>>>ポエム【梅雨のカフェ】

         

急に激しい雨が降り出した。都会特有の冷たい雨が!

僕は、雨宿りのため目に付いたカフェに飛び込む。
店内は落ち着いた照明が落ちるイタリアン・デザインの小さな空間だ。

天然木材のフラットなカウンター・テーブルの席が一つだけ空いている。
カフェ・ラテをオーダーすると、今洋書屋で買ってきた
エドワード・ホッパーの画集をバックから取り出した。
オーダーしたカフェ・ラテが運ばれてきた。
テーブルに置いてあるシナモンに手を伸ばす。

その瞬間隣の女性の腕に僕の手が触れた。
『あっ!すみません』と僕。
『いいえ』とほほえむ 目の澄んだ女性。
ふと見ると彼女も僕と同じエドワード・ホッパーの画集に目を通してる。

僕は自分の鼓動が高まるのを抑えながら
『エドワード・ホッパーお好きなんですか?』
『ええ』と彼女。そして彼女も僕の画集に目を落とす。
『あれ、私と同じ画集。これってなかなか手に入らないんですよね』

そして、偶然の運命の出会いは始まった。


【このコラムはフィクションです。しかし、僕の希望的出会いの願望が強く込められています 。あまりに梅雨がうっとおしいので】

 

 
 
 
 
Edward Hopper Nightawks 1942  
                           

>>>NO MUSIC, NO LIFE

         

6月6日渋谷ON AIR EASTにjohn wettonのライブを見に行く。正直彼のことは良く知らなかった。高校時代ずっとロックギターをやってた僕は些細なことがきっかけとなり『プログレッシブ・ロック』を聞かなかった。ロックと言う皮を被った難解で理屈っぽい音楽という認識を持っていたからだ。しかし、今回のライブは自分の聞かず嫌いを一気に解消してくれたいいライブだった。基本的に音楽は大好きだ。自分でも無節操なぐらい。ロック・ブラック・ジャズ・フィージョン・ボサ・レゲエ・トランス・ブルースetcなんでも聞くし、CDも月に10枚程度は買う。ここの一ヶ月でも、ボサノバ3枚・ヒーリング系2枚・ERIC・CLAPTON.・JOHN LENNON・M-FLO・MISIA・宇多田・SMAPに至るまで、友達が音楽関係者なので貰ったものも5枚ほど、つまり16枚も一ヶ月で増えた計算になる。TOWERのコピーじゃないが、NO MUSIC NO LIFEなのだ。いい音楽といい女どちらかを取れと言われたら、ちょっと考えてしまう程、音楽が好きなのだ。
しかし、いいものはいい!ジャンルに関係なく。今回のjohn wettonのライブは言葉で表せないほど(体で表した方が早い)よかった。理屈じゃないプロフェショナルの仕事は文句無しにいい。そういえばライブもひさびさだった。この前行ったのはBLUE NOTE東京のTUCK&PATTIだ。ジャンルは全く違うが、プロフェショナルな仕事と言う意味では僕には同じだ。ここも広くなったと言え小箱には違いない。そして、ON AIR EASTも小箱だ。プレイヤーとの距離感・一体感はドームや武道館などのスーパーホールとは全然違う。ちょっと小箱ライブが病みつきになりそうな予感。

音楽の話しは字面に表すことがとても難しい。いくらライナーノート的に書いても、聞かなきゃ解らない。ましてやライブは体感しないと解らない。現状はどうもこの辺で、ネットの限界を感じる。インターネット中継やハード(ここはSONYさんあたりが、頑張っているが)では、僕は永遠にデジタルで再現するのは無理だろうと思う。

いくらデジタル技術が進歩しても、人間の五感はアナログでしか受け取れないのだから。



 
 
 
 
 僕の体の一部達。みんなSEXYだ!  
         
         
         
           

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