GM:では君嶋とお父さんのシーン。
君嶋:私は拳銃を下ろし,しばし彼らがいなくなった虚空を見つめている。
GM:身体の硬直はそろそろ解けたころだ。そのへんで,お父さんも戻ってくるかな?
綾:ん〜? まだ破壊工作の音を響かせてるな(笑)。
晟:どっかーん,どっかーん,ばっこーん,ばっきーん♪
君嶋:ではそれで我に返ろう。始まったか,と小声で呟いて走り出す。
GM:で,瀞南寺は具体的にどうしてるの?
綾:全部破壊するのは不可能としても,所長に「破壊しました」と胸張って言えるくらいには破壊しますよ。
真:(隣から)つーか,破壊してくれなきゃどーしようかと思いましたよ。
一同:(爆笑)
先般申し上げた通り,大谷プレイヤーはいずれGMを引き継ぐ予定。
……そりゃ困るわな。
GM:(さりげなく無視)ではそのへんで合流したことにしよう。ちなみに栄吉っちゃんと一緒に,紫音も待っていたり。
綾:おや,珍しい。
GM/紫音:「お疲れさん。始末はつけてくれたようだな」
綾:ま,一応はな。肝心の獲物は取り逃がしたようだが……。
真琴:私は無表情だが,親しい人には表情の変化がわかるかもしれない。
綾:ふむ。では君嶋の頭の上にぽん,と頭をおいてあげよう。
君嶋:じゃあ無表情だけどほんの少しうなだれている。
晟:……ちなみに,頭を置くの? 頭に? 手じゃなくて?
綾:がーん!
一同:(笑)
ユウキ:それはぽん,じゃなくてごん!だろう。むしろ。
真琴:(生真面目に)何するんですか瀞南寺さん。
綾:してねえ(笑)。とりあえず,千葉とライトの関係がわかっただけでも上出来だ。おまえさんはよくやったよ。
真琴:私は別にしょげてはいない。ちょっと疲れてるというか,呆然とはしているが。ちなみに,紫音さん。
GM/紫音:「ん?」
真琴:千葉が,皆さんによろしくと言っていました。
GM/紫音:「そうか。おまえさんも災難だったな」
綾:(頷いて)で,久遠紫音よ。これからどうする気だ?
GM/紫音:「一番ヤバいものは破壊してもらったにせよ,そうだな,いいかげん親玉と決着をつけにゃならんだろう。大谷からもそろそろ連絡があるころだ」
綾:で,どうするよ。今日はとりあえず帰るか? ここまでご足労いただいておいてナンだがな。
GM/紫音:「いや,何。力を使わないで済んでほっとしてるよ」
綾:そうか。俺はもう少し力を使いたかったがな。
一同:(笑)
綾:てゆーか。てゆーか。俺このまま自律判定したら,基本侵蝕値より下がるぞこれ!?
GM:あはは……ではエンディングはこんなところということで……ちなみに,帰ってこられなさそうな人,いる?
晟:120点。全然平気。
遙:150てーん。経験点減らしますぅ。
ユウキ:俺もそんなもんだな。
綾:そして俺は62点だー!
一同:(爆笑)
ユウキ:それ,下手したらゼロにならんか(笑)。
綾:(すがるように)振らなきゃダメ? 振らなきゃダメ?
GM:ま,まぁ一応ルールだから……(笑)。
晟:(その横で)あ。よく考えてみたら,ひっくり返った時点でロイスが4個に減るんだわ。
GM:おいおい。それはそれで大丈夫なのか?
晟:いや,でも20点ぐらいなら多分……危ねー! 98!
GM:何だ。何だかんだ言って,一番高い経験値とってんじゃん。
晟:まぁ,日頃の行い?
GM:(サワヤカに)それはないな。
綾:わはははー! 侵蝕値ゼロまで下がったぞー!
一同:おおー!(爆笑)
晟:初めて見たな,ゼロ(笑)。
「みなさんこんばんはー。松山遙なのです。この次回予告も今回は最後になるかもしれない?ということでボリュームアップの特別企画でお送りするのです! よろしくなのです!」
「……どうも。相変わらず不幸街道まっしぐらの男,大谷真です」
「今回は特別企画とゆーことで,読者の皆様からのリクエストにお答えするのです! はい所長,企画書なのです!」
「……どうでもいいが紫音のヤツ,こーゆーことにばっかり時間を使っとんのか」
「えー,ではまず神奈川県にお住まいのO.Sさんのリクエストにお答えするのです!」
「…………。ちょっと待て。この『禁断のヘビとマングースコンビ再び!』って……」
「…………」
「…………」
「…………。何よアンタ」
「…………。貴様こそ何だ」
「…………」
「…………」
「…………」
「えー,ただいま両者睨みあっている模様ですので,もうしばらくお待ちくださいなのです」
「……先に予告を行うことにしよう。えー,長かった千葉との戦いにも,ついに次回決着がつく模様だ。闘志を燃やすユウキ,楓化してしまった晟,戦わずに済む方法を模索する遙。それぞれが迎える結末とは?」
「炎華姫,とってもとってもちーちゃんのこと心配してたのですよ。私も心配だったです……」
「……それはいいんだが」
「はい?」
「おまえ,晟のことは全然心配してやらなかったんだって?」
「あははははー」
「(……まったくどいつもこいつも……)」
「ところで,ゲストのお二人はどうしたのでしょう。中継の咲耶榎さーん?」
「(中継?)」
『はい,こちら姫宮咲耶榎です。現在,かなーり白熱している模様のスタジアムからお送りいたします』
「(スタジアム?)」
「なにいっ!? もういっぺん言ってみろ!」
「あ〜ァ何べんだって言ってあげるわよ〜ぉ? この
甲斐性なしのヘッポコ男ーーーッ!!」
「きっ……きっさまァーーーー!!!」
「何!? やるっての? やるなら受けてたってあげるわよ!?」
「貴様のようなヤツでも一応女だと思って我慢してきてやったが,今日という今日はもう許せん!」
「はん! こっちこそ望むところだわ! 泣きべそかかせてあげるわよ!?」
「ふん,馬鹿を言うな。貴様なんぞ瞬殺だ,この
バナナザルがっ!」
「なっ…………なあんですってえぇぇ〜〜〜ッ!?」
『……以上,スタジアムから中継でお送りいたしました。スタジオの遙さーん?』
「……お送りしました,じゃなくて……さっさと止めんかぁ!」
『でも面白いのに……』
「面白くない! ただでさえ最近経費がかさんでるんだぞ! あいつらに好き放題壊されてたまるか!」
『でも「刻みあうほど仲がいい」ってことわざもありますし』
「あるか,んなもん! あーもういい! おいこら,キルス,楓! おまえらもいいかげんにせんか!」
「うるさい! 男キラーは黙ってろぉ!」
「誰が男キラーだッ!?」
「……っ……」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………。ちょっと待て。ちょっと待て楓。おまえ,何故否定しない!?」
「……あ,いや,俺は別に……」
「『俺は別に……』って何だそれっ!?」
『では皆さん,来週もまた観てくださいね』
「観てくださいなのです!」
「おいちょっと待てそこ! 何まとめに入ってんだ! おい! だからちょっと待てって!」
Next, “Down & Dirty,” see you later.
えー,今回は松井暁&おらんだしずめ(キルスプレイヤー)合作バージョンでお送りいたしました。
すでに予告の長さじゃないな,これ…。
|