「というわけで全国のお嬢さんたちこんばんは。UGN所長代理の紫音だ」
「間違ってます,おにーさま」
「何がだ,妹よ」
「おにーさまの名前は久遠紫音です。久遠紫音。久遠紫音。久遠紫音。久遠紫音。紫音などと中途半端なところで終わらせてはなりません。さあやりなおしてください。及ばずながら私もお手伝いします。さあほら,くーおーんーしーおーんー」
「……えーと次回」
「くーおーんーしーおーんー」
「……妹よ,ボケはそのへんでいいから」
「私は別にボケてませんよ?」
「……えーと次回予告。次回予告ね。しっかし,次回をアップするのと同時に次回予告を入れてどうすんだかねえ」
「管理人さんが更新するのをすっかり忘れていたらしいですよ。おかげで『どうせ1週間ぐらいで闇に葬られるんだし』とか言っていた草薙くんは,何と2ヶ月以上もさらし者になっていたのでした。あーなんてかわいそう」
「……ま,とりあえずだ。次回は俺たちがユウキたちに試練を与える! しかしちょうどその時,ある人物が悪の秘密結社によってさらわれていたのだった! 彼女を探しに市外へと向かった瀞南寺と君嶋だが,そこでロクでもないものを見つけてしまう!」
「本当にロクでもなかったですねー」
「本当になー。……ってか,何がロクでもないんだか,すでに読者の皆様にわかってる時点で言ってもしかたないよーな」
「こんなとこまで律儀に読んでらっしゃる方はそうそういませんから,大丈夫です。それに,次回掲載される後編では,さらにロクでもないものが出てきますから問題ございません」
「…………。マジ? あれ以上にロクでもないの? 何?」
「それは企業秘密です」
「何だよー。おにーちゃんに隠し事はいかんっ,といつも言ってるだろ?」
「私の兄の名は久遠紫音。紫音などという中途半端な名前の兄を持った覚えはありません。さあちゃんと名乗りをあげてください。くーおーんーしーおーんー。くーおーんーしーおーんー。くーおーんーしーおーんー。くーおーんーしーおーんー……」
Next, “Dead Man's Hand,” see you later.
……以下,エンドレス。
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