>>>ひとりごと

         
 巷では、自民党総裁選が、連日のニュースを飾っている。ようするに『景気回復か、財政再建』か、というところが、焦点になってるようだが、よく聞いてみると、旧態勢とした、派閥の理論や既得権益の確保など、聞いてるこっちが、シラけてしまう。『勝手にしやがれ』という感じだ。しかし、日本も666兆もよくもみんなが知らぬ間に、借金してくれたなぁー。少なくとも私は借りた覚えがない。借りた金を返さないのは、私のポリシーに反するが、事この問題に関しては、有り難いお金が、単なる日本銀行券という名の子供銀行券のような『色付き紙 』に思えてならないのは私だけだろうか。世の中には矛盾した話がいっぱいある。自由貿易とセーフガード・日本国憲法と自衛隊・パチンコの換金と賭博罪・合法ドラックと違法ドラック・ソープランドと売春行為禁止法等々。私もウブじゃないので、そんなものは否定もしなけりゃ、肯定もしない。『どうぞご自由に』と言う感じだが、10代の多感な少年少女には今の世の中、どう映っているのだろう。『責任感も大志も失った大人達』がはびこる今、あえて、『全てを崩壊させて、一から始める』その勇気を、国家としてではなく、個人・個人が持つ時代。いよいよ待ったなしの、そんな時代がきたと思う。  
 
 
 
         
                           

>>>素朴な疑問ピースマーク編

         

誰にでも、素朴な疑問の一つや二つはあるものだ。『今さら聞けない』シリーズなど結構売れてるようだが、やはり、買うときも人の目を気にして買ってるのだろうか?かという私も長年、疑問に持ってた案件があった。それは『ピースマークの著作権問題』であった。今もそうだが、デザイン業界ではキャラクターを当てることは、宝くじに当たった以上に価値がある。その代表格がウォルト・ディズニーやスヌーピーのチャールズ・シェルツである。私の知人にもゲームになったりして、誰もが知っているようなキャラクターの著作を持っている男がいる。儲かっているかどうかは、聞いたことがないが、優雅なオフィスや憧れの車を最近手に入れたところを見ると、『なるほどねー』と言う感じだ。彼の場合は一デザイナーの頃から『丹下さん、このキャラクターかわいいでしょう』と言ってた奴なので、【鬼の一念巌も通す】で素直に良かったね、と言えてしまう。そして、私もガラにもなく『かわいいキャラ』というものに挑戦したのである。娘達にマンガを描くそぶりをして、厳しい審査を受けた。私の顔には笑みをたたえ、その反対に目は真剣そのもの。結果はというと『かわいくなーい』で一次予選で不合格となる。子供の純粋なこころに、親父の邪な心は、いとも簡単に見破られた次第である。そこで疑問が生じた。あのピースマークみんな使ってるけど〔ちなみに、あのアンパンマンの胸にもしっかりとピースマークが〕著作権はどうなっているのだろう?素朴な疑問はその日から始まった。結構、機会ある度にいろんな人間に『話変わるけど、あのピースマークの著作権てさぁ』と聞いたが、返ってくる答えは『著作権切れ』『あれは平和のマークだから』『著作権フリーじゃない』だのというマチマチの曖昧な答え。かみさんに至っては、渋谷パルコに入ってるキッズアパレルの店員をつかまえて、『おたくのトレードマーク、ピースマークに見えるんだけど著作権はどうなってるの?』と、問い詰めたらしい。〔その場に居合わせなかった私は、ラッキーであった。子持ちの女は怖い〕その答えが『うちのは、ちょっと角度がちがうんですよ』とかなり笑えるものだったそうだ。

そして疑問の答えが、意外なところから出た。4月14日の朝日新聞の死亡欄にピースマークの発案者が出ていたのだ。記事を要約すると彼の名は、ハーベイ・ボール氏(79)1963年、保険会社の「社員にやる気の出させる図柄を」という依頼で制作。平和の象徴として関連商品は大いに売れたが、商標登録をしなかったため収入はデザイン料45ドルにとどまったとのこと。あれだけ世界中の人に愛され続けているピースマーク。デザイナー冥利に尽きると思うが、もしかしたら、いたるところで目にするピースマークを見る度に、損した気分になったのかもしれない。そんな新たな疑問が湧く私である。合掌。

 
 
 
 
         
         
         
         
           

<<<BACK

NEXT>>>