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調査という名目のバックレ
六月って祝日がありません。そうだ。そんなときは旅に出よう。無理やり休みを生産してしまおう。それならばなるたけ遠くへ。本州からは出よう。とりたてて計画もたてずに、学部の三回生のころ行った愛媛県に行ってみようということになりました。そんなわけで六月三日のとこにも書いたように、取るものもとりあえず、出発いたしました。夜行バスに乗って、目指すは愛媛県上浮穴郡旧柳谷村。高知県との境にある四国カルストで有名なとこです。つかよく知らないっす。とりあえずそこに行くことにしました。

六月四日。早朝松山駅到着。すごく久しぶり。感慨にひたりベンチに腰を下ろすといらっしゃる。朝っぱらからアッツアッツなオジさんが。ああ、多分この方は世界の平和の安定のために天界の閣下とホットラインを結び、コードレスな会話を楽しんでいらっしゃるのだなとかぼんやり考えてる暇があったら、さっさと宿をとれ。ハイ。携帯の電池が死にかけていたので公衆電話から宿をブッキング。びっくりすることに宿は最寄のバス停から歩いて三、四時間はみろという。つか交通手段がてめぇの足しかねえっていう奇特な輩が電話してくるなんてお笑いぐさだぜとか笑われてるんだろうな、などと被害妄想で頭を一杯にしつつも、そこで世話になることにしました。松山駅の構内にある喫茶店でこれからしばらく味わえないアーバンライフを満喫。

バスを乗り継いだりので村到着。途中、これから村歩きをしようとするぼくを勇気付けるような話をしてくれた人と出会う。

「ここらへんではハメ、ちゅうんだけどいわゆるマムシな。山歩きよるときは気ぃつけたほうがええよ。つい最近のことやけんども、まだあんたよりずっと若い女の子がなあ、ハイキングに来ちょって、草陰で小用の方な。それしちょってハメを踏んづけてしもうたらしいのだわ。んでハメが怒ってその子のよりにもよって大事なとこ噛みよった。えらいことになってしもたのじゃわ。」

「で、救急車呼んだけども、まだ恥ずかしいこと多い年頃じゃろ?なかなか噛まれた所よう言わん。んでやっとのことでわかったときにはもう手遅れになってしもたんよ。まあ今ぐらいの時期はハメでんけども・・・」

ぼくの動かざること生まれたての小鹿のごとしなハートがバクバク。不安火山がもはや噴火寸前。そんなこんなで初日が始まるわけです。

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