>>>雨の黄金週間

         
今日(5月3日雨のち曇り)友人二人から同じような内容の電話があった。二人とも状況は異なるが、かなり落ち込んでるとの事。この手の電話は私のところには結構かかってくる。まぁ話しやすいキャラなんだなー。と思いつつ、なるべく聞き役に徹する。そんな時、絶対言ってはいけないのが『がんばれよー』とか『 気分転換に何かやればー』。一番いけないのが『なに落ち込んでんだよー』などという、相手の状況を無視した言葉だ。残念だが、相手の気持ちを共有する事は不可能だ。だが、伝わってくるニュアンスである程度共感できる部分がある。一通り聞いて『うん。解るなー』とか、『俺もそうだよ』で、ある程度納得してくれるように思ってる(自分だけかもしれないが)それでも『今の俺の気持ちがわかるかよー』みたいな逆ギレされたらお手上げだ。
正直、友人が落ち込んでるのは辛い。そんなとき、そんな言葉しか、かけられない自分も情けない。
でも人生、自分のモチベーションの60%位で納得するしかない。なんか100%やそれ以上、頑張ろうとしている人間が、現実の自分の像とのギャップに苦しんでるように思う。向上心のある人間が、正当な評価をされていない。『君は間違ってないよ』と友に言いたい。雨の日はずっと続かない。必ず日はまた昇るのだから。
 
 
 
 
         
                           

>>>これからはTOKYOがいい

         

『カルチャーは景気と反比例する』こんな持論を私は持っている。景気のいいときは、たとえて言うなら『南国ののんびりした住人』的な発想になってしまう。自分でモノは作らないわ、創意工夫はしないわ、考えないわ、で商業的なカルチャーは表面上で賑わうが、内容のない文化が栄え、本質的なモノは、衰退していく。我々の身近で言えば、バブルの遺産が端的に表している。
そんな今、TOKYO 発の若者文化が、世界で注目されている。4、5年前にベネトンの広報誌が、原宿カルチャーを特集してから俄然注目を集めた。大人社会のエコノミックが崩壊した今、表現する若者が増えてきたのだろう。正直言って今の日本の若者は恵まれているし、聡明なモノとそうでないモノの二極化が進んでいると思う(ここで言う聡明とは学校の成績とかでなく、生き方の問題)
 確かに今のUSやUKはカルチャーパワーがないと思う。ロンドン発の情報もつまらないモノが多いし(昔はグラムだ、パンクだとほとんど新しいモノはここから生まれた)NYのソーホーも新しいアートカルチャーをほとんど聞かない。LAに関してはウェストコーストもサウンドはないし、ハリウッドだって大作のSFXだらけ。(もちろん全てがそれではないが、コマーシャリズムに犯されていることは否定できない)
我がTOKYOはクラブも夜中2時頃行っても、すごく活気があるし、昼間は昼間で、フリーマーケットで楽しいコミュニケーションを取りながら、賢い買い物をしている。他にもストリートライブなど、けっこうイイ感じだ 。
これは無い物ねだりなのかもしれないが、バブル期に青春時代を過ごした私などは、けっこううらやましい。夜踊りに行くだけで、お店の服装チェックがあったなんて、若いあなた信じられますか?一億総中流なんて、世界中から笑われてた頃の話なんだけれどもね。
『ブルジョアの世界から、アバンギャルドな創造力は生まれないぜ!』と典型的ワーキングクラスの私は言いたい。

 『景気悪くなって、カルチャー栄える』それもいいんじゃない。

 

 

 

 

 
 
 
 
         
         
         
         
           

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