Step2 |
共犯 〜一緒にいるとやっかい事に巻き込まれ〜 |
from (2)Gunfighter, (3)Home of the Brave, (4)Speak No Evil |
Pony Expressのライダーとしての特訓を受け、仕事が本格的に始まりますが、早速にジミーがゴタゴタを引き起こし、周りに迷惑をかけます。 プロのガンファイターに挑戦を挑むのを、一応ジミーより常識のあるビリー、キッド、ルーが止めようとします。 この辺りは、仲間意識というよりも同じ職場で厄介なことを引き起こしてほしくないといった感じの方が強い気もします。
ルーとジミーは引き続き隣同士でいることが多く、バックがトムキンスに白い目で見られて店から追い出されたときは、暴れるジミーと ビリーを止めるのは無理と観念したルーも不本意ながら一緒に暴れてしまいます。ジミーと一緒にいると厄介なことにまきこまれると いうことがルーをはじめライダーたちに分かってきたはず。そのジミーにルーは言いたいことをずばりと言うのをためらいません。言われたジミーも言い返せない様子。 ルーに一目置いているのかもしれません。
ところが、内輪のゴタゴタではない大きな事件がアイクとライダーたちにふりかかったとき、ジミーにくってかかるルーにジミーも激しく 言い返すのでした。驚いたルーは、それまで自分が考えていたようにジミーがただ無茶苦茶なわけではなく、口では強がっても同じように 不安を感じているのだと悟るのでした。ジミーもまた、ルーの不安を分かった上での反論で、荒々しい言葉を投げるだけでなく、抑えた 声で相手を説得するように真剣なまなざしでした。ここに来て二人の間のもやもやしたものがぬぐわれたのではないかと思います。
左: トムキンスの店に入ってきたロングリーを見つめるライダーたち。やはりルーはジミーの隣にいる。
右二つ:ロングリーにたてつくジミーを止めるルーとキッド。ルーの左腕にご注目。初めてのスキンシップかも。
(おまけ) 左:ロングリーを見つめるジミー 右:エマと話をするジミー |
トムキンスの店でバックを悪く言われたため暴れたジミーとビリー。 仕方なく付き合ったルー。 |
Buck 「自分が侮辱されたからやったんだろ」 (Buckが立ち去る) Jimmy「今の聞いたか?馬鹿なことを」 Lou「当たってる」 (驚いてルーの顔を見るジミーとビリー) |
ビリー越しですが、久々に言葉を交わすルーとジミーのシーンです。
勢いで突っ走るジミーに対して、ルーは否定しないまでもズバッと言いたいことを言っています。
Emma「ジミー、この傷は何?」 Jimmy「雑貨屋のおやじがバックに汚い口聞きやがったんだ」 Lou「エマ、穏便に済ませようとしたんだよ、ほんとに」 Emma「本当に口は重宝なものだね」 |
ジミーのためにエマに言い訳するルーですが、エマもジミーの性格はお見通し。結局ジミーに振り回されただけのルーでした。
ティースプンの言葉を茶化すジミーを見つめるルー |
怒鳴り込んできたトムキンスの前の三人組 |
働くルーを見ているだけのジミーとビリー |
一緒に町を歩くジミーとルー。二人の距離にご注目 |
上は3話「裂かれた心」に出てくる、ルーとジミーの至近距離シーン集です。
宿舎に荒々しく入るアイクを見て驚くライダーたち。ジミーとルーは隣同士で座っている
ルーがバックに何も言わずとも合図で会話するシーン。
ルーとバックは既に、ここまで意思疎通ができるほど親しかったのでしょうか。
ジミーの方はそんな二人に全然気づいていません。
Jimmy「殺されたら承知しないぞ。まだ2ドル貸してるんだ」 ビリーを後に残し先に逃げるライダーたち。 最後になったジミーをルーだけが待っていることにご注目。 |
Lou「お前は大物だよ」 Jimmy「みんなそう言うよ」 Lou「そうじゃなくて、キッドたちは来ないし、アイクは命を狙われていて裁判がどう転ぶかわからないってのに、よく平気でいられるもんだよ。お前ってどういう男なんだ!」 |
Jimmy「俺が何をどう受け取ろうと俺の勝手だ! しかし、みんな仲間だ。それは忘れていない」 Lou「…ならいいんだ。悪かった」 |
ライダーが一人減り二人減り、ジミーと二人だけになってしまったところで、思わず不安をぶつけてしまうルー。
ルーにしてみれば、キッドがいないことで心細さと不安でおかしくなりそうなのに、ヘラヘラしているジミーが許せなかったのでしょう。しかし、返ってきた答えは意外なものでした。既に言葉や態度の端々に仲間を思う気持ちを見せていたジミーですが、ヴェールを脱いだ真剣な姿を見せたのは初めてかもしれません。これをきっかけに,、ルーがジミーを見る目が少し変わります。初めて二人が本音を語り合う、短いながら重要なシーンです。
Jimmy「心配ないよ。きっとどこかに隠れてる」 Lou「どうしてわかる?もし殺されてたらどうする?もし頭を撃ち抜かれてどこかに倒れて…」 Jimmy「"もし"はやめろよ。悪い方にばかり考えずに、少しはいい方に考えろ。まだ決まったわけじゃないんだ」 |
キッドが心配でたまらないルーをジミーが慰めるシーン。いつもはルーがジミーを言い負かすのにすっかり逆転しているのが興味深いです。ジミーもなかなかいい奴ではないですか。ただ、このときのルーにはまだそれがわかる余裕などなかったようです。この会話の直後、ビリーと一緒に現れたキッドに大喜びするルーなのでした。
アイクを訪ねた牢屋でも、いつの間にか隣同士になっているジミーとルー。
「駅馬車強盗」の試練を共に乗り越えたことで、ほんの少し心が通い始めたところでしょうか。
一緒にいても心に距離があった二人がこのまま接近していくかどうかが楽しみです。
INDEXへ戻る
[Young Riders]のTOPへ
[時の流れは17ノット]のTOPへ