GM:ではユウキたちにシーンを返しますけど……。
真琴:はい,すみませんが先ほどロイスをとりたかったので……。
GM:わかりました。じゃあロイスとりたい人,今とってもいいですよ。
真琴:本当は栄吉っちゃんにとろうと思うんですが,すでにとっていました。とゆーわけでキルスに「好意」と「脅威」で「脅威」が表。
晟:ゆかりちゃんに「好意」と「隔意」で「好意」が表。
遙:山崎さんと鵬也さんにとるです。山崎さんが「庇護」と「憎悪」で「庇護」が表。山崎さん弱いからちょうどいいですね(←おい)。で,鵬也さんが……「尽力」?
ユウキ:あなたは純粋にその人に尽くしてあげたいと思った。
晟:…………。
遙:お,おや?(笑)
ユウキ:結構気が多いのかもしれないねえ,キミは。はっはっは。
晟:嬉しそうですね,ユウキさん。
ユウキ:(←嬉しそう)ネガティブは?
遙:(ころころ)えーと,「偏愛」ですね。
ユウキ:あなたは対象に偏った愛を感じた。
一同:(笑)
晟:……遙ちゃーん? 何かな,それは。
遙:いやいやいや。きっと鵬也さんに作ったロボットに対して「偏愛」を感じてるですよ(笑)。
ユウキ:いやー,つまりキミは男なら誰でもいい,くらいの勢いなんですな。それもダメ人間ばっかり。ダメ度が高くなるほどよかったりして。
晟:じゃあユウキさんが一番好かれそうですね。嬉しいですか?
ユウキ:俺はダメ人間じゃねえからいいんだよ。
晟:…………。
ユウキ:……なんだよその目は。
綾:(咳払い)ええと君嶋と大谷とキルスにとります。君嶋には「有為」と「不安」を,大谷には「連帯感」と「食傷」を,キルスには「同情」と「隔意」をとります。
一同:(笑)
GM:じゃあそんなところでよろしいんですね。ではまず鵬也のロボットが暴れるところからスタートします。青いサプンクルが……。
晟:どうせ目立たせるならイ○オンにしましょう。
GM:却下。デカすぎる。
ユウキ:あれって1,000メートルとかありませんでした?
GM:そこいらの山よりでかいんだぞ! デモンズシティの外からも見えてしまうわ!
晟:じゃあガリ○ン。いっそのこと大巨○。
真琴:きたぞ〜♪ きたぞ〜♪ だ〜い〜きょじ〜ん〜♪
晟:目だっていいぞぉ(笑)。
GM:だから,鵬也さんの能力ではそんなに大きいロボットは作れないんです! そういうことにしてください! というわけで7メートルのハンドルで動く青いロボットが出現しました。建物と逆方向にがー,と走りながら,無駄に暴れています。キックしたりパンチしたり,バルカン撃ってみたり,コンクリ投げてみたり,色々ですね。それに対して,「うわー,こんなデカイのどうやって対処すればいいんだー!」みたいな悲鳴があがります。んで,そのへんの廃ビルから戦車がきゃらきゃらきゃらきゃら……と走りでてきます。
一同:…………。
GM:で,サプンクル対戦車軍団でどっかんどっかん撃ちあってる。おお,サプンクルが物理的に考えられない動きで砲弾を避けているぞ!
晟:あんた,あんまりナメとったら承知せんぞ。
ユウキ:とりあえずあいつらは無視しようぜ。俺らの目的はゆかりだからな。
GM:では,その前に【感覚】チェックしてくれる? 目標値は10。
これに成功したユウキは,廃ビルのひとつに件のバンが停められているのを発見した。
3人は騒ぎ(……)に乗じて内部に潜入。外見こそ廃ビルであったが,そこは整備された研究施設,のようなものであった。あたりに人の気配はなく,静まり返った廊下が3方向に伸びていた。
晟:(イヤな顔)3方向? またダンジョン?
GM:いやー,今度は構造簡単だから大丈夫ですよ(笑)。
遙:3人で手分けするですか? その方が早いような気がするのですが。
ユウキ:それしかねーんじゃねーの。
真琴:それはいいんだが,なんか聖闘士○矢の黄金十二宮みたいになってきたな。行った先でそれぞれボス戦が待っていたりしないといいのだが。
晟:その場合,遙ちゃんには炎華姫がついてるんだし……一番危ないのは僕なのか……。
綾:なに,ひっくりかえれば大丈夫だよ。侵蝕値100から120までがデンジャラスだが(笑)。
遙:あきちゃんあきちゃん。あきちゃんは,ひとりで大丈夫なのですか? 怖くないですか?
晟:…………。
一同:(しのび笑い)
晟:…………。うん。大丈夫。遙ちゃんこそ,気をつけてね。
GM:さあ,これで1人で行かないわけにはいかなくなったな(笑)。
ユウキ:おら,ぐずぐずしてねえで先に進むぞ!
真琴:そうだぞ。見ろ! あの炎が消えた時!
遙:ひょ,ひょっとしてゆかりちゃんが死んでしまうですか!?
真琴:いや,ゆかりちゃんがゆかり先生になってしまうんだ。
一同:…………。
ユウキ:……それはかなりイヤだな。急ごう。
真琴:というわけで急ぐのだー。あの炎が消える前に!
ユウキ:リミット12時間で決定かよっ!?
……閑話休題。
3人は手分けして黄金十二宮研究所内を探索するが……。
晟:(つながっていくマップを睨みつけている)これって,四角い部屋がこー,いくつも並んでて,格子状に通路が通ってるだけの構造なのでは……。
GM:(ちゃんとマッピングしていた)ははは,その通りだ。というわけでもうマッピングの必要はないな。
晟:本当に簡単だったな,構造。
遙:すると,この部屋のどれかがアヤシイのです。片っ端から開けてみるのです。
GM:言っておくけど,電子ロックだからね。
ユウキ:ドア壊して入ればいいだろ。
晟:そーゆー力押しはユウキさんに任せます。で,僕はどーするかなぁ。《土くれの金貨》じゃ電子システムはごまかせないしなぁ。
GM:手刀でばっさりやってみるとか。
晟:それはひっくりかえってないと無理だ。
ユウキ:意外と,オープンセサミ!と怒鳴ってみるとか。
晟:(かわいく)オープンセサミー!
GM:…………。
一同:…………。
晟:…………。開くわきゃないでしょっ!?
ユウキ:じゃあ俺はその声を聞きつけて,あいつ,俺のことしょっちゅうバカだバカだと言ってるわりには……とか思っていよう。けけっ。
晟:……仕方ないから,ユウキさんを探して合流します。
GM:了解。んで,遙だけど,同じような状況ですな。
遙:ドア溶かして入れないですか?
GM:え? そ,それはすごく時間がかかるんじゃないかなぁ。
遙:じゃあ通風孔から入りこめないですか?
GM:通風孔にだってちゃんとカバーがかけてあるわいっ。
遙:それは外してしまえばいいのです。
GM:どうやって?
遙:熱で曲げて外すです!
GM:…………。
綾:あーあ。GMがあの時(第2話)鎖とかレールを熱で曲げていい,なんて言うから。
真琴:遙がよくないことを覚えてしまったな。
晟:ルールを笑うものは,ルールに泣かされるよなぁ。けけっ。
GM:…………。でも,通風孔ってすごく高い位置にあるよ?
遙:《氷の回廊》使えば登れるのです。
GM:…………。
晟:問題なっしん(笑)。
GM:…………。わかった。いいことにしよう。じゃあそのころユウキだが……。
晟:そのころユウキさんとこに合流します。ユウキさん,かくかくしかじかで,こーゆー部屋がひたすら並んでいるんですが。
ユウキ:じゃあ,ドアをぶん殴る(←即答)。
晟:(ぼそっと)一応,僕らこっそり侵入してきてるんですが……まぁいいか。
ユウキ:(聞いてない)というわけで《ピンポイント・レーザー》《全知の欠片》でぶん殴ってみたが……。
GM:じゃあドアはがこーん!とへこんで,枠からずれた。(マップを見て)ちなみに晟。そこからふと視線を視線を右に動かすと,遙が宙をてこてこと上っていくのが見えます。
遙:あきちゃーん(と手を振る)。
晟:遙ちゃんっ!? こっちこっち!(と身振りで合図)
遙:ちゃんと怒鳴ってくれないと,聞こえないですよ。
晟:いやだから一応僕らは潜入を……。
ユウキ:(ドアを外しながら)この面子で潜入なんて,ハナっから無理だろ。
晟:あーもー。遙ちゃーん!!
遙:きゅ?
晟:いや,きゅ?じゃないから!
ユウキ:おまえはごまちゃんか!
遙:(聞いてない)あきちゃんにぶんぶんっ,と手を振って,通風孔に潜りこむですー。
晟:潜りこむなあっ!
ユウキ:もう好きにやってろ。(ドアを外した)おいっ,ゆかり!? ……ちっ,ここにはいないか。他のドアだ。GM,今度はここを開けます。
GM:え? えっと,どのドア?
晟:え,えーと……あーもー,ユウキさんはどうせ1人でも大丈夫なんだ。遙ちゃんを追いかけます!
もはや何が何だか。
そのころ,瀞南寺と君嶋のプレイヤーは,その脇で仮想戦闘をして遊んでいた。
GM:え,えーっと……当然と言えば当然なんですけど,ユウキがドアを外した瞬間に,びーっ,びーっ!と警報が鳴り響きます。んで,ユウキの近くの部屋からわらわらっと兵士が出てきます。
晟:じゃあそれをやり過ごして遙ちゃんのところに行きます。
遙:じゃああきちゃんが来るまで回廊の上で手振ってるですよー。あきちゃん早くー。
晟:目立つからやめなさいっ。
本当に何が何だか。
ちなみにユウキくんと兵士ーず(GM曰く,一山いくら軍団)の戦闘は,例によって省く。
ユウキ:じゃあ適当なのをたたき起こす。おい,このへんに8歳くらいの女の子が連れてこられなかったか。
GM/兵士さん:「おっ,俺は知らない……」
ユウキ:あ? 本当に,知らねえんだろうな。
GM/兵士さん:「ほっ,本当だ!」
ユウキ:じゃあ誰が知ってる? ここの最高責任者は誰だ!
GM/兵士さん:「本当に知らないんだ! 俺はただの雇われ兵士でっ!」
ユウキ:ちっ,使えねえな。コイツはもっかい気絶させとく。
GM:で,どうする? 他のドアも壊してみる?
ユウキ:バカと偉いヤツは高いところにいるっつーからな。できれば上へ上がりたいんだが。
GM:マップをよく見てください。この建物に上の階はありません。
ユウキ:そうか……ん? ちょっと待て。ここ,廃ビル「群」だよな。他にもっと高そうな建物はないのか?
GM:ありますよ。(紙に描いて)だから,ここがこーゆー長方形の建物で,その奥に高い塔みたいなものがあって,
ユウキ:そこか。……てゆーか,先に説明しろよ,そーゆーのはっ!?
晟:いったい,今までの騒ぎは何だったんだっ!?
GM:あっはっは。単に騒ぎ起こしただけ?
ユウキ&晟:起こしただけ,じゃねーだろ!?
遙:(その横で)あきちゃーん,この中,コンピュータがありますねー。ゆかりちゃんはいないみたいですけどー。
晟:……中からならすぐドアは開きますよね? じゃあ部屋を出てユウキさんに怒鳴ります。ユウキさーん,どうやらここじゃないみたいですよー?
ユウキ:ああ,そうみたいだな。さっき見た塔みたいなのに行くぞ。
遙:おや? ひょっとして移動するですか?
晟:うん。とりあえずこの部屋から出るよ。
遙:わかりましたです。んしょんしょ(上る)。
晟:……遙ちゃん。わざわざ通風孔から出なくても,ドア開いてるから。
遙:あ,そうなのですね。んしょんしょ(下りる)。
さて,さっさと中央塔(モドキ)に向かった3人。
途中,見張りに見つかったかどうかの判定は省略。
もちろん,「見つからないよう注意深く進んだ」のではなく,「当たるを幸いなぎ倒した」のである。何だかな。
GM:では塔。外からざっと見たところ,7階建てのようです。で,例によって正面突破する?
晟:さすがに毎度それってゆーのもねえ……。
GM:でも裏口なんかないよ?
ユウキ:裏に回って壁を上る。
晟:じゃなくてっ。……あ,《氷の回廊》使えばいいんじゃないですか?
遙:そんなに高くは届きませんよ?
晟:窓くらいあるでしょ? 2階に上がれれば御の字ですよ。
GM:ちなみに,窓ははめ殺しだが……。
ユウキ:叩き割りゃいいだろそんなもん。
遙:それだと大きな音がするので,ガラスを溶かして外すですよ〜。
GM:…………。アンタまたそれかい?
真琴:遙に妙なことを教えるから(笑)。
綾:しかし,それって服とか燃えあがりそうな……。
遙:《不燃体》もってるから平気なのです。
綾:キミはね。
ユウキ:じゃなくて,服が焦げて破れるって言ってんだがな。
遙:ほえ? そうなのですか? それは困るです。
晟:(ぼそっと)しかし,それはそれでオイシイ展開だなぁ……。
真琴:おまえは黙っとらんか,この不埒者っ。
綾:おいユウキ,構わんから殴っとけ?(笑)
ユウキ:(投げやりに)もういいよ,知らねえよ。好きにさせるよ。どうせコイツ貧乳だしな。
晟:(大声で)何言ってるんですか! 女の子の魅力は胸じゃない!
ユウキ:(多少びっくり)あ?
晟:そこはやっぱ触り心地とか! 腕を回した時ふわっ……とした感じとか!
ユウキ:おまいはどこのエロ親父だっ!?
晟:人の趣味にケチつけないでくださいよ! だいたい何ですか,勝手に遙ちゃんのこと貧乳だなんて決めつけて! ユウキさんの彼女なんて,明らかにナイ胸じゃないですか!
ユウキ:問題が違うわっ! それとゆかりは俺の彼女じゃねえ! 何回言わすんじゃ!
真琴:(横から)いや,あの子はわかんないよ。大きくなったらボンキュッボン!になるかもしんない。
GM:スクラ○ドの最終回みた感じでは,そうなりそうだな。
晟:ああなるほど。光源氏計画なわけですか。
ユウキ:違うっつっとろーがっ!
晟:ユウキさんのすけべー。
ユウキ:とりあえず回廊の上から突き落とす。頭から地面に追突しやがれ!
遙:(←あんまり聞いてなかったらしい)ちなみに,ガラス溶けたのですよ〜。中に入れるのですよ〜。
今さらだけど,「潜入」って言葉を辞書でひいてみたいな。
ちなみに,服は結局無事だったらしい。
晟:ちっ。
綾:だからちっ,じゃなくて。
遙:……私はひょっとして,《ブリザードブレス》とか言っとくべきだったのでしょうか(笑)。
GM:うんうん。もうこの際だから一生凍らせて動けないようにしとけばよかったんだ。
遙:では次回からそうするようにします。
ユウキ:アレだな,これでまた,天秤が晟から蒼に傾いたな。
真琴:おまえ,自分で自分の首締めるようなことばかりやっとらんか?
晟:やかましい。このへんがラブコメの醍醐味というものでだねキミ。
綾:それ,ぜっったいラブコメじゃないと思う。
閑話休題。
2階から「バカと偉いヤツは高いところにいる」法則に従い,最上階を目指す3人。エレベーターが警報によってとめられていたので,とりあえず階段を駆けあがる。
各階ごとに配置された敵を蹴散らしながら,早くも6階に差し掛かるが…。
GM:うーむ。さすがにただの兵士じゃ相手にならんなぁ。
晟:(うんざりした口調)だからさぁ。一山いくら軍団なら,出さない方がマシだと思うんだけどぉ。
GM:まぁそう言うな。次の敵は,今までのヤツらとは明らかに違うぞ!
晟:具体的にどう違うんだよ。
GM:んーと,ライダーズジャケットとか?(←とか?)
ユウキ:外人さんだったりします?
GM:3人ほどなのですが,全員体格のいい黒人さんだったりします。それが3人まったく同じような動きで,コキコキと肩を回し,指を鳴らします。
晟:わっとあーゆー? じゃなかった,ふーあーゆー?
GM:(重々しく)きるゆー。
一同:…………。
ユウキ:ええい,もぉこいつらは殴る! わかりやすければ何でもいいわ! というわけでいくぞ!
GM:はーい,こちらのイニシアティブは13でーす。
遙:ではゆーちゃんからなのです。どーぞ。
ユウキ:おう。ではマイナーで《ハンティングスタイル》《一角鬼》《完全獣化》,それから《ピンポイント・レーザー》《全知の欠片》で攻撃っ。(ころころ)とりあえず20。
GM:20? とりあえず《獣の匂い》で回避。
綾:またビミョーなエフェクト使ってんなぁ。あのさ,ユウキはキュマイラのエフェクト使ってないから,《獣の匂い》のボーナスはないよ。
GM:あっ,そうか。……あれ? キュマイラってさぁ,他に回避に使えるエフェクト……。
綾:ない。
GM:そうだっけ?
綾:キュマキュマなら,回避は不可能だよ。
GM:う,うわー。すると《竜鱗》で……。
ユウキ:装甲値無視なので,意味ありませんよ。
GM:…………。
晟:後はセカンドになって弱体化著しい《軍神の守り》とか!
GM:…………。
晟:で,やっぱキュマキュマなんだな(笑)。
綾:ああ,だったら《復讐の刃》を使えば……。
晟:瀞南寺! 戦術指南は禁止だ!(笑)
ユウキ:えーと《復讐の刃》でいいんですね? ではダメージは21点です。
GM:こっちのダメージは15点。んで死亡。
ユウキ:何だ,弱いじゃん。エフェクト使いまくって損した。
GM:…………。
遙:えーと同じイニシアティブ13ですが,先に行動してよろしいでしょうか?
GM:プレイヤー優先でどうぞ。
遙:ではマイナーで《氷の加護》,《ブレインコントロール》《ブリザードブレス》で攻撃,54です。ダメージは35点。
GM:それは2人とも《竜鱗》だな。5点しかこない。
遙:はうう?
GM:では反撃。一人が遙,一人が晟。(ころころ)……えーと,21の31。
遙:避け。
晟:こっちは当たった。ダメージください。
GM:28。死んだ?
晟:うん。リザレクトして,……お,10が出た。じゃあ《絶対の恐怖》《錯覚の香り》《領域調整》《要の陣形》で26。
GM:《竜鱗》使えないんだよね?
晟:うん。でもダメージがいかないんだよ。双方に15点。
GM:倒れた。
晟:あれ? 妙に弱くない? 本当に死んだ?
GM:って近づいてみる?
晟:え? ……いや,うん。近づくだろうな(笑)。
GM:ということで《グラップル》で37。んでもってにやりと笑って爆弾を取り出すわけでして。(ころころ)……えーと30点の実ダメージ。
晟:(投げやり)はいよ。わかったよ。リザレクトするよ。
遙:あきちゃーん!
晟:(ころころ)おや,HP1しか回復しねえや。
遙:回復するですか?
晟:いや,いいでしょ。どうせ231点までリザレクトできるんだし(笑)。それよりも,何か残ってないか調べたいんだけど……どうせないんだろうなぁ。
GM:うん,だって自爆だし?(笑)
晟:おまいはどこぞのガンダムパイロットか。
ユウキ:そういうわけだ,とっとと行くぞ。ちなみに《完全獣化》は解除しない。
GM:ちなみに侵蝕値いくつ?
ユウキ:87。
遙:82なのです。
晟:はっはっは。すでに98。でも怖くない(笑)。
真琴:経験値返上は?
晟:怖くないね。はっきり言って経験値はあり余っている。
真琴:きー! むかつくー!
綾:つーかGM。俺,まだ侵蝕値46なんですけど(笑)。
真琴:48!
GM:ご,ごめん。ちょっと待ってて。それでこのまま階段上がるのね? 晟は本当にHP回復しなくていい?
ユウキ:100から120までのデンジャーゾーンを忘れないでくださいよ。
晟:んー? でも,私のHPだと回復したってたいして変わらないような。
遙:一撃で死なないようなHPあるのはゆーちゃんだけなのです。
晟:それに,《癒しの水》使ったらその時点で100突破するんで,リザレクトを1回残したほうがマシだな。
GM:了解。では6階から7階に敵はいなかった。……えーとどこぞで見たような構造でまことに申し訳ないんだけど……。
一同:あ?
GM:だから,エレベーターの正面に廊下があって,その突き当たりに大きい両開きの扉があって,
ユウキ:(皆まで聞かず)蹴り開ける!
GM:あー,すると会議室のような部屋で……。
晟:全面ガラス張りだってか? マジで懐かしいな。つーか,デジャヴュとか感じてんだろうなぁ(笑)。
GM:そうそう(笑)。んでこうテーブルがあって,ソファがあって,ガラス窓のすぐ前に置かれた椅子に,ゆかりちゃんがぐったりしている。この前はここに楓がいたんだよな。んで,そのわきに立っている男が,
遙:(低い声で)思ったより早かったな……。
GM:だから人のセリフをとるな!
一同:(笑)
遙:違うですか?
GM:違うんだよ,つーかそこまで同じじゃないわい。ちなみに,そいつは背の高いドイツ系と見られる白人の男です。「ふむ,やはり下の兵では歯が立たなかったか。ともかく,こちらから接触する前にそちらから来てもらえるとは思わなかった」
ユウキ:そんなもんはほっといて,ゆかりのところに行く。
GM:聞け! つーか言うの忘れてたけど,部屋には他にもずらずらと黒服さんたちが並んでるし。
晟:つーかそれを先に言わんかい。
ユウキ:まぁいい,しゃべらせてやる。それで? おまえら,どこのどいつだ。
GM/男:「我々の素性などはどうでもいい。我々はただ,おまえらに賢者の石を渡して欲しいだけだ」
晟:渡せ,と言われましてもねぇ,賢者の石ってそもそも何ですかぁ?(笑)
GM:あ,ちなみに黒服さんがひとり,ゆかりちゃんのこめかみに銃をつきつけている。
一同:それを先に言え!(笑)
GM:いや,だから言うつもりだったんだけど,アンタらが茶化すから! 「言っておくが,要求が容れられぬ場合はこの少女の命はない」
ユウキ:とか言ってる間に飛びかかる!……のは,無理だろうなぁ。
GM:衝撃で発射されてしまうのがオチじゃないか? あ,ちなみに近づこうとする素振りを見せても「おっと,それ以上動いても,こいつを撃つぞ」と言うよ。
晟:《絶対の恐怖》。
GM:ああ!?
晟:だって動かないでできる。
GM:むう。まぁやりたきゃやってもいいが。
晟:その代わり,失敗したらゆかりちゃんが死んじゃいますけどね。
ユウキ:安心しろ,その時はおまえも一緒に死ぬだけだ。
晟:ちょっと待ったらんかいっ!?
遙:ああ,まさに命を賭けた戦いなのです! ファイトなのです!
GM:あんたも何をのんきなことを。いや,まぁ,その前に両者【感覚】チェックいってみよう。騙せたかどうか。
晟:そんなのあり? それは無理だ。
GM/男:「そこの坊やもおかしな真似をするなよ。おまえのやり口についても調べはついているんだ」
晟:…………。むー。
GM/男:「ふん,何もできまい。わかっているんだぞ。この少女が,おまえらにとってどれだけ大切かということはな」
晟:そうですかぁ? 「おまえらにとって」じゃなくて,「ユウキさんにとって」なんですけどねえ?
ユウキ:…………。
晟:冗談ですよ。
ユウキ:その冗談は笑えねえ。
遙:というか,言っていい冗談と悪い冗談があるのです。
晟:だからぁ! 一応僕だって方法考えてるんですよぉ! 嘘も方便つーか,ここで黙って屈するわけにもいかないでしょうが!
ユウキ&遙:…………。
晟:……いや,だから……あのですね,賢者の石ってよくわからないけど例の石なわけですよね? 渡せと言われても,僕らが任意に取り出せるわけじゃないんだからどうしようもないじゃないですか。
GM:すると,向こうは「何ぃ!?」というような顔をしている。
晟:? だいたい,その話誰から聞いたんですか?
GM/男:「教えるとでも思ってるのか?」
晟:まぁ,思ってないですけど。このままじゃ交渉にもなりませんよ?
遙:はーい。
GM/男:「はい?」
遙:それって,ちーちゃんですか?
GM/男:「…………。ちーちゃん?」
ユウキ:遙。おまえも黙ってろ。
遙:ほえ?
晟:(咳払い)とにかくですねえ,交渉するならするで,もう少しカードを見せていただかないことには……。
GM/男:「ふん,別に交渉の必要はない。おまえらの身体の中にあるならあるで,切り開いて取り出せばいいだけの話だ」
晟:身体の中にあるなんて誰が言いました? それで,僕らが死んじゃって石も手に入らなかったらどうする気です?
GM/男:「そんなの,やってみなけりゃわからん。いいかおまえら,動くなよ」と言うと,周囲の男たちが銃を構える。でもって,御大自らがナイフを「しゃきーん!」と取り出して,君らの前まで歩いてくるが,
ユウキ:つーか,おまえもバカだろ。
GM/男:「あ?」
ユウキ:とりあえずナイフを持ってる手を掴んでひねり上げてみる。判定は? 〈白兵〉でいい? 23では?
GM:(ころころ)お,避けたぞ?
一同:何ぃ!?
GM:回りまくったんだもーん♪
晟:……ちょっと待った。それはどうなるんだ? ゆかりちゃんは?
GM:ん? じゃあここからイニシアティブとります。ゆかりちゃんにつきつけてる男は12。他は11。御大は14。
一同:…………?
GM:何?
遙:……あれ? それって,結局ゆーちゃんが一番早いってことなのでは?
晟:つーか,これまでのやり取りの意味はいったい? だったら最初からイニシアティブ処理にすればよかったんでは?
GM:いや,だってイニシアティブにしないとここでゆかりちゃんが死んじまうなぁと。
晟:…………。
GM:……読者からクレームくるかな。
晟:……いや,いい。もういい。とゆーか人質をとられてるのに無神経に吶喊した時点で,すでに何かが間違ってるんだ。
GM:よく考えてみれば,ふつー偵察とかするよな。
一同:…………。
遙:深く考えないことにしましょう。
晟:そうやな。
ユウキ:……えー,そういうわけで,ゆかりを助けることに専念したいと思います。マイナーでゆかりのところまでは行けますか?
GM:んー……少しきつそうだな。障害物もあるし。
遙:イニシアティブ12なのですよね? 私が《ブリザードブレス》で攻撃した方がいいと思うのです。
ユウキ:一撃で殺せる自信ある?
遙:わからないけど,他に方法がないのですよ。
晟:保険として《ヨモツヘグリ》って手もアリ。ただしゆかりちゃんがオーヴァードになっちまいますけどね。
ユウキ:…………。
晟:いや,だからそこで睨まないでくださいよ。死ぬよりはマシっしょ?
ユウキ:極力,それは最後の手段にしろ。いいな?
遙:あいさー。がんばりまーす。
GM:じゃあユウキから。
ユウキ:じゃあ親玉に接敵します。《全知の欠片》《ピンポイント・レーザー》で29。ダメージは24。
GM:まだまだ。じゃあ親玉反撃。《ハンティングスタイル》《一角鬼》《完全獣化》で《鬼の一撃》。(ころころ)51! ダメージは28点!
ユウキ:リザレクトします。で,肝心の……。
遙:はいです。えーとやることは前と同じなのですよ。《氷の加護》で《ブレインコントロール》《ブリザードブレス》です。(ころころ)……65!
ユウキ:よしっ,偉いっ!
晟:7Dダメージだ! すごいよ遙ちゃん!
GM:それは振るのが馬鹿馬鹿しいな。ダメージは? 45点? 死んだよ,そんなの。それでは男がゆかりちゃんにつきつけていた銃口が,衝撃で……。
晟:えー!?
遙:そんなのズルイのですー!
ユウキ:衝撃で,上を向いてあらぬ方向を撃つんだよな。そうだよな!?
GM:……ここでそうじゃない,とか言ったら殺されそうやなー。まぁ単に演出ですから。銃弾はゆかりちゃんの頭をかすって,ぱっと髪の毛が飛び散ります。
遙:はうう。
ユウキ:いや,まぁいいだろ。髪くらいなら。
晟:何を言いますか。髪は女の命と言うでしょうが。
ユウキ:いや,だってほら,髪の毛は,伸びるし!
遙:実は,銃弾がごっそり髪の毛をえぐって,そこだけハゲになってたりして……。
ユウキ:それはほら! 伸ばせばうまく髪の毛で隠せるし!
晟:直線状にハゲたらちょっと難しいですよ。
ユウキ:むうっ!?
GM:おい,つーかハゲ決定か!? 髪の毛が2,3本舞っただけだっつーに!?
一同:冗談ですが。
GM:……ちなみに,他のヤツらがまだいるのでそいつがさらにゆかりちゃんに銃口向けたたりして……。
ユウキ:ああ!? それってありか!?
GM:だってこれだけ人数がいるんだよ! ひとりだけしか人質に対処してないって,おかしくないか!?
おかしい。
……つーかこのやり取り,どこから間違ってるんでしょう。
みなさんのご意見,お待ちしております。
晟:とにかく,殺せるところから手当たり次第に殺していくしかないということなんですな(泣)。では《絶対の恐怖》《要の陣形》《領域調整》《錯覚の香り》に《クロックアップ》《完全なる世界》も加えます。これで侵蝕値100超えましたので,クリティカル値は7,と。
ユウキ:120超えました?
晟:それはさすがに無理なんだよなぁ。(ころころ)えーと,41でクリティカル値を11にして〈意志〉で抵抗。
GM:は?
晟:というわけで,最初から振らないでくれ。無理だから。ダメージは28に《クロックアップ》が入るから,32点の装甲値無視!
GM:えーと,どれ狙った?
晟:とりあえずゆかりちゃんを狙いそうなの手当たり次第だよ(泣)。3人……あ,いや,4人だ。レベルが上がったから。……あれ? 綾さん,ちょっといい?
綾:(←君嶋と2人で遊んでいた)はい?
晟:《要の陣形》でトループ狙った時って,どういう扱いになるわけ?
綾:え? えーと……。
GM:え? 誰もトループだとは言ってないよ?
遙:またァ!?
ユウキ:あんた,マジでゆかりを殺す気ですか!?
GM:いや,でも今ので一応ゆかりちゃんの近くの敵は一掃されたから(笑)。
晟:……ほんとーだな? 絶対だなァ?
GM:これでまた,次の人がゆかりちゃん狙ってまーす,なんて言ったら収拾つかねえし。
つーかすでに収拾ついてねえんだよ。
晟:とりあえず,やることはやった。疲れた。みなさんあとよろしく。
ユウキ:よしよし,晟も偉いぞ。今回ばかりは誉めてやる。
晟:誉めてくれなくていいから,とりあえず壁になってください。今侵蝕値115なんです。攻撃されて,避けられなかったら昏倒です(泣)。
GM:大丈夫だよ。とりあえず残りの雑魚ーずはユウキに集中攻撃してあげるから。
ユウキ:俺も侵蝕値100近いんだけどな!?
GM:だって,ユウキなら死なないし。……とりあえず7人から攻撃きたから。
遙:まだそんなにいたですかぁ!?
ユウキ:(渋面)2回命中しました。
GM:ではダメージが15点と18点。
ユウキ:2回リザレクトして……おわ! 俺も100超えた!
晟:ジェネシフトして,デンジャーゾーンから離脱をはかるしかないんじゃないですか。
ユウキ:だな。とりあえず《狼牙》使ってセカンドアクションとりますが,マイナーでジェネシフトします。えーと,いくつ振るかな……。
GM:14個マックス振ればいいじゃん。
ユウキ:イヤですよそんなん。えらい侵蝕値増えるじゃないすか。
GM:だってマックスはまだ上じゃん。
ユウキ:帰ってこられなくなるじゃないですか!
GM:経験点投げればいいじゃん。
ユウキ:イヤだ!
晟:ここまできたら経験点もへったくれもない気がしますが。
ユウキ:うるせえ。とりあえず5個振るぞ。期待値ではこれで120には届くはずで,(ころころのころ)…………。
GM:…………。
晟:…………。
遙:うわぁ。「0」ばかりなのです。
ユウキ:…………。
GM:えと,侵蝕値いくつになったの?
ユウキ:147って何だよそれっ!?
一同:(爆笑)
晟:ユウキさん,やっぱ日頃の行いなんじゃないすか?(笑)
ユウキ:うるせえ! 俺は日頃の行いは悪くねえはずだ!
晟:悪いよ。
ユウキ:おまえよりはマシだ!
GM:まぁまぁ。とりあえずセカンドするならしてくれよ(笑)。
ユウキ:ええい,はっきり言ってダイスは増えまくりの,しかもクリティカル値7だぞこんちきしょー!(ざらざらざらっ,とダイスを振る。ちなみに合計28個)
晟:すでにエルジェネシスとかHT&Tの世界だよなぁ(笑)。
遙:たまに他の卓でダブルクロスやるとさ,ダイスが少ないよ!?とか思っちゃうんですよね。
GM:あれ,3個しか振れないぞ?とか。麻痺してるよなぁ。
晟:主に誰のせいだと思うとるねん。
GM:(無視)で,達成値は?
ユウキ:《狼牙》《全知の欠片》《ピンポイント・レーザー》で……いまいち低いな。39。
GM:(ころころ)避けられねえ。
ユウキ:ダメージ35点,装甲点無視!
GM:うお,結構きたぁ!
ユウキ:で,ターン頭! また俺の番だな! 今度はマイナーで《奥の手》使って,(ざらざらざらっ)今度は達成値78! 《奥の手》入ってるからダイスペナルティは4個!
GM:それは無理だー! 死んだー! 仕方がないので《復讐の刃》っ。こっちのダメージは26!
ユウキ:HP回復してないんだよなぁ。リザレクトして,(ころころ)……侵蝕値170……。
晟:ええ?
遙:それ,戻れるの?
ユウキ:戻れるさ。経験点を投げうてばな(泣)。
遙:(レコードシートを見て)でも気がつけば,私も似たような状況だったりするのでした。侵蝕値100を超えてしまったので,炎華姫にチェンジです。侵蝕値イッキに150(泣笑)。
GM:うわー,何だかすげえことになってんなぁ。
晟:だから誰のせいだよっ!?
遙:とにかく,顔つきとかは変わりますがやるこたぁ変わりません。(ころころ)うわい低いよ! 26!
ユウキ:でも狙ってるの雑魚ーずだろ?
GM:そうなんだよな。(ころころのころ)うわい。全員避けられん。
遙:ダメージは19点!
GM:(計算して)うーむ,ダメだ。全員死亡だ。
晟:じゃあこれで終わり?
GM:うむ,戦闘はな。ここでマスターシーンに入るのだが,倒れていた親玉がむくりと起き上がる。
ユウキ:あ?
GM/男:「……ふふふ。噂以上だ。本当にたいした力だ。ますます欲しくなった」
一同:あん?
ユウキ:……ただのヤラレ役脳筋男じゃなかったのか?
晟:だって名前すらついてなさそうなのに……。
GM:そゆこと訊きもしなかったよね。
一同:…………。
晟:……僕ら,マジで何やってんでしょうねえ。
ユウキ:(投げやりに)ゆかりが無事だったんだからよしとしようぜ。で? まだやんのかよ。
GM/男:「ふふふ。というわけで,サラバだ」と言って,姿が消えます。
晟:どうやって?
GM:それはもう,床がういーんと開いて,ういーんと下がっていくのだ。
一同:…………。
晟:……あー,ばかばかしい。
ユウキ:放っておいて,ゆかりに駆け寄る。
GM:ゆかりちゃんは気絶しているだけのようですね。というわけでどうも皆さん盛り下がっているようですが,シーンをきりたいと思います。
晟:(時計を見て)つーかGM。これ,一応シーン制のゲームなんだからさ。もうちょい,シーンきってこうぜ。
GM:え? ああ,ごめん。そこ,退屈だった?
綾&真琴:…………(何やらサイコロを振っている)。
GM:もしもし?
綾&真琴:あ? 何,終わったの?
GM:…………。
結局,瀞南寺と君嶋はこのシーン中,ずっと仮想戦闘に専心していたのだった。
いや,別にそれはいいよ。うん。
あんたらのたてるサイコロの音で,会話がものすごく聞き取りにくかったなーんて,誰も言ってないから。うん。 |