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GM:では一騎打ちなわけですが……。 
ジーノ:やだなぁ,勝てなそうだなぁ(笑)。 
GM:一応レベルは一致してるし,前衛対前衛だからね。どちらが特に有利とか不利とかないと思うけど。 
ジョエル:剣対剣だから見栄えしますねー。ジョエルみたいな後衛キャラだと悲しいけど。 
GM:(時計を見て)や,そもそももう時間がないんだよね。この際,最終戦闘をやらずに一騎打ちでケリをつけるとか? 
ジーノ:んな無茶な。だいたいそれじゃ他の人が……。 
ジョエル:ああ,私は別にそれでもいいですよ。 
フレイ:私もいいです。 
ティーグル:……ってあっさり納得されても(笑)。 
ジーノ:いや,てゆーかマジっすか!? 世界の命運俺らにかかっちゃってますか!?(笑) 
GM:かかっちゃってますねえ。 
ジーノ:わーお!? 
GM:そうならないように巻いてみますがね,時間があまりにも……そもそも,誰かさんが遅刻なんてせなんだらこんなことには……。 
かおる:って私のせいだけかい!? 
 
 シナリオが長すぎるほうが大きいですけどね(笑)。 
 
GM:私だって悲しいんだよ? ってか,必死に作った戦闘データ全部無駄かい(笑)。 
ジーノ:まぁいけそうでしたらいきましょうよ。戦闘。 
GM:えー,ではさくさくがんばります。ラキが向かったのは最初の部屋です。初代女王の彫像があるとこね。で,女王が持っている杯にナイフについた血を落とそうとしてるところですね。どうするよ,ティーグルさん? 
ティーグル:どうするって……テキが飛んでるのが厳しいですね。白兵武器で飛んでる相手にショートソードで攻撃できますか? 
GM:うーん,このゲーム遠距離近距離の概念厳しいからなぁ。 
フレイ:遠距離攻撃できるのって,よく考えてみればわいやな。アーチャーやし。 
GM:……(ティーグルに)アンリミテッドブレイドワークス? 
ティーグル:できるか!(笑) 
GM:冗談は置いといて,じゃあ杯に辿りつく前に追いつけたことにしましょうか。で,どうするんですか? 後ろから斬り落としてもいいけど? 
ティーグル:いや,とりあえず殺す気はないんだがな。 
GM:ではくるっと振り向いて,「やはりあなたがおいでになりましたか」と。 
ティーグル:「やはり」? 
GM/ラキ:「女王陛下がそのように仰せでした。あなたはローゼリット様の遺志を継いで『門』を
開こうとなさるだろうと」 
ティーグル:この場合,ロゼは関係ない。問題なのはかおるの意志だろう。決めるのはあいつのはずだ。 
GM/ラキ:「では,どうなさいますか」 
ティーグル:とりあえずナイフを狙って叩き落としたいんだが……可能だろうか。 
GM:可能です。ただしラキにも戦闘能力はあるからね。判定はしてもらうけど。 
かおる:(カワイイ声で)返してー,返してくださいー。 
ティーグル:ちよちゃんはいいから。えーと,じゃあどういう風に判定を……。 
フレイ:(ぼそっと)返してくれないと僕の操がー。 
一同:それかッ!? 
ジョエル:ま,まさかラキまでナカジーマに……(笑)。 
ジーノ:(←嬉しそう?)万年筆ですか!? 万年筆なんですかっ!? 
かおる:そんなっ,ラキに万年筆突っ込んだら死んじゃうじゃないか! 
ジーノ:いや,ひょっとして妖精サイズの万年筆なのかもしれませんよっ!? 意外と拷問吏も妖精サイズとかっ。 
GM:……意外と上司がアスランなのかもしれん。 
ジーノ:(←やっぱり嬉しそう?)えーっ!? そーなんだーっ!? 
かおる:アスランも妖精サイズですかっ!? 
ジーノ:(←嬉しそうだ)もしかしてもういただかれてますかっ。いただかれちゃってるんですかっ。 
GM:……かもしれん。 
かおる:(カワイイ声で)そ,そんなっ。僕,任務に失敗したら,アスランにヒドイ目に遭わされちゃうんですかっ!? 
GM:(低い声で)……でも,ちょっとはひどい目に遭ってみたいとか思ってるんだろう……? 
一同:(爆笑) 
ジーノ:ぎゃはははは! GM,うっまーいっ! 
ティーグル:い,今,どこからか石田ボイスが聞こえてきたような気がっ(笑)。 
かおる:(←まだやっている)そ,そんなっ,……僕,困るよ……。 
GM:(←同じくまだやっている)大丈夫,優しくするから……。 
かおる:…………。 
GM:…………。って何の話だよ,これっ!? 
一同:(大爆笑) 
フレイ:はいはーい,GMもそろそろ帰ってこようねー。 
ジョエル:てか,アンタたちホントに素面ですか!? 真昼間から酔っ払ってませんか!?(笑) 
 
 たぶん。 
 ついでに言うと,私もかおるプレイヤーも腐女子ではないです。 
 ……ないですってば。最近,周りがあんまり信じてくれませんが。(←自業自得だ) 
 
GM:ま,まぁさすがにラキまで極刑のエジキになってるわけではないと……思いたいような,そうじゃないような……。 
かおる:どっちさ。 
ジョエル:ホントにどーゆー世界なんだろう,ここ……(笑)。 
フレイ:メルクリオが壊したくなるはずだ。 
ジーノ:そういう理由ですかっ! じゃあ僕も賛成します! 
GM:気持ちはわかるが,するな(笑)。えーとどこまでいったっけ? 
ティーグル:ナイフを叩き落す判定をするところからでしょ。 
GM:あー……とりあえず判定は省略しましょうか。余計な時間をとってしまったので。 
ティーグル:誰のせいだ。というか急ぐんじゃなかったのか。 
GM:(あらぬ方を見つつ)えー,では,首尾よくナイフを叩き落せたとゆーことで。では,そこでジーノくん到着してください。 
ジーノ:はーい。GM,後ろから盾ぶつけていいですか? 
GM:はい? えーと,投擲技術あったっけ? 
ジーノ:力任せにぶん投げちゃダメ? 〈力任せ〉ならあるけど。 
GM:投げてもいいけど,それじゃ当たらないよ(笑)。 
ジーノ:わかった。じゃあ後ろから剣突きつけながら,「……殺るしかないようだね」と。 
ティーグル:ナイフを踏みつけた瞬間に,隙をつかれたわけですよね。振り返って殴りつけたいんですが,可能ですか? 
GM:あー。すまんが時間がないからさくさくいくぞ。殴るのは不可。剣を払いのけて相対したことにしてくれ。 
ジーノ:はーい。では,君も邪魔するのかい,と冷たく言います。 
ティーグル:一応訊いておこうか。邪魔する,とは? 
ジーノ:僕たちは「門」を閉めに行く。君には邪魔をしないでほしいんだ。 
ティーグル:……俺は「門」を開けたいとも閉めたいとも思っていない。 
ジーノ:じゃあその足,どけてくれる? 
ティーグル:かおるはここにいないようだが,あいつをどうした? 
ジーノ:あの部屋にいるんじゃないかな。騎士として,殺してはいないよ。で,もう一度訊くけど。その足,どけてくれない? 
ティーグル:……断ると言ったら? 
ジーノ:なら即座に斬りかかります。 
GM:速攻かい。では1ターンだけ戦闘をやりましょう。2ターン目で他の3人が追いついてきます。では,イニシアティブは省略して先攻はジーノで……あ,いや。同時攻撃が出たらそれでいきましょう。 
ジーノ:(いっころ)3。 
ティーグル:こっちも3だ。 
GM:あれ,ホントに同時攻撃ですか。ジーノに斬りかかられた瞬間,即座に反応したってことですね。では,お互いダメージを出してください。ジーノの出したダメージはティーグルが受けます。で,ティーグルが出したダメージはジーノとラキが分割して受けます。 
かおる:あれ,ラキも? 
GM:行動はしないが,ジーノ陣営にいることはいるんでね。えーと,あと虎さんはショートソード? ハルバード? 
ティーグル:じゃあビジュアル重視で,ショートソード二刀流(笑)。(*3) 
GM:はいな。なら,2回攻撃が可能です。では,双方とも判定をどうぞ。 
ジーノ:32です。 
ティーグル:鎧で受けます。あと《鉄壁》を使用できますか?  
GM:いや,同時攻撃なのでそもそも防御行動をとれません。基本防護点だけを引いてください。とすると23点か。 
ティーグル:キツイな。こっちは20が2回です。 
ジーノ:これって両方足したのを受けるの? 
GM:いや,基本防護点を引いて,抜けてきたダメージを足すわけだ。だから11点を2回。 
ジーノ:ラキのぶんは? 
GM:あ,そうだね。じゃあジーノとラキで11点ずつ。……そんなところで1ターン目は終了かな。現時点ではジーノ&ラキ組有利というところだね。では,次のターン。残りの皆さん,おいついてきていいです。 
ジョエル:で,来てみたら,いきなりかなり斬られてる虎さんとかいるわけですか?(笑) 
ジーノ:やーん。この状況って,傍から見ると俺かなり悪役っぽい? 
かおる:いやアンタ悪役だろ? 
一同:(爆笑) 
ティーグル:何を今さら。 
ジーノ:あうう。 
かおる:それはともかく,虎さんの姿を目にした私は慌ててフレイ兄ちゃんの腕から飛び降ります。 
フレイ:ナニーーーーーーッ!?(一同再度爆笑) 
ジョエル:ああ,傷心のフレイ兄ちゃん……(笑)。 
GM:あれだけ尽くさせといてアンタ……。 
ジーノ:なんか俺よりひどくないですか,この人って?(笑) 
かおる:はい,プレイヤー的にはひどいとわかっておりますが! 今周りが見えてない状態なので! 
GM:恋する乙女なら何やっても許されるとか思ってるだろ(笑)。ま,これはそういうゲームなのでヨシとするがね。というわけでかおるちゃんに愛情1点ね。 
フレイ:しくしくしく……(笑)。 
かおる:というわけで,ティーグル!と叫んで駆け寄ります。 
フレイ:それについて行きます。ええんや,わいはもう「お父さん」に徹するから(笑)。 
ジョエル:待ってかおる! 俺が今傷を……。 
ジーノ:ではティーグルに剣を突きつけてにっと笑います。ダメだよ。……俺が大人しく,そんなヒマ与えると思う? 
ジョエル:ジーノ,おまえ……どうしてだよ!? 
ジーノ:どうしてもこうしても……ごめんね? 俺今まで猫かぶってただけだから。 
一同:さらに黒っ!(爆笑) 
GM:わーい,GM的に萌えちゃった。友情ポイント進呈(笑)。 
かおる:く,くそう。私はジーノをきっと睨みつける。 
ジーノ:もう説明するのも面倒なんだけどね? かおるちゃんにはさっき言ったよ。「真実は1つじゃない」。そういうことだね。 
ジョエル:じゃあ何だよ! 邪魔するなら,かおるや俺たちも殺すのかよ!? 
ジーノ:騎士として,殺しはしたくないなぁ。できれば,だけど。 
ジョエル:……それは「邪魔するなら殺す」って言ってるんじゃないか。 
ジーノ:だって,「目的遂行のために手段を選ぶな」ってナカジーマ先輩が……。 
ジョエル:どういう騎士団だよ! つかアレ騎士かよ! 
一同:(爆笑) 
かおる:えーい,いいシーンなんだからギャグやめ! 話を戻せ! 
ジーノ:あ,そう? じゃあ訊いてあげるよ。君たち,女王陛下から何て命令受けてここに来たんだい? あっさり任務放棄するわけ? 
フレイ:……すまんな。わいの任務は別口や。 
ジーノ:あ,そう。じゃあ君は別にどうでもいいよ。ジョエルとかどうなの。 
ジョエル:え? だって,「門」を開けるのはかおるだよ。かおるの意志を抜きにそんなこと決められないよ! 
ジーノ:それって単にかおるに責任押し付けてるだけじゃない? 
ジョエル:そんな……! 
ジーノ:(素に戻って)いやゴメン。プレイヤー的にはジョエルは単に巻きこまれただけだって知ってるんだけどね(笑)。 
GM:今は揺さぶり作戦だから。 
ジーノ:容赦なくいきます(笑)。 
ジョエル:だって……だって! 俺は,かおるの願いも叶えてあげたいし,おまえだって友達だと思ってたのに! 
ジーノ:…………。 
ジョエル:なんだよそれ! 何でなんだよ!と逆ギレして泣き出しますよ,もう。 
ジーノ:……かわいー。 
GM:さっそく容赦してんじゃねえかよーーーーーッ!? 
一同:(爆笑) 
ジーノ:ああダメだ。ジョエルいぢめるのだけは心が痛む。 
フレイ:ジョエルだけかい(笑)。 
ジーノ:でももっといぢめて泣かせてみたい,これも微妙な女心? 
GM:おまえなあ……いや,もう許す! どんどんいっちまえ!(笑) 
ジーノ:あ,そう? 言っていい? 本当にいいの? 
ジョエル:(←身構えている)な,なんだよっ。 
ジーノ:(低く,囁くように)ジョエル……だから君はカワイイっていうんだよ。 
一同:(大爆笑) 
 
 ここでジーノに愛情ポイント5点渡した私は鬼だろうか。 
 つか音声をお聞かせできないのが本気で残念です。 
 
ジョエル:…………。あんまりだ……。(←討ち死に中) 
かおる:GM! あんたも変な方向に肩入れしてんじゃないよ! 
ジーノ:え? 何か方向間違ってる?(笑) 
かおる:これは「乙女ゲー」だろ! なんだそのアヤシゲな雰囲気は! 
ティーグル:(ぼそっと)これはこれで「ヲトメゲー」。 
ジーノ:「オトメ」じゃなくて「ヲトメ」だけどね☆ 
GM:うーん,微妙だ(笑)。 
かおる:がーーーっ! わけがわからないんじゃーーーーーッ! 
フレイ:すいません,私もわかりませんが(笑)。 
GM:わからない方がいいよ,こんなの(笑)。 
かおる:ほらジョエル,こんなやつらほっとけ! さっきの発言に対し,愛情2点プレゼントだ! 
ジョエル:うう,ありがとう(笑)。 
ジーノ:はい,じゃあ話を戻すとしますか? ジョエルの答えは聞いた。フレイは最初から条件が違う,と。……なんか訊くまでもない気がするけど,一応訊こうか。そこは? 
ティーグル:もとより関係ないな。女王が俺にとって何だと? 
ジーノ:あー,そうですね。だ,そうです,団長。 
GM:(相変わらず導入がうまいなコイツ……)うむ。では像の蔭からマレウスさんが現れる。「もはやこの期におよび,おまえに望みなどあるまいと思っていたのだが……やはり我らに逆らう道を行くか,シリウス」 
ティーグル:「門」を開けるのが俺の望みというわけじゃない。それと,俺をシリウスと呼ぶのはやめてもらおうか。 
GM:マレウスさんは黙ってティーグルを睨むと,武器を構えます。 
かおる:あのさぁ。一応訊くけど,マレウスさんも敵? 
GM:うん。なんで? 
かおる:いや,この人だけはマトモだと思ってたのに。いい人っぽかったのに。 
GM:いい人よ。仕方ないじゃない,軍人なんだから。命令に従ってなんぼよ。……では,戦闘いきましょうか? 
かおる:……くそぉ! ジーノ,やめろよ! 私はおまえを傷つけたくなんかないよ! 
ジーノ:なんで? 
かおる:なんでって,友達だからだろ! 
ジーノ:(ふっと笑って)トモダチ? 
かおる:…………。 
ジーノ:一応言っておくけど,俺だって君たちに危害を加える気はないんだよ。君たちが邪魔をするから,俺は君たちを排除する。邪魔さえしなければ何をする気もないのに。 
GM/マレウス:「異世界の少女よ,我らは騎士としてこの『王国』を守る。それだけだ」 
かおる:だから! このままじゃ「王国」は滅びちゃうんだよ! わかんってんだろ!? 
ジーノ:その議論はもう済んだよ。俺はあんな男のことは信じない。あんな男の言うことに,この「王国」は賭けられない。 
かおる:ジーノ……! 
GM:えー盛りあがってるところ悪いが。そろそろいいか? 
かおる:……おまえがその気なら,私は絶対に「門」を開けてやる! 開けてやるからな! 
GM:はーい,では戦闘に入ります。 
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