アメリカ東地区の交通・電力・水道・ガス…。ライフライン全てがテロリストに掌握されてしまう。
偶然銃撃事件に巻き込まれた主人公・ジョン・マクレーンは、ハッカーの青年・マットと共に、テロリストに立ち向かう…。 ジョンに用意周到な計画に水を差された格好のテロリストは、彼を抑えるために、ジョンの娘・ルーシーを狙うのだった…。
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ハイテク高層ビル、空港、マンハッタンと舞台を変えながら、どんな事件も何とか解決して来た“死んでも死なぬ凄い奴”ジョン・マクレーンが巻き込まれてしまった次なるテロとは……。
この映画におけるジョン・マクレーンの実質的な上役をアラブ系に見える俳優が演じているのは、ちょっとしたエクスキューズなのだろうか?
「ダイ・ハード」シリーズは、一作目から、常にイデオロギーの持ち込みを拒否しながら、何処かにアップ・トゥ・デイトな内容を盛り込んで来た。
今回も、“下へ落ちて行くアクション”の使い方は、ズバズバと受け手を刺激してくれる。
“生きていたのか?”
“よくそう言われる”
12年振りに帰って来たシリーズならではの、随所にニヤリとさせられるユーモアも健在で、こういう“理屈抜きのハードボイルド・アクション”を暑気払いに堪能するのも健全な夏の過ごし方の一つに違いない。
すっごく楽しめた。
でも、来年1月に選ぶ事になる“私が観た映画ベストテン”に入るかどうかは、微妙な所だ。
(2007.7.8)

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