Climax Phase//Beast Must Die//
SCENE 16
(アラシ)
【第1カット】
RL:んでわ、全員アクションランクは2ですかい? いや違った。ワイア&ワイアを使ってるヤツがおったな。
ナギ:うん、アクションランクは3……なんだけど。することがない。
RL:え? 〈ポルターガイスト〉とか〈パワー・サージ〉とかないっすか?
ナギ:ない。ニューロの特技って〈ヴィジョナリー〉だけだもん。
RL:あ、それは……することないですな。
ナギ:うん。というわけでリアクション。
RL:じゃあ政臣から。ちなみに現在のエンゲージはスキン・ヘッドのみ。アキラは後方です。〈アスレチック〉使う?
政臣:んにゃ。まずマイナー・アクションで“オーヴァドライブ”。それからスキン・ヘッドに〈メレー〉〈鉄拳〉〈徹し〉〈元力:火炎〉で17。
RL:〈呼吸〉〈鉄拳〉〈ダーティインファイト〉で18。
政臣:あ、きっつー。こっちのダメージが“ウォー・デューク”で5のカードで13の、元力で2足して15。アーマーは2点無視。
RL:アーマーで2、〈見切り〉で8減らします。えーと、5? 「背部裂傷」で終わり。で、〈呼吸〉ね。ダメージ10というと?
政臣:〈見切り〉あるぶんそっちのが有利じゃんか(ぶつぶつ)。えーと、バックファイア。
RL:(カードを引いて)【下界】に5? ……意味ない?
政臣:あんまりね(笑)。どっちかっつーとカード捨て捨てのがつらいですけど。
恵作:迂闊に手はだせんな。リアクション。
RL:でも、こっちもリアクションだったり。
政臣:あ、カブトだ。
RL:はい?
政臣:だってカタナだったら仕掛けてくるじゃん。
RL:そうとも限りませんが(笑)。ナギは行動しないの?
ナギ:だからできないって。リアクション。
RL:じゃあアキラだ。えーと、恵作に、〈交渉〉〈ゲシュタルト崩壊〉で【下界】の18。
恵作:えーと、これどうすればいいの?
RL:〈アイデンティティ〉で対抗したってください。
政臣:でも〈忠誠〉あるんでしょ? 手札からカバーした方がトク。
RL:ちっ。それでは差分値9のカード10で19ダメージと言ってやろう。
恵作:7減らして12です。
ナギ:「プロットしたカードを1枚横にする」?
RL:おや? すると……スキン・ヘッドは今回もリアクション。アキラもスート合わねーからリアクション。ナギは何もしないっけ?
ナギ:しつこいわい。
RL:それじゃここでカット終了です。
【第2カット】
RL:アクションランクはアキラ以外全員3。
ナギ:俺はとばしてくれていいよん。
恵作:あ、では《不可知》使います。
政臣:で、スキン・ヘッドにさっきと同じ手で18。
RL:うっ。15と言って受ける。ダメージは?
政臣:差分値3でしょ。で、5の2の9で殴19。〈鉄拳〉と〈元力〉で5点アーマー無視。
RL:それでアーマーはもうない。〈彗星剣〉で受けたから2減って17、〈見切り〉が……5しか減らないし……。
ナギ:12? えーと「脚部損傷」。
政臣:よっしゃ!
RL:〈カバーリング〉じゃなくて〈鉄壁〉を取っておくべきだった……。
恵作:じゃあ、さっきと同じく〈メレー〉〈完全奇襲〉〈ファインドウィークネス〉、達成値18。
RL:ぬう……っ、それはしゃれにならん。しかたがないので《難攻不落》。
政臣:えーと、手札が死んでるんでリアクション。
恵作:じゃあこっちもリアクションを……。
政臣:待てぃ。まだアクションランク2残ってんでしょ?
恵作:ん? あ、そうか。〈隠密〉で15。
RL:げっ、〈知覚〉がでねえ。くっそー、カゲの正しい戦い方を……。スキン・ヘッドはリアクション……するしかねーなー、この手札じゃ(泣)。アキラは〈交渉〉〈ゲシュタルト崩壊〉で17。今度は政臣。
政臣:〈アイデンティティ〉で17。
RL:《神の御言葉》!
政臣:じゃあ《黄泉還り》。
RL:だー。次、恵作の番? ひょっとして?
恵作:うん。〈メレー〉〈完全奇襲〉〈ファインドウィークネス〉で達成値19です。
RL:どーせいつーねん!
政臣:とりあえず死にぎわに《不可触》を使っておく(笑)。
RL:意味ないっす(泣)。
ナギ:あれ、すると残るはアキラだけ?
RL:そうなりますな。降伏しよっかな?
ナギ:……ふと思ったんだが、俺って〈交渉〉はできた?
政臣:うん、実は(笑)。まあ差分値ダメージ入らんと精神戦ってほとんど意味ないけど。
ナギ:させてくれ、交渉。マジですることないから(笑)。
恵作:今更説得って意味なくないか?
ナギ:つーか俺ら、白状させたんはいいけど動機を何も聞いてない。
政臣&恵作:おお(ぽんっ)。
RL:……っとにもー、この人たちわ……。
ナギ:では、「そこまでだ! それ以上やって何の意味がある!」とか言ってみよう。〈交渉〉〈オシログラフ〉で21!
RL/アキラ:リアクションしません。「……そうですね。子供のお遊びはここまでかな?」と両手を挙げる。ここでカット進行を終了します。「それで、僕をどうするんですか?」
ナギ:決まってるだろう。犯罪者は警察だ。おやっさんに来てもらうから、それまで大人しくしとけ。
RL/アキラ:「わりと寛大なんですね」
ナギ:寛大? 寛大かどうか決めるのは俺たちじゃねえよ。裁判官だ。
RL/アキラ:「…………」
ナギ:子供の遊びにしちゃ、払うツケがデカすぎるんじゃねえか?
RL/アキラ:「……別に後悔はしてませんよ」
ナギ:ずいぶんだな、お坊ちゃま。いったい何が不満だってんだ?
RL/アキラ:「何も」
ナギ:何もなくって犯罪行為に走るかフツー。動機はねえのかよ?
RL/アキラ:「それはあなたがた大人の理屈だ。僕らのすることにもっともらしく理由をつけて、安心したいだけなんだ」
ナギ:それがいけないか?
RL/アキラ:「あなたがたを安心させる義理はありません。……それに無駄だ。ホントに動機なんてないんだから……」
ナギ:だとさ。どうする、政臣?
政臣:え? てめえにとっては遊びでも、それで何人も死んだんだ!とか?
ナギ:いや、「とか」じゃなくて(笑)。
政臣:知らねえよ。俺コイツのことはわかんねえし、わかりたくもねーし。
RL/アキラ:「それは残念だな……僕は君のことが嫌いではないんだけど」
政臣:俺にそれをありがたがれって?
RL/アキラ:「僕が憎いなら、ここで殺してくれてもかまわないよ。警察に捕まるよりマシかも知れない」
政臣:別に憎いなんて言ってない。理解できないって言ってんだ。捕まるのが嫌ってんなら、勝手に自殺でも何でもしたらどうよ?
ナギ:これこれ、煽るな(笑)。
RL/アキラ:「そうだな、それも潔くていいかもね」
ナギ:そこも煽られてんじゃないよ! えーい、おやっさんはまだか?!
RL:(苦笑)ではシーン変えてよろしいでしょうか?
恵作:待て。俺には「どうする?」とか訊かんのか?
ナギ:え? だってアンタこれ以上することあるの?
恵作:うむ。とりあえず秘密書類を集めてだな。
ナギ:後でやれ、後で!