GM:では,お待たせしました。咲耶榎です。
咲耶榎:はーい。
GM:『んむ』の編集部です。実はですね。あなたがたはある事件を調べてたんですよ。
咲耶榎:どんな?
GM:えーと,フツーの住宅街なんですけどね。そこで原因不明の爆発があって,その直後ではないんですが,そこの主婦が原因不明の死を遂げてるんですよ。しかも,それだけ妙な事件なのに,捜査の手はどうもユルいです。
咲耶榎:誰かが邪魔してるんでしょうか。
GM:そうみたいです。あなたがたの場合も,いきなり上から取材中止命令がでました。で,一杉さんは「納得いかないっすよぉ!」とか編集長に詰め寄ってる。ああ,ちなみにその死んだ人の名前はアンナ・アストリッド・ビョルク。キルスティンという娘さんがいたり。咲耶榎は独自の情報網を持ってるんですよね? それだったら,つまりUGNの圧力がかかってるってことがわかります。
咲耶榎:なるほど。で,一杉さんと編集長はどうなんです?
GM/編集長:「そんなこと言ったって,しょうがないデフよ。できないものは,できないデフよ」
一同:デフ!?(笑)
咲耶榎:それは,常にトロとか食ってるわけ? 体型丸いのね?
紫音:最悪だー(笑)。
GM/編集長:(構わず)「それでデフね。今度は別の事件を調べて欲しいデフよ」
咲耶榎:別の事件?
GM:ちなみに次回特集の見出しはこう。
『うらぶれた飲み屋街に,血に飢えた獣が出現した!!…か?』
一同:どこのスポーツ新聞じゃ!(爆笑)
真:なんつーお約束な……。
紫音:このデブはっ。
咲耶榎:……編集長。毎回それなんですけど。たまには『……かな?』に変えませんか?
GM/編集長:「うーん,ボクちゃんとしては,『……か?』にこだわりがあるんデフけど」
咲耶榎:じゃあ『……かなぁ〜?』とか。
GM/編集長:「語尾を伸ばすというのはちょっとニューウェーブ♪デフね」
真:いや……その,問題はそこじゃないと思うんですけど。つーか,ツッコまれるのを待ってるだろアンタら!
GM&咲耶榎:あっはっは。
真:…………。
GM:「ま,そういうことで,この写真を見て欲しいデフけどね〜」と,編集長が見せてくれたのはとある男の写真だ。クリーム色のスーツに赤いシャツに,ぶっとい金鎖して冬なのにグラサンしてパンチ,みたいな。
咲耶榎:かなりいかにも,ですね。
GM/編集長:「何でもこの男が惨殺死体で発見されたそうなんデフよ」
咲耶榎:ほおお?
GM/編集長:「で,そこいらの飲み屋のおばちゃんおっちゃんたちの話では,白い巨大な獣に襲われたってことらしいデフよ」
咲耶榎:白い獣……。
GM/編集長:「そうデフ。何か心当たりがあるデフか?」
咲耶榎:……北極熊?
真&紫音:だから,何でやねん!(笑)
GM/編集長:「惜しいなァ〜。惜しいなァ〜。ん〜? でも,次回の見出しはそれでもいいデフかな?」
咲耶榎:
『謎の惨殺死体!
犯人は突如日本にやってきた北極熊!!……なのかしら?』
GM/編集長:「いいデフね〜。いいデフね〜」(笑)
紫音:このデブはっ。
真:てゆーかこんな雑誌つぶした方が世間のためだっていいませんか?
GM:いやあ,そこはそれ,この雑誌を楽しみにしているカルトなファンもいるんだしさ。
咲耶榎:カルト以外にファンっているの?
紫音:いるわけねーよ(笑)。
GM/編集長:「ま,そゆわけで一杉く〜ん。取材を頼むデフよ。それからバイト」
咲耶榎:咲耶榎です。
GM/編集長:「咲耶榎ちゃんねー。キミもよろしく頼むデフよ」
咲耶榎:はーい。それで,結局見出しはどうなるんですか?
GM/編集長:「惜しいなァ〜。惜しいなァ〜。キミはまだまだトゥスッウィート★デフね。見出しはキミたちが撮ってきた写真によって決まるデフよ」
咲耶榎:なるほど,それもそうですね。
GM:納得されちゃった(笑)。ええ,まあ,キリがないのでそんなところで。ええとね,一応地図を貰えます。T市でも人気(じんき)の悪いあたりなんだけど,『銀杏横丁』という飲み屋街があるわけね。件の男なんだけど,その辺の地廻りの『金星会』の一員らしいね。
紫音:濁点抜いただけじゃねーか!
GM:あははは。
真:……? あ,なんだ。『あぶな○刑事』ね。
咲耶榎:……そうなの?
GM:このネタに即座に反応できるかどうかは,世代の差だと思う(笑)。
紫音:ほっとけっつーの。
GM:ちなみにこの男は金星会でも下っ端のヤクザらしい。最近はサラ金業に手を染めてたということである。編集長から入る情報はそれくらいかな?
咲耶榎:わかりました。
GM:と,いうわけで一杉さんと取材にでかけてください。ところで,シーン変えたいんだけど,他にすることある?
咲耶榎:他に……一応情報収集してみるとか。〈情報:噂話〉とかで。
GM:OK。振ってみて。
咲耶榎:(ころころ)……6,じゃダメだよね。
GM:『銀杏横丁には,おいしい焼き鳥屋さんがあるらしい』。以上。
咲耶榎:……後で行ってこよ。
GM:はいはい(笑)。じゃあシーンきります。 |