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2005-09-02
うだるような昼ひ中の日差しを避けてドトールにいた時のこと。ぼくの斜め前くらいにおじさんが席についていました。黄色のポロシャツに、スラックスといういでたちの細身のおじさんでした。見てみると、八百屋さんがボールペンを耳に挟むよろしく耳にタバコを。しかも両耳に。とりあえずおじさんを「ガンキャノン御大」と心の中で名づけ、ウオッチを開始することに。あからさまにじーっと、見てると、怒りのキャノンがいつ火を噴くかわからないので、メールを打つフリをしつつ、携帯越しに観察。机の上にはアイスコーヒー。美味そうにタバコを吸われています。少し視点をずらすと、ガンキャノン御大のポロシャツの胸ポケットが目茶苦茶もり上がっていることに気づきます。折りたたまれたプリント、ハンカチと思しき布、そして箱状のものです。あそこまでパンパンすぎる胸ポケットはすがすがしい。夢が溢れてるようにも見えます。ガンキャノン御大は手ぶらのようですので、胸ポケが御大にとってのキャリアーなのだと知りました。御大はかなりゆったりと行動するようで、タバコを吸う時もスローモーションを見ているかのような錯覚に陥ります。そしてゆったり前かがみになると、コーヒーをすする。コップは机の上に置いたまま。その姿は鳥だ。鳥人間コンテストのドリンキング部門だったら間違いなく首位。さて、ガンキャノン御大の両耳のタバコ、これは次に吸う奴をあらかじめ用意してあるのかと思っていました。しかし、吸い終わって次のタバコはゆるやかに箱の中から取り出す。耳に挟んでる意味は別のところにあるのだと発覚。両耳に挟んでいたタバコを再び箱の中にしまいました。そして胸ポケットの中身を全てだし、今一度タバコの箱も含めて入れなおします。胸ポケットにそれだけの容積があるとは。意外な発見でした。さようならガンキャノン御大。また会いたいものです。さて、ぼくも出ようかと思った矢先。誰かの携帯の着メロが。「威風堂々」でした。ちょい老境に差し掛かったスーツのおじさんの携帯でした。電話に出て曰く「あ、もしもし。ドーモドーモ」仕事系の電話です。「えぇ、今電車に乗りかけてます。えぇ。会社の位置とかはわかってますから。ハイ。それじゃこの辺で」と電話をブッチ。んー。実に威風堂々。「乗りかけてます」といわなければなお威風堂々。それじゃこの辺で。


2005-09-06
暇だったというわけではないが、現実逃避してみたくなり剃毛してみた。現在、股関節の中間部に存在する小銭入れ状の部位がスベスベマンジュウガニとなっている。小稿では剃毛について若干述べてみたい。

剃った毛の処分に利する面であるとか、剃毛にほどよい肌質に弛緩させる入浴直後の風呂で行うのが理想であるが、長いまま行うのは排水口の詰まりを招く。まず剃毛に先立って風呂以外の場所で、新聞紙等を広げ、その上に腰を下ろし、ハサミ等である程度刈っておく必要がある。大まかに切ってゆけばよい。気をつけたいのは、挟んでしまうことと、ハサミの刃先である。安全性を考えるなら、鼻毛切りの様な刃が短く、先の丸くなった、ハサミがよい。もし手元にない場合、普通のハサミでやるしかないが充分に注意を払わなければならない。

いよいよ、剃毛作業に入るが、この作業には根気が要る。T字カミソリを用い部位の凹凸にあわせてナイーブに行わねばならない。少しのミスが思わぬ悲劇を呼ぶ。カミソリは長く持つのではなく、首のところを持つのである。安定性を保とともに、剃る部分の凹凸などが指先を通じてわかりやすい。また剃り残しがあると、後でちくちくして非常によろしくない。特に、各接合部には厳重に作業を施すことが求められる。ナイーブを第一に入念さを持続しなければならない。パーフェクトを期さねばならないのだ。

カミソリを走らせる方向は一ヶ所に対し、持ち手を替えながら最低四方向が基本となる。方向や持ち手をかえると感覚が変わる。危険を伴うため、特に神経を使う工程となる。

作業は自らの発毛状況にあわせて長時間に及ぶ。その間、姿勢は極度の前傾となるため、肉体にかかる疲労ははかりしれない。疲労はミスにつながる。適度にインターバルを入れることも必要だ。その間に剃毛の進捗を確認するのがよい。未剃部分と比較したときの充足感はなにものにも替えがたいものがある。

さて、剃毛作業はこれで終わるわけではない。毛根のぎりぎり、もしくは完全に抜いてしまうのが、理想であるので、翌日、もう一度あらためて剃りあげた方がよい。二段階、もしくは一定間隔で継続しつづけるのがよりよいスベスベマンジュウガニ・ライフを送る上で大切なのだ。

作業終了後、カミソリ負けが想定されうるだろうが、経験上、アフターケアの心配はいらない。後述する理由から、あまり乳液や、メンソレータムなどを用いることは避けたい。ただ、どうしてもという時はこのかぎりではない。

剃毛には感触を愛でる他に部位の清潔性を高めるのにも有効だ。発汗などでとかく老廃物が蓄積しやすい。上記のような理由で、乳液などの塗付を薦めないのである。剃毛後の洗浄には毛穴の汚れを浮かせる洗顔フォームなどがよい。入浴時に木酢液や希めたアルコールなどで消毒するのも入念でよいだろう。

確かに剃毛は痛みや危険、大変な手間や疲労を伴う作業かもしれない。けれど剃毛をほどこすことによって感じる風、空気は格別なのである。



2005-09-07
旅にでます。なので恒例となりつつあるトリゴシショウガツの更新どんサボり。なんか学会発表とかいう便所イベントのためにその資料集めなのです。漠然と岐阜県内にいればいいやとばかりに無計画さ爆発で。さてさてどうなることやら。不安火山爆発寸前。更新のついでに学会発表もサボりたい。