第六話 磯 良(いそら)
だらだら続いたこのお話も、そろそろクライマックスでございます。
黒服の兄ちゃんたちに撃たれたミギワくん。おかげで制御が乱れ、神様(?)は大暴れ。
とうとうガ○ラと怪獣大決戦か?
如月:…………。
GM:ウソです。ごめんなさい。さて、如月の言うとおり、制御を失った水の龍ですが、最初奇麗な海の色をしていたのが、だんだん妙な色に変わっていきます。で、目を爛々と光らせ、かあーっと吠えて水を吐き出します。
竜深:おお。若旦那の親戚。
京一:もしかして、今回も元凶?
如月:だから、何でだ! まあ属性的には親類だろうというのはわかるが。
竜深:亀さんアレと親類。
晴華:人間じゃなかったんですか。
竜深:そうなんです。悲しいことに、そうなってしまったんです(←よよよ、と泣き崩れる竜深ちゃん)。
如月:だから何でだっつーねん! だいたい君だって黄龍だろ! アレの親類だろ!
GM:とかもっともなツッコミが入っている間に、それに黒服が1人巻き込まれて、べしゃあとつぶれて血まみれの死体になったりしてるんですがね。
一同:うひゃあっ。
暴走する水龍!
果てしなく続く脱線!
一番真面目なのに一番報われない若旦那!
がんばれ! 君だけが頼りなんだ!
と、いうわけで、続き。
如月:他の人たちは逃げたりしないのか。
GM:大抵は逃げます。ただパニック起こして、龍に向けて銃乱射してるようなのもいますが。
晴華:効くんですかあ?
GM:いや、全く(笑)。龍は怒ってかあーっと吠えて、爪を振り上げるけど。
如月:何やってるんだ、さっさと下がれ!
GM:で、男がそれに「えっ?」と振り向くうちに、後ろから爪がびしゃっとやっちゃうわけだけど。
晴華:あー、やっぱり。
如月:まだ叫ぶ。残っている人間だけでも何とかしたい。
GM:ではその声に弾かれたように、まだ残っていた黒服がわっと逃げ出す。でもそこに向けて龍がまた口を開ける。
如月:そんな小物ばかり狙ってどうしようというんだ!
GM:わ、若旦那、その発言もちと問題ですぜ(笑)。
如月:わかってます。一応挑発のつもりだったんです。
GM:あ、そゆことね。じゃあ代わりにそっちを向いてあげよう。
晴華:それはそれでピンチな気が……。
如月:とりあえず僕が囮になる。多分水攻撃だからダメージは少ないだろう。
一同:おおー。
如月:ただ問題は、こっちの攻撃もほとんど通じないんじゃないかってことなんだが。
一同:ダメじゃん(笑)。
GM:あ、そうか。しまった、属性まで考えなかったけど、どう考えても水属性だよなぁ。どうしよう。
竜深:そう言えば亀さん、吹き矢とか持ってないんですか。
一同:はあ?!
如月:また何を言い出すんだ、君わ。
竜深:吹き矢とかでここからぷすーってして、パニックしてる人をおとなしくさせられたら、と思ったんですが。
GM:なるほど、そういう手もあったか。
京一:GM、マジで言ってる?(笑)
如月:それって殺すとか言わないか? いやそれ以前に吹き矢なんて持ってないというに!
GM:命運消費したら持ってることにしてもいいよ。
如月:結構です! だいたいあなたら忍者を何だと思ってるんだ?
晴華:(ふと)そう言えば中華街で忍者セットって見つけたんですけど。
一同:何故中華街で?!(爆笑)
晴華:吹き矢とか手裏剣とかあって、しかも刀がぴかぴか光るんですよね。
一同:(さらに爆笑)
如月:忍者が目立ってどーするっつーねん。
京一:いや若旦那はすでに無駄。
GM:本人は忍んでるつもりの忍んでない忍者(笑)。
晴華:(遠い目)しかもヌンチャクが入ってたんですよね。何故でしょう。
一同:(まだ爆笑)
GM:それじゃニンジャ○ートルズじゃねーか!
竜深:やっぱり忍者亀?
如月:やかましいぃっ!
一同:(とにかく大爆笑)
晴華ちゃんまで脱線させてどうするというのだろう。
……いや、ここは書き手である松井がある程度削るものなんだが、つい。
如月:ミギワさんはどうしてます?
GM:まだ起き上がらない。彼に再び制御させようってのは無理ではないかと。
如月:助けに行けません?
GM:ちょっと遠いなあ。それに仲間がほら。
晴華:1、2、3、たくさんでしたっけ?
GM:そうそう。沙織ちゃんは「あれは一体何なんでしょう」って言ってますが。
京一:それはこっちが知りたい。
如月:さっきのミギワさんの話を聞いていたんだろう?
つまり、彼らは祭りをやって神を呼んでいたんだが、彼が撃たれたせいで、多分祭りというか、儀式が中断されたんだ。それであの龍は怒って暴走してるんだろう。どうなるかはわからないが、このままではこの島に住む人たちが危険だ。できればミギワさんの回復を待ちたいところだが。
京一:いや……あるか、そんなヒマ?
如月:ないと思う。だから我々が何とかせねば。
晴華:何とかしないと目の前にいる我々が一番危険ですよ(笑)。
GM:さて、そうするとミギワさんを囲んでいる半魚人のひとりが、立ち上がってこちらに合図している。
竜深:今度は何ですか?
GM:大きく手を振りながら、沙織ちゃん指して、岩場を指して、
竜深:踊ってるですか?
GM:(ふるふるふる)
如月:沙織さんを連れて来い?
GM:(こくこく)
如月:沙織さんをミギワさんのところへ連れて来てくれ? しかしあの龍はどうするんだ?
竜深:足止め組と、沙織ちゃんを連れてく組にわかれればよいのでは?
GM:(ぶんぶんぶん)
如月:違う? 沙織ちゃんは自分たちが連れて行くって?
GM:(こくこくこく)で、龍を指して、君たち全員を指して、
如月:アレと戦え?
晴華:踊れ?
GM:……引き付けといてくれる?と言いたかったんですがあ。
一同:(笑)
GM:くそお。日本語しゃべれるのが1人だけなんだもんなあ。
如月:とりあえず了承した。沙織ちゃんもいいね?
GM/沙織:「え? で、でも私、どうしたらいいんでしょう」
晴華:とにかく彼らの言う通りにしてください。ミギワさんを助けない限り、あの龍は暴走を続けます。
GM/沙織:「でも助けるって……私、手当てとかそういうのできませんけど……」
竜深:そですよねえ(←頷いている)。
京一:頷くな(笑)。
晴華:あのね、怪我してる時とか、お友達がいると安心するでしょ? ミギワさんは今、あなたにいてほしいんです。
GM/沙織:「わ、わかりました。よくわかんないけど、ミギワを助けられるなら、私、がんばります」
如月:頼んだよ、と肩に手を置いて。
GM/潮生:「おい、俺たちはどうするんだよ?」
如月:君? 君は邪魔にならないようその辺に隠れててくれ。
一同:(笑)
GM:若旦那……。
竜深:亀さん、ホンネ全開ですぅ。
と、いうわけで若旦那の忍耐力がそろそろやばくなってきたところで、戦闘に入るのだった。一応、これがラスボス戦というところだろうか。
GM:ではドドメ龍が沙織ちゃんの方を向きましたので、何かやってひきつけてください。はい、敏捷性の高いもみじちゃんから。
壬生:もみじちゃんはやめてください。あの、提案なんですが。
GM:はい?
壬生:沙織ちゃんって軽いですよね。
GM:うん。40キロないんじゃないか。
壬生:半魚人も足が遅そうだし、やっぱり僕が抱えていった方が早いんじゃないかと思うんですが。
一同:おおー。
GM:ああ、うん、なるほどね。
如月:やっぱ美味しいとことりだな壬生って。
竜深:当然、お姫様だっこですねっ。
GM:じゃあもし沙織ちゃんに攻撃がいったら君が避けるように。
一同:(笑)
GM:っていうか、それが道理だろ?
壬生:わかりました。では、駆け寄って、抱き上げて、終わりです。
GM:(忍び笑い)ところで、誰かツッコんでやる人いない?
如月:うん? でもいい方法だし。
竜深:暖かく見守ってあげるです(笑)。
壬生:だから何の話ですかっての。
竜深:言ってほしいですか紅葉。ロリコン♪って。
一同:(笑)
壬生:…………。
GM:……ところで次は如月さんですが。
如月:はい。いきなりですが、変身します。
一同:おおっ?!
俄然盛り上がる一同。
ちなみに若旦那がやるのはもちろんアレです。
特殊技「四神覚醒・玄武変」。
命運を1消費することにより、5ターンの間、耐久力と魔力が2倍になるのだ! もちろんHPとMPも大幅アップだ!
京一:(と、『完全攻略マニュアル』を取り出しつつ)「玄武変」って台詞あるよ。叫ぶ?
如月:あー。……叫ぶの? マジで? アレを?
GM:やっぱり命運使う技は叫ばなくちゃ。菩薩眼ビームの前例もあることだし(笑)。
京一:その前に「必殺!」とか叫ばなくちゃ。低い声で(笑)。
如月:それは何かヘンだから嫌だ。行くぞ!「玄武変、オオオオオオォッ!!」……
竜深:若旦那、声が裏返ってます。
一同:(爆笑)
如月:…………。
GM:ちょっと恥ずかしかった?
如月:……うん、かなり……。
菩薩眼ビームの境地は遠いようじゃのぉ(「遠くていいです」:如月さん談)。
如月:とりあえず緑色に光ってます(笑)。
竜深:それを何だか恍惚とした顔で見てます。
晴華:そのココロは?
竜深:ミドリガメ〜♪
如月:…………。
GM:はい、そこ、いぢめはやめようね。京一だよ。
京一:(ころころ)……ファンブル。
……キミねえ。
京一:と、いうわけで如月に当たりました(笑)。
如月:(ころころ)とりあえず避けた。
晴華:如月さんが玄武変!とかやってたらいきなり後ろから殴られたんですね。
京一:ああ、ワリワリ。
如月:……それで済ますか、貴様……。
晴華:(冷静に)ところで「物忌鬼招守」を自分にかけます。成功です。これで魔力が40になります。
村雨:ところで「牡丹」って火属性だよな?
GM:です。
村雨:ダメージ2倍だな?
GM:2倍です(笑)。くそぉ、ヤなところに気づきやがって。
村雨:(とか言ってるうちにころころ)当たり。ダメージは16……22……。
GM:(冷や汗)えっ?
村雨:(まだころころ)27……えーと、合計32。で火属性だから倍。
GM:……あ、あのぉ、いきなりHP半減したんですけど。
一同:(笑)
竜深:ところで普通に当たりですよぉ。
GM:今度は避け。じゃあ水吐きます。これ拡散扱いですんで。
晴華:なんでしたっけ、それ?
竜深:当たった人のダメージの2分の1が両隣に行くの。
GM:ではサイコロでランダムに……(ころころ)若旦那。いや、待て! そんなあからさまに水属性な人を誰が狙うか!
如月:ちっ。
GM:というわけで京一を……おや?
京一:おや?(笑)
GM:しくしく。次もみじさん。
壬生:だからもみじはやめてください。ところでミギワさんのところまでは何ターンですか?
GM:3ターン。ちなみにさっきは抱き上げただけで、まだ走っていないとみなすから。
壬生:では走って、終わりです。
GM:じゃあ次。若旦那。
如月:「招き猫乱舞」に集中。
一同:いきなりそれかいっっ!!(大爆笑)
しつこいようだが説明しよう!
「招き猫乱舞」とは如月プレイヤーの鳥居さんが作った特殊技で、若旦那の秘蔵の招き猫を敵に投げつけるという、実にそのまんまな技である(ちなみに姉妹品で、招き猫で敵をぶん殴る「招き猫アタック」もある)。
威力は低いのだが、攻撃するたび、「大事な招き猫に傷をつけてしまった怒り」によって少しずつパワーアップしていくのだ。
ヤな技だ。
でも若旦那、「玄武変」まで使っておいて、それかよぉ?(笑)
如月:(じろり)いいんですよ。別に。「飛水八相」とか使っても。
京一:で、水龍が回復する。ダメじゃん(笑)。
はい。松井が悪うございました。
竜深:いやー、しかしアレだね。玄武変して緑色のオーラに包まれたと思ったら。
京一:いきなり招き猫を磨きだすんだねえ(笑)。
如月:(ひたすら笑う一同の中、いきなり)ああキャシー、狭い所に閉じ込めておいてごめんよ。
一同:はぁ?
竜深:キャシーって?
京一:文脈からいって招き猫の名前のような気がする(笑)。
晴華:もしもーし。正気に返ってくださいよ如月さーん。
GM:潮生ちゃんがその光景を見て、「あんた……何?」とか言ってますけど……。
如月:(冷たい笑い)……ふっ。後で忘れさせてあげるさ。
一同:(思わず笑いやむ)
やっぱり若旦那、いぢめられすぎてキレてきてる気が……。
つーかアンタ……何する気だ……?
……さてさて。
あまりこれという決め手のない京一(GM「早く方陣技使えよ」、京一「うーん……とりあえずまだ」)は「剣掌・発剄」で攻撃するもダメージはそこそこ。
村雨は京一に「花見酒」(加護ボーナス分攻撃力を上昇させる)を使い、何とクリット。京一の攻撃力は8上昇し、3D6+17と相成った。
加護ひとすじの男、恐るべし。
そして竜深さんだが。
竜深:(いきなり)きゃはっ。
GM:何? 外れたんならそう言ってよ。
晴華:いえ、7が2つ並んでいるのですけど(笑)。
GM:何ぃ? またかよ?
竜深:えーと、ちなみにかめさんに当たりなのですけど……。
一同:おい。
如月:(淡々と)避けられない。ダメージください。
GM:念のため言っておくが。回すなよ。
竜深:(ころころ)…………。
京一:おい。
竜深:(ころころ)…………。
如月:…………。
晴華:た、竜深さん。
GM:……最終的には?
竜深:に、にじゅうはち、です。
一同:(大爆笑)
だから回すなというのに!(笑)
「玄武変」でHPが上昇してなかったら危なかったゼ若旦那。しかもダメージが入ったので集中が途切れてしまったのだった(←つまり1ターン無駄)。
若旦那の不幸はどこまで続く……。
如月:(遠い目)ああ、キャシーを落としてしまった。
竜深:ご、ごめんなさいです。
如月:ああ、キャシーに曇りが。
竜深:きょーちゃあん、かめさんが元に戻らないですぅ。
京一:俺に助けを求めるな(笑)。
GM:そんなところで次いっていいかな?(笑)
晴華:あ、私は回復技を用意しまして行動遅らせです。
GM:なるほど。では期待通り全員に電撃を放ってあげよう。回避は魔法回避なんだけど、特例として沙織ちゃんのは壬生がまとめて避けてくれ。ただし失敗したら双方にダメージだ。
「呪詛返し」を使って避けた晴華ちゃんと騎士の使命を帯びた(笑)壬生以外、全員失敗。
しかしダメージは低く、20点。
待機していた晴華ちゃんが一番ダメージをくらっていた(いや、さっきの竜深ちゃんの一撃がね)如月さんを癒すも、
晴華:おや? 4個振って9とはどういうことでしょう。
一同:(笑)
どこまで不幸なんだ若旦那。
でも追加威力があったので19点回復。
そして壬生紅葉は走る。あと1ターン。
若旦那は淋しく集中やり直し(←うわー……)。
村雨はツキが落ちたか「牡丹」に失敗。GM胸をなでおろす。
そして京一。
彼は、やることがないんです、と竜深ちゃんとラブラブ方陣技に走ることにしたのだった。
GM:何個振るの?
竜深:えーと……2人で13個(笑)。
一同:うわー。
GM:嫌だねこの人たちは。愛しあっちゃって。
晴華:で、また1ばっかりだったらダメダメですよね。
GM:ああ、いたね。5個振って8とか言った人が。
京一:(←その人)まさかいくらなんでも今回はそんなことは(笑)。
GM:まあいいから、サイコロ振るかセリフ言うか、どっちかにしてくれ。
竜深&京一:(ごろごろごろごろ)……51。
如月:まあ、そこそこじゃん?
GM:でもさっきの村雨に負けている、と(笑)。
京一:あれは属性で2倍ダメになったからでしょ。
GM:まあね。どうでもいいが、お馴染みのアレをやってくれ。
竜深:やっぱ叫ばなきゃダメなんだよね?
GM:「大声で叫ばない限りGMはダメージを無効にできる」とルールブックに書いてあるだろう……っておい。そこ。何してんだ。
竜深&京一:いやメモ持ってきたんで、どれにしようかと。
GM:ってこんなもんに何パターンもセリフを用意してんじゃねーや!
一同:(笑)
京一:いやあ、ダメージ如何によってはセリフを変えようと思っていたので。
GM:(頭を抱えている)いいから、早くやってくれよ。
京一:いきまーす。「行くぜ、竜深!」
竜深:「うん♪ 私の力、きょーちゃんにあげますぅ」
GM:……今、何か別の意味に聞こえたのは私だけだろうか。
竜深:いやん、マスターやらしー。
京一:…………。
如月:おい、まだ終わってないだろそこ(笑)。
そしてなしくずしに「破邪顕正! 剣聖黄龍陣!」と叫ぶ2人であったとさ。
そうか。今考えてみると、これって「黄龍菩薩陣」の焼き直しだったのね(笑)。
しかし51点ではまだ生きているなあ。
晴華:また敵の行動を待ちます。
GM:そう? じゃあ、あおーんと吠えてみた。全員魔法回避。
一同:またぁ?!
GM:失敗したら「至福」ね。
村雨:至福ぅ? しまった、失敗してしまったんだが。
如月:ああキャシー、僕はキミさえいれば幸せなんだ。
GM:アンタも失敗かい。
壬生:……あの、こっちも失敗なんですけど。
一同:(笑)
竜深:そ、それは沙織ちゃんを抱っこして、ぽーっと見ながら?
壬生:ああ母さん、僕は今満たされているのです、とか言っちゃったりして。
一同:「言っちゃったりして」じゃねえっ!!(爆笑)
如月:壬生! それはやめろ壬生! 危なすぎる!
壬生:ですねえ。仕方がないので命運打消しします(笑)。
さて、晴華ちゃんが京一を回復し、京一全快。
村雨と如月はターン頭の精神力チェックをクリアしたはいいものの、何と若旦那、まだ招き猫を磨きつづける(おいおい……)。
京一、竜深は技を使って普通に攻撃するも、GMの出目が走り、回避される。
GM:ところで松井的にお願いがあるのだが。
竜深:はい?
GM:今のうちに村雨と晴華ちゃんの方陣技、見たいなあ(笑)。
村雨:ええ〜?
晴華:何か文句があるですか村雨。
竜深:でもセリフってどうするんですか?
晴華:これって「陰陽霊符陣」でいいんですよね?
GM:ああ、でもセリフは少し変えてよね。何なら御門が天からナレーションを……。
村雨&晴華:却下。
GM:ええ? 仲間にいれてよいれてよう(←子供か)。
村雨&晴華:(心底嫌そうに)ええ〜?
で、結局どうなったかというと……。
村雨:「ヤレヤレ、めんどくせーな……っておい、御門?」
GM/御門:「ふっふっふ。すみませんが村雨、私は今ここにいないのです。不肖の代理として晴華をよこしますので、よろしく」
晴華:「仕方ないですね。すっごく迷惑だけど、この際ですから働いてあげましょう」
GM/御門:「ふふふ。まあせいぜい働いてください」
晴華:「……丑の刻参り決定ですね、晴明」
村雨:「……おーい。向こうの方で会話が進んでるんだけどよぉ……」
晴華:「さあ、さっさとやりますよ村雨」
GM/御門:「私も叫ぶだけは叫んであげましょう」
京一&如月:せーのっ、
村雨&晴華&GM/御門:「陰陽霊符陣!!」
こうなりました。
ちなみにアドリブでやっているあたり、何なんだろうワシら。
京一:なんだかなあ(笑)。
如月:ねえ。
晴華:とりあえず41点です。
GM:(計算して)おや? これで死んだな。
竜深:もう終わりですか?
GM:まさか。悪運使います。今回は寒くないし。
京一:なるほど(笑)。
竜深:神の声が「それチャイ」と。
GM:いや? 違うでしょ? やっぱ含み笑いとともに。
晴華:……まさか……。
GM:「これで終わってしまったら面白くありませんね。もう少しがんばってください。ふふふ」
一同爆笑&絶叫&怒号。
竜深:み、御門サマ〜!
京一:おまえがやったんか〜!
竜深:ナニモンだ御門〜!
晴華:……やっぱり京都に帰ったら呪詛る(←「シメる」と読んでください)しかないですね晴明は。
如月:僕も秘密の日記につけておいてあげるよ御門さん。
竜深:こんなん?
「今日磯城島に行った。
天の御門の声が聞こえた。
……殺っとく?」
GM:ええい、ポスペじゃねえんだ!(笑)
嗚呼、どんどんワケがわからなくなっていく……(何を今さら)。
そして龍は「ディア♪」とか言って全員のヒンシュクを買う(でも20しか回復してないんだけどね)。
さてさて、そんなことをしてるうちに壬生は岩場を走破。
次ターン頭から見せ場よ。ファイト♪
そして招き猫を磨き終えた=集中を終えた若旦那は……。
如月:ではいきます。頼むよ、僕のキャシー!と言うと招き猫が乱舞しながら飛んで行くぞ!
京一:おいおい。
竜深:かめさん、のりのり?
如月:(構わずころころ)……クリット!
一同:(爆笑)
如月:17だから、ダメージは34です。
GM:(計算して)意外と低いな。それ、物理防護点は引いていいんだよね?
如月:いや、この技はここからが肝心なんです。キャシーがぱりんと割れて。
GM:はい?
如月:……お祖父様、申し訳ありません。僕はまだ「無」の境地に達することはできないようです。(声が裏返る)貴様ァ、よくも、僕のキャシーをォッ!!
一同:どんな技だッ!(爆笑)
如月:というわけで、次の攻撃から威力が10アップします。
一同:(さらに大爆笑)
GM:な、なんなんだかなあ……。
京一:そこに「剣掌・発剄」でふつーに攻撃。
竜深:きょーちゃん、ちょっと待ってください。
京一:はい?
竜深:ちょっと行動遅らせて、私の愛のくっきーを食べてください。
京一:うっ。……それはもしや……。
竜深:「竜深のくっきー」使います!
もういいかげん嫌になってきたが説明しよう!
「竜深のくっきー」とはピンク色のハートのオーラとともに、HP&MPが2D回復し、1ターンの間だけ全ての行動の判定%、威力に2D6のボーナスという夢のような技である!
確かファンブルした時にはとんでもないダメージが対象に与えられたと思うけど……。
竜深:と、いうわけで判定値と威力に15点のボーナスですぅ。
京一:えーと、そうすると3D6+37、「剣掌・発剄」で合計+45……。
一同:鬼だ!
GM:(戦々恐々)それ、ファンブルするなよ。当たったら死ねるぞ。
京一:……ファンブル。
一同:あのなあァッ!!(爆笑)
京一:さすがにそれは振りなおす! 今度は当たった!
GM:(ころころ)ダメージちょうだい。
京一:(計算して)低い。低いが53点!
GM:うっ。さっきの攻撃がキツかったからなあ。それでまたHPが0だ。
竜深:きょーちゃんトドメ?
GM:んにゃ。すると「ふっ……ボスが蓬莱寺に止めを刺される? 美しくありませんね」(笑)
一同:(大爆笑)
京一:御門〜! 御門、帰ったら、ぜってーシメる! つーかぶっ殺ス!!
晴華:その時は呼んでください。私京都から駆けつけます。
そう言えば「今回後日談は御門をシメに行くんですか?」と訊かれた。
いやマジで。
……そのうち時間があったら書くかな。
でも御門サマは若旦那と違って、大人しくシメられるとは思えないけど。
さて、村雨の攻撃を龍が珍しく避け、晴華ちゃんは竜深ちゃんを回復。で、次ターン頭の前に、壬生ちである。
GM:では壬生ちね。君は何とかミギワのところまで辿りついた。周りでは半魚人が心配して(と踊る)
一同:……心配?
晴華:ひょっとして、ハピルマの影響がまだ続いているのでわ。
GM:そうかもしれない(笑)。で、ミギワくんが苦しげに、沙織ちゃんを指して何か言おうとしてる。
壬生:…………。
GM/沙織:「どうしたの、ミギワ? 何が言いたいの? 壬生さん、どうしましょう?」
壬生:……読唇術とか使えないだろうか。
GM:唇の動かし方が人間と違うので、却下。
一同:(笑)
GM:ミギワさんは沙織さんを指して、それから龍を指して、ぱくぱく。
晴華:壬生さん、通訳得意でしょ?
壬生:え?
晴華:だって竜深さんの言葉、いっつも通訳してるじゃないですか(笑)。
如月:翻訳ソフト壬生ヴァージョン3.0。
京一:壬生ってバージョンあったんか(笑)。
GM:「不正な処理を行ったため、あなたを終了させます」とか。
一同:(爆笑)
晴華:「あなたを」終了させるんですか(笑)。
壬生:はあ。それってつまり、殺レと。
GM:今は殺っちゃ駄目よ。
壬生:では他にどうしろと。
GM:どうしろとって……何か言えよ、だから!(笑)
壬生:どうやら、彼はあなたに歌ってほしいようだ。
GM/沙織:「歌? 私が?」
壬生:僕にもよくわからないんだが、あなたの歌声でアレが静められるんじゃないだろうか。とミギワを見ます。
GM:こくこく。で、沙織ちゃんが、「歌ってどんな?」と訊いてきますが。
壬生:……うーん、多分、君がミギワさんに初めて会った時に歌っていた歌でいいのでは?
GM:じゃあ、「わかりました」と言って歌を……ってどんなんかなあ。
竜深:真神学園〜我が母校〜♪
GM:それだけはやめてくれ頼むから(笑)。
如月:アレは? らーららら〜らららららら〜♪
GM:ああ、そうね。そんなカンジね。
……『Merodies Of Life』である。
いや、プレイした時点でちょうど松井がクリアしたところだったのだよ、FF\。
今だと「いえゆい〜♪ のぼめの〜♪」というカンジなんだろうか(←違うだろ)。
GM:と、いうわけで美しい声が響きわたるのだよ。
竜深:で? それに合わせて半魚人踊ってるですか?
GM:踊ってない。みんな歌に聴き惚れているのだ。ところで龍が元に戻るまで、あと1ターンかかるという設定だったんだけど……。
一同:(疲れたため息)
GM:……マスター裁量によって、壬生を皆さんのところに帰してあげよう。紫龍でも螺旋でも好きなのをやってトドメさしてくれ。
一同:おおー!(拍手)
壬生:しかし、僕はどうやって戻ってくるんだろう。
竜深:そりゃあもちろん、波に乗ってです。
一同:(爆笑)
竜深:波乗りピカ○ュウならぬ波乗りぶっちー。かっわいー。
GM:いや……かわいいか、それ?
晴華:(ため息)確か前回は、2階から降臨してくる美里と方陣技やったのですよね。
如月:じゃあ今回は、壬生が波にざっばーん!と乗りながら、「如月さん、村雨さん、お二人の力、お借りしますよ」と……。
竜深:あははははは!
GM:どうでもいいけど、早くやってくれ……。
壬生:では行きます。「如月さん。村雨さん。お二人の力……お借りしますよ」
如月:「ああ。用意はいいか? 村雨」
村雨:「へッ。……いつでも来な」
如月:「では……参る!! 北の将、黒帝水龍印!!」
村雨:「南の将、赤帝火龍符!!」
壬生:「今ひとたび、相克の理を違え、我が忠義のもと、相応となさん!!」
一同:せーのっ、
如月&壬生&村雨:「紫龍黎光方陣!!」
というわけで今回のトドメは「紫龍黎光方陣」でした。
……これは「れいこう」のところに力を込めるのがポイント。
GM:では御門の声とゆーか悪運もつきたので、これで終わり。ドドメ色だった龍が、だんだん美しい海の色に戻っていきます。
如月:とりあえず一件落着、なのか?
GM:さあて、龍に関してはそうかもね(笑)。
しかし、まだ話は終わりじゃなかったり。
でも次回は最終回です。
と、いうわけで、続き。