夏の魔法がゆっくりと融けていく。
鮮やかな風景が、徐々にセピア色にあせようとしている。
美しいページだけを切り取って自分だけのアルバムに残す。
秋はそんな季節なのだろう。
秋の夜長。芸術の秋。読書の秋。そして食欲の秋。
夏の出来事を消化して一人アルバムに収める。
今年もたくさんの思い出が出来た。
美しいページを僕は今、ここに収めている。
ここは僕の心のアルバムだ。
美しい思い出は時として残酷なもの。
ただ、一つ言えるのは
『あなただけは幸せに』
夏の魔法が融けてゆく。
ゆっくりと、ゆっくりと。
ただ、僕の心の中には消えることがないだろう。2001年の夏の日。
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