GM:では,遙のシーンです。そろそろゲートについてもいい頃ですね。マトモにゲート越えしますか? 警備にはおなじみスズーキとタナーカがいると思いますが。
遙:うーん,それは困ったのです。
GM:ちなみに今回ヤマーダもいます。
晟:(妙な口調)ヘイ,ヤマーダ。キョウハ,チョットサムーイネ!
GM:(妙な口調)オー,コンナヒハナベモーノガイイデスネー。
遙:……どうしよう。別のルートとかはないですよね。
GM:あるかもしれんが,別の警備がいるのは確かだ。
遙:上から行くのは……。
晟:《氷の回廊》はそこまで届かないし,だいいち目立つっつーねん。
遙:では仕方ありません。正面突破しますです。
GM:ちなみにたまちゃんはどうしてるの?
遙:ん? もう解凍して肩にのっけてますよ。
GM:そのわりには静かだね。
晟:黙ってろって言われたから黙ってるんですよ。遙怖いし。
一同:(笑)
晟:余計なことをしゃべったらまた凍らせられるかもー,くらいには思ってます。生存本能が叫んでます。
ユウキ:命の危険が危ない,くらいな感じですな。
GM:結局,なんでたまちゃんをついて行かせたの。
晟:いや……別にたまちゃんでなくてもよかったんだけど……プレイヤーとしては,たまちゃんの存在によって,遙ちゃんがあることを思い起こしてくれないかなぁと。
遙:何をですか?
晟:何をって……あのさ遙ちゃん。遙ちゃんは,何でひとりで行こうとしてるの?
遙:それは,ちーちゃんが心配だからなのです。
晟:ほほう。
遙:だってゆーちゃんもあきちゃんも,ちーちゃんのことちっとも考えてないですし。
晟:いや……あのさ。ちーちゃんのことをそこまで心配して,晟のことは心配じゃないわけ?
遙:だってあきちゃんは存在薄いんだもん。
晟:…………。
一同,さすがに絶句。
晟:(しばしの沈黙の後)……ちょっと,聞きました,今の。
GM:……すげえ。すげえぞこの人。
ユウキ:悪女だ。とうとう本性を現した。
遙:あーくじょーになーるならつきよはおよしよすなおになりすぎーる♪
晟:って素直になりすぎなんだよっ!?
一同:(爆笑)
遙:あははははー。
ユウキ:しかも,素直になった結果が悪女ってのがかなりヤバイ。それ,根が悪女ってことじゃん。
GM:ヤバイよね。
遙:そですか?
晟:ユウキさん……もぉぼかぁどうしたらいいのか……(泣)。
ユウキ:だから言ったろ? この女は悪魔だ。とっととあきらめて他の女を探せ。
遙:あははははー。
晟:…………。
GM:……え,えっと,たまちゃんはともかく遙はどうする? 本当に正面突破しますか?
遙:そですね。ふつーに歩いて行きますよ。
GM:すると3人が銃を構えて,「ヘイ,ガール! ココハアブナイネ。サッサトオウチニカエルネ」
遙:ご心配ありがとうございます。でもこの先に用があるので,私は行くです。
GM/タナーカ:「オー,オジョーサン。ボク,ヨクキコエナカッタヨ。ボクハカエレトイッタネ。カエラナイト,コノヤマーダガほーむらんウッチャウネ」とか言ってるその隣で,ヤマーダがバットをぶーんぶーんと振りまわしている。
ユウキ:それでヤマーダなわけか……。
GM/タナーカ:「ボクタチ,コノマエノジケンデさらりーヘラサレタネ。ダカラ,コンドハヨウシャデキナイネ」
遙:うーん……。
GM/タナーカ:「デキレバイッパンジン,マキコミタクナイネ」
遙:一般人ではないのですが。
ユウキ/スズーキ:「イッパンデナクテモダメーネ。ソレカンケイナーイ」(笑)
GM/タナーカ:「ソウソウ。トニカク,ココハトオシチャイケナイトイワレテルネ」
遙:うーん。困りました。
GM:そうするとスズーキが「ホラ,ハヤクカエルネ」と無防備に近づいてきて肩に手を置きますが……。
晟/たま:「アブナイ,アブナイ,キケン! イノチガアブナイ!」
遙:それはわかってるのですけど……。
晟/たま:「ソウジャナイ! ソコノオマエ! オマエガキケン! ハヤクニゲロ!」
GM/スズーキ:「エ? ボク?」
一同:(笑)
遙:ではごめんなさい……とか呟きつつ,《ブリザードブレス》です。
GM:カキーン。死亡しました。
遙:あら? そうなんですか?
GM:だってエキストラだったから。
遙:あ,あら?
ユウキ:ひでえヤツだ……。
晟:ついに大量虐殺に手を染めたか……。
GM:彼らは最後にお互いの手を取りつつ,「オー,タナーカ……ボク,トッテモサムイネ……」とか言いながら死んでいきます。
晟:ボク,とっても眠いんだ……。
GM/スズーキ:「オー,パトラーッシュ……」(笑)
ユウキ:あーあ。かわいそうに。
遙:え? だって私,オーヴァードだと思ったからやったのに。
ユウキ:もう遅いね。殺しちゃったね。キルマーク3つだね。
晟:みな〜ごろし♪ みな〜ごろし♪ ひとりものがさねえ〜♪
GM:すでに通った後にはペンペン草も生えねえ,って感じになってきたな。
遙:え? え?
晟:らららるら〜♪ じぇの〜さいど〜♪ りりるりる〜♪ ちの〜おーしゃーん〜♪
遙:えーと。
晟:れっつびぎんさきりんーぐた〜いむ〜♪ ……というわけで,遙ちゃんのテーマソングは,これ。
一同:(爆笑)
GM:な,なんてヤな歌声なんだ……(笑)。
ユウキ:サイテーだ。ヴァッシュが思いつきで歌った歌なのに。
晟:ぴったりでしょ。
ユウキ:ぴったりなところがヤバイちゅーねん。
遙:えーと……ではひとこと「ごめんなさい」と呟いて去ります。
ユウキ:すでにごめんなさいすればいいと思ってやがるっ!?
一同:(再度爆笑)
ユウキ:スーパーにタチ悪ぃぞこいつ!
遙:あはははー。そんなことは思ってませんよ?
晟:本当か? 本当に思ってないんだな?
GM:(遠い目)とにかく,見張りはいなくなったね。周囲が騒がしくなったりもしていないようだ。行くなら今のうちだが。
遙:はいはい。ではてこてこと先に進むのです。
GM:いや,でもゲート自体は閉まってるんだけどね?
遙:溶かせないかなあ。
GM:毎度毎度それが通用すると思うなよっ。ちなみにカードスロットとタッチパネルがありますが。
遙:暗証番号はわからないですねえ。
ユウキ:まるでカードは持ってるような言い方だな。
遙:ああ,それもそうですねえ。
ユウキ:そうですね,じゃねえ。
晟/たま:「ハルカ,ケイカクセイガ……」
遙:うん,ないねぇ。
晟/たま:「…………」
ユウキ:悪女なうえにバカだよこいつ……どうするよ……。
GM:ど,どうすんだろうねえ。とりあえず,このへんでシーンきっとく?(笑)
晟:これでなしくずしに全員合流したら,どうすんだろうなあ。
遙:困りましたねえ。
困ったというか,タナーカやスズーキやヤマーダはそれじゃまったくの無駄死にである。
みなさん,気の毒な彼らに励ましのお便りをお願いいたします(もう死んでるけどネ)。 |