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M:では最後。君嶋とみーちゃんは一緒でいいですね。君たちが戻ってくるとですね。まぁすごい惨状ですね。建物はほとんど焼け落ちています。砲撃ですね。ここの座標がバレたようです。
真琴:しかし,今はそんなことまで頭に入っていない。瓦礫に駆け寄って生存者を探す。
水限:……おい,君嶋。むやみにいじるとかえって危ないぞ。
真琴:聞いていない。とにかく皆を探す。
GM:いくつか見つかります。死体がいくつか。
真琴:……生存者は……。
GM:いなくはありませんよ。かすかにうめき声や泣き声が聞こえます。
真琴:…………。
GM:で,あなたが必死に瓦礫をひっくり返していると,鉄柱の隙間から女の子の腕が突き出ているのが見えます。見覚えのあるウサギのぬいぐるみをつかんでいますね。
真琴:鉄柱を持ち上げる。
GM:あなた【肉体】2でしょう?
真琴:しかしそんなことは気にしない。夢中で持ち上げる。
水限:……だからちょっと待て。俺が支えてるから,おまえは下に潜って引っ張り出せ。
真琴:……すまない。頼む。
水限:…………。
真琴:…………。しかしなぁ。
GM:なんですか?
真琴:……GMのやりたいことが,もうすでにわかってしまったんですけど。
一同:(爆笑)
瑚唄:いやいやアナタ,そんなことじゃいけません。
直人:わかっていても,やらないといかんな。
真琴:引っ張らなきゃダメ? ダメだよなぁ……。
水限:気持ちはわかるが,ダメだろそりゃ(笑)。
真琴:うう……ではそういうことで,その手をつかんで引っ張りますが……。
GM:では皆様のご想像通り。非常に軽い手応えとともに,ずるりと腕が引きぬかれます。……そう,腕だけが。
真琴:…………!
GM:君の脳裏に,彼女の声が蘇ります。「……お姉ちゃんって『せいぎのみかた』なんだよね?」……では,そんなところで第2話「上昇原理,下降原理」を終わらせていただきます。
(次回予告というかおまけが思ったより長かったので別ページにしました。意味不明な上に面白くないですが,それでもよろしい方はこちらからどうぞ)
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