◆ 前立腺疾患って・・・
 
         
     本来、前立腺は生殖が盛んな若者では大きく、加齢とともに萎縮してくるのが一般的ですが、逆に大きくなってきた場合、「前立腺肥大症」「前立腺癌」を疑います。
 前立腺肥大症は、尿道周囲腺が結節状に腺腫化し、初期の頃は頻尿などの刺激症状を伴います。進むと、排尿障害が前面に出て残尿が溜まり出します。さらに放置すると「尿閉」といって、尿が杯一杯ぐらいずつしかでないようにまります。
 
         
     50歳台では、100人に20人が前立腺肥大症があるといわれています。加齢とともに肥大症の率は増加し、80歳台では100人に70人にもみられるといいます。勿論、そこには治療しなくても大丈夫な軽いものまで含まれています。  
         
     ただし、一見「前立腺肥大症」と思えても、「前立腺癌」の合併もありPSA(前立腺特異抗原)を採血して、前立腺癌の合併を否定しましょう。われわれ泌尿器科の専門医が前立腺を触診しても、早期癌はなかなかわかりません。  
         
   ◆ 是非、年に一度は「PSA(前立腺特異抗原)」をチェックしましょう。