽。 
紫音:そういう名前がついてるとは知らなかったけど(笑)。 
咲耶榎:キャラクター的には知らないけど(笑)。 
真:咲耶榎にはちゃんと説明してると思いますよ。 
紫音:で,“サイレント・テンペスト”って誰なの? 
GM:……え?(汗) 
真:……待て。それがわかっとらんかったんか!? 
咲耶榎:楓でしょ? 
紫音:え? そうなの? 
真:だから泪さんに見せたくないって言ってんじゃないか! 
GM:そういう話をしてたんじゃないのか? 違うのか? 
紫音:すまん,わからんかった(笑)。 
GM:……あー,そうか。もしかして,設定違う? 
紫音:多分ね(笑)。 
 
 ちなみに千葉・明日香・磨亜矢・楓・神楽は久遠紫音プレイヤーが作ったキャラでして。一応基本設定は送ってもらったんですけどね。「これじゃ足りねーよー!」と松井が4話からいじくりまくったもんで,だいぶ互いの認識が違ってます。 
 磨亜矢とか千葉とか,未だに設定よくわかんないよ……(笑)。 
 閑話休題。 
 
キルスティン:推定余命が1ヶ月から1年……うぁ,本当にヤバイんだ! 
GM:だからそう言ってるでしょ。 
キルスティン:だって,薬使ってなんとかできるって……。 
GM:楓は薬を使って症状抑えて,それなんだよ。前回獣化して症状進行してるし。 
キルスティン:うひ〜。 
紫音:“フレネティック・ロア”が2名いるけど,それは誰? 
咲耶榎:早馬くんと歩ちゃん。 
紫音:あれ? 彼女ってオーヴァードじゃなかったんじゃなかったっけ? 
GM:オーヴァードではない。発症してないから。ただ。ここでしてるのはあくまでキャリアの話だから。 
紫音:あ,そういうことか。なるほど。 
キルスティン:私は,早馬と歩の話は聞いてていいですよね? 
真:話したと思う。 
キルスティン:えーと,弟の方が死んじゃったんだよね? で,粘膜女の方が生きてると……。 
真:粘膜言うなー! 
紫音:えーと,そうなるとこのエンヴォイなんたらは明日香と磨亜矢か。 
キルスティン:長い名前……。 
GM:悪かったね。 
紫音:一応,俺の設定ではこの2人の能力は違うんだけどね。 
GM:んー,まあそこはアレだ。ファルスハーツが重要視してるのは,「レネゲイド・ウィルスの発症を抑えられる」って共通点なんで。とりあえずいっしょくたということで。 
紫音:了解。さて,最後に“ヴァニティ・オブ・ヴァニティーズ”なんだが(笑)。 
キルスティン:誰? 
紫音:語るまでもない,あのラブコメアンだ(笑)。 
真:ラブコメ星からやってきた,ラブコメアン(笑)。 
キルスティン:あー,イーグ○ショットね。 
 
 ひでえ言われようだな。 
 
GM:さて,これで誰が誰かはわかったかな? 
キルスティン:えーと“フィーヴァー・ドリーム”がユージン叔父さんで。 
GM:しつこいな。千葉だっつーのに。 
キルスティン:(聞いてない)……ねえ,これわきにメモっていい? 
一同:(笑) 
紫音:やっぱり覚えられんか(笑)。 
咲耶榎:でもこの長い名前覚えろって言われたら私も困りますよ。 
キルスティン:ところで“スリーパー”はどうしちゃったの? 
GM:あれはアメリカ側がユージンにつけたコードネーム。今回のコレはファルスハーツが各人につけたコードネーム。だから今回“スリーパー”は関係なし。混乱するよ。 
キルスティン:すでに混乱してんですけど。 
GM:悪かったよ。どうせ好きだよ,こういうのが。 
真:コードネームつけたい病ともいう(笑)。 
キルスティン:そのわりには……。 
GM:うるさい。皆まで言うんじゃねえ。 
キルスティン:で,結局さぁ。これ泪ちゃんに見せるの? 
真:やっぱり言わない方がいいと思う。 
紫音:俺は言うべきだと思うね。 
真:だって本人の口から言うべきだろ? 
紫音:その本人が朝帰りじゃないか。 
GM:朝帰り言うなー!(笑) 
紫音:真面目な話,アイツが素直に言うとも思えないんだけどな。 
キルスティン:だからってアンタがよけいなこと言うことないでしょ。本人に言わせなきゃだめよ。 
GM:あ,キルスティンが珍しくマトモなことを。 
キルスティン:珍しいって言うなー! 
GM:珍しいじゃないかよぉ。 
真:はいはい,それはいいから。楓のことはおいといて,“カプリース”のことも調べないとな。紫音,これ持っていっていいか? 
紫音:ああ,いいよ。オリジナルは家に保管してあるからね。 
真:……で? 「私のお値段」云々は一体何なんだよ?(笑) 
紫音:それがだなあ,(ぴっと指を2本たて)口座にこれだけ振りこまれててなあ。 
一同:(笑) 
GM:ちょっと待てや。マジに金とるかアンタわ!? 
紫音:(無視)冗談だったのに。律儀なヤツだなアイツ。 
咲耶榎:冗談だったんですか? 本当に冗談だったんですか? だいたい何でそのお金がおにーさまのところにいくんですか? 
紫音:(さらに無視)最初2千万って言ったら暴利だって言われてさー。 
キルスティン:(横から)え? それって何? 200円? 
紫音:おまえそりゃ安すぎだ(笑)。 
キルスティン:じゃあ2万円? 
紫音:だから安いって(笑)。実際のところ20万くらいじゃないかね。知らんけど。 
真:そう? 俺だったら200万は払いますけどね。 
キルスティン:え? そうなの!? そんなに高いの!? 
GM:……いや,だからさあ。デートするだけだってのに,何でそんなにボるんだよ? 
真:だってそのまま誘拐したらその200倍の身代金とれるぜ。 
GM:だから何故誘拐にする! 何をするわけでもないってのに。 
咲耶榎:だから,ナニするんですよね。 
GM:…………。そういう話にしたいの? マジで? 
咲耶榎:でもあの人の言ってるのって最終的にはそういうことでしょう。 
真:……えーと? それは,何だ? 
紫音:ウチの妹,千葉からデートのお誘いを受けたんだよ(笑)。 
真:はあ? 何でまた。 
咲耶榎:あの人,パートナーが欲しいらしいですよ。だから「最終的には」そういうことでしょう。 
GM:…………。ま,まぁそうなんだけどさ。 
真:またエグいことを考えたなぁ。 
キルスティン:何てヤツっ。信じらんねー! 
咲耶榎:怒るのもいいですけど,たぶんあなたも候補に入ってますよ。 
キルスティン:うそマジ!?(悲鳴) 
咲耶榎:他に,あなたに“フィーヴァー・ドリーム”送る理由ってないですし。 
紫音:そうか。言われてみればそうだ(笑)。 
真:ついその可能性を除外していたが,キルスティンも一応女だったんだよな。 
キルスティン:一応とはなんだぁ! これでも美少女という設定なんだぞぉ! 
真:いや,おまえの場合カオがどうこうより性格の問題で……。 
キルスティン:そっちこそ何よ。彼女イナイ歴何年? え? 
真:…………。いや,だからそういうとこが……。 
GM:それはそうと,泪ちゃんがお茶を淹れている時間が長すぎるな(笑)。では,そこへ電話がかかってきたようだ。 
紫音:(にやり)このパターンは……。 
咲耶榎:とりあえず聞き耳たてます。 
GM:こういう話題にはすぐとびついてくるねキミら。ご期待通り,泪はいきなり赤くなってる。 
一同:やっぱり。 
GM/泪:「え? え,でも……ちょっと待って。え? わ,わかったわ。今すぐ行くから……」(笑) 
紫音:ほー。どこへ行くって?(笑) 
GM/泪:「え? あ,いや,ちょっと用事が」 
キルスティン:がしっ(と肩をつかむ)。 
紫音:同じくがしっと(笑)。 
GM/泪:「あ,あの」 
キルスティン:誰から電話かなー? んー? 
GM/泪:「な,何なんですか皆して!」 
真:てゆーかアンタがそういう態度とる時はロクなこたないんですよ。 
GM/泪:「な,何がですかぁ!」 
真:で,どーしたんですかヤツがどこかで行き倒れましたかそれともケンカでもして警察のご厄介になってるとか? 
GM/泪:「ち,違いますよ。ただ単に会いたいって……あー,いや」 
キルスティン:なるほど。デートの誘いか。 
咲耶榎:なるほどなるほど。 
GM/泪:「ち,違いますよっ」 
キルスティン:いいからいいから(と手を離す)。そゆことなら,はりきって行ってらっしゃ〜い♪ 
GM:「何をはりきるんですかあ!」と言いつつ泪ちゃんは家を飛び出していくが……。 
真:よし,ピーピングだ。 
GM:はいぃ!? 
一同:(爆笑) 
GM:……お,おおたにさぁん? 
真:(淡々と)ああ,財布も忘れちゃダメだぞ。タクシーとか使われちゃ,困るからな。 
紫音:大丈夫だ! 俺にはいざとなったらどこにでも現れる能力がある!(笑) 
キルスティン:それじゃアンタだけしか観らんないじゃないのよ!と言って慌てて飛び出します(笑)。 
咲耶榎:あのー,皆さんで行かれるんですか? 
真:あんたは来ないのか? 
咲耶榎:もちろん行きますけど。 
GM:…………。お,おまえら……。 
キルスティン:(←急にマジなカオになる)いや,私は2人のことが心配なだけなんだよ? 
GM:いきなり大真面目に言ってんじゃねーや! 騙されるか! 
キルスティン:(本当に真面目に言ってるらしい)えー? マジだよぅ? 
 
 だからキルスティン,キミはそういうところが……いや,もぉいいや。 
 
GM:えーと……マジでピーピングしに行くの? 全員で? 
一同:当然でしょ。 
GM:当然って……私はやですよ,一人二役でラブシーンやるなんて。 
紫音:いや,セリフは言わなくていいんですよ。様子だけ実況中継していただければ。 
真:いっそシルエットだけでもいいです。 
GM:……シルエットだけ見て,どうしようって? 
キルスティン:そりゃもぉ,「ふたつの影はやがて寄り添い,ひとつになった……」というヤツをひとつ。 
GM:何がだよ!? 
咲耶榎:で? 実際どこへ行くんですか泪さんは? 
GM:(少し考えて)……そんなに遠くへは行かないよな。えーと……やっぱ歩道橋の上ではないだろうか。 
真:あそこか。 
紫音:好きだねあいつら。 
GM:だから外野はうるさいってんだよ。 
キルスティン:とりあえず階段の下。さあみんな行くわよ! 
咲耶榎:でも今は昼間ですし,みんなで固まってると目立ちますよ? 私のリムジンを使って,その中で聞くとか。 
GM:いや,だから……いったい何が楽しいんだおまえら? 
真:(聞いてない)それって聞こえにくくない? 
キルスティン:(同じく聞いてない)久遠紫音,あんた《天性のひらめき》とか使えないの。 
紫音:俺だけ楽しんでいいならそうするが? 
キルスティン:もちろん実況中継するに決まってんでしょっ。 
紫音:イヤだよ面倒くさい。 
咲耶榎:ちなみに私らは《光の衣》を使うという手がありますよ。 
キルスティン:そうか! 
GM:だから……てゆーかそこ! キルスに妙なことを吹き込まない! 聞けよ! 
紫音:(やっぱり聞いてない)いやぁ……楓は《アクティブ・ソナー》とか使いやがるぞ(笑)。 
真:後がコワイから,それはやめた方がいいんでは? 
咲耶榎:いえ? 私は単に,《光の衣》を使う手もあるよ,と教えただけです(笑)。 
紫音:で,自分はやらないと(笑)。 
真:だとよ,キルス。 
キルスティン:いやぁ? さすがにそんなヤボなことはしないって。今回はシリアスだし私。 
咲耶榎:今回「は」? 
真:いつもならやると。 
キルスティン:うん。 
GM:…………。 
キルスティン:今回の私は一味違うよ? こうやっていても,ママを失った深い悲しみが。 
GM:だから説得力がねーつんだよッ!(怒) 
紫音:ところでマスター。往生際悪く抵抗してないで,さっさとやれば? 
GM:…………。 
 
 こ,このやろー,今回は自分がカヤの外だと思いやがって……。 
 ちなみに3話,歩道橋の上で世にも恥ずかしいラブシーンを演じていたのは,松井と紫音プレイヤーである。 
 
GM:だから,そんなにたいした会話はないんだって。 
一同:そうなの? 
GM:そうなの! 楓はしばらくあさっての方向を見ていたが,やがて意を決して,遊園地のチケットを渡したようだ。 
紫音:なんだ,マジでそれだけかよ? 
GM:それだけって何だ! 
紫音:つまり「例のこと」は言ってないんだね? 
GM:泪ちゃんの様子を見る限り,それはないと思う。 
紫音:つまり遊園地に誘って,何時何分にどこで待ち合わせ,とか決めて,別れるだけ? 
GM:そうだってば。 
一同:なーんだ。 
GM:(だからいったい何を期待してたんだよ……)まぁこの2人のことだから,そこへ行きつくだけでも紆余曲折があったりするんだけどな。 
一同:はいはい,その辺はちぢめといて。それで? 
GM:…………。それでって……。 
キルスティン:ちなみに泪ちゃんの様子ってどんななの? 
GM:え? えーと……泪は両手でぎゅうっとチケットを握り締めている。でもって楓がぼそっと「泪……それじゃ半券が千切れるぞ……」と。 
キルスティン:ああ,わかったわかった。そのへんもちぢめといていいから。 
GM:じゃあどうしろっつーねん! 
紫音:とりあえず俺はその辺の電柱によりかかって,タバコをぷか〜とかふかしていよう。 
真:ああ,空が青いなあ(笑)。 
咲耶榎:雲も白いですねえ(笑)。 
GM:てめーら……。 
紫音:だってさぁ,せっかく期待したのにさあ。 
咲耶榎:かなり金返せってカンジですよね。 
GM:だったらわざわざ見に来るんじゃねー! 
キルスティン:それもそうだね。バレる前に帰ろう。 
一同:(爆笑) 
紫音:任務完了。これより撤退を開始する(笑)。 
真:で相模原さんが帰ってきたら,「お帰りなさーい。勝手にテレビ見さしてもらってるッスー」みたいな(笑)。 
キルスティン:あー,泪ちゃん? 今ねー,日本対ウクライナが2対1でー(←収録当時の話題。念のため)。 
GM/泪:「…………」 
キルスティン:前半柳沢がすごかったんだよー(笑)。 
咲耶榎:必死にアリバイ工作。 
紫音:本人たち,バレてないつもり(笑)。 
GM:…………。もぉ知らん。これでシーンきるぞ! いいな!? 
一同:(ぼそっと)ちっ。期待を裏切りやがって。 
GM:…………。 
 
 
  
      
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