GM:それでは時間もないのでがしがし行きます。君らが非情階段を駆け上がって屋上にでると,いわゆるこういう時の常套手段というわけで。
一同:ヘリポートでしょ?
GM:うん(笑)。神楽はすでにヘリに乗り込み,楓が磨亜矢に手を貸しているところだ。
光:《大蛇の尾》! 水上さんをかっさらう!
GM:いや,振らなくていい。絡みつくとこまではOK。ただ,磨亜矢の身体が光ったかと思うと,触手が千切れとぶ。
光:水上さん!
GM:磨亜矢はやはり微笑んだまま答えない。楓がまた躊躇したように君たちを見る。そこでヘリのローターにまぎれ,神楽が「楓,そろそろ覚悟を決めろ。私についてくるだろう?」
一同:…………。
泪:楓,行かないで! 私を何も知らないままにして,ひとりにしないで! あの時みたいに,私をおいて行かないで!
GM:……うーん。それだとちょっと,弱いかな。楓は磨亜矢を促し,ヘリに乗り込む。
泪:……じゃあ《抗いがたき言葉》で。
一同:やめんかあいっっ!!(爆笑)
GM:ロマンスの欠片もねー!
泪:いや,今のはプレイヤー発言でして(笑)。楓,せめて教えて! あなたは何のためにこんなことをするの!?
GM/楓:「……決して暴走しないレネゲイドウィルスを作り出すこと。それによって,ジャームなどというものはなくなり,オーヴァードは普通の人間として暮らせるようになる」
泪:まさか! そんなことできるわけがない!
GM/楓:「いや,できる。彼女ならばな」
光:馬鹿野郎! だから水上さんを連れて行くってのかよ!
GM:楓は振り返らずに一言。「泪。……また会おう」
泪:…………。
GM:では,君たちを残して,ヘリは暗い空へと飛び立っていく。
泪:…………。
真:……よかったな。また会おう,だとよ。
真二:ヘリに向かって叫ぶ。俺は絶対あきらめねえからなあ!
「帰ろう。みんな,おまえを待ってる」
行ってしまった磨亜矢。行ってしまった楓。
仲間を失い,愛する人を失った泪は失意に沈む。
一方,激情のままに神楽と磨亜矢を追う光には,新たなる異変が……。
Next, “With a Little Help from Her Friends,” see you later.
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