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アケオメショウガツ
四つ目。ようやく佳境ですね。というかそろそろ飽きましたね。初詣も行かず、かといって修論も書かず何をやっているのでしょうか。すでに年明けてから14時間経過しています。

今回は東京を抜け出しまして大阪です。大阪は十三。松田優作の遺作、映画ブラックレインでも印象的な舞台として描かれた街ですね。都市の中心に位置しながらどこか土俗的な臭いのする、そんなところです。

この時、関西で学会がありましてちょうど一個上の先輩方が発表されることになりました。そこで交通の便を考えた大阪十三あたりに泊まることになりました。えぇ学会です。真摯に学問的欲求をぶつけ合う学会の会期中に行く阿呆はいるわけはないんです。いたんです。僕が。

以前に大阪の風俗へは曽根崎だったかのばっちいヘルスに行ったのみだったのでどうしても風俗リベンジしておきたかったわけです。

学会は二日間にわたって行われます。一日目に先輩らの研究発表はなく、懇親会等があり他大学の院生などと飲んだりします。僕は翌日に発表がなくほぼ観光気分です。それがいけなかった。観光気分に酒が入って周りは歓楽街。もはやとめるものはありません。僕は傍らにいたドレッサー飯星氏を引っ張って風俗に行くことにきめました。

しかし大阪十三。へたをするとボッタくられかねません。そんなんで警察沙汰になった場合、びっくりするような目玉を先生からもらうのは火を見るよりも明らかです。なのであてどなく探すよりもここは無料相談所を利用すれば比較的リスクは軽減します。

業種は決めていました。リベンジヘルスであると。無料相談所のにーちゃんに連れられ向かった先はアジアンテイストの漂う店。きれいです。やはり安心安全が一番です。料金もそこそこリーズナブル。ただ、やはりどこでもリスクは伴うもの。

鳴りました。電話が。素面の僕ならば切っています。ただ酒入っちゃってた。とっちゃった。先輩からです。翌日の発表の景気付けにちょっと部屋で飲むので来るかというものでした。ここで僕のほうとしても「ホテルのエロビデオみてるんで今日はよしときます」とかうまい嘘を言えばいいのですが、いやうまくないですが、正直に「今ですねーヘルスの待合所ですねん」などとぬかしてしまったわけです。本当に酒は人を素直にさせる。というか風俗行くまでのリスクマネジメントに対する配慮がなぜここで出来なくなっているのか理解に苦しみます。

そんなこんなで店へ。ウオーターベッドがやたらと気持ちいい。ねーちゃんが入ってきて驚きです。理想系のスタイル。僕のヴァイブス。ぜってぇ真似できねぇ僕のライフであります。掴めNo.1ヒップホップドリームなわけです。

あまりに表現に技巧凝らしてお伝えしますとサーバー様より、あーめんどくせ。以下略。というかもはやいかなることが行われたか書かなくてもいいようなきがしますが、作家の名前置き換えでいってみましょう。とても知的。

ねーちゃんの武者小路実篤を高村光太郎することからはじめました。その間にも梶井元次郎は太宰治っておりまして川端康成寸前です。志賀直哉が谷崎潤一郎で島崎藤村してることに多少のとまどいは感じたものの、そこは無理やり永井荷風。いったん交代して石川啄木を芥川龍之介してもらい永井龍夫の夏目漱石。するとねーちゃんは井上靖を取り出して大江健三郎に開高健すると中上健次はじめました。村上春樹も村上龍してきて気が付けば椎名誠。宮部みゆきに恩田陸。石田衣良にリリーフランキーと続いたらもう中島らも。ついでにみうらじゅん。山田五郎いとうせいこう田中康男。後半は書きたかっただけです。意味はありません。山田五郎にいたってはうんちく王です。田中康男をどこかに入れておかないとエロさが半減です。

深夜大満足で帰った後、興奮冷めやらぬまま寝りゃよかったのですが、またいけない。ホテルのエロビを見て平野啓一郎しておりました。

翌日。起きて驚く。とっくのとうに学会は午前中のプログラムを終了しているんです。そしてね。何よりいけなかったのが前夜の電話。あの時女性の先輩もおわしたらしく、会うなり「サイテー」だの「せめて終わってからいきなさいよ終わってから」との慈愛あふるる叱咤をいただくことになるのです。

やはり誰かと行く風俗はロクな目にあわないようなのです。あーようやく次で最後。長い戦いです。

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