セキララ 緊急入院日記〜切迫流産編〜

 2001/8/11(土)1日目・初日

 なんとなーく、昨日も身体がだるいなーとか熱っぽいなーとか思っていたら、夕べからちろっと出血しちゃってビックリ!おまけに朝になっても止まってないですっ!つーことで、急遽病院に電話したところ「いらっしゃい」ということになって、救急外来で診てもらいました。

 結果、「赤ちゃんは大きくなっているけど、心拍数が少なすぎる」ということで、しばらくは安静にするようにと、切迫流産で緊急入院となりました。うげーっ、やっぱり。せっかく心拍が確認できたのになんてこと!
 どれくらい安静にしなくちゃいけないかというと、まず、外来から病室に行くのに歩いちゃいけないと車椅子使用。病室内とトイレ以外に出歩くのは禁止。病室はトイレに一番近いところ。できるだけ横になっていなくてはいけません。食事も看護婦さんによる、上げ膳据え膳。電話もかけにいけません。
 病室じゃ、なんか器械つけている人もいるし、モバイルも出来ません(涙)。
 外界と完璧にシャットアウトです。つらい〜っ!
 しかし、入院してから急に出血の量が増えてきました。おいおい、どうするね。

※胎児の心拍数はこの頃だと100以上はないと危ないんだって。最終的には140位になって、産まれて肺呼吸始めると半分くらいになるそうな。やっぱりエラ呼吸(笑)だと倍くらい心臓が動いてないと酸素が行き渡らないんだろうなぁ。なるほど。
注)エラ呼吸って言うのは胎児は羊水の中に浮かんでいるから、っつー意味で、本当にエラ呼吸している訳ではないからね。
  直接酸素を吸っている訳ではないということだからね。

 2001/8/12(日)2日目

 昨日とはうって変わって、すごくお腹が痛いです。生理痛のでかいヤツみたいな痛さです。じっとしているのも辛いのです。あんまり痛いので朝、そう申告したら、すぐ診察してくれたのですが、どうも現状は昨日と変わらないとのこと。こんなに痛くても、出血してても胎児はがんばってまだ生きてるんだ〜と妙に感心してしまいました。

 でも、こんなに痛くても、出血量が増えても、処置のしようがないため、ただただひたすらに安静にして、様子を見守ることしかできないのがつらいですね。とりあえず、旦那に貼るホカロンを外の薬局から買ってきてもらいました。

 2001/8/13(月)3日目

 昨日からずっとお腹が痛いです。夜中もおちおち眠っていられません。出血はやや落ち着いた感はあるものの、まだまだ量があります。
 午前中に診察してもらったところ、胎児の心拍は相変わらず70前後あるものの、普通は丸い胎嚢が、少しつぶれた感じでひしゃげてきていました。実に難しい状態です。胎嚢の位置もだいぶ下に落ちているようです。
 なんとかもってくれないかなぁ〜。なんだか儚くなりそうです(涙)。

 それにしても、もう病院の食事に飽きてきました。動かないくせにお腹空くなぁって思って、それなりによく食べていたのですが、さすがに睡眠不足のところに、イカの揚げ物はつらいです。ご飯も飽きたなぁ。

 2001/8/14(火)4日目

 なんとなくお腹が落ち着いてきたような感じです。腰に貼るホカロンを常時貼っていたのが効いてきた感じです。
お腹が痛いのも少し楽になった感じ。出血の量も減った気がします。でもやっぱり多めかな?

 胎児の心拍は相変わらず、形もひしゃげたままです。

 2001/8/15(水)5日目・緊急手術

 ついにその時が来てしまいました。午前中の診察でついに胎児の心拍が確認されませんでした。
この段階で「流産」決定です。明日手術して、明後日退院という運びになりました。
今夜、子宮口を開く処置をしなくてはいけません。あれは痛いからいやなんだけど、しょうがないです。

 午前中は元気だったのに、お昼ごろ、すっごくお腹が痛くなりました。
いつも午前中の診察の後、調子悪くなるのでそんなに気にしてなかったんだけど、でもお腹といっても、これは腸が動いてないって感じです。なんかすごく気持ち悪くてつらかったです。お昼ご飯、パスしてしまいました。
きつい突発の便秘かしら?とか思っていたら、20分ほど正座して机に突っ伏して眠っていたら(←変なカッコ)なんかすっきりしました。なんだったのかな?

 夕方、明日の手術のために旦那がいつもより早めに帰った後、16:30頃、トイレで「出血じゃないもの」がポチャンと落ちました。丸っこくて血の固まりの様なものでした。すぐ看護婦さんを呼びました。さすが病院側は「子宮内容物」と言って、はっきり言わないところが笑えましたが、なにが落ちたかはすぐに分かりましたよ。
 でもなんか不思議にトイレで落としちゃったのが結構ショックだったみたいです。流産自体は残念だけどそんなにショックじゃなかったんだけどね。

 で、そこからが大騒ぎでした。子宮口が開いているうちなら処置も簡単に済むからと、急遽明日予定の手術をすぐする事になって、旦那は携帯で呼び戻しーの、手術室入りは18:10で、病室は夕食時だっちゅーのにバタバタと運ばれていきーの、聞くところによると15分で病室に戻ってきたらしーの。全くドタバタでした。本人は麻酔が効いててよく覚えてないんだけどね。

 2001/8/16(木)6日目

 夕べ手術して、すべての元凶が無くなったせいか、妙に元気です。昨日までの不調はなに?って感じ。
しんどくて全然食べられなかった病院の食事も、全部食べられました。やっぱり元気だとここの食事耐えられるわ。

 でも、午後ならシャワーしてもいいと看護婦さんに言われていたのに、爆睡してました。気がついたら16時ですよ。もう、ビックリしました。なんでそんなに寝るかな、ワシ。

 子宮収縮剤と抗生剤を処方された。

 2001/8/17(金)7日目・退院

 朝ご飯を取りに行こうとしたら、診察に呼び出され、病棟の担当医に最後の診察をうける。
 朝ご飯を食べたら、再び診察に呼び出されて、教授の退院診断を受ける(←これを受けないと退院できない)。
まったく、のんびり食事も出来ないって感じでしたが、入院費の請求がなかなか来なくて、せっかく11時に旦那とお義母さんが迎えに来てくれたのに、12時頃まで帰れませんでした。

 病院の食事に今回はとても食べられなくてぶーたれてばかりいたせいか、旦那がお昼に神戸屋キッチンに連れて行ってくれました。久しぶりの美味しいサンドウィッチに感動!たくさんパンを買って帰りました。

 お家に帰ったら、旦那がリビングにひっくり返って寝てしまいました。
私が家にいるので安心して気がゆるんだたらしいです。旦那には怒濤の1週間でしたものね。
会社休んで、毎日病院に来てくれて、ものすごくいっぱいいっぱいだったみたい。
旦那もお疲れさまでした。またがんばろーねー!   


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