GM:それでは援軍2人を登場させたいんですが……ま,シーンプレイヤーは泪ということにしておいてくれ。君らがマンションに戻ってきて少しすると,玄関の呼び鈴がぴんぽーん♪と鳴るわけだ。
泪:はーい?
GM:じゃあ近場のキルスさん,登場してください。
キルスティン:(いきなり)泪ちゃんお邪魔するわよっ。
泪:え? キルスさん? 一体どうして……。
キルスティン:(無視)ちょっと,光っ!
光:げ,キルス……。
キルスティン:ずかずか入っていって,光の襟首を掴んでがしがし揺さぶります。ちょっと光,あんた磨亜矢がさらわれたって本当なの一体どういうことなのよあんた一体何してたのよええっ!?
一同:(笑)
GM:てゆーか近所迷惑ですな。
泪:あ,あのぉキルスさん,今夜中なのでもう少し静かに……。
キルスティン:だから何よっ!?
泪:な,何って……。
光:……お,おまえ,何でこんなところに?
キルスティン:リヴァイアサンって人から電話もらったのよ。それより磨亜矢がさらわれたってどういうことなのよどういうことどういうことどういうことぉ!?
光:お,落ち着け〜っ!(笑)
キルスティン:これがどう落ち着いていられるってのよええ!?
泪:ちょ,ちょっと。明日香さん寝てるんですから静かにしてくださいよ。
キルスティン:(少し声をひそめて)明日香が?
光:そうだよ。だから少し落ち着いて話聞けよ。
キルスティン:ではどかっと床に座りこんで,光も引きずり倒して床に座らせます。で〜? ど・う・い・う・こ・と・な・の!?(←コワイ)
光:さ,相模原〜!(笑)
GM:えーと,そこへ再び呼び鈴が。
泪:は,はーい。今度は誰かしら〜?
光:逃げるな相模原〜!
GM:えーとドアを開けると,今度はこっちが立っています。
泪:あ,あら? 雨追さん?
雨追:はっ。雨追であります。ご無沙汰しておりました相模原さん。お元気でしたか?
泪:ええ,まあ。と,とにかく中へ入ってください。
雨追:は,では失礼いたします。
泪:今お茶でも淹れますから。でも一体どうしたんですか?
雨追:は,何かトラブルがあったそうで。部長からあなたのサポートにまわるよう,指令を受けました。
泪:それはご苦労さまです。……あら? 光さん?
雨追:やあ松山さん,キルスティンさんもお久しぶりです。
光:…………。
泪:どうしたんですか光さん,その顔。
光:相模原。
泪:はい?
光:おまえんとこ,そんなに人手不足なのか?
一同:(爆笑)
雨追:会った途端にそれですかあなたわ。
光:だってさ,援軍ってこの2人なのか? 単に面倒が増えるだけって言わないか!?
泪:(ぼそぼそ)……こう言っちゃなんですけど,私が上司になれるくらいですからね……。
光:(ぼそぼそ)それは確かに説得力があるな……。
泪:放っといてください。
キルスティン:そんなことはどうでもいいのよ!
雨追:そうです。まずは状況を説明していただきたいのですが,相模原さん。
キルスティン:あんたもどうでもいいのよ!
雨追:…………(しくしく)。
キルスティン:それより磨亜矢は! 明日香は!
泪:だから明日香さんは奥の部屋で寝てますってば。お願いですから静かにしてください。
キルスティン:明日香に怪我はないのね?
光:怪我は全然ないよ。
GM:前回ノーダメージ(笑)。
キルスティン:で? 磨亜矢はどうなったのよ。
光:だから,連れて行かれたんだよ。
キルスティン:神楽と新条ってヤツね? そいつら何者?
泪:何者かはわかっていません。ファルスハーツでもないようですしね。
光:えーと,自分と楓の関係のことは口に出さないんだな?
泪:出さないですねえ(笑)。
光:じゃあ陰でこっそりため息をつこう。
泪:とにかく,彼らの目的は,レネゲイド・ウィルスの暴走を抑える薬を作り出すことで,そのために,明日香さんと磨亜矢さんが必要なんだそうです。
キルスティン:そんなものが本当にできるなら,私だって欲しいけどさ。でもそれ,確かなの?
泪:わかりません。彼らがそう言っているだけですから。
キルスティン:何で明日香と磨亜矢なの?
泪:それもわかりません。……ねえ光さん。明日香さんの血液を,もう一度採取させていただくわけにはいきませんか?
光:それ前回の事件の時に調べたろ?
泪:そうなんですけど,できればもう一度。
光:てゆーか,何で俺に聞くんだ? 本人に聞けよ。
キルスティン:そーよ。何でこんなヤツに許可得なくちゃならないのよ。
泪:もちろん明日香さんにも聞きますけどね。いえ……うーん,何と言うか……。
光:何だよ。
泪:……そうか……光さんは私以上に鈍かったんだっけ……。
一同:(笑)
キルスティン:一体何の話よ。
雨追:全然わかりませんな。
泪:あー,お2人もご存知ないんですよね。
キルスティン:だから何よっ。だいたい,何だってアッサリ磨亜矢を連れて行かれるのよっ。
泪:……はあ。すみません。
キルスティン:あなたには言ってないのよッ!
光:ひょっとして,俺に言いたいのか?
キルスティン:アンタ以外の誰に言えってのよ!?
光:そ,そりゃ,俺のせいだけど……俺だけのせいってわけじゃ……(ぶつぶつ)。
キルスティン:だいたい,磨亜矢が危ないなら何で私を呼んでくれなかったのよ。
泪:だっていなかったじゃないですか。ずっと学校も休んでて。
キルスティン:携帯にかけてくれりゃいいでしょっ。
泪:え? だって私,キルスさんの携帯の番号,知りませんよ?
キルスティン:……教えてなかったっけ?
光:あ,そう言えば俺も知らねーや。
キルスティン:…………。
泪:…………。
キルスティン:……それとこれとは別よ! あんた光のクセに生意気なのよ! あっさり磨亜矢さらわれたくせに!
一同:(笑)
キルスティン:走って追いなさいよ走って! あんたハヌマーンでしょ!
光:だー! 逆ギレてんじゃねーよ!
雨追:まあまあ。で,相模原さん。これからどうしますか?
泪:UGNの車が来るまで待つしかないですよ。それまで,極力身体を休めておかなきゃ。
光:と,人が言ってるのに夜の街をふらふら徘徊してたのはどこのどいつだよ……。
GM:えー,ここで一度シーンをきりますね(笑)。
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