SCENE 05


GM:では最後,みーちゃんのオープニングです。あなたはいつもの夢から目を覚まします。あなたの目の前で,死んでいく彼女の夢ですね。
水限:……とりあえず起きて顔洗って着替える。で,ここはそもそもどこだろう。
GM:ファルスハーツの施設ですよ。あなたの自室。
水限:一人暮しではないんだな。で,朝食はどこへ行けば食べられる?
GM:食堂ありますから,そこへ行ってください。
真琴:食堂って,食堂? 食堂のオバさんとかおるのか。いきなり庶民的だなぁ。
GM:うーん,というかみんな家族みたいなものですよ。小さい頃から共に育つし,暗い道を歩まなければならない者特有の連帯感もあるしね。ただ,みーちゃんはちょっと浮いてるかもしれない。
水限:暗いし,しゃべらないしな。
GM:あと,みーちゃんて他の施設から移ってきたんですよ。
水限:あ,そうだったの。
GM:そう。その中でごくフツーに接してくれた数少ない人間のひとりが,けーちゃんだったわけです。あなたは,その彼女を1ヶ月前に亡くしたわけだ。
水限:……うん。とりあえず朝食を食べてる。
GM:あなたが味の感じられない食事を摂っていると,仲間の1人が側に立って,「先生が呼んでるって」と言います。
水限:先生って誰。
GM:あなたがたの指導員と言いますか,わかりやすく言うとママ先生と言いますか(笑)。名前は一之瀬リカさんです。
水限:どこで?
GM/FHチルドレン:「えーと,指導室だって」
真琴:学校みたいだなぁ。
GM:だから,保護施設なんですよ。スラムのストリートチルドレンとか,戦災孤児とか集めてきてるから。
水限:わかった。とりあえず行く。
GM:では,指導室に入るとリカ先生がいます。いつもニコニコしているとウワサの先生です。37か8くらいで,目じりにちょっとシワがあるかなー,ないかなー?くらいの年齢です。
瑚唄:それを指摘すると笑ったまんまモップを振りかぶります(笑)。
GM:しません。てゆーか,暴力はあくまで最後の手段ですよキミ。それは相手を確実に殺せる時にだね。
水限:(そっけなく)で,何の用ですか。
GM/リカ:「……あのね,水限くん。ちょっと調べてほしいことがあるんだけど」
水限:いいけど,何を?
GM/リカ:「ポ○モンの98匹目以降が見つけられなくてね,じゃなくてっ,」
水限:俺,それやったことないです。
GM/リカ:「…………」
水限:…………。
GM/リカ:「……えと,子供たちに頼まれてるんだけどね? 先生とっても困ってるのよぅ」
真琴:学園○ブンのエンディングもコンプリートできないのよぅ(笑)。
水限:俺,そのゲームもやったことないです。
GM/リカ:「…………」
水限:で,用ってそれだけですか。
GM/リカ:「水限くん,冷たいよ?」
水限:だから?
GM/リカ:「…………」
水限:…………。
直人:寒いな。
瑚唄:てか,そろそろ本題入ってやれよGM(笑)。
GM/リカ:(咳払い)「あのね水限くん。最近病院が連続して爆破されたって事件,知ってる?」〈情報:魔街〉で振ってください。
水限:(ころころ)回った。20。
GM:では,とってもよく知ってますね。かなり大きい病院ばかり,もう3件目爆破されてます。
水限:それは知ってるけど,だから?
GM/リカ:「あのね,その犯人が私たちじゃないかって水向けられちゃったの。でも,私たちはそんなことやってない。身の潔白は晴らしておきたいのよ」
水限:で,俺に何をしろと? 捜査だったら他の人間にさせた方がいいと思うけど。
GM/リカ:「他って誰? だって死んじゃったでしょ,けーちゃん」
水限:…………。
GM/リカ:「もちろん,情報探して街をうろつきまわるなんてあなたにできるわけがないしね。あなたにやって欲しいのは護衛よ。それならできるでしょ?」と,彼女は2枚の人物写真をあなたに渡します。1人は君嶋。1人は村崎ですね。「えーと,まずこの子。君嶋真琴っていうんだけど,知ってる?」〈情報:UGN〉か〈情報:魔街〉,もしくは〈情報:噂話〉で振ってください。
水限:〈情報:魔街〉で10。
GM:じゃあだいたいのことは知ってますね。
真琴:……そんな噂話にあがるほどの人間か私は。しかもエージェントなのに。
GM:その能力ならトップエージェントですよ。
水限:……デザートイーグルの二丁拳銃でクロス撃ちするとか。
真琴:それか!
水限:しかも何故かクロスしてから撃ち始めるとか。
瑚唄:クロス撃ちは,女の子のたしなみよ♪とか?
真琴:うーん。わかんないけど,ト○スくんもクロスから撃ち始めてるんだよなぁ。何でだろう。
GM:はいはい,ともかくそんな情報です。チルドレンあがりのUGNエージェント。射撃の名手で,「魔弾の射手」という二つ名で呼ばれています。
水限:で,それが?
GM/リカ:「うん,彼女を守ってあげて欲しいの」
水限:…………。
GM/リカ:「で,彼女に協力して。ファルスハーツだと知られないようにね」
水限:俺1人でやるんですか?
GM/リカ:「だってあなた,誰かと組める?」
水限:…………。
GM/リカ:「そしてこの男。村崎純介っていうんだけどね。こいつ,防衛隊の人間なのよ。何で今UGNにいるかわからないんだけどね。……私の勘では,この男,どうも怪しい」
水限:それで?
GM/リカ:「彼は今,君嶋とコンビを組んで仕事をしているわ。君は君嶋に協力して。村崎に注意しながら,ね」
水限:……それは,村崎から君嶋を守れということですか? それとも,君嶋の隙をついて村崎を殺せと?
GM/リカ:「あなたに殺しはできないでしょ?」
水限:専門外だけど,できなくはないと思う……。
GM/リカ:「ああ,違うの。けーちゃんが死んだのを見た後で,人が殺せる?」
水限:え? それは関係ないけど。
GM/リカ:「本当に?」
水限:うん。
GM/リカ:「彼女の死に顔思い出したりしない?」
水限:うん。だって,もう過ぎたことだし。
GM/リカ:「……そう」
水限:…………。
GM/リカ:「…………」
水限:…………。どうでもいいが暗いなオイ!?
一同:(爆笑)
真琴:いや,それでいいんだ。今回はその路線でいくと決めたんだろう。それならば貫き通せ!
瑚唄:がんばれー♪ ふぁいとー♪
水限:だって暗いよー。怖いよー。シリアス嫌だよー(泣)。
真琴:弱音を吐くな。それを持続しろ。最後まで持続したら誉めてやる。がんばろうよ。な?
水限:だってぇ。
真琴:だってじゃない。「…………」を多用してがんばろう。な?
水限:(←突如晟化)……所長! ダメなんです所長! 僕には! 僕にはもう無理なんです!
真琴:甘えるな! びしい!
GM:(←大谷化)まぁまぁ君嶋。晟くん,君はお父さんやお母さんと違う。やればちゃんとできる子だ。な?
遙:(←さらに通りすがりの人)あきちゃん,がんばるのですー。
水限:あ,ありがとう遙ちゃん! がんばるよ僕!
遙:何だかよくわからないけどふぁいとなのですよー!
真琴:(←さらにキルス化)晟,今回最後までがんばったら冷凍バナナを100本あげるわよ。
水限:いりません。
直人:……だんだん,誰が誰だかわからなくなってきたな。

 もっともだ。

GM:みーちゃん,そろそろ戻ってきてくれませんか? てか,アンタ今回「しゃべらない人」を目指すんじゃなかったんですか。
水限:そうですよ。だからがんばってますよ。私はしゃべらない。私はしゃべらない。私はしゃべらない。……よしいこう。
GM:なんだかなぁ……えーと,では続き。「あのね,君にやってもらうのは,あくまで君嶋の護衛なの」
水限:じゃあもう一度確認するけれど,君嶋を守ってればいいんですか?
GM/リカ:「そうそう。で,君嶋は例の病院爆破事件について調べてるから,彼女に協力して」
水限:さっき調査はしなくていいって。
GM/リカ:「言ったわよ。君嶋が,調査をするのに,協力して,彼女を護衛すればいいってことなの」
水限:……要するに,彼女を守ってろってこと?
GM/リカ:「まあね,要するにそういうことになるわね。あなたにさせるのもなんだから,とりあえず調査のことは考えなくていいわ。ただし,村崎には気をつけること。それから,ファルスハーツだってことを知られないこと。この2つには充分注意してね。どう? 引きうけてくれる?」
水限:(無言で頷く)
GM/リカ:「じゃ,これを渡しておくわね」と彼女は名刺の束をくれます。えーと,名前どうします? 特に決めなくてもいいと思うんですけど。
水限:「江藤光彦」とかでいい? 仕事中はけーちゃんと姉弟のフリをしてたって設定なんで。
GM:じゃあ,そういう名刺ね。あと職業は,一応数少ない民間の探偵事務所に所属してるということで……。
水限:え? 無理だろ,それは。あっと言う間にボロがでると思うぞ(笑)。せめて警備保障会社の社員とか,そういうのないの?
GM:民間保険会社とか? いや違うな。保険会社はこの街にはなさそうだ。
水限:(設定を読んで)あ,単純にバウンティ・ハンターじゃダメですか?
GM:あ,そうですね。じゃあそれでいきましょう。じゃあリカ先生が,免許を渡してくれます。
水限:免許なら,もう持ってるけど。
GM/リカ:「車じゃないの。バウンティ・ハンターの免許」
水限:え? ああ,そうか。
GM/リカ:「……だいじょぶ,君?」
水限:多分。
真琴:本当に大丈夫か? こっちを欺きつつ,私の護衛をするんだろ?
水限:……あれ? ちょっと待って。UGNから護衛の依頼があった,とかじゃないの?
GM:誰がそんなことを言いました。あなたは適当に君嶋に近づきつつ,しかし身分は隠し,その状態で彼女の信用を得て護衛しなければならないんですよ。
水限:え? あ,そうなの? 相良○介くんみたいやな。
GM:そうですよ。
真琴:それってかなり難しいんでは?
GM:難しいでしょうねえ。
水限:それをみーちゃんにやらすの? 大丈夫なの?
GM:あなたが今大丈夫って言ったんじゃないですか!(笑)
水限:あー……いやすまん,プレイヤーが素でボケていたようだ。
GM:……だいじょぶですか?
水限:多分(笑)。
真琴:本当に?
GM:……えーと,ではこんなところでシーンきります。

 

  SCENE 06


GM:ではここからミドルフェイズに入ります。ここから登場が可能になりますが,同時に侵蝕値も上昇しますのでそのつもりで。
水限:念のため確認とるけど,上昇D5ってルールは使わない?
GM:使いません。そんな優しいルールは使わないんですよ。シビアにいきますからね! では瑚唄と……上杉さんに出会っていただきましょうか。えーと瑚唄さん。この街では,ギルドにしかできないことが色々あります。外の人間を中に入れる,中の人間を外に出す,武器や医薬品を運び込む,このへんは建前上違法ですので,裏社会の人間にサポートしてもらう必要があります。瑚唄さんはギルドのコネを使って魔街に入ったあと,紹介されたホテルに泊まっています。
瑚唄:まずは人探しですわね。お金はふんだんにあることですし,まずは情報収集をお願いしますわ。
GM:はいはい。その結果はすぐには出ませんが,とにかくエライ額の金を積みましたからね。色々と便宜をはかってもらえますよ。いやー,お金があるって素晴らしいことですネ。
直人:何ということだ。私なぞ息子2人を大学にやるにも苦労しているというのに。
水限:尚也さんとか,自分で働いて学費稼ぐんじゃないですか。
直人:親としては色々あるんだよ。先立つものはいくらあっても多いということはない。
真琴:そうか? 私はとりたてて金に困ったことはないが。
水限:アンタはUGNの人だからだよ。
瑚唄:大谷さんの囲われ者だからね。
GM:囲われ者言うなー!?
真琴:(聞いてない)そう言えば,■■■■も大谷さんの犬だったぞ。
GM:犬言うなー!? それと,またしても師匠の名をバラしてるぞー!?
水限:(聞いてない)しかし多いな,大谷に囲われてる男。
瑚唄:久島に楓に,君嶋の師匠まで加わりましたか。
真二:(←またしても通りすがり)なんだ,楓の籍を入れて,二人で幸せに暮らすんじゃなかったのか。浮気はいかんぞ。
GM:(真二を睨みつつ)……籍を入れる云々はともかく,楓と暮らすのが一番平穏でいいかなー,という気はしなくもないです。
水限:じゃあそうすりゃいいじゃん。
GM:そしたら泪さんが俺をいぢめにくるでしょうがアンターっ!?
一同:(爆笑)
水限:と,言われてもねえ。大谷をいぢめているのは泪であって私ではないからねえ。
GM:この人マジでひでえ。
瑚唄:それはいいから進めましょうよ。で,私は調査を依頼して,それで結果待ちですか? では観光でもしていましょうか。
GM:待て待て。依頼したのはいいが,君は爆破事件の現場に居合わせた。市警部から取調べを受けるぞ。
瑚唄:市民の義務として協力はいたしますわ。後ろ暗いことは何もありませんもの。
GM:ああ,ちなみに市警部も君を犯人扱いしているんではなく,単に目撃者として扱っているだけ。「ご協力をお願いできますでしょうか」とかなり丁重だ。ギルドが鼻薬をかがせてるらしいね。市警部に金積んで便宜はかるとかも得意技だから。さて,取り調べちゅーか事情聴取も終わり,あなたはホテルで待機中。その時,電話がかかってきます。
瑚唄:ハロウ? ……じゃなかった,日本語か。はい,もしもし?
GM:えーと上杉さん,ここで登場してください。
直人:む,了解した。
GM:あなたは市警部からだいたいの情報を得ています。事情聴取を受けた人間の中に,おかしな証言をしている人がいますね。6本足の巨大な歩行機械が現れて,女の子を撃ったとか。
直人:ほう。それは是非詳しく話を聞きたいな。
GM:で,あなたはホテルにやってきて,フロントから瑚唄の部屋に電話をかけてもらったわけですよ。「瑚唄さま,お客様がお見えですが」
瑚唄:あら,どちらさまですか。
GM/フロント係:「上杉直人さまとおっしゃる方ですが,どういたしましょう。組合からいらっしゃった方だそうですが」ちなみに,「組合」とはギルドの隠語である。
瑚唄:まあ,そうですの。お会いします,とお伝えいただけます?
GM/フロント係:「お部屋にお通しいたしますか」
瑚唄:いえ,ロビーでお会いしますわ。……と,いうわけでロビーのラウンジに行きます。
直人:では,私はそこでコーヒーでも飲んでいる。ああ,君が瑚唄くんか。
瑚唄:はい。お名前をうかがってもよろしいかしら?
直人:これは失礼した。私は上杉直人。ギルドのネゴシエーターを勤めている。
瑚唄:はじめまして。ええと,直人さんとお呼びしてもよろしいかしら?
直人:ああ,かまわんよ。
瑚唄:それで直人さん。お願いしていた件,もう調べはついたんですの?
直人:いや,その件は私の担当ではないのだ。申し訳ないが,もう少々お待ち願いたい。今日,私がここに来たのは別件でね。先日,お嬢さんは病院爆破事件の現場に居あわせたとか。その時,妙なものを見たとうかがっているのだが……詳しく話を聞かせてほしい。
瑚唄:と言っても,市警部に報告した通りですわ。ロボット……と言うのかしら。そうとしか言いようがありませんけど。
GM:そうですねえ,蜘蛛形ロボットとでもいうんですかね。
直人:ふむ。そうしたロボットに心当たりがあるかもしれんので,も少し詳しく話を聞いて,と。で,〈情報:軍事〉あたりで判定していいのだろうか。
GM:いえ,装備に関する内容ですので〈知識:軍事〉でお願いします。あ,瑚唄さん。〈情報:?〉でも判定OKですよ?
瑚唄:《天性のひらめき》がないのにどーしろと。
GM:《天性のひらめき》がないっていうから〈情報:?〉なんてものを渡したんですよ! 決まってるでしょ!
直人:では私が《天性のひらめき》を使っておこうか。(ころころ)38だ。これはわかるだろう。
GM:むう,では知っています。通称アイオーンシリーズ。都市部及び山間部攻略のために造られた無人兵器です。スペックはかなり高性能です。何せ重量が60キロしかなくて,ワイヤーを使って降下作戦が行えるんですよ。
直人:21世紀はゲリラ戦の時代だからな。
GM:22世紀は電子戦ですか?
瑚唄:23世紀は?
直人:23世紀は殴り合い。
水限:……それ,本当ですか?
直人:(頷いて)23世紀は,世紀末救世主伝説なんだな。
一同:(爆笑)
直人:(←大真面目に)23世紀は文明が崩壊して,北斗○拳を伝承した人間が北斗百○拳を……。
GM:って真面目な顔で言わないでくださいよ! 混乱するから! ともかく話を戻しますと,そういう兵器が開発されていたのは確かです。ただし,バッテリーパックが重すぎて実用化にはこぎつけられなかったはずですが……。
直人:それ,何年前の話だ?
GM:1年まえくらいですが。
直人:ふむ。それだと,バッテリーパックが改良された可能性もあるのかな?
GM:ないとは言いませんが……あ,ちなみに造っている会社はアメリカの某軍需企業ですね。
直人:例のアレだな。と,いうことは防衛隊に導入されるはずだったのか。そういう話はあったのか?
GM:今のところ聞いてはいませんね。
直人:では,わかっているのは某軍需企業の名前だけだな。
真琴:ちなみに,名前は?
GM:決めてないですよ。ってかイミがないです。ライトさんの息がかかってる会社なんてごまんとありますから。
瑚唄:スズーキ株式会社とか,ヤマーダ有限会社とか?
真琴:ライト物産とか。
水限:いや,物産はどうかなぁ……(笑)。
直人:せめて鉄鋼とか重工とかにしてくれ。それはそうと,その兵器とやらがどこへ行ったかはわかるのか。
瑚唄:それが,煙にまぎれて消えてしまったのです。
直人:ふむ,熱光学迷彩でも使ったかな。
真琴:まんまタ○コマじゃないか。
GM:それがイメージとして捉えやすい,ってのは認めますよ(笑)。えーと,瑚唄は〈情報:?〉で振ってみる? 目標値は12でいい。
瑚唄:(ころころ)ダメですね。9です。
GM:じゃあ,ライトの話にそんなのが出てきたかな〜,という感じ。最近防衛隊にお仕事しに行ったんだってさ。
瑚唄:は,もしかしてあの大量のメモのどれかにその情報が!
GM:そうだよ。ちなみに札束の中にもメモが挟まってるかもしれないからね。
一同:(笑)
水限:ライトさん,かんっぺきに嫌がらせじゃん。
GM:だから嫌がらせなんだよ。最初からそう言っている。
瑚唄:……ライトさんのことは直人さんに言ってもしかたありませんわね。えーと,お話しできるのはこの程度ですけど,少しはお役にたてましたかしら。
直人:いや,非常に参考になった。ありがとうお嬢さん。
瑚唄:ところで,私,とても気になることがあるのですけど。直人さんのお仕事,手伝わせていただくわけにはいきませんか。
直人:私の仕事か。しかしお嬢さんは人を探しているのでは?
瑚唄:人探しはギルドにお任せしますわ。土地勘のない私が動き回ってどうこうなるものでもありませんしね。
直人:それはわかるが,私の仕事を手伝いたいとは,いったいどういう理由で?
瑚唄:その機械というか,操っている人たちにすこぉし興味があるんですわ。……あんなものを間近に見てしまいますとね。気になりますでしょ。すでに瀕死の重傷だった子供に,さらにマシンガンを撃ちこんだんですよ。イヤな気分にもなるじゃないですか。
直人:それはそうだが……ああ,君はオーヴァードだったな?
瑚唄:そうです。自分の身くらい,自分で守れますわ。
直人:ふむ。そういうことなら,手伝ってもらってもいいかな。ただしとりたてて報酬は出せないがね。
瑚唄:こちらのワガママですから。調査に連れていっていただけるだけで充分ですわ。
直人:では,早速移動しようか。私はまず,青梅病院とやらに向かって目撃者から話を聞くつもりだ。ええとGM,それ以降調べは進んでないのか?
GM:例の看護士の名前と年齢がわかります。楠山美貴,28歳ですね。夜勤の際に時計屋を見たそうです。では,会いにいくということでシーンをきっていいですかね。ああ,そう言えば今回はどっちだったの?
瑚唄:(紙をめくる)マル。
GM:あー,本体かー。
真琴:従者の場合,本体はスイートルームでお茶でも飲んでるわけか?
瑚唄:そうだよ。こう,優雅にくつろぎながらね。「いい方ですわね,上杉のおじさまは」とか言って。
真琴:おじさま。
直人:おじさまか。
瑚唄:いや,ちゃんと当人に向かっては「直人さん」って呼んでますよ?(笑)

 

  SCENE 07


GM:では君嶋の……あ,いや,みーちゃんのシーンを先にやろう。からんで欲しいNPCがいるんで。みーちゃんは,君嶋たちが3番目に爆破された病院に調査にきている,という情報を手に入れました。それで君はそこで彼らを待ち伏せることにした,と。そんなところからシーンをスタートします。
水限:では前庭のベンチに座って昼食のメロンパンでも食べていよう。で,病院の見取り図とかみてる。
GM:すると,突然人の気配がなくなったような気がします。ワーディングのようですね。そして正面の茂みががさがさっと動いたかと思うと,そこから人影が飛び出してきます。
瑚唄:久島か!
真琴:久島?
GM:違いますよ。女の人ですね。
真琴:じゃあキルスだ。
GM:身長はわりと小柄。
瑚唄:じゃあキルスでもないようですよ。
真琴:では誰だ?
瑚唄:大穴で歩ちゃんというのはいかがでしょう。
GM:……そこ! 新しいNPCだよふざけんな!(笑)
真琴&瑚唄:あははははー。
GM:君ら,少し黙ってなさい。ともかく,彼女は頭に枝葉をくっつけたまますごい勢いで走ってくる。どうします?
水限:黙って見てる。
GM:では,女の人が「君,危ない! 逃げて!」と叫びます。その後ろから,巨大な赤い塊が飛び出してきて,君たちの目の前で爆発します。あなたがた双方を巻き込みますよ。
水限:それってカバーリング可能?
GM:もちろん可能ですよ。
瑚唄:やった,初の盾使い!
真琴:竹使い?
瑚唄:や,そのギャグはもう聞き飽きたわ。
真琴:ちなみに「いっき」ってゲーム知ってる?
直人:おお,懐かしいな。
真琴:(何かをつかんで突く真似)竹使い。
直人:なるほど,確かに竹使いだな。
瑚唄:ナルホドナルホド。
GM:そうじゃないから! そうじゃないからおまえら! ってゆーかヒマだろ!? ヒマなんだな!?
真琴&瑚唄:あははははー。
水限:瑚唄ちゃん,ヒマなら手伝ってよ。私「受け」やったことないから,ちょっと処理遅いと思うのさ。
瑚唄:「受け」に慣れてる人ってあんまりいませんよ。このリプレイでも初めてでしょ?
真琴:おお,初「受け」?
水限:初受け言うな。何かイヤだぞそれは。
GM:アンタが考えすぎじゃ!(笑) それはそうと,処理の仕方自体はわかりますか?
水限:まぁだいたい。範囲攻撃をカバーリングすると,私が両方ダメージを引き受けるんだよね?
GM:そうですが……あ,違うや。《封印の呪》とか組み合わせてるから,単体攻撃になります。では先に達成値いきますね。《ウルトラ・ボンバー》《血族》《封印の呪》《血の呪縛》で(ころころ)34。けっこデカイな。
水限:それって彼女を狙ってるのね? ではやっぱりカバーリング。《業炎》《氷盾》《魔人の盾》で受ける。
瑚唄:射撃攻撃ですから,《灼熱の結界》も加えてくださいね。あと《炎陣》使わないの? そのままだと行動終了になりますよ?
水限:全然事情がわからないから,様子見。今回はそのまま受けます。(ころころ)23だな。全然足りない。
瑚唄:達成値上乗せしてる?
水限:ん? あ,そうか。受けた。問題はダメージだな。
GM:(ころころ)おっ,こっちもデカイぞ。41ぱーつ。
水限:おや? それって死んだかな? 41引く21だから……。
瑚唄:21? クリスタルシールドの防御力足した?
水限:あ? あ,そうかそうか。えーと41から33引くから8点くらったな。
GM:固っ。
水限:固いのはいいけど……いやー,面倒だなぁコレ(笑)。

 今まで盾使いがいなかったわけがよくわかる。ほんっと面倒ですこれは(←単にコヤツが算数のできない人間だから,という説もある)。

 詳しくは大谷講座を待つとして,ちびっとだけ解説をば(長いうえに本筋にはまったく関係がないので,面倒な方は読み飛ばしてください)。

 まず,「受け」に使用する武器を決めます(「武器」には「素手」も含まれることにご注意ください)。それからその防御力を見ます。
 「防御力」には「3/6」のように2つの数値が設定されています。スラッシュ(/)の左側の数字が「『受け』判定を行う際,達成値に加えられる数値」,右側の数字が「『受け』判定に成功した際,装甲値に加えることができる数値」です。
 ……おや,それじゃあ「防御力」はあくまで「装甲値に加えられる修正」なんですか? いくら修正を加えたって「装甲値無視」はやっぱり「装甲値を無視する」ので意味ないと思うんですが……でも,「装甲値無視」となっている多くのエフェクトは,「防御力」すなわち「装甲値に加えられた修正」は無効化できないんですよ。うーむ。
 それより「装甲値」と「防御力」をまったくの別物にして(ダメージ算出の際に両方を基本ダメージから引くとかして),「装甲値無視」でも「防御力」は有効とした方がわかりやすくないですか。で,数少ない「装甲値無視(防御力は有効)」となっていないエフェクト(《 マイクロウェーブ》とか《絶対の恐怖》とか?)は「実ダメージを与える」と書いておけば結果的に「防御力」も無効……となると思うんですが。いかがでしょう。
 ……話がそれました。
 書いてる本人も何のことかわからなくなってきたので,実例を見てみましょう。
 
 まず「武器」ですが,みーちゃんは大枚はたいて(というか無理に【社会】を上げて)クリスタルウォールを使っています。クリスタルウォールの防御力は[6/12]です。
 次にエフェクトです。みーちゃんは《氷盾》《魔人の盾》を2レベルずつもっています。《氷盾》は[LV+3/LV×5],《魔人の盾》は[0/LV×4],防御力が上昇します。この時点で防御力は[6+2+3+0/12+(2×5)+(2×4)]で,[11/30]です。
 さらに射撃攻撃は基本的に「受け」られませんので,それが可能になるエフェクト,《灼熱の結界》を組み合わせます。このエフェクトを使うと,さらに防御力が[LV/LV+2]上昇します。みーちゃんは《灼熱の結界》を1レベルとっていますので,防御力が[1/1+2]上昇します。
 よって最終的に,みーちゃんの防御力は[12/33]となります。
 
 さて,GMの攻撃の達成値34に対し,みーちゃんの「受け」の達成値は23でした(《業炎》を使っているのでクリティカル値は8)。しかし,ここで松井はボケなので忘れていましたが+12の修正を忘れてはいけません。「受け」の達成値は23+12で35となり,GMの達成値を上回りました。
 「受け」は成功しても,攻撃側がダメージを出します。GMの出した基本ダメージは41点。「受け」に成功していると装甲値に33点が加算されます。松井はボケなのでエフェクトの修正21点のみを加算しようとしてましたがよって41−33で,みーちゃんの受けた実ダメージは8点となります。

 ……「受け」は「回避」に比べて決して効率のいいものではありません。何せどんなに達成値が高かろうが防御力は上昇しない,というあたりが致命的です。パワーインフレが起これば起こるほど,「受け」を行う意義はなくなっていきます。(34個振りとかやってると,特にね……)
 では何故「受け」行うのか。
 それは他人をかばうため。つまり「カバーリング」において「受け」はその真価を発揮すると言っても過言ではないでしょう。カバーリングを行うと「行動済」になってしまうので,そのあたりをカバーするエフェクトは必須です(《炎陣》とか)。
 
 あー面倒だ。
 結論。
 盾使いをやりたい方は,「防御力」をあらかじめ計算して紙に書いておきましょう。


GM:だから,俺はいつも言ってますよね? コンボは全部紙に書いとけって。
水限:書いてたよ。だから,「盾を持っていない場合」も想定してその数値も書いといたらさ,そっちを見ちゃったんだよね(笑)。
瑚唄:ともかく,1点でもくらってしまったから次に行う判定のクリティカル値が1上がります。《重力の城》が使えないのが痛いですね。
水限:うーん,イベント戦闘だからしかたないでしょ。
GM:そのかわり,こっちも追い討ちはかけませんから。その前に〈知覚〉してくれますか。
水限:(ころころ)19ですね。
GM:ふむ……それでは,栗色の髪をした60歳前後の小柄な男が,舌打ちをして逃げていくのが視界の端に映ります。この男に見覚えがあるかどうか,さらに〈情報:魔街〉で判定してください。
水限:(ころころ)今日はよく回るなぁ。17。
GM:17? じゃあわかりますが,あれは「時計屋」と言われる爆弾屋ではないかと。
水限:だいたいの情報は得ていていいのかな? 例えば,自分の腕に誇りを持っているタイプで,こういう公共施設の爆破とかはあんまりお好みでないとか。
GM:そうですね,さらには,こいつは必ずお手製の爆弾を使用しますので……今みたくエフェクトを使って爆破とか,やらないんではないかと。
水限:ふーん。
GM:ではようやく我に返った女の人が近づいてきます。28歳くらいで,格好からするとこの病院の看護士とかではないかと思われます。「君,大丈夫!?」
水限:ちょっと怪我したけど,平気。
GM/看護士:「怪我!? 大変,治療しなきゃ!」
水限:別にいい。
GM/看護士:「いいから! いいからおいで!」
水限:いや,まだ仕事があるから。
GM/看護士:では君の傷をぺちりと叩いて言います。「うるさい!」
水限:は? でも仕事が。
GM/看護士:「まだ言うかぁ! そゆこと言うのはこの口かぁ!」と今度は首を締めてきます。
瑚唄:うわー,人さらいがデタヨー?(笑)
真琴:てゆーかロマンスの予感?
GM:いやー,28歳ですよ。みーちゃんより10歳年上。
水限:……年齢以前に,やだよこんな人。
GM:そうですか? ちなみに結構美人ですが。
水限:性格がアレだって言ってるんですよ。つーかイタい。
GM:なにせパワー系ですから。シナリオにそう書いてある。
水限:(ため息)……どれくらいかかるんだ?
GM/看護士:「大丈夫,私看護士! ばっちこい! 任せて!」と,いうわけで君はベンチのとこに連れていかれ,応急処置を受けることになりました。えーと「応急処置セット」を使用しますので,1D10回復,と。
水限:ああ,そんなアイテムもあったね。使ったことないけど。
GM:そりゃ,あなたが今までソラリス使いだったからです。サラマンダーには重要ですよー?
直人:うむ,ハヌマーンにも重要だぞ。
真琴:何で?
GM:《炎神の怒り》があるからです!
直人:《電光石火》があるからだ。
水限:……わかったから,で,何点回復したのさ。
GM:あ,はいはい。(いっころ)7点回復です。
水限:ん,では1点だけダメージを受けてる状態だな。
GM:あ,〈知識:医学〉とかもありますし,全快したということでいいですよ。彼女は「ほら,すぐに終わったでしょう?」と笑いかけてきます。
水限:助かった。それじゃ。
GM/看護士:「待て待て待てい!」(笑)
水限:なに?
GM/看護士:「なに,じゃない。名前くらい教えてくれたっていいでしょ? ちなみに私は楠山美貴,28歳。この病院の看護士をしています。よろしくね。で,君の名前は?」
水限:…………。名前?
GM/美貴:「そうよ。まさか名無しのごんべくんじゃないでしょ?」
水限:(ぽん,と手をうつ)ああ,そう言えば。と言って名刺を渡します。
GM/美貴:「なになに? 江藤光彦? じゃあみっちゃんだねー。子供のころよくいぢめられなかったー? みっちゃん道々♪とか」
真琴:(思わずふきだす)
水限:(白い目で真琴を見ながら)……いや,別に。「みーちゃん」とかは,よく言われた。
GM/美貴:「あ,そうなんだー。じゃあ私もみーちゃんって呼んでいい?」
水限:別にいいけど。
真琴:(横からぼそっと)……あの,すいません。今思わず笑っちゃった私って,ダメですか。
直人:かなりダメ。
瑚唄:人間としてダメ。
真琴:ええー!? ダメ人間ですかー!?
水限:(無視)で,用件はそれだけ?
GM/美貴:「いやいや君,お礼くらい言わせてよ。助けてくれてありがとうございましたっ,とか」
水限:どういたしまして。それじゃ。
GM/美貴:「……再度待て待て待てい!」
水限:なに?
GM/美貴:「なに,じゃなくてー! お礼くらいさせろよー!」
水限:今治療してもらったから,別にいらない。
GM/美貴:「ちっがーう! それは看護士としての職業意識がそうさせたんであって,個人としてのお礼はまた別なの! わかるかな!?」しゅばばっとか構えとってますがこの人。
一同:…………。(←かなり目が白い)
GM:……えーと,さすがに痛いですか。
瑚唄:相当。
水限:……じゃあ一応訊くけど。
GM/美貴:「ん,なにかなぁ? 何でもお姉さんに聞いてごらん?」
水限:この辺で爆発騒ぎがあったそうだけど,今のと何か関係が?
GM/美貴:「あ……うん。私ね,ヘンな人を見たんだ。で,それを市警部の人に言ったんだけど,それからどうも狙われてるみたいで……」
水限:ヘンな人っていうのは,身長がこれくらいで,茶色い髪の,初老の男?
GM/美貴:「そう,そんな人」
水限:ふーん。どこで? いつ?
GM/美貴:「爆破事件があった当日,現場でよ。……君,ひょっとしてあの男のこと知ってるの?」
水限:噂だけなら。
GM/美貴:「へえ,どういう素性の人なの?」
水限:……あんまり関わらない方がいいと思う。それじゃ。
GM/美貴:「……さらに待て待て待てい!」
水限:なに?
GM/美貴:「少年。君,ずいぶん冷たくないかな?」
水限:だって関係ないし。
GM/美貴:「袖摺りあうも他生の縁,って言うでしょうが。とりあえず携帯の番号教えてよ」
水限:携帯?
GM/美貴:「そう,携帯……」(と,突然黙る)
水限:え? なに?
GM:いや……その,何で携帯があるんでしょうね,と思って……。
一同:(爆笑)
水限:(苦笑)そうなんだよね。あるんだよね。使いまくってるよね。
真琴:あれって本当はあっちゃいけないんだっけ?
水限:そうなのよ。いや,私もあっちゃいけないってことについ最近まで気づかなかったけどね。
瑚唄:ツラそうだね,GM(笑)。
GM:……いや,いいです。きっと市街でしか使えない携帯なんですよ。そういうことにしといてください。と,いうわけで携帯の番号教えて。
水限:名刺に書いてあるけど?
GM:じゃあ鳴らしてみる。ウソっこ書いてない? ちゃんと鳴る?
水限:鳴るよ。(いきなり)ちゃらら〜ちゃらら〜ちゃんちゃらちゃんちゃんちゃららら♪
真琴:何故「フラン○ースの犬」だ。
水限:好きだから。
真琴:好きなの?
水限:うん。
GM/美貴:「……よくわかんないけど,とにかく今度ご飯でも奢ってあげるわ。覚悟してなさい!」
水限:なんの覚悟?
GM/美貴:「君ねー,レトリックってもんがわかんないのかなー。若いねー。いくつ?」
水限:17くらい。
GM/美貴:「そっかー。でも,その歳でバウンティハンターやってるなんてすごいねー。あれって試験難しいんでしょ?」
水限:それなりには。
GM/美貴:「へー,ふーん,そっかー」
水限:……俺,そろそろ行かないといけないんだけど。
GM/美貴:「あ,うん。ごめんね。……あのさ,少しだけ訊いてもいい? 君って,護衛のお仕事引き受けたりしてくれないかな? 何でも屋さんじゃないから,無理かな?」
水限:無理じゃないけど,今他の仕事中だから。
GM/美貴:「そっか,そうだよね……」と彼女は黙ってしまいますが,まだ君の方をちらちらと見ています。……さて,その時君は君嶋と村崎が歩いているのを見ました。そんなところで,一度シーンをきらせてください。
水限:それはいいんだけど,一応ロイスとっていい? なんだっけ,その……。
真琴:ヘンなお姉さん。
水限:そう,そのヘンなお姉さんに。
GM:ヒドイ! ちゃんと楠山美貴という名前があるのに!
真琴:ヘンなおじさん♪と大して変わりないよね。
GM:さらにヒドイ! パワーキャラなだけなのに!
水限:いや,かなり変だよこの人(笑)。というわけで「ヘンなお姉さん」にロイスとります。「好奇心」と「猜疑心」で「猜疑心」が表ね。
GM:……えー,まぁいいや。ではシーン変えますよ。