シネマ大全 さ行・ス

 スウィング・ガールズ 2004年 日本

野球部の応援ブラスバンドのため、弁当を届けた補習組の友子たち。ところが、その弁当を食べた部員が食中毒に…。ひとり難を逃れた中村は、次の試合までに即席ブラスバンドを結成しようと試みる。集まったのは、友子たち落ちこぼれが17人。仕方なく、17人で演奏可能なビッグバンドを組み、早速、練習を開始した。次第にジャズの楽しみを覚えていくメンバーだが、本番前日、ブラスバンド部員が退院し、ビッグバンドは解散に。気持ちが収まらない友子は、自分たちでビッグバンドを組む事にするが…。


人には、2種類いる。スウィングする奴と、しない奴だ。
そして、人生なんて、スウィングしなけりゃ意味がないのだ。

前作の「ウォーター・ボーイズ」でも大いに楽しませてくれた矢口史靖監督だが、「ウォーター・ボーイズ」のラスト近くでは、シンクロ・ショーになってしまい、もう一ひねりがないのが本当に惜しかった。
今回の作品は、映画でついていいウソと、いけないウソのバランスが絶妙で、なかなか楽しませてくれる。

ラストのタイトル・クレジットでは、プレイヤーとしての出演者とジャズマン=谷啓へのリスペクトも忘れていない。快作だ。

2004.8.27)