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アケオメショウガツ
最後です。最後ですよ。さくさく進みましょう。最後は一昨年の話になります。一番目に書きました仙台云々の話を覚えておいででしょうか?そう、仙台の温泉で局部の先っちょを火傷したというちょっぴり切ないラブストーリーです。実はその話に今回若干リンクするのです。コトは新幹線で東京へと向かっている最中でした。長旅を終えほっと一息ついたところです。その間にラマ僧がごとく禁欲生活の只中から何かが解放されようとしていました。次第に近づいてくるネオンサインに何かときめきを感じます。「次は大宮」という表示が出たとき僕にひらめくものがありました。エロ本京太郎先生が最新作を出版された瞬間でした。犯人は大宮で降りて西川口へ向かった。火傷がまだ完治してはおらぬ局部をぶらさげて。

そう思うや否や、東京にいる先輩RXコースケ氏になぜかメールを打っていたのです。「西川口流を体験してみたく思います」と。すると意外な答えが即レスされてきました。

「どうせだったら横浜の黄金町にいかないか。今オレは新宿にいるんだが、そこから行こう」

黄金町。そう、ちょんの間のメッカとして知られた街です。以前よりRXコースケ氏よりちょんの間について聞かされていたものですから行ってみたいと思っておりました。大宮駅で降りていた僕は西川口へと向けていた進路を新宿へと変更しました。これは後に「東郷ターン」と呼ばれるようになりました。

新宿に着くと、仲間と談笑するRXコースケ氏の御影が。聞けば二丁目のオカマバーで騒いだ後だということ。この人は、この夜をとことん楽しみつくす気なのか・・・その器のでかさに圧倒されます。かくして我々は一路黄金町を目指します。

黄金町は大岡川沿いに立地する歓楽街。終電のとっくになくなった時間帯。にもかかわらず黄金町には人が群れなすように歩いています。世代も地位もバラバラですが皆目的をひとつにしている光景は圧巻。この街の周りはラブホがいくつかあってその前で客引きをするねーちゃんもいます。性が街を構成する原理になっているのです。ただ、無法一本やりかといえばそうではなく、いわゆるパワーゲームが働いて一定の秩序が保たれています。自治体が掲げる秩序復興の看板がなんとも皮肉なものでした。中心部には長屋作りのような平板なつくりのちょんの間小屋が軒を連ね、ありとあらゆる多国籍なねーちゃんが客がくるのを待ちます。目当てがあるならともかくこれは目移りがする。それにねーちゃんによっては愛想が悪いなどの地雷であったりするためここはよく観察するのが必要だとのこと。

とりあえず練り歩くことにしました。うなぎの寝床よろしくなビルの一角のちょんの間ゾーンは夢に出てきそうな情景です。とりあえずRXコースケ氏とは後で落ち合う約束をし、それぞれ店を決めにいきます。僕が決めたのは中国のねーちゃんの店でした。時間は三十分、金額は上限が決められており、そこから値切るもよしとなります。飲食店として営業許可をもらうためです内装はコントのセットのようなバーカウンター風になっております。コトはその奥部屋か二階へとあがって行うわけです。

ルームは布団が敷いてあるのみでそれ以上のスペースもない小さなものです。独特の空間。さっそくことを始めるわけですが服を脱いでいただくとやはりあります妊娠線。だいぶ心がユニセフになりますが、そこはそれ。こちとらもうラマ層ではないのです。あれでいいですか?お約束で。はいはい。車な。じゃあ車。国産車で。あんまよく知りませんけども。

とりあえず仰向けに寝ましてとにかくヴィッツをカローラさせなきゃいけませんからねーちゃんは インテグラしてくれます。こちらも三十分の間に気分をもりたてなきゃいけませんからねーちゃんのコロナをアコードしたりデミオしたりします。適当なころあいで上か下かどちらがいいかと聞いてくれますのでとりあえず位置を逆転しシルフィでめでたくハイエース。あまりに禁欲生活が長かったためにえらい早かった。

とりあえずここで終わるのはもったいない。二件目に行くしかありません。二件目。びっくりです。どうしてこんなところに。と、いいましたのは卒業した先輩にそっくりなねーちゃんがいました。別に好きであったとかそういうわけではありませんが自分の中で面白くなり、そこへいくことにしたのです。ただ、問題が。

一応僕のマークUはステップワゴンしてるものの先ほどアルトバンいたしましたためか、疲れちゃったのか、いざロードスターしてましても一向にセドリックがセルシオしてくれないのです。なかなかプレサージュしないことにちょんの間嬢こと先輩もこれみよがしなため息を付く始末。どんどん雑になっていく仕事。あのめんどくさそうな表情は今でもトラウマになっております。というかマジもんの先輩に会ったときに心の中ですいませんとつぶやくようになってしまったのはそのためだと確信しております。

そんなこんなで二回戦目をやや敗戦気味に、RXコースケ氏を待つことにしました。とりあえずコンビニあたりでタバコでも吸うかなと思い足を向けてみると、ちょんのマーたちの群れ。しかもかなりゴツめの。バットマンだったら上映開始後即効マークするタイプな方々ばかりです。散乱する吸殻のクズ、クズ、クズ。ビクビクでタバコを吸ったわけですが、RXコースケ氏が来るまで何も起きませんでした。やはり人間って何かの欲が満たされている時は誰かから何かを奪ってやろうと考えないのだなと思ったのでした。

さてそんなちょんの間ですが、ついに一斉摘発を受たと聞きました。それ以来どうなったのだろうとこの目で近いうちに確かめに行ってみようかと考えております。めんどくさい客だとため息ついた先輩は今どこで何をしているのだろうかとふと考えたりもします。

消えそうなモチベーション、迫り来る修論提出の締め切りな中長々とよくも書いたものです。あらためてあけましておめでとう僕。そしてここまで駄文もいいところなうんこ文字の連なりを読んでくださった方、ありがとうございました。お疲れ様でした。

さ、日が落ちたことだし寝るか。がんばろう、2007年から!

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