Research Phase//An Unsuitable Job for boyz//


SCENE 4 (カリスマ)

RL:ここからリサーチフェイズに入ります。ナギのシーン。
ナギ:まず校長に連絡……いや、その前にハウンドに話を通したいな。
RL:ハウンドですか? 連絡とれるとしたら、生活安全課のゼロさんですかね。2秒ででますよ。
ナギ:うわー、早えなおやっさん! ヒマだろ。
RL/ゼロ:「切るぞ。色んな意味で」
ナギ:え?
RL/ゼロ:「タタかれてぇか、てめえ」
ナギ:ホコリ山ほどでそうだからそれは勘弁。ところでさ、最近どぉよ。
RL/ゼロ:「何が知りてぇんだ?」
ナギ:まぁた、すぐそっちの方に話もってくの、おやっさんの悪いクセだよ?
RL/ゼロ:「そういう用件でしか連絡してこねえじゃねえか、てめえは。飲むんだったら夜にかけてくんだろ」
ナギ:ま、そうなんだけど。えーと、セイガクで死人がでてるって話。“フェザー”がらみで。
RL/ゼロ:「……どっから嗅ぎつけてきやがった?」
ナギ:その辺は「蛇の道は蛇」ってことで。
RL/ゼロ:「ふん、まあいいか。で?」
ナギ:そうだな、クスリやってたセイガクの共通点とか。
RL/ゼロ:「そんなもんあるかい。まあニューロなガキってくらいか」
ナギ:だよなあ。
RL/ゼロ:「薬については教えられねえぞ」
ナギ:おやっさんに「守秘義務」って言葉があるかはとっても疑問なんだけど。
RL/ゼロ:「うるせえ。ダメっつったらダメだ」
ナギ:じゃ、死体の特徴とかは? もしかして、調べる前にホトケさんさらわれちまったとか?
RL/ゼロ:「悪ぃが、そもそも他所のヤマなんだよ」
ナギ:そこを何とか。おやっさんなら顔広いだろ?
RL:ゼロは今とってもホされているんでねえ。(政臣に)話つないでもらっていい?
政臣:ナギに連絡とろっかな。登場判定は……。
RL:こっちから頼んでるんで、しなくてもいいですよ。
政臣:んにゃ、カード回したいんで(笑)。ナギへのコネで12。
RL:どうぞ。
政臣:(いきなり「フ○ンダースの犬」を歌い出す)ぴろり〜ぴろり〜ちゃんちゃらちゃっちゃちゃんちゃんちゃんちゃん♪
ナギ:しとらん! それくらいバディにでさせるわい。
RL/ゼロ:「……そんじゃ、切るぞ」
ナギ:ああ、また今度な。……ったく、わかったよ、今でるよ!
政臣:俺。
ナギ:俺って誰だよ。逆探すんぞボケ。
政臣:……政臣でぇす。
ナギ:ったく、仕事場にかけてくんなって言ったろ?
政臣:その台詞は聴きようによっちゃヤバイ気が(笑)。
RL:そうかもしれないが、それは女の人の感覚では?
政臣:そんなもん? まあいいや。調べて欲しいことがあるんだけどさ。
ナギ:はん? 俺ァ今仕事中だぞ?
政臣:“フェザー”ってヤクのことなんだけどさ。
ナギ:…………。
RL:そう言えば彼は蛍星高校の学生だったなー、とか(笑)。
ナギ:……何だ? てめえのダチがひっかかりでもしたか?
政臣:そういう風にすぐノってくれるってことは、興味アリだよな?(笑)
ナギ:昼飯でもおごれってか?
政臣:謝礼はいらない。その代わり、知ってると思うけど、俺も貧乏だから。
ナギ:てめえから金とるほど堕ちちゃいねえよ。でも見返りはもらうぞ。おまえは何を知ってる?
政臣:情報はあんまり。その代わり、“フェザー”喰らって死んだ人間の死体がある。
ナギ:……そこに?
政臣:そう。ここに。
ナギ:ちょっと待てい(笑)。
政臣:何を待つんだ?
ナギ:てゆーか、おまえ今どこにいんのよ?
政臣:俺? 走ってる途中だよ。これから弾王のオッサンに会いにアサクサ行くの。
ナギ:弾王ねえ(笑)。わかった、とりあえず着いたら連絡くれる?
政臣:ん? じゃあオッサンのアドレス教えとこか?
ナギ:んなもん、勝手に教えちゃっていいのかよ。
政臣:あのオッサンは細かいこと気にしねえから。
RL:じゃあ弾王と政臣のアドレスをどうぞ。シーン変えまーす。


SCENE 5 (チャクラ)

RL:恵作は蛍星高校に来ました。
恵作:千早の仕事ってことは……。
RL:秘密に決まってるでしょ。教師の人格でもいれといて。
恵作:はっ。松田恵作、入ります!
政臣:(いきなり)腐ったァ、ミカンはァ〜。
恵作:は?
政臣:いや、今時そんな教師っておらんて。
恵作:きっとソフトが古かったんだろう。
RL:校長室に入ると、初老の紳士が出迎えます。「ようこそ我が校へ。私は校長の飛騨です」
恵作:握手しながら、教室に入ったら生徒たちになんて挨拶しようかとか考えてます。
RL:はあ。例えば?
恵作:「貴様らは皆腐ったミカンだ!」
ナギ:待てい!(笑)
恵作:あるいは「あの夕日に向かってダッシュだ!」とか。
政臣:(いきなり)ガンホー! ガンホー! ガンホー!
RL:殺せ! 殺せ! 殺せ!
恵作&ナギ:…………はあ?
RL:いや、何でもないっす(笑)。とにかく、そーゆーことをすると教師人格が激しく止めてきますよ。もっとあたりさわりなくいってください。
恵作:はあ。とにかくそんなことを考えていますが……。
RL/飛騨:「こんな時期にいらして大変だとは思いますが、がんばってください」
恵作:「こんな時期」とは?
RL:〈心理〉は?
恵作:ない。とりあえず〈交渉〉で……ダメだ。
RL/飛騨:「時期的に変わっているな、と思っただけです」
恵作:とにかく、よろしくお願いします。
RL/飛騨:「松田先生には社会科を担当していただきます」
恵作:昔から教師が夢だったので、精一杯がんばらせていただきます。いいですよね、子供たちの傷つきやすい心を護り、教え諭すとかって!(一同笑)
RL/飛騨:「いや、今はそんな生徒も少なくなりましたからね」
恵作:夕日に向かってダッシュとかも、駄目ですか。
ナギ:だからソフトが古いって(笑)。
恵作:ち、つまらん。では受け持ちの生徒について、まず調べておこう。
RL:名簿に彼(政臣)の名があったりしますが。「遅刻多し。要注意」(笑)。
恵作:ぐふぅ。そうだったか。電話してみよ。
政臣:えーと、カードないんですが、呼ばれたということで、登場してOK?
RL:OKです。
恵作:もしもし、政臣か? 松田だが。
政臣:んん?
恵作:久しぶりだな。相変わらず悪さしてるのか? 学校はどうした?
政臣:久しぶりでそれはねえだろアンタ。
恵作:(無視)まったく、先生は悲しいぞ!
一同:(笑)
政臣:……つーか、今度は何のソフト入れてんの?
恵作:教師。
政臣:ふーん……まあいいや。俺クグツのことはわかんね。
恵作:ちなみに、明日からおまえの担任だから。よろしくな。
政臣:……キキーッ!(←ハンドルきりそこねた擬音)
RL:【感情】で制御判定かな。
政臣:しっぱーい! 〈ヴィークル〉は成功。
RL/トラックの運ちゃん:「危ねえぞ、気ィつけろ!」
政臣:ははは、悪ぃ悪ぃ!(恵作に)寝言は寝てから言えや、オッサン。
恵作:失礼な。これでも昔教師を目指して勉強してたこともあったんだぞ。
政臣:てめーみてーな教師は死んでもゴメンだ。
恵作:担任だと言ったろう。それはおいておいて、単刀直入に訊きたい。“フェザー”という麻薬について知らないか?
政臣:……キキキキーッッ!(一同爆笑)
ナギ:た、単刀直入すぎる!(笑)
RL/トラックの運ちゃん:「ばかやろぉ! 前見て運転しろや!」
政臣:あ、あのさぁ。今運転中だからさぁ。話は後にしません?
恵作:降りろ。
政臣:あのなあ! 急いでんだよ俺は!
RL:傍若無人だコイツ(笑)。
恵作:仕方ないから、この場はひいてやる。だが明日からは担任だぞ。忘れるなよ。
政臣:ちきしょー、近頃のガキをナメるなよ!(泣)
恵作:ふ、まだまだガキだな、と言って電話きります。
ナギ:……キング・オブ・傍若無人……。


SCENE 6( エグゼグ)

RL:エグゼグがでちゃったなあ。先ナギのシーンにいっていい?
政臣:どうぞ。こっちはさんざ出たから。
RL:じゃあ、ナギはネットくぐって蛍星高校の「会議室」に。初老の紳士の姿があるよ。「あなたがナギさんですね。私は蛍星高校の校長を勤めております、飛騨と申します」
ナギ:初めまして。NIKから紹介がいっていると思いますが……。
RL/飛騨:「ええ。さっそく本題に入ってよろしいですかな?」
ナギ:ええ。6名犠牲者が出たとうかがいました。
RL/飛騨:「遺憾ながら、我が校の生徒の中にディーラーがいるらしいのです。あなたにはその正体をつきとめていただきたい。言うまでもないことですが、警察ではなくあなたにお願いするのは、事を荒立てたくないからです。今のところ、死んだ生徒は全員退学扱いになっておりますので、その辺りも念頭においていただきたい」
ナギ:……生徒によけいな不安を与えたくないってことですか?
政臣:(横から)てゆーか、素直に表沙汰にしたくないと言えよ。
ナギ:(苦笑)一応〈心理〉はやってみるけど、やるまでもないような気がするなあ。【感情】で11。
RL:11か。それでもわかるな(笑)。まあこういう立場の人が保身を第一にするのは仕方ないところじゃないかと。
ナギ:その辺は突っ込みません。(飛騨に)とは言え、ある程度は生徒から情報を提供してもらわないと、動けない部分もありますが。それはどのようにします?
RL/飛騨:「まずは、“フェザー”がどこから流出しているかどうかを確かめてください。それが判れば上に連絡してある程度の処置はとれます」
ナギ:聞いた話だと、随分ヤバい薬みたいですけど。
RL/飛騨:「ええ。中毒者は皆怪死を遂げていますし」
ナギ:例えば?
RL/飛騨:「……いきなり高熱を発したり、老衰死したり、全身の骨が砕けちったり、ですね」
ナギ:失礼ですが、それが“フェザー”のせいだとどうしてお判りになりました?
RL/飛騨:「(少し考えて)私には息子が1人おりまして、この学校に通っております。わりに交友範囲が広いらしく、そういった噂をよく拾ってくるのですよ」
ナギ:ふーむ……その息子さんに協力していただくのはマズイんですか?
RL/飛騨:「お望みならそうさせましょう。ただ、息子も、麻薬をやっているようなク……その、何と言いますか、下の方の……」
政臣:(またもや横から)素直にクズと言えよ。
ナギ:つまり問題のある学生ですよね。
RL/飛騨:「ま、まあそうですが、そういった生徒とはあまり付き合いがないもので、どれくらいお役にたてるかは」
ナギ:ご協力いただくことはあると思いますよ。ま、先に自分なりのつてから辿ってみますけど。
RL:ひとまず息子の名前を教えておくね。飛騨アキラです。ではシーン変えます。
恵作:あ、その前に舞台裏〜。音羽南海子に連絡つけます。15です。
RL/南海子:2秒ででます。「何か用?」
恵作:“フェザー”という麻薬なんだが、モトはどこだか知らないか?
RL/南海子:「ウチの組じゃないね。さて……はっきりとは言えないが、そういうヤバいヤクを流してるんってんなら、秋川会じゃないのかい」
恵作:そうか……じゃあそこで電話を切ります。
政臣:あ、こっちもラッキーに連絡しときたいな。
RL/ラッキー:「はぁい、こちらラッキー・ホラーショウ!」
政臣:あ、姐さん? 政臣だけどさ。今時間ある?
RL/ラッキー:「話によるかな」
政臣:“フェザー”ってヤクについて調べて欲しいんだけど。
RL/ラッキー:「で、そっちは何出すの?」
政臣:出来る限りのネタの提供かな。平和な高校に忍び寄る麻薬の魔の手、みたいな感じで。ちなみにコネ判定は21。
RL/ラッキー:「うーん……のった」
政臣:ついでに頼みがあるんだけどな。番組流す時に、俺と俺のダチの名は出さないで欲しいんだ。
RL/ラッキー:「ほほぉ。アンタも当事者なワケね」
政臣:…………。
RL/ラッキー:「ま、いいでしょ。その代わり今度おごりね」
政臣:おごるのぉ?! 姐さんさ、俺に金がないって……。
RL/ラッキー:「おごり」
政臣:だからさ、俺、金が……。
RL/ラッキー:「おごり」
政臣:だからね! 俺じゃ姐さんが満足するようなものおごれないって!
RL/ラッキー:「わかった。じゃあ1ヶ月あたしのアシね。んじゃ」
政臣:ちきしょー! 純真な高校生の弱みにつけこみやがってー!(泣)
ナギ:しかし、今時アッシーはないよなあ(笑)。
RL:アッシーというか、パシリというか……。
恵作:じゃあパッシーと呼んでやろう。
政臣:やかましい!


SCENE 7 (フェイト)

政臣:じゃあ俺は弾王のとこについてもいいのかな?
RL:はい。アサクサの公園ですね。喫茶店に入る金もないし(笑)。
恵作:ところで登場判定していいですか?
RL:いいけど、今いきなり出るの?
恵作:とりあえず登場するって言っとくだけ。一応〈隠密〉で12だけど。
政臣:〈知覚〉で15。
RL:弾王も勝ってる。でもとりあえず無視だな。
政臣:こっちも無視。知り合いだしね。
ナギ:〈ヴィジョナリー〉で登場。
政臣:んじゃ、ハンバーガー10個くらい買って、左肩に死体かついで(笑)、おーい、弾王のオッサーン♪
RL/弾王:「オッサンはよせ、オッサンは。俺はまだ32だ」
政臣:俺から見りゃオッサンだよ。俺の2倍生きてんじゃん。
RL/弾王:「……何か頼みごとがあるんじゃなかったか?」
政臣:だからこうして手土産を持ってきたんじゃん。ってハンバーガーをどさっと置きます。
RL:ガキに餌付けされるとは……(笑)。
政臣:で、食べてるわきにどさっと死体を下ろす。
一同:ヘビィだ(笑)。
RL/弾王:「……何だこのジジイは」
政臣:俺のダチ。
RL/弾王:「ふーん? こんなじーさんと友達だったのか? 交友関係の広いヤツだな」
政臣:違うって。こいつは俺と同い年。
RL/弾王:「……つまり?」
政臣:えーと、高速流してたら、いきなりコイツがスピード上げて事故って、死んだかと思ったらいきなりゾンビみたいに復活して、さらにいきなり老衰して死んだ、と。
RL/弾王:「…………」
政臣:遺した言葉が「学校」と「フェザー」。
RL/弾王:「学校で何かあったんじゃねえか、としか言いようねえぞ」
政臣:じゃなくて、俺がアンタに頼みたいのは、コイツを診せられるような医者の紹介なんだよ。あんまり学校とか企業とか警察とかにいじられたくないしさ。
RL/弾王:「俺が知ってるっつったら、ドクか華玲だな」
政臣:〈社会:N◎VA〉で14。知ってていい?
RL:おっけーです。
政臣:うーん……ドクは精神が専門だから、華玲だな。俺、あの人苦手だけど……。
RL/弾王:「じゃあ華玲を捕まえとくか」
政臣:さすが顔だけは広い。金はないくせに。
RL/弾王:「殴るぞ、てめえ」
ナギ:(横から)金がないのは自分も同じだろ。
政臣:うるさいなあ。
ナギ:とゆーか! 着いたら連絡してくれるはずじゃなかったのか?
政臣:あ。忘れてた。マジで(笑)。
ナギ:てんめえ……じゃあポケットロンから、「てめえ何やってんだよ!」と声を出そう。
RL:じゃあ弾王はちょっと不快そうに顔をしかめる。
政臣:あ、いいのいいの。信用ならないヤツだけど、別に害はないから、うん。
ナギ:なんつー紹介の仕方だてめーは(怒)。
RL/弾王:「……俺は別にニューロがどうこう言う気はねェが、黙って話を聞いてるってなぁ気にくわねえな」
政臣:まあまあ、それに関しては俺が悪いんだわ。それに後ろにも1人いるし。
恵作:ぐはあ!
RL/弾王:「アレはあとでのしとく」
政臣:の、のすの? それはマズイっしょ、オッサン(笑)。
RL/弾王:「てめえの知り合いか?」
政臣:俺の担任。
ナギ:……はあ?!(笑)
恵作:(登場)まったく、学校をさぼってそんなことをやっていたとは。先生は悲しいよ!
一同:(笑)
ナギ:てーか、そのチップ抜け! 普通にしてなさい、普通に!
恵作:じゃあ普通の人格に戻して、「あ、ワタシこういう者ですが」と名刺をだしておきます。
RL:出してどうする。
恵作:(無視)で、ちなみに、政臣はまだ死体持ってるんだよね。
政臣:一応上着をかぶせてはいるが。足とかだらーんと出た状態で(笑)。
恵作:どうだろう、一度私の家に来ないか。そこでゆっくり……。
一同:(ジト目)
恵作:……な、何だ。人が親切に言っているのに!
政臣:オッサン、白々しいのにも限度ってもんがあるぞ(笑)。
ナギ:まったくだ。
恵作:失礼な! 先生は悲しいよ!
ナギ:はいはい、それはおいといて。まずは闇医者だろ?
政臣:そうだな。先にドクのとこへ……。
RL:死体もってN◎VA軍の検問越えたいって? いい度胸だな。
政臣:はうぅ。(かわいい声で)ねえ弾王のオッサーン、何とかなりませ〜ん?
RL/弾王:「だからオッサンはよせっつーに。単に華玲をここに呼べばいいだけのこったろうが」
政臣:だったら早く呼んでよ(笑)。
RL:では、30分もたてば来るとしましょう。弾王さんその間に退場してよろしいでしょうか。
政臣:おう、ありがとなオッサン。たまには弟さんに連絡とれよー。
RL/弾王:「ああ、まあ『まだ生きてる』らしいからな」とかすかに笑って退場。
恵作:では、その医者とやらが来る前に、政臣に話しかける。その死体はどうした?
政臣:どうした、と言われても……。
恵作:どこで拾ってきた、という意味だが。
政臣:(口ごもる)これは俺のダチだよ。ついさっきまで一緒に流してたんだが、どうもクスリに手ぇ出してこうなったらしいぜ。
恵作:何で俺に相談しなかった。俺なら力になってやれたのに。
政臣:(しばらく無言)……いやぁ、空が綺麗だなぁ。
RL&ナギ:(忍び笑い)
恵作:おまえ、そんなに俺が信用ならないのか。
政臣:……華玲さん早く来ないかなぁ(笑)。
RL:で、いったんシーン変えてもいい?(笑)


SCENE 8 (バサラ)

RL:ではさっきと同じくアサクサの公園なので、全員登場しているということでいいですね? 恵作と政臣が噛み合わない会話をしていると、華玲がやってきます。クールな感じの美女ですね。
政臣:やだなぁ……と心の中で思っていよう……。
恵作:こっちは「好青年」に切り替えておくぞ。こんにちはお嬢さん、どうぞよろしく!
RL:華玲は君をまるっきり無視して(笑)、政臣に声をかける。「で、あなたね?」
政臣:え? あ、はぁ……。
RL/華玲:「じゃあ診るから、周り見張って。いい?」
政臣:(頷く)
RL:じゃあ後ろの方で何かやってる気配がしますが。
政臣:あえて振り向かない。
RL:しばらくして華玲が声をかける。「終ったわよ。細胞片少しもらったけど、いい?」
政臣:ん……いいんだけどさ、それ、あまり他所には持ってかないで欲しいんだけど……。
RL/華玲:「で? 何が知りたいの?」
政臣:……まずはコイツの死因かな。
RL/華玲:「老衰ね」
政臣:は? コイツ、まだ15か16……。
RL/華玲:「だから?」
政臣:……わーったよ! 俺アタマ悪いの! もっとわかるように説明してくんない?
RL/華玲:「勉強は若いうちにしておいたほうがいいわよ」
政臣:うー……。
ナギ:(横から)こんなところから失礼、女医さん。例えば、こんな風に老衰するような麻薬は知ってるか? それとか、全身の骨が砕けたり、水分が蒸発したり、そんな尋常でない逝き方するような……。
RL/華玲:「聞いたことはないわね。ただできそうな薬ならいくつか知ってるわ」
ナギ:それって“フェザー”?
RL/華玲:「さあ、そういう名前で呼ばれてるかどうかは知らないけど。いわゆる細胞活性化剤の一種ね。つまり治癒力を高めて傷とかを高速で治療するために作られた薬だけど」
政臣:つまり、細胞が活性化しすぎて老衰死するってのは、アリ?
RL/華玲:「そうでしょうね。多分効果が激烈すぎて、細胞の方がついていけなくなってるんだわ」
ナギ:じゃあそれがコイツの死因と考えて間違いないのか? つまりそういうクスリの過度な摂取で……。
RL/華玲:「調べてみないとわからないわ。前にM○●Nでその手の薬を見たことはあるけど」
ナギ:どんな?
RL/華玲:「“仙丹”と呼ばれていたわね」
ナギ:そりゃまた……。
政臣:ベタな……。
RL/華玲:「名前にはそれほど意味はないんでしょ。さて、もうそろそろいいかしら? 結果がわかったら知らせておくわ」
政臣:あ、ちょっと待った。そのサンプル、そっちで保管しておいて欲しいんだけど……。
RL/華玲:「終ったらちゃんと焼いておげようと思ってたんだけど?」
政臣:いいんだ。こっちを焼くから。
恵作:げ(笑)。
RL/華玲:「……後で連絡するわ」で、華玲さんは退場。
政臣:はい。そういうわけで、死体もってこっちも退場したいんですが……。
恵作:政臣くん。
政臣:何だい?
恵作:もっと情報が欲しいとは思わないかね。
政臣:そりゃ欲しいさ。
恵作:君の友達の遺体を貸してくれれば……。
政臣:(皆まで聞かず)却下。
恵作:……もっと詳しいことを調べられると……。
政臣:却下。
恵作:…………。
ナギ:だーからー、単刀直入に言いすぎなんだって(笑)。
政臣:(恵作を無視して)とりあえず人気のないところに行きたいんだけど。
恵作:だから、私の家にくるのはどうだ?
RL:(苦笑)では、ここでシーン変えます。