潜 入 篇  The more haste, the less speed.


 さてさて。
 紆余曲折を経まして、悪の巣窟(笑)百合が原高校旧学生寮に潜入した7人でございますが。

雨紋:ダンナ、白は目立つから黒い空手着とかどうだ?
紫暮:やっぱり死に装束ですからね。白じゃないと。
龍麻:死に装束だったの?
京一:ってゆーか、紫暮死ぬの?(笑)
マリィ:何か夜の学校ってワクワクするー♪
美里:うふふ、そうねマリィ。
壬生:(以下、好き勝手なことを話している一行に)おーい、もうあんまりしゃべらないようにね(笑)。忍びこむんだからね。

 消えた少女・朝倉ゆりほを捜しにやってきた龍麻&京一。龍麻を追いかけてきた美里とついてきたマリィ。百合が原空手部の廃部を取り消すため、殴りこみをかけた紫暮。如月家に代々伝わる植木鉢(笑)を捜す雨紋。そして拳武館のお仕事で、行方不明の不良少年・相原一実を捜す壬生。
 諸悪の根源は、怪しい美少年・榊春洋か。それとも如月翡翠かGMか。
 7人の前途には何が待ちうけているのだろうか……と、いうあたりで、前置きも大概にしまして、続きです。

★とゆーわけで押し入ろう

GM:では、こないだ言ったように、入るならば通用口からだね。
壬生:朝倉さんがうまく榊を足止めしてくれてることを祈ろう。
GM:先頭に立ったのは壬生? じゃあちょっと敏捷性でチェック。
壬生:(ころころ)うわー、目が悪いなあ。
GM:じゃ、壁際に這う薔薇の枝を少し踏みつけた。ぱきっと折れた枝から、何か赤いものがしたたり落ちる。でもって、そのあたりの枝がざわざわと……。
一同:(どよどよ)
壬生:慌てて離れます。みんなを呼んで、これこれ、と指差す。
GM:うん、そうすると、薔薇の蔓がしゅるしゅると足首に。
壬生:格闘回避でいいの? (ころころ)避けた。
GM:なら、しゅるんと元に戻って、しーん。
壬生:(足元を指差すポーズ)これこれ(笑)。
紫暮:何? 俺は何も見えなかったぞ。近寄って見てみよう。
GM:別に何も起こらないけど。
紫暮:怪訝そうな顔で壬生を見ます。
龍麻:……ドリフのパターンかな、これは(笑)。
GM:志村○んだけがひどい目にあって、いか○や長介とかが振りかえると何もないとゆー。
紫暮:(壬生を指して)志○? (自分を指して)い○りや?
一同:(笑)
壬生:とりあえず何も起こらないみたいなので、寮母さんの部屋に。
GM:じゃあ……暖炉の火は消えてる。電気も消えてる。机の上にランプがあって、それだけがぼんやり光ってるね。……あれ? ところで今気づいたんだけど、誰も懐中電灯とか持ってきてないよね?
龍麻:あ(笑)。
壬生:いや、でも屋内に来るのにわざわざ懐中電灯は持って来ないでしょ?
GM:え? 壬生くん、見えるの?
壬生:(きっぱり)そんなのあたりまえじゃないか。
GM:がーん(笑)。わかったよ、壬生ちは仕事がら、夜目がきくということにしてあげよう。彼シャドウランナーだから(笑)。
マリィ:それ違う……。
GM:似たようなもんよ。だけど他の人たちは?
京一:明かりないよなあ。
マリィ:ほら、メフィストの目が闇夜できらーん、と。
龍麻:それは猫本人(?)が見えてるだけだし。
美里:でもランプはあるのよね?
GM:まあそうだが。それじゃ部屋の中に入ったと。昼間壬生が見たのと同じだけど。派手な部屋だなあ、と(笑)。
京一:植木鉢は?
GM:植木鉢は1つある。きれいな模様がついてて、植わっているのは白い薔薇。
雨紋:え? 白い薔薇?
GM:(にやにや)そう白い薔薇。
龍麻:模様って紋様みたいな?
GM:紋様みたいな……かなあ。それがわかる人は……やったあ、誰もいないじゃん。
一同:(笑)
GM:如月さんか御門サマかミサちゃんか、あとは劉ちゃんあたりいたらね。
雨紋:俺たちじゃわかんないからなあ。全部持ってくってわけにはいかないだろうし。
壬生:とりあえず条件に当てはまる奴から調べてみたら?
雨紋:条件は、白い薔薇が植わってて、周りに紋様が描いてある、かあ。
GM:……そうやっているとですねえ、あなたの手に薔薇の枝がしゅるしゅるっと伸びてからみつきます。敏捷性チェックをどうぞ。
雨紋:(ころころ)成功。
GM:じゃ、しゅるしゅるっと元に戻っていきました。
雨紋:何だこりゃ。全部動くのか、ここの薔薇は。
美里:(一同がわいわい言ってるうちに)それはそうと、ランプがあるなら持っていきたいわね。
龍麻:これってどれくらい明るいの?
GM:何とか足元と、そのちょっと前が照らせるくらいかなあ。
壬生:ところでさあ、もっと簡単な方法としてね、電気つけちゃうってのは駄目なの?
雨紋:え、でもそれじゃ潜入したことがバレちゃうじゃないすか。
壬生:ここってそもそも灯りつけて見つかるような位置にあるの? それに薔薇が覆ってるみたいだし……。
龍麻:蛍光灯とかだったら洩れるだろう。
GM:さーあ、どうでしょう。
一同:(がやがやと話し合う)
壬生:うーん、じゃあ外見てみようか?
GM:(がさがさと紙を広げて)壬生は前に来たことあったよね? この部屋を出ると、前にこう廊下があるわけさ。で、少し行くと薔薇のからまった瓦礫で分断されてる。手前には、引き戸が1つと、2階へあがる階段ね。
壬生:蔓っていったいどこから来てるの? その瓦礫の向こうから?
GM:蔓はねー……窓の外から(笑)。
壬生:うーん……とにかくこのまま行ってみるかなあ。
GM:灯りつけないのね。よしよし。
雨紋:……よしよしとか言ってますけどー?(笑)
壬生:いや、僕はない方がいいと思うけどね。でも君たちがどうするかなー、という(笑)。
一同:んー……?
GM:(にやにや)
龍麻:とりあえずスイッチの位置だけ把握しとこうか?
GM:スイッチね。まあ変な場所にはないよ。だいたい勘でこのあたりかなってわかります。廊下のスイッチは外。この部屋のスイッチは入り口のとこよ。
雨紋:で、話戻すと、目的の鉢はそこにあるんだよね。
壬生:あからさまに怪しいし。
雨紋:にょきにょき動くしな(笑)。でもこれどうやってもって帰るんだ?(一同笑)
京一:からみつかれながら持って帰る(笑)。
マリィ:にょきにょきにょき〜♪(←楽しそう)
雨紋:それはちょっとなあ……。
美里:……あのね。雨紋君が持って帰らなきゃならないのは鉢でしょ?
雨紋:おお。そうだ(笑)。
龍麻:あれ、じゃ薔薇はいいってことじゃん。攻撃しちゃえば?
雨紋:じゃ、槍でつついてみまーす。では……アタック(ころころ)。当たり。
GM:(ころころ)うーん、避けられるわけがないなあ。
雨紋:(ころころ)16です。
GM:んーと、薔薇はざっと散りましたね。
一同:おおう。
龍麻:それを見て、他の薔薇が動き出したりしないの?
GM:んー……(またもにやにや)さて、今のところそういう気配はないけど。
美里:薔薇はともかく、行方不明者が気になるわ。急ぎましょうよ。
一同:…………。

 
しばしの間。何なんだよこの間は!(笑)
 それはともかくとして、美里のプレイヤーさんは話を進めるのにとても協力的なプレイヤーで助かりました。
 なしくずしにお礼言っておこーっと(笑)。


龍麻:と、とりあえず植木鉢は確保だな、と。
雨紋:もう触っても大丈夫だし。ひっくり返して、土落として(←屋内だってば)、軽量化成功! よし、終わった。
一同:……何がだ!(笑)
雨紋:え? だって俺、目的は植木鉢だし(笑)。
龍麻:駄目。ちゃんとついてきなさい。
雨紋:こんなの持ったままで戦えないっすよ俺。
京一:俺らみんな手使うからねえ。
壬生:手を使わなかろうと邪魔は邪魔です!
一同:(笑)

GM:嫌だなー。植木鉢抱えて敵蹴っとばす壬生ち。
壬生:嫌すぎだよ(笑)。素直に戦わない人に持たせればいいでしょ。
マリィ:それって、アオイおねえちゃん?
一同:…………(美里を見る)。
美里:うふふ……今、何か言ったかしらマリィ?
雨紋:し、しまった。怒らせちまった(笑)。
マリィ:アオイおねえちゃん怒ってる……怖いよぉ……。
龍麻:あーよしよし(なでなで)。
美里:……うふふ、怖くなんかないわよマリィ。
GM:……こえ。
京一:こえ。
壬生:目笑ってないし……。
マリィ:ううう……。
龍麻:まあそういうわけで、鉢係りは頼んだぞ美里。
GM:……美里? 美里って呼んでるの?
龍麻:うん美里。葵じゃないよ。
一同:(爆笑)
美里:龍麻(←要強調点)がそう言うなら。うふふっ。
龍麻:ああ、もう「くん」がとれてるのね(笑)。
美里:だって龍麻に4ポイントも宿星割り振ってるよ?
龍麻:あ、ホントだ。俺もね、美里は菩薩眼だから2ポイントは割り振ってるよ。
GM:……で? 京一には3ポイントか?(一同笑)
龍麻:えー、だって京一は相棒だから2ポイントでしょ、それに死亡イベント(←第18話のあれ)があるもん(笑)。
美里:(京一を見ながら)うふふ。うふふっ。
京一:……とりあえず先に進もうか?
壬生:そですね。じゃ、手前の扉から。
GM:そこの部屋はですね、家具なんか撤去されてるけど、元は談話室じゃないかという広い部屋です。中に入るとなんか臭いです。
マリィ:臭い?
GM:薔薇の香りに腐った食べ物の臭いがまじってる感じ。あと……そうねえ、何かすえたような……。
壬生:……それってすごく知ってる臭いとか言わない?
GM:え? ……ああ、血じゃないよ。
壬生:あれ、違うの。
GM:違います。……って、知ってる臭いとか言うなよ壬生っち!(一同笑)
龍麻:それを言ったら俺たちもだぞ(笑)。
GM:だいたい壬生っちは打撲だからあんま血は出ないだろうよ。
龍麻:それを言うとそこらへん(←京一と雨紋)の方がよく知ってたりして。
雨紋:知らん知らん(笑)。
壬生:その臭いの元を探してみると……。
マリィ:こわーい……何かひからびた人とかいそう……。
GM:臭いの元ですか? 何となく、壁1枚隔てた向こう側という気がする。で、ランプで照らしてみると、部屋の隅に植木鉢が2つ。真っ赤な薔薇と淡いピンクの薔薇が植わってます。
京一:おやあ?(笑)
壬生:とりあえず雨紋を連れてこよう。ここにも怪しいのがあるよと。
雨紋:植木鉢はどんなの?
GM:ピンクの薔薇はごく普通の植木鉢。赤い薔薇には何か文字が彫ってある。
雨紋:これも怪しいなあ。
美里:……あたしもう持てなぁい。
一同:(爆笑)
壬生:重ねればいいでしょう、重ねれば。
龍麻:でも割と重いよね植木鉢って。
GM:でも持たせる(笑)。
龍麻:うん(笑)。
紫暮:2つくらいなら持てるよ。
壬生:じゃ、これもぶっさとやっちゃって。
雨紋:はいはい。
マリィ:すでに決め付けちゃってるよね……。
龍麻:まあちょっと切ってみて、変なのになるようならぶっさといこう。
雨紋:じゃ、撫でてみよう。(ころころ)10と10?
壬生:それねえ、00なの。クリティカルなの。
GM:ははは。とりあえず、ダメージだしてくれる?
雨紋:えーと、(ころころのころ)25。
マリィ:……が、倍で、50?(笑)
龍麻:そりゃ倒してるわな。
雨紋:撫でただけなのにー!
壬生:つーか、俺なら死んでるな。
京一:死なないの紫暮さんだけよ(笑)。
GM:その時は素直に命運打消しっていうんだね(笑)。そうすると、槍が切ったとこから赤い液体が流れ出てくる。そうだな。壬生は知力か直感。
壬生:(ころころ)うわあ、1足りない。
GM:ふむふむ。それはともかく、その液体が流れると同時に、薔薇の色がだんだんピンクに近くなってゆく。
京一:色が抜けてるの?
GM:そう。で、それと同時に、雨紋に切られたとこが少しずつふさがってゆくね。
雨紋:ええっ、じゃあもう1回……。
GM:いや、その前にこっちに攻撃させて。えい(ころころ)。
マリィ:……薔薇の反撃?(笑)
龍麻:す、すげー……変な戦い(笑)。
雨紋:(ころころ)こっちは避けてます。

★ばーさす、薔薇の鉢植え。

GM:じゃ、ここから戦闘ターンに入りましょうか。あ、ちなみに隣のピンクの薔薇もうねうね動き出したから。
一同:おおっ?!
GM:(にまにま)じゃあ1ターン目〜。壬生ちから。
壬生:薔薇を蹴ったら怪我するなんてことは……。
GM:ないよ、別に。
壬生:ならいいや。普通に蹴ります。(ころころ)あれ、外れ。何か今日、異常に出目が大きいんですけど〜。
京一:へーい、じゃ次行きます(ころころ)。
美里:(かわいい声で)京一くん、がんばって!
京一:(美里が言い終わらないうちに)あ。外れ。
一同:(爆笑)
壬生:……ってゆーか、駄目じゃん(笑)。
GM:(笑いながら)じゃあマリィと雨紋、同時。
雨紋:(マリィに)先どうぞ。
マリィ:じゃあ1体に、燃〜えろよ燃えろ〜よ〜♪ということで、「アーカーシャ」。(ころころ)発動成功〜。
GM:じゃ魔法回避を(ころころ)駄目だあ。ダメージおくれ。
マリィ:3D6プラス5だから、(ころころ)低い〜。15。
GM:ってことは、2倍して30か。結構きたな。
雨紋:え、何で2倍?
マリィ:……あー、ひょっとして火相性って2倍?
GM:うん。植物だもん。雨紋いってみよう。

 
次の雨紋の攻撃は当たって、ダメージきて、次。

GM:次、ひー。ひーだってば。おい、こら! ひー!
龍麻:……あ、すみませーん(笑)。

 
肝心の戦闘そっちのけ、戦闘時の掛け声で盛り上がっていたところの龍麻・京一・壬生(のプレイヤー)。
 おまいらなあ(笑)。
 しかしこの人たち、『完全攻略マニュアル』(コーエーさんのアレ)まで持参しているあたり、よーやるもんである。これが何につかわれたかとゆーと……それは後のお楽しみ。


美里:龍麻、がんばって!
壬生:……とか言いつつ菩薩眼ビーム(笑)。
雨紋:龍麻サンがファンブルするごとに菩薩眼ビーム(笑)。
龍麻:何。……俺に?(一同爆笑)
壬生:つまりお仕置き(笑)。
美里:うふふ、がんばってね龍麻(←超強調してお読みください)。
龍麻:それだったら敵にやれーっ!(笑)
壬生:一発で死ねるよ(笑)。
GM:ま、最低で44点だからね。紫暮さん以外全員死亡かな?
龍麻:(気をとりなおして)普通に攻撃。あたり。
GM:(ころころ)ダメージおくれ。
龍麻:(ころころのころころ)12……15の……6の……おおっ、まだ回るぞ。32。
GM:おーおー。すげー。……やっぱり菩薩眼ビームは嫌だったかーっ(一同笑)。
紫暮:では「上段足刀」いきます。あたりー。
GM:避けた。ちゃんと技使用ぶんのMPは減らしておいてね。
美里:で? 私することないかしら(←回復専門)。とりあえず、「みんながんばってねー」と応援します。
GM:(ぼそりと)……みんなの士気が下がった。
一同:うんうん(笑)
美里:何ということをーっ!(笑)

 
だってそれ、「失敗したら菩薩眼ビームでお仕置きよ!」と同義語でしょ?(笑)
 さて、薔薇の攻撃は2体とも当たらす、次ターン。

壬生:じゃあ今度こそ当てよう。
龍麻:「僕に喧嘩を売るとはいい度胸だね」(笑)
壬生:うん……それ言っといてはずすと間抜けでね(笑)。よかった、当たり。
GM:(ころころ)ふっ、06! 避けたぜ。
一同:おおー。
紫暮:素早い薔薇だなー。
壬生:……僕の蹴りを避けるとはいい度胸だね(笑)。
GM:こえーよ、それ(笑)。

 
続いて京一の攻撃は当たったものの、ダメージが小さく、はらっと花びらが散っただけ。
 マリィは「アグニ・サラマンデル」で2体を同時攻撃。1体に避けられたものの、魔法回避にファンブルを出した薔薇その1(最初赤かった方)を撃沈。いちいちMPを消費しなければならないとは言え、魔法攻撃強し。


GM:はーい、じゃあ次……寒いよー。雨紋!
一同:(笑)
京一:「寒いよ雨紋」って何ですか?(笑)
壬生:ひょっとして雨紋が寒いのかー?(笑)
龍麻:雨紋何やったんだー?
雨紋:俺様何もしてないっすよー。(ころころ)当たりー。

 
さて、このGMの「寒いよ」発言ですが。
 12月、屋外。吹きさらし。そろそろ日は傾きかけ。この辺から、冗談どころではなく寒くなってきたのです!
 今テープを聞き返してみると、皆一つ発言するごとに「寒いー!」とわめいております。キリがないので、全て再現するのは省きますが。
 ……マジで寒かったんだよう。
 皆様、くれぐれも屋外でのTRPGは控えられますよう。衷心からご忠告させていただきます。
 それはともかく、コンスタントなダメージを維持し続ける雨紋、見事に薔薇を撃沈、戦闘終了。

紫暮:俺様の空振りのおかげだな。
壬生:あ、僕も空振ったよ。

 
……何でやねん。

★しぐれーズ、大活躍(笑)

GM:さて、そろそろかな? じじじ……と音をたてて、ランプの灯りが消えかけております。
京一:しまった、そりゃそうだ。油がないんだな。
雨紋:どーすんだよ、これ消えたら真っ暗闇だぜ。
龍麻:電気つけちゃおうか?
雨紋:ついでに暖房もつけたいところだぜ(笑)。うえー、さむぅ。
京一:(のプレイヤー)風よけあれば違うんですけどね。
美里:(のプレイヤー)海風ですもん。冷たい上に湿ってるから。
紫暮:有無を言わさず電気つけましょう。暗いの怖いよー。
一同:(笑)
マリィ:ああ、また紫暮さんが壊れてゆく……。
紫暮:暗闇の恐怖に耐えかねて電気をつけにいきます。
GM:では、ぱちぱちと瞬いて、蛍光灯がつきます。もちろんつくとことつかないとこがありますが。まあだいたい明るくなったと。
紫暮:自慢気な顔してます。どうだ、明るくなっただろう(笑)。
壬生:……何かが違うなー(笑)。
京一:紫暮ってこんなんだっけなー(←まさか)。
GM:……では、どうします?
紫暮:灯りをつけました。周りを見廻します。
GM:だから談話室の中じゃと言うに。
壬生:あの壁の向こうかなあ、怪しいのは。
美里:まだ行ってないとこもあったでしょう?
龍麻:それはそうと、植木鉢はどうすんの?
雨紋:はい、植木鉢係!(一同爆笑)
美里:…………。
壬生:またざっざっと土捨てて、がしゃっと重ねて?(笑)
雨紋:俺は戦闘したんだぜ? 植木鉢くらい持っていってくれよ美里サン!(笑)
美里:…………(黙って植木鉢を受け取るポーズ)。
京一:うわ、怖え……(笑)。
GM:そ、それはそうと、どっちへ行く? 2階行ってみる?
壬生:廊下をふさいでる瓦礫って、乗り越えられそうかな。
GM:乗り越えようと思えばできるんじゃないの(だけど怪しい薔薇がからみついてるのよ。いいのかなあ)。
壬生:じゃ、ちょっと1人で行ってみよう。瓦礫に登って……。
GM:あ、そう。直感チェックどうぞ。
壬生:直感?!(←加護の次に直感が低い) よりによって……あ。ファンブルだ。
一同:(笑)
GM:(にやにや)ふーん、じゃあ気がつかなかったね。結構太目の蔓が腕にからみついたな。
壬生:げ。回避は?
GM:直感チェックでファンブってなきゃさせてあげたけどね。さあ、強さの対抗チェックをしようか(←嬉しそう)。
壬生:強さかあ……(GMの取り出したダイスを見て)おおい、そっち多くないか?!(笑)
GM:多いよーん。ほれ、早よ振れ。
壬生:(ころころ)回らない〜(泣)。9。
GM:あ、その時点でこっちが勝ってるわ。んじゃ振りほどけなかったので、からみつきでダメージだなっ。(ころころ)あれ〜?(笑)。
龍麻:……7点?(笑)
壬生:1点だけ通った。
GM:あ、じゃ、ちくっと痛かったかな。それでほんのちょっと薔薇が赤くなったような気がするな。
壬生:ええ?
GM:献血にご協力ありがとうございま〜す♪
一同:(爆笑)
GM:ではここから戦闘ターンかな。
壬生:ではすごく冷静な声で、どうやらこいつみたいだね、と言ってあげよう(笑)。で、蹴り。僕の血を吸い取ってくれるとはいい度胸だね。
一同:(再度爆笑)
壬生:「風牙」いきます。(ころころ)当たり。
GM:避けられないからいいよ。ダメージください。
壬生:(ころころ)おや〜(泣き笑い)。
龍麻:……5(爆笑)。
壬生:17点しかいかないんでやんの。
GM:3D6+12でしょうが! そんなの、かん、だよ(←ダメージが通りません=防護点以下です、を示す擬音)。
雨紋:うわ、固え……。
GM:(平然と)じゃ次ー。京一。
京一:だってかん、なんでしょ? (ころころ)とりあえず当たって、18点だけど……。
GM:かんっ。
一同:(どよどよ)
マリィ:魔法いきます。燃〜えろよ燃えろ〜よ〜♪と「アーカーシャ」。
GM:魔法抵抗はできるんだよな……あ、だめだ。ダメージちょうだい。
マリィ:回らないなあ……14点。
GM:うーんと、こっちは倍して28点と……からみつかれてる壬生に余波で4分の1……3点だな(笑)。
マリィ:あ。あはは(ごまかし笑い)。
壬生:1点通った……。
GM:ちなみにこっちは、ぼぼっ、と火がつくけど、また赤い液体が滲み出てきて、直っていくような気がするな〜♪
美里:元を絶たなきゃ駄目よ!
壬生:元。元ねえ……。
紫暮:元。……如月か?
一同:(爆笑)
龍麻:そりゃ確かにアイツが元だが(笑)。
京一:絶つのか〜!(笑)
壬生:絶ってもこの状況の解決にはならないな〜、と。
雨紋:(GMに)槍届きますかね。
GM:そりゃ届くよ。でも……ねえ、攻撃するの?
雨紋:え? 今どういう状況なんですか?
GM:だから壬生が瓦礫に登ろうとして薔薇の蔓にからみつかれて。
壬生:そこでからみつかれたまま一所懸命に蹴り入れてるから(笑)。
美里:で、そこで木刀で殴りかかっていったり、火をつけたり(笑)。
GM:……おめーら、誰も一緒に引っ張って助けおろそうという気はねーのかい!(一同爆笑)
マリィ:いやあ……炎で燃しちゃえば助けられるかなー、と(笑)。
GM:うん、まあそうなんだけどね。木刀とか槍とかは、外れたら壬生に当たるよーな。
雨紋:えー、では、壬生サンの腕にからみついてる蔓のとこを、とりあえず突き刺してみよう。ぶっといんでしょ?
GM:まあ回避もしないしね。だけどファンブルしたら壬生に当てるっちゅーに。
一同:(笑)
紫暮:(ぼそっと)よし、ファンブルファンブル。

 
そこ、けしかけるなー!

雨紋:(ころころ)あ、ごめん。外れたわ。
GM:じゃ、壬生のそばにぐさっといったねえ。
壬生:……おーい。
雨紋:ははは、悪ぃ悪ぃ(笑)。
龍麻:で、次俺なんだけど……。
京一:ひーちゃん、かましとき(←そこもけしかけるな)。
龍麻:……でも、拳で薔薇の蔓殴ったところでどーなるってゆー気が。
マリィ:(冷静に)手に棘が刺さって痛い思いをするんですぅ。
GM:うん、だからね。壬生と2人で引っ張りなさい。そしたら強さの威力ダイス足していいから(苦笑)。
龍麻:綱引きみたいだなあ。
壬生:それか、いきなり方陣技ぶちかましてみるとか(←双龍螺旋脚)。
龍麻:ええー(笑)。
GM:どっちでもいいけど、方陣技は行動の遅い順に合わせてね。壬生はもう行動しちゃったから、このターンは駄目だよ。
龍麻:うーん? じゃあ紫暮まで行動遅らせて、一緒に引っ張ろうかな。
美里:龍麻、私もいるのよ(←黄龍菩薩陣)。
龍麻:行動遅らせまーす。
一同:(笑)

 
そんなに美里が嫌か、ひー(笑)。
 なお、方陣技がどんなもんかについては、かましてみてのお楽しみ。

GM:(にやにや)じゃあ次、薔薇の行動かな。
壬生:ああ、そうなると思ったんだ(笑)。
GM:からみつき続行かな、これは。それか他の蔓で殴ってみようかなー。べしべし。(ころころ)あ、外れだ。次は紫暮と美里……あとひーか。
龍麻:じゃあ引っ張る。紫暮も引っ張るでしょ?
紫暮:ドッペルゲンガーでいこう。
一同:おおー?(どよどよ)
GM:え、ここでもうドッペル使うの?
紫暮:ここだからこそドッペルでしょう。
GM:いや、でもね。こっちがダイス5つでしょ? そっちがひーの3つに紫暮の4つに壬生が2つで……。
壬生:9つ(笑)。
京一:ドッペルする必要あるの?
紫暮:いやだします。当たり前じゃないですか。
マリィ:何が当たり前なんですかー?(笑)
GM:まあいいや。それじゃ命運1点払ってください。
紫暮:では、うよ〜ん、と。押忍!と紫暮サラウンドです(笑)。
龍麻:あー、やかまし(笑)。
壬生:しかし紫暮さん、そーすると……。
GM:威力ダイスは4×2の、8D6だね(笑)。ま、一応やるだけやってみよかー。(ころころ)うわ、低ぅ。こっち19ね。
紫暮:ではこっちは……(と3人でざらざら13個のダイスを振りはじめる)。
マリィ:(見物しながら)ねえ、一体何のゲームやってるのー?(笑)
GM:シャドウ○ンとかエル○ェネシスとかハイ○ーT&Tとか……(←全てやたらめったらにダイスを振るゲーム)。おい、もうすでに19超えてないかー。
壬生:(←計算するのが面倒になったらしい)いくつかわかんないけど、超えてることは確かだよ(笑)。
GM:ああ、そうかい。そしたら3人だんごになって瓦礫から転がり落ちたな。
紫暮:(冷静に)うむ、少し力が入り過ぎたようだ。
美里:では、私の番ね。ダメージ受けてる人は……。
壬生:僕だけど、2点だけ。
美里:……壬生くん、大丈夫? 以上(一同笑)。
龍麻:ところで、これにちょっかいだしててもさー。
京一:うん。素直に2階行ってみようか。
美里:そうね。それでもし行方不明者が見つからなかったら、建物ごとこの薔薇燃やしちゃいましょ。
一同:待てえーっ!(爆笑)
マリィ:で、でもおねえちゃん、もしこの奥に行方不明者がいたらどうするの?
龍麻:(とりつくろうように)まあとりあえず上に行ってみて、向こう側に行く道がないようなら、火ででも何ででも強行突破じゃない?
壬生:強行突破することになったら、ガンとマリィが「アポカリプス・ケルプ」かませばいいだけでしょ(一同笑)。
京一:あのぉ、ガンって……(笑)。
雨紋:ガン様……(笑)。
美里:(←ガン=菩薩眼)どういうこと、壬生くん?
壬生:今のはプレイヤー発言だから(笑)。
GM:じゃあ階段上がってみますか。階段は今にも崩れそうな感じかな。だいたい3人くらいなら並んで歩けますが。順番は?
壬生:先頭には立ちますよ。
GM:偉い。
紫暮:(←まだドッペル中)じゃあその両脇を固めます。
一同:(爆笑)
紫暮:音声サラウンドでお送りしております。
雨紋:うわー、うっとーしー。
京一:ドッペってるドッペってる……(笑)。
マリィ:でも何だかあったかそうかも。
壬生:おーい、ってゆーか前が見えないでしょう前が!(一同再度爆笑)
龍麻:壁できちゃってるよ。
GM:壬生は細いからまだ救われるけど、それにしたって、見えないぞ。
雨紋:とにかく、マリィと美里サンを中に入れて、後は3人で後ろを固めるっす。
マリィ:何も見えないよぉ……(笑)。
GM:では2階です。同じように廊下があって、部屋が並んでたんでしょうが、結構崩れてますね。
壬生:廊下は歩けそうですか?
GM:歩けると言えば歩けるんじゃないでしょうか。いつ崩れ落ちるかは保証いたしませんが(笑)。鉄筋出てたりしてるし。扉は閉まってます。
龍麻:手前の扉開けてみます。
GM:狭い部屋。廊下ほど崩れてないね。ちなみに……中に植木鉢がふたつ。
一同:うっ。
壬生:またか……。
雨紋:これ、どれが本物なんすか?
美里:……すごいヤな顔します(一同笑)。
GM:えーとね、今度は黄色とオレンジの薔薇。
壬生:模様は?
GM:黄色い方にはあるよ。高そうな植木鉢だ。
京一:あちゃあ。
壬生:……やっちゃいますか。
紫暮:荷物持ちもいることだしな。
雨紋:どうせ襲いかかってくるんだしな。
GM:(いや、そうでもないんだが)なんだか荒んできたなあ(笑)。で、だれがちょっかい出すって?
龍麻:槍持ち。
雨紋:……へーへー。では、(ころころ)00。クリティカル(一同笑)。
GM:(笑いながら、雨紋がダメージを出す前に)じゃ薔薇はざっと散ったよ。終わり。
マリィ:あれ?
龍麻:ひょっとして、普通の薔薇じゃないの?
壬生:うーん。じゃあ薔薇引っこ抜いて! 土捨てて! がしゃっと重ねて! はい終わり。さようなら。
一同:(爆笑)
GM:ひ、ひっでえ〜!
美里:(←3コ目)壬生くん、これどういうこと?(笑)
壬生:(知らんぷり)さて、どうやって先に進もうか。
GM:廊下を進むこともできる。部屋の中をもう少し奥に進んでみることも可能だ。
壬生:奥?
GM:あ、ごめんね。図描くね。廊下はこう半分崩れてて、一人一人渡らなきゃ駄目。部屋の方は、向こうに通じる壁が崩れてて、そこから向こう側にいけそうだ。
京一:部屋の中だと2人くらいいっぺんに?
GM:いや、何とか3人くらいかな。壁の穴くぐるのは1人ずつだろうけど……。
龍麻:どっちが安全かって問題だよな。
壬生:(雨紋に)じゃ、とりあえず残りの薔薇にちょっかいだしといてくれます?
雨紋:アイ、サー。(ころころ)あれ? 99?
GM:……君、それはファンブルっていうのだよ。
壬生:しかも事故値以上だから……。
マリィ:……武器壊れてるー!
一同:(笑)
GM:はーい、えーとですね、雨紋くんの槍はこれで壊れちゃったわけですが、雨紋くんは槍に宿星ふってるので、色々まずいことが起こるわけですね。
紫暮:携帯も内蔵されてるしな。
GM:命運減らすことをお薦めするよ、マスターとしては。
雨紋:はーい(涙)。じゃあ振りなおしてヒットです。
GM:じゃあざっと散って終わり。
マリィ:これも普通の薔薇だよ、ライト。
雨紋:くそう。尊い犠牲だったが(笑)これで歩きやすくなったぜ。
GM:じゃあ室内から行きますかね。順番は?
龍麻:前と同じでいいんじゃないの?
GM:(紫暮に)あれ? まだドッペルしてたっけ?
紫暮:まだ持続時間内ですね。
GM:あ、そう。(冷たく)前の3人、体重申告してくれる?
壬生:(キャラシートを見て)74キロですが。
紫暮:(同じくキャラシートを見て)120キロです。
一同:(大爆笑)
龍麻:それはやばい! やばいって!
雨紋:ドッペルしてるから240キロだよダンナあ(笑)。
紫暮:ざっと小錦ぶんですね。
マリィ:マリィの何倍かなあ。
京一:何倍だろうな(笑)。
マリィ:メフィストの何倍かなあ(笑)。

 
ざっとマリィの7倍、メフィストなら200倍というところでしょう(笑)。
 結局、くそ重たいドッペルくんは1人ずつ渡りましょう、ということで意見はまとまったのでした。さて、壁の穴をくぐった7人が何を見たかというと……。